9月3日(月) ノコギリシダ
衒いのない直截な名前に好感が持てる羊歯です。鋭く切れ込んだ鋸歯がたしかに鋸状です。ただ、浮世絵などに出てくる鋸はすべて片刃なのに対し、この羊歯を鋸にたとえた人の念頭にあったのは明らかに両刃でしょう。
ということは、両刃鋸ができたのは明治以降とのこと(出典:竹中工務店のサイト)なので、このネーミングはそれ以降の可能性が高くなります。いわゆる本草学から近代的な植物分類学に切り替わる時代が想像されてワクワクします。
その鋭い鋸歯を宿した小葉(1回羽状複葉)は左右非対称で、穂先側の耳がグイッと長めです。また、奥に写ったものの葉軸(本来の葉柄)は緑色なので、このパーツには緑から暗紫色までの変化幅があることがわかります。
葉の表側は艶めいて、そこに葉脈が深く刻まれています。さらに裏返すと、車のタイヤ跡のようなソーラス(胞子嚢群)があって、ちょっと個性の光る羊歯です。
ということは、両刃鋸ができたのは明治以降とのこと(出典:竹中工務店のサイト)なので、このネーミングはそれ以降の可能性が高くなります。いわゆる本草学から近代的な植物分類学に切り替わる時代が想像されてワクワクします。
その鋭い鋸歯を宿した小葉(1回羽状複葉)は左右非対称で、穂先側の耳がグイッと長めです。また、奥に写ったものの葉軸(本来の葉柄)は緑色なので、このパーツには緑から暗紫色までの変化幅があることがわかります。
葉の表側は艶めいて、そこに葉脈が深く刻まれています。さらに裏返すと、車のタイヤ跡のようなソーラス(胞子嚢群)があって、ちょっと個性の光る羊歯です。
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