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8月16日(金) ソテツ

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狭い観察範囲で勝手なことを言ってはいけないと反省です。おととし、凶器のような葉をかき分けてようやくソテツの雌花を見つけ、つい、「ソテツの雌花は葉でガードされていて、簡単には見えない」と思い込んでいました。
それがどうでしょう。まるで「見て、見てェ~」というように葉は大きく開き、なんの苦労もなく雌花を撮影することができました。もちろん、手で掻き分けてもいないし、葉を1~2枚払い落としたなんてズルもしていません。
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この大きな隙間から楽に手が届いたので、雌花を1枚めくってみました。そしたら、なかには卵が! 裸子植物なので、卵(胚珠)がこうして直接ゴロゴロしていて、それに雌花の羽(心皮=大胞子葉)が一枚ずつつながっているようです。
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そしてこちらが雄株の雄花で、揺すると松笠のような鱗片の間から大量に白い粉が噴き出てきます。これが飛散して雌花の羽に絡まり、精子が胚珠のなかに入ってめでたく受精卵誕生です。こんな仕掛けは、種子植物だとイチョウとソテツだけなのだそうで、イチョウはさておき、ソテツはいかにも動物に近い気がします。

<補注> 生長中の胚珠を確認できました。(2020年2月8日

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