4月19日(金) ラッパズイセン(八重変異種)
背景は紛れもなく海です。ドッパーン・ジョワジョワと豪快な春の太平洋です。その水際から大した距離も置かない場所で咲くスイセンにやや戸惑いました。ただ、考えてみれば越前海岸とか伊豆下田、あるいは淡路など、「海と水仙」の取り合わせが有名な観光スポットがあって、スイセンは海辺の花なのでした。
さて気を取り直してこのスイセンを調べると、Van Sionという古典的な品種が浮かび上がりました。ラッパズイセンが八重に変異したもので、17世紀前半には愛好家の間で持て囃されるようになりました。日本でも戦前に流行したそうで、写真のスイセンはそれが逸出・野生化したものではないかと考えられます。
掘り起こしや植え替えがいらないスイセンであればこそ、根付いた場所に適応し、長い年月で正体不明の「ご当地型」になったのでしょう。日本の海辺にはちょいと不向きな風貌も、そんな経緯を考えると許せる気持ちになってきます。
さて気を取り直してこのスイセンを調べると、Van Sionという古典的な品種が浮かび上がりました。ラッパズイセンが八重に変異したもので、17世紀前半には愛好家の間で持て囃されるようになりました。日本でも戦前に流行したそうで、写真のスイセンはそれが逸出・野生化したものではないかと考えられます。
掘り起こしや植え替えがいらないスイセンであればこそ、根付いた場所に適応し、長い年月で正体不明の「ご当地型」になったのでしょう。日本の海辺にはちょいと不向きな風貌も、そんな経緯を考えると許せる気持ちになってきます。
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