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11月12日(月) タムラソウ

181112tamurasou
ここのところの暖かさのせいか、タムラソウ(花期は10月まで)がまだ咲き残り(咲き戻り?)していて、たった一輪だけだったので、ジトーッと迫ってみました。
あちこち気を取られないそんな環境というのは役に立つもので、まずはカールした雌シベのかわいさに微笑み、次にこの花には雄シベがないことに気づきました。そこでこの点に注目して5年前の写真を見直すと、前方の花は雄シベ、後方に写った花は雌シベを出している状態です。そうか、タムラソウは雄性先熟の花なのでした。
そしてさらにジトーッと見つめると、頭花を構成する筒状花のうち、外周のものには雌シベがありません。この部分の花はシベを持たない装飾花でした。
その名前の不可解さばかりに気を取られ、今回のような機会がないと肝心の花の構造さえ見ていなかった自分です。このごろ、NHKのチコちゃんが大好きで、つい「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と自虐の独り言が出てしまいます。

<追録> 上の写真とほぼ同じ季節の撮影なのに、花には雌シベだけでなく雄シベも残り、さらに冠毛もできていました。その冠毛の付け根にはわりと大きめの種(果実)がついていたのに、すでに飛び去って花托が露出したものもあります。
花の変化幅がとても大きな群落でした。(撮影:2022年11月9日)
Serratula_coronata_subsp_insularis221109

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