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6月10日(月) ムラサキスズメノオゴケ

190610murasakisuzumenoogoke
ムラサキスズメノオゴケ、かなり面白い名前です。ムラサキはこの花色のことだろうし、スズメは雀でいいとして、残るオゴケがなんじゃらほいです。
これを漢字にすると麻小笥であって、「紡いだ麻糸を入れる容器。檜の薄板を曲げて作る」と辞書にありました。実の形がそれに似ていて、雀さんサイズだからスズメノオゴケ(=イヨカズラ:未収録・注2)で、これはその紫花バージョンなのでした。
そして、いまでは知る人とてない麻小笥の名を持ちだしたのが誰あろう牧野博士なのだから、ホント、お茶目が過ぎますよ、先生~。亡くなったのが1957年なので、そのころまでは麻小笥という言葉は生きていたものでしょうか。
分類的にはカモメヅル属なので、花はコバノカモメヅルを思わせます。そして、コバノカモメヅルの白バージョンにアズマカモメヅルがあるのに似て、ムラサキスズメノオゴケの白版がイヨカズラとなるわけです。さてそのイヨカズラに会えるのはいつになりますやら、いや、その前にまずはこの花が麻小笥となるのを見たいものです。

<補注1> 同じくオゴケを名乗る仲間がいました。(2022年5月20日
<補注2> 残念ながら裳抜けの「殻」ではあったものの、一応、イヨカズラを見ました。(2023年3月25日
そのイヨカズラが開花している姿は、茎の立ち方とか花の付き方とか、かなりムラサキスズメノオゴケと似ていました。(2023年4月30日

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