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10月24日(水) トサミズキ

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今年は先日の強烈台風がもたらした塩害のおかげで、各地で桜が異常開花して話題になっています。ところが、ここの丘陵の桜はチラとも花は見せていなかったので、このトサミズキは「純粋に」二度咲きしているのでしょう。
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ちなみに、この場所に散在していたトサミズキ数本のうち、目立ちたがり屋はこれ一本だけでした。まだ蕾もあれば、花びらを落としたものもあって、春先と変わらないほどの花見期間があるようです。ただ、この写真のポイントは2本の雌シベです。
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前に「ゲームのキャラみたい」としたときから、トサミズキの実の殻にはツノが4本あるとばかり思っていました。ところがそのツノは、殻が割れるとき2本の雌シベがきれいに引き裂かれたものなのでした。勝手に割れているように見えて、その割れ目位置は超精密に決められているのです。(ヒュウガミズキも同じ)
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そして種です。3枚目写真の殻からほじくり出しました。殻が割れるとき、その弾みで種を飛ばすのかと思っていたら、殻の展開と種の排出は別なのです。種は少し厚めの白い皮(写真中央)に包まれていて、どうやらこれが乾燥しきったときに種を弾き出すしくみらしいのです。同じカタパルト作戦はカタバミでも見ました。
ならばこの場所で、自然に種が飛び出すのを見届けようかとしばし佇んだものの、どうにもそういうこらえ性には欠ける人です。だいたいのしくみがわかったのだから、次、行ってみようかぁ!とばかり、またトコトコと歩き出しました。

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