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6月20日(木) ハマヒルガオ

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増補版の方に入れたきりで不義理していたハマヒルガオを収録です。いつもはヘタ写真をカバーするために使う助演者くんも、きょうはけっこう学術的な登場です。そう言えば、子供のころに泳いだ砂浜にはこういうアブがいて、怖かったものです。
と、勝手にアブにしたものの、種類が特定できません。背なかの色つやを手がかりにすぐ名前がわかると思ったのに、俄学習では手に負えませんでした。
ただ、この昆虫より興味を惹いたのは、コヤツが抱いているシベです。はみ出ているのが雄シベとはわかっても、体が邪魔して雌シベが見えません。(注)
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なのでほかの写真を確認すると、透明な雌シベの先は二裂しています。ただ、雄シベはアブの脇腹からはみ出たほどの長さもなければ鮮度もありません。これはたぶんキキョウで見たように雌雄異熟だなと小賢しく考えても、きのうのムクロジでその見立ての間違いを反省したばかりなので、きょうは「たぶん」に止めておきます。
念のため、昔がんばった「ヒルガオの観察」を見直すと、シベについてはまったく触れておらず、そもそもいまの老眼には写真が小さすぎて、ものの役に立ちません。15年の刻の流れを悲しく実感するばかりでした。
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さてもう一枚取り出したのは去年11月の写真です。沼津の海岸をぶらついたとき、ハマヒルガオがまだ元気なことに驚いて撮りました。
時期的なものに加えて意外だったのは、こうして蔓が空に向かうことでした。砂地や礫地では横に這うばかりでも、なにか手がかりがあればすぐ「ジャックと豆の木」を真似るなんて、じつにマメな生態です。

<補注> あとで確認すると、アブの体からはみ出ているのは雌シベの先(二股)のようです。そもそもハマヒルガオの雄シベは雌シベより短いはずです。どうもこの記事のころは雌雄異熟にとらわれていて、余計なことを考えすぎたようです。(2023年夏)

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