6月5日(水) シルバープリベット

1カ月前に悔しい思いをさせられた瀟洒なアパートに、またやられました。前庭というかエントランスはけっこうな広さで、件のヘミジギアの植え込みとは区画を別にして、ほぼ同じ感じの灌木を並べたブロックがあるのです。
腰丈までもない高さ、柔らかくて張りのない葉質と特徴のない葉形、それが対生についていること…などから、てっきりこちらもヘミジギアの別種だと思っていました。

それなのに、ずいぶん気を持たせたあげくに咲き始めたその花は合弁花で4つに裂けていました。これでは逆立ちしてもシソ科ではなくて、ネズミモチやイボタノキの仲間に思えます。園芸方面から調べたら、シルバープリベット(葉に白の斑=シルバー)と通称されるイボタノキ属であることがわかりました。
腰丈までもない高さ、柔らかくて張りのない葉質と特徴のない葉形、それが対生についていること…などから、てっきりこちらもヘミジギアの別種だと思っていました。

それなのに、ずいぶん気を持たせたあげくに咲き始めたその花は合弁花で4つに裂けていました。これでは逆立ちしてもシソ科ではなくて、ネズミモチやイボタノキの仲間に思えます。園芸方面から調べたら、シルバープリベット(葉に白の斑=シルバー)と通称されるイボタノキ属であることがわかりました。
さてそうなると、またまたベvsペ、トvsド問題が復活しそうでも、これはもう軽やかに無視します。もっと高度な問題は流通名シルバープリベットの正体です。Ligustrum sinense(コミノネズミモチ)の斑入り種と見るのが妥当のよう(注)でも、L. robustumと思える点もあり、素人判断で種類を特定するのはあきらめることにしました。
しかし、いまはシルバープリベットで良くても、これが先祖返りしてただの緑の葉だけになってしまったら、プリベットになってしまいます。プリベット=ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ)となると、それはL. vulgareのことになります。無限ループです。
しかし、いまはシルバープリベットで良くても、これが先祖返りしてただの緑の葉だけになってしまったら、プリベットになってしまいます。プリベット=ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ)となると、それはL. vulgareのことになります。無限ループです。
ああ、このアパートの管理人がドジをして、早いうちにこの植え込みを枯らしてくれないものか…などと情けないことを考える毎日です。
<補注1> Ligustrum sinense 'Variegatum' 、流通名・シルバープリベットでほぼ間違いないようです。(2021年6月)
<補注2> 広い庭で豪快に咲く仲間がいました。(2023年5月15日)
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