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6月19日(水) ムクロジ

190619mukuroji
めちゃ高い場所、強い風、逆光気味、と、これだけ条件がそろっていたのだから、写真のマズさは自分的に不問です。ままあることとは言いながら、過去の観察の足りなさに鉄槌を下す「衝撃の一枚」を撮ることができました。
雌雄異熟などという知恵がついたばかりに、ムクロジもてっきりそのタイプだと思い、得意げに記録をしたのが5年前でした。それでけっこうムクロジはマスターしたつもりだったくせに、花を見るとまたぞろ撮ってみるしつこさが今回は役立ちました。
遠目にも派手な咲き具合で、どうせ雄性期だろうと思ったその写真をマジマジ見ると、あららー、立派な雌花がドンドンドーンと柱頭を突き出していました。雌雄異熟タイプなのだろうという「未熟」な見立てはあっさりと取り下げです。
こうなると、先年「誤解のもと」になってくれた木たちにも「お礼参り」に行かないとケジメがつかないか…と思いながら、そこまでのしつこさはないかもしれません。

<追録> 「お礼参り・その一」をやってしまいました。ここはお寺なので、マジにお礼参りです。(撮影:2020年6月15日)
蜜蜂も「おっとぉー」と思うものかどうか、その笑えるポーズはさておいて、この写真の見どころは、すでに形をなし始めた実です。雄花に混じってわりとたくさん見えています。また、蕾もまだ多くて、ムクロジの花のしつこさも窺えます。
2006151
さらに樹下を埋める花の残骸(↓)です。雄花だけが虚しく散るのかと思ったら、雌花(未熟の子房)もいくつかは混じっているのが新鮮な発見でした。
2006152

<過去のムクロジ記事(掲載順)> ☆ 実のついた枝(2004年4月21日) ☆ 実で遊び(2004年4月26日) ☆ 実で数珠、落ちた枝(2004年5月5日) ☆ 樹上で完熟した実(2006年12月18日) ☆ 青いまま落ちた実(2007年9月14日) ☆ モクゲンジと種を比較(2007年9月24日) ☆ 色づきかけた実、実の分解(2009年10月26日) ☆ 樹上の青い実(2012年9月25日) ☆ 黄葉(2013年11月23日) ☆ 雄花、雌花(2014年6月19日=文中リンク) ☆ 小葉を落とした葉柄(2017年12月25日

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