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9月8日(日) オオヒナノウスツボ

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オオヒナノウスツボ、音の連なりが複雑です。漢字にすれば「大雛の臼壺」で、臼壺とは籾を精米するための木製の田臼が壺形なのでそう呼ぶと、山渓「野草の名前」にはあります。単純に「臼や壺に似る」とする他説もあるし、揺れはしても、まあそんな感じの花だよなぁというのは、小姑根性のはた衛門さんでもうなずきます。
困るのは「雛」で、上掲書の著者(高橋先生)は2本の黄色い雄シベがお内裏様に見えるからとしています。うーん、ここは単純に「雛は小さい意味」とする一般理解でいいんじゃないでしょうか。先生、ときどきヒネりすぎる癖がおありです。
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そして「大」です。「大」ではない方はまだ資料写真でしか見ていない身としては苦しいところながら、這うようにヨタッとして見えるヒナノウスツボに対し、「大」は見るからに丈夫そうでバッキバキ(注2)です。それがまた「雛」の字とはどうにもチグハグで、長い名前の全体が面白さを演出している野道のエンターティナーです。

<補注1> 同属のエゾヒナノウスツボを収録しました。(2023年5月28日
<補注2> 花後の姿はさすがにくたびれ気味でした。(2024年10月23日)

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