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6月17日(月) ヤブニッケイ

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いったいなにを撮りたかったんだ!とも思うし、この木の自由奔放な特質をよく写し込んだな!と自惚れたくもなります。「藪に生えるから」という本義(注1)に逆らい、「この木自体が藪みたいに鬱陶しいから」と、また珍説を立てそうです。
初掲載のとき、コクサギ型葉序の部分もあることを見つけたこのワヤクチャぶりは、アカデミックに言うと亜対生(注1)というのだそうです。基本的には対生でも、若干左右がズレたり互生になったりコクサギ型になったり、要はテキトーなのです。
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花もこのショボさ(注3)なので、庭木にしたいと思う人はごく稀でしょう。葉を揉めば微かなニッキ香があるとは言っても、その線での利用には耐えません。唯一、幹だけは案外に太くてまっすぐなので建築材になるそうです。ちょっと安心しました。

<補注1> 藪の意味を「つまらないもの」とする解釈もあります。また亜対生と同じ意味で疑似対生という言い方もするようです。
<補注2> ふつうのニッケイをようやく掲載しました。(2019年11月16日
<補注3> ニッケイの花を曲がりなりにも写せたので、ヤブニッケイの花も、上の2枚目写真よりもう少し開く可能性はあります。(2021年6月9日
<補注4> セイロンニッケイ(シナモン)の開花を収録しました。(2022年5月21日

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