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8月31日(金) シナサワグルミ

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この木の下に立って「大きいなあ!」と振り仰いだときの感動は、後あとになってもこの写真を見たら甦るものか、自分で自分を試してみるつもりです。
真上に向けた300mmの望遠レンズ目一杯でも、ワチャッとした果実の細部がよくわかりません。樹高はたぶん15m以上はありそうです。それにしても景気のいい稔り具合であって、前にかなり寂しい秋の様子を載せているので口直しです。
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そして今度はレンズの仰角をほぼゼロにし、垂れていた枝を狙いました。巨大な幹からは鬱然と空を遮る大枝が目の高さまで降りているのです。
シナサワグルミは明治の初めごろに隣国から渡来したそうで、この大木がそのころからのものかは不明でも、かなりの古株ではありそうです。日本産であるサワグルミが奇数羽状複葉なのに対し、シナの葉先は偶数という違いがあります。

過去のきょう 2017 ヒュウガミズキ 2016 クロトンモドキ 2015 ニオイサンタンカ 2014 モミジガサ 2013 ヤバネヒイラギモチ 2012 ボタンヅル 2011 ゲットウ 2010 トウゴマ 2009 シシウド 2008 ソテツ(雄株) 2007 カクレミノ(斑入り) 2006 ヒオウギ 2005 サフランモドキ 2004 タイワンホトトギス

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8月30日(木) イモネノホシアサガオ

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いつものことながら、本家と出会う前に分家を掲載です。花の小ささ(直径2cm以下)が共通のマメアサガオは近所で蔓延っているのに、もう一つの小型野生朝顔であるホシアサガオになかなかお目にかかれないでいました。
そしたら、「ミーもホシアサガオですけどぉ」と現れたのがこれです。「いやいや、芋根じゃなくていいんですけどぉ」と言っても聞く耳持たずで、蔓がどんどんのび、自縄自縛状態です。芋根も蔓も生長力が旺盛で、若干問題視される外来種です。
ただ、そういう批難がましい目で見なければ、寸法が本家の倍ほどあって色合いが同じ花はまあまあのかわいさです。これに目を馴染ませておけば、これから本家さんに遭遇したときもピンとくる確率が高まろうというものです。

過去のきょう 2017 コカモメヅル 2016 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ) 2015 アメリカブクリョウサイ(ゴマギク) 2014 クチナシ 2013 ノシラン 2012 ヤマハギ 2011 ハツユキカズラ 2010 ヘラオモダカ 2009 ホツツジ 2008 マツカサアザミ 2007 ヤマホタルブクロ 2006 ホウセンカ 2005 メランポジウム 2004 トロロアオイ

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8月29日(水) オオバベニガシワ

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オオバベニガシワの過去掲載(4回)を調べたら、カレンダー的に最速は3月19日で、まるでグミ(菓子)のような雄花をとらえています。そして残りの3回はすべて4月で、それはつまり雌花・雄花の面白さや葉の色に心惹かれたものでした。要は1年のうちでたった2カ月しかオオバベニガシワには目が向かなかったのです。
こりゃまずいなと改めて眺めたのがこの写真で、春先のおかしさ加減に比べれば、目立たないことこの上もありません。強いて言えば、勝手に「アカメガシワ型葉脈」と名付けた葉の模様にトウダイグサ科の共通点を見るくらいでしょうか。
おっと、大失敗です。4月下旬には子房が膨らみかけていました。それがいまは影も形もありません。わりと速攻で落ちてしまうのか鳥に啄まれるのか、いずれにしてもあと一・二度はオオバベニガシワの登場機会が必要なのでした。

過去のきょう 2017 ゴマキ 2016 オヒョウ 2015 ホソエカエデ 2014 オミナエシ 2013 ベニバナエゴノキ 2012 トチカガミ 2011 ホソバヒャクニチソウ 2010 カジノキ(雌株) 2009 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2008 ハネミギク 2007 スズメウリ 2006 シシトウガラシ 2005 ソラヌム・ラントネッティ 2004 ガガイモ

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8月28日(火) 木立性ベゴニア・アシュラ

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名前に惹かれました。アシュラはもちろん阿修羅でしょう。作出者は、左右にスラリとのびた葉から興福寺のあの立像を想起したのだと思います。あるいは年代を経た乾漆造の風合いとこの葉色をオーバーラップさせたものでしょうか。
その量感ある葉質からは、いままで2種類取り上げたレックスベゴニアかと思えても、茎は堅くて高さがありました。これは木立性ベゴニアの特質です。
さて問題はこの「木立性」の扱いです。前にこれを「こだち」と読むか「きだち」とするか、漢字で表記するかカタカナか、さらに「性」をつけるかつけないか、非常に悩んだ記憶があります。当時、まったくの浅慮から「キダチベゴニア」としたものの、どうやらベゴニア愛好家の間では今回の表記(漢字&性つき)と読み(こだち)が主流と知りました。ディープな世界が多い草木趣味の表層を漂い続ける孤舟の思いです。

<アシュラのあとに収録した木立性ベゴニア・掲載順>ホワイトカスケード ☆ イソプテラ

過去のきょう 2017 レンゲショウマ(白)とモミジアオイ(白) 2016 オクラとトロロアオイ 2015 オキナアサガオ 2014 カクレミノ 2013 アメリカオニアザミ 2012 ガマズミ 2011 ラクウショウ 2010 ミッキーマウスノキ 2009 ヒメキンミズヒキ 2008 クララ 2007 ミツバアケビ 2006 ヘチマ 2005 ヤブラン 2004 ケイトウ

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8月27日(月) ヒノキ

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今年はヒノキ花粉の飛散が例年より早く(東京で3月1日)始まり、ほぼ2カ月間、スギと同じくらい大量にアレルギー源が放散されたと言います。
花粉症の人には迷惑なだけの話でも、ヒノキ本人にとっては「いい春」だったわけで、その結果(文字どおり、果実を結びました)がこれです。冬に枯れ上がったときとはまるで違う、重量感のある色合いが迫力です。
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そんな時期関係を知れば、かつて4月の末に見た雌花はすでに「妊娠」状態だったようです。対して、その20日前に撮った雄花には花粉を出している様子がなく、当時はとりあえず雌花・雄花の見分けができただけでうれしかったようです。
となると、来春は開いた雄花とか受粉前の雌花とかの撮影を課題とするのが恒例とは言え、そんな危険行為でいまさら花粉症になるのはやめて、このまま発症せずに逃げ切りたいものだという甘い考えもチラチラと心に浮かびます。

過去のきょう 2017 ナツザキツツジ 2016 チョウセンヒメツゲ 2015 イヌビワ 2014 マツカゼソウ 2013 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 2012 コマツヨイグサ 2011 オカボ(イネ) 2010 アワ 2009 イヌトウバナ 2008 アキグミ 2007 アキノタムラソウ 2006 キクイモ 2005 ハゲイトウ 2004 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)

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8月26日(日) サンヘンプ(コヤシタヌキマメ、コブトリソウ)

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スーッとのびる茎がヘンプ(大麻草)を思わせる一方で、ヘンプのそれとはまったく違うマメ科独特の黄色い花が目立ちます。
これを太陽(Sun)に見立てたかと考えたのは拙の浅知恵で、サンの綴りはSunn、ヒンディー語でのこの草の名前でした。つまり、ヘンプは英語圏での重層的な付け足りであって、緑肥として導入した日本もその呼び方を倣ったのでした。
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その緑肥機能に注目したのがコヤシタヌキマメという別名です。たしかに、花と実の形はタヌキマメを思い出させます。ただ、タヌキマメに比べるとこちらの実には毛深さがなく、このままスナック菓子になりそうな形がユーモラスです。

<補注> タイトル別名に「コブトリソウ」を加えました。(2020年10月18日

過去のきょう 2017 センコウハナビ(ハマエンサス、ハマエンサス・ムルティフロールス) 2016 ハナタバコ(ニコチアナ・サンデラエ) 2015 ノシラン 2014 ヤコウカ(ヤコウボク) 2013 シシウド 2012 シロモジ 2011 クマシデ 2010 コウリャン 2009 コシアブラ 2008 ヨルガオ 2007 ハンゴンソウ 2006 サンゴバナ 2005 タマスダレ 2004 リコリス・オーレア

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8月25日(土) クサトベラ

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自生する亜熱帯域では初夏に咲くというクサトベラの花です。関東の温室ではいまごろ開いていました。去年の1月、花も実も、蕾さえもないこの木(名前はクサでも)の姿を載せてから1年半、ようやく開花の時期をとらえました。
その「ようやく」のわりには「あらら、ゴミみたい」というのが正直な感想でした。大きな葉に隠れるようにつくので、その気で見ないと見過ごしそうです。
ただ、前回掲載のときに予習したとおり、形はたしかにスカエボラ(ブルーファンフラワー)でした。名前を借りたトベラとは、花だけ比べるならまったく別物です。
強いて探すなら、白から黄色に変わる花びらの色合いが似ていると言えば言えそうです。いやいや、船底のように反った葉の形もなんだか同じに見えてきて、クサトベラとは案外に言い得て妙な名かと思えてくるから愉快です。

<追録> 花に迫ってみました。集音マイクみたいなものが雌シベであることはわかっても、雄シベが見つかりません。
調べてみたら、クサトベラには「花粉杯」という構造があり、雄シベの花粉は蕾の段階でそれに貯まるそうです。よくわからないので、その解明はスルーして、「きれいだなぁー」で終わりにしておきます。(2020年8月2日)
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<補注1> 同属のナウパカ・カハカイで不思議に思ったマフラー状の白い毛を、クサトベラでも見つけました。(2022年3月28日
<補注2> ごく近い仲間のテリハクサトベラを収録しました。(2025年1月14日

過去のきょう 2017 アワブキ 2016 ニシキハギ 2015 ハシバミ 2014 カリガネソウ 2013 ヌマミズキ 2012 コミカンソウ 2011 クワイ 2010 ミズオオバコ 2009 クサアジサイ 2008 タチフウロ 2007 キオン 2006 セイバンモロコシ 2005 ルコウソウ 2004 コブシ

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8月24日(金) ササガヤ

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前にササクサを取り上げていて、名前的に混同しそうで心配です。ざっと見も、林の縁の下生えで、どちらも笹っぽくて、ああ紛らわしい…。
というのはあまりに大雑把すぎる感想で、真面目なことを言えばササガヤはかなりチマチマしています。葉1枚のサイズがササクサのおよそ半分です。
ただ、逆にこのサイズはチヂミザサを思わせるし、チヂミザサが出てくるとコブナグサだって似ていたかなぁ、となってワヤクチャになります。さあてこれだけ並べておけば、それぞれの微妙な違いが頭に入りそうな「気が」します。

過去のきょう 2017 イヌホオズキ 2016 スイゼンジナ(キンジソウ、ギヌラ・バイカラー) 2015 ウメガサソウ 2014 カジノキ(雌株) 2013 キバナコスモス 2012 サルココッカ・コンフサ 2011 イチョウ 2010 ウリクサ 2009 オオモクゲンジ 2008 ヤバネヒイラギモチ 2007 フウセンカズラ 2006 フヨウ 2005 キンミズヒキ 2004 ブラシノキ

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8月23日(木) 八重サンユウカ

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うっかりすると八重のクチナシが咲いていると思って通り過ぎそうです。硬質で脈が凹んだ葉がかなりクチナシのイメージなのです。
ただ、花の時期が少し遅すぎるし、花びらも妙に柔らかくて腰がありません。「変だなぁ」と顔を近づけても、クチナシほどには匂わず、ごく淡い香りです。
このサンユウカというのは、分類的にはクチナシ(アカネ科)とはまったく無関係のキョウチクトウ科で、本来の花は一重です。その一重(注)だとすっきりした5弁に捻りがあるのでキョウチクトウの仲間とわかりやすいのに、園芸開発されたこの八重は丸めたティッシュのようで、やや締まり気がありません。
取り柄は上述した上品な香りと、花の少ないこの季節にもこうして元気に咲いてくれることでしょう。もう一つ、病気に強くて扱いやすいことも大きな美点です。

<補注> 本来のサンユウカ(一重種)を収録しました。(2020年8月10日

過去のきょう 2017 カジノキ 2016 斑入りセイヨウキヅタ(ヘデラ・ヘリックス、イングリッシュ・アイビー) 2015 クサギ 2014 スズムシバナ 2013 アカメガシワ 2012 メドハギ 2011 ヒャクニチソウ 2010 シクンシ 2009 チチタケ 2008 テッポウユリ 2007 ヒャクニチソウ 2006 タカサゴユリ 2005 ミズヒキ 2004 ハナトラノオ(カクトラノオ)

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8月22日(水) 白絹姫錦

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ツユクサの仲間だろうなぁ、あのホワイトベルベットムラサキゴテンとは近い種類かもなぁ…と浅知恵を絞りながら眺めました。ただ、添えられていた名札にあった「白絹姫錦」、さてどう読んだらいいものか悩みます。はっけんききん?
ググってみたら、出るわ、出るわ、「しらぎぬひめにしき」でした。錦のつかない(つまり、葉がカラフルではない)「白絹姫」がまずあり、それのバージョンアップ版という位置づけのようです。ツユクサ科ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)は、マニアの間ではトラカンと呼ばれ、一つの世界を成すものでした。
どの世界をもつまみ食いばかりの欲張り爺さんさえ、「ひょっとしてハマるか、これ~!?」と思わずため息を漏らしたフワフワパステルさんでした。

過去のきょう 2017 バショウ 2016 エビスグサ 2015 ハダカホオズキ 2014 クロマツ 2013 ウド 2012 ヒメコマツ(ゴヨウマツ) 2011 ミズキ 2010 パパイア 2009 タマガワホトトギス 2008 ヤナギラン 2007 キハダ 2006 オオボウシバナ 2005 クコ 2004 ハシラサボテン

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8月21日(火) リュウガン

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この実も、そして木も、どちらもリュウガンです。中国南部からインドネシアあたりまで、発音は違っても「竜の眼」という言い方はみな同じようです。
干した実は漢方薬として使われます。ライチを思わせなくもない(皮を剥くと白い果肉)わりに、生だとクセがあって、万人好みではないらしいのが残念です。
ムクロジの仲間(ムクロジ科)なので、現地だと10mを超すほどに育ち、街路樹に使われます。しかし、関東でも育つムクロジと違い、リュウガンは寒さがお嫌いなので、この辺の露地で両方を並べて見比べることは叶わぬ夢のようです。

過去のきょう 2017 ベニマツリ(ロンデレティア・オドラタ) 2016 ショウキウツギ 2015 エノキウツギ(ウオトリギ) 2014 フジカンゾウ 2013 チシャノキ 2012 ワタ 2011 フトイ 2010 タカサゴユリ 2009 ツルリンドウ 2008 ペチュニア 2007 オタカラコウ 2006 オトコエシ 2005 シロガネヨシ 2004 ガガイモ

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8月20日(月) アラゲハンゴンソウ

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北海道の牧場で初めて見つけられたのが戦前の話らしく、いまではすっかり全国区の野草と化しています。背丈は腰下あたりまでで、先日のタカオより小柄です。ただ、花はタカオより大きく、下垂する花びらはニチダっぽくもあります。
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触ると葉も茎もザラザラで、和名のアラゲハンゴンソウに合点です。
なお、同じルドベキア・ヒルタ類でも園芸種のプレーリーサンを過去に掲載しました。対する今回のヒルタを学名的に理解しておけば、Rudbeckia hirta var. pulcherrimaとなります。この変種名、プルチェルリマとでも読むのでしょうか。とても記憶にとどまりそうにないので、シンプルにアラゲハンゴンソウとしておきます。

過去のきょう 2017 ペチュニアとヘクソカズラ 2016 ブラッソレリオカトレア 2015 カンガレイ 2014 イワガラミ 2013 タムラソウ 2012 シャシャンボ 2011 カカオ 2010 カラミンサ 2009 コマツナギ 2008 アルストロメリア 2007 モクゲンジ 2006 ハナキリン 2005 トクサ 2004 モッコク

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8月19日(日) フサフジウツギ(暫定)

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このブログは草木写真日記なのだから、画像面積では圧倒的に劣っていても、主役はやはりフサフジウツギなわけです。ところが、当のそのフサは付け根側2/3がもう枯れて縮んで黒変してしまって、見る影もありません。
さぁどうする…とIrfanViewをイジッていたら、あっ、こんなことができるんだぁと大発見(笑)です。これからは都合悪い部分はこの手で決まりです。
しかし、アゲハ類はせわしく飛び回って落ち着かない吸蜜をするのが相場なのに、このキアゲハというのはとてもサービス精神に富んでいます。いくつかポーズを変えて、じっくりと写させてくれました。真っ黒お目々がチャーミーです。

<補注1> フジウツギ属(Buddleja)はフサフジウツギに限らず、種類があることがわかりました。したがって、この記事タイトルも暫定となります。(2019年7月21日
<補注2> コフジウツギを知り、トウフジウツギを見たあとだと、上の写真の木をフサフジウツギとは言い切れなくなりました。この撮影のときの別の写真を見ると、花の近くの枝には稜がありません。また、花のつき方は房の下方が空いているように見えます。つまり稜がないことでコフジウツギかフサフジウツギである可能性があり、花が全周に咲かないのであればフジウツギ・コフジウツギ・トウフジウツギのいずれかの可能性があることになります。
要するに、見分けポイントを知らずに撮っていたわけで、改題まではしないでおくとして、この写真だけだと「ブッドレア属のなにか」としかわからないことを大反省しておきます。(2019年8月20日

過去のきょう 2017 シナミズキ 2016 ハクサンボク 2015 ヒメタイサンボク 2014 キレンゲショウマ 2013 ハリギリ 2012 サンカクイ 2011 オオセンナリ 2010 ヒメチドメ 2009 サルナシ 2008 アオツヅラフジ(雌株)  2007 マツブサ 2006 ミニトマト 2005 シロバナサクラタデ 2004 ムラサキゴテン

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8月18日(土) キヌア・チェリーバニラ

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畑にアカザを生やしているなんて、ずいぶん無精な農家さんだこと…と思いながら、いやいや、シロザかなと迷いが出ました。しかしてこの植物の正体はキヌアでした。このごろ健康食品としてもてはやされることのある「あれ」です。
そのキヌアには多くの品種があるのだそうで、これはチェリーバニラでした。ほころびつつある花穂が、これから濃いピンク(チェリー)と淡いクリーム色(バニラ)に色づき、そしてできる種が雑穀としてアンデスの民に食されてきたわけです。
ただ、アワやヒエがイネ科であるのに対してキヌアはヒユ科アカザ属です。アカザかシロザか悩んだのは正しい間違いだったわけです。ということは、今度はアカザの種をつまんでみるという課題ができてしまいました。

<補注> キヌアと似たような健康食品にアマランサスがあり、そちらはハゲイトウ(ヒユ科アマランサス属)の仲間です。(2016年9月5日

過去のきょう 2017 タヌキノカミソリ(リコリス・インカルナタ) 2016 キバナノコギリソウ 2015 タイタンビカス 2014 イロハモミジとオオモミジ 2013 ヨウシュヤマゴボウ 2012 サイカチ 2011 ライラック(ムラサキハシドイ) 2010 オオチドメ 2009 シロバナサルスベリ 2008 キカラスウリ(雌株) 2007 クルマユリ 2006 ゲンペイクサギ 2005 カラタチ 2004 コリウス

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8月17日(金) アカギ

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これが分類的にはコミカンソウ科だというのだから驚きます。覆い被さる大枝のおかげで、炎天下にも息をつく空間ができていました。
樹皮が赤いからアカギ…ちょっと投げやりな名前です。おっと、樹皮が黒いからクロキというのもありました。あと、シラキは材が白いからというし、アオキは全体がいつも青々しているからでしょう。わかりやすい名前シリーズです。
大きさと、幹・枝の色と、そして三出複葉の葉でアカギの見分けは済んでしまうわけで、花を追いかける気はやや失せます。ただ、ブドウのよう(形だけ)に房を形成する実は食用になるそうで、一粒だけでも口に入れたい未練は消せません。

過去のきょう 2017 フシノハアワブキ 2016 カナリーキヅタ(ヘデラ・カナリエンシス) 2015 ハマナツメ 2014 ショウジョウソウ 2013 イヌザクラ 2012 モミジアオイ 2011 ニクイロシュクシャ 2010 チドメグサ 2009 バリバリノキ 2008 オオダイコンソウ 2007 フシグロセンノウ 2006 サボテン(緋牡丹) 2005 ルドベキア・タカオ 2004 シンツルムラサキ(ツルムラサキ)

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8月16日(木) ルドベキア・トリロバ(タカオ)

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じつはこのルドベキア、ここには2度目の登場です。その初回登場は13年も遡った昔のことで、当時はルドベキア類の見分けがさっぱりで、種類の整理は「今後の課題」、ルドベキアはみーんなルドベキア!という杜撰な姿勢でした。
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それならいまは精緻な姿勢かというとブルブルブルでも、これがタカオであることはわかるようになりました。直径3cmくらいの小さめの花(花びらはわずかに下垂)、焦げ茶色の盛り上がった花芯、紫色を帯びた茎、全体の粗い毛、葉柄がほぼなくて楕円形の葉(ただし根元側は3裂)…などが見分けのポイントです。
さて、このタカオを含め、いくつのルドベキアを見てきたのかと振り返りました。掲載の古い順に並べます。1. ルドベキア・ラシニアタ(オオハンゴンソウ) 2. ルドベキア・トリロバ(タカオ) 3. ルドベキア・ニチダ(オータム・サン) 4. ルドベキア・ヒルタ(プレーリーサン) 5. ルドベキア・ヒルタ・プルチェルリマ(アラゲハンゴンソウ) そして増補版にフルギダらしい一品がありました。
「氷山の一角(注)」というのは、こういうときの締め言葉に便利なものです。

<補注> 1年ほどあと、「氷山の一角」とはどのくらいの割合なのか、ふと気になって調べてみました。結果、安易にこの言い回しを使うと恥になることが多いとわかったものの、ルドベキアの場合、総数は30種前後らしいので、上の用例はそれほどの思い上がりとはならず、セーフだったようです。

過去のきょう 2017 ハマダイコン 2016 エノコログサ 2015 キツネノカミソリ 2014 ニワウルシ(シンジュ) 2013 タヌキマメ 2012 タマサンゴ(フユサンゴ) 2011 マキエハギ 2010 キブシ 2009 オニグルミ 2008 ダイコンソウ 2007 ウバユリ 2006 センジュギク(アフリカン・マリーゴールド) 2005 ゴマ 2004 コナラ

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8月15日(水) クダモノタマゴ(カニステル)

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台湾や沖縄で栽培されてはいても、その現地でさえ市場に並ばないマイナーな果実(by Wiki)だそうで、当然に、はた衛門は初めてお目にかかります。
カニステルだなんて、「蟹捨てる?」と思ったら、売れないので栽培農家さんも「金捨てる」とか「蟹捨てる」とか、まじめにふざけていた(笑)のだそうです。ただし、これは日本の駄洒落ではなく、正しい英名(Canistel)です。
そして、和名はクダモノタマゴ(by YList)でした。果肉がゆで卵の黄身のよう、つまり喉につかえるそうで、うう、そんな果物ってありですかぁ。そう言えば、以前取り上げたタマゴノキの実の試食がまだだったことを思い出しました。あちらは酸っぱくておいしいそうで、どうせなら両方のタマゴを並べて味わってみたいものです。

<補注1> クダモノタマゴはアカテツ科(注3)という珍しい種類で、このブログではミラクルフルーツに次いで2番目の収録です。
<補注2> クダモノタマゴの実を堪能しました。(2021年6月22日
<補注3> このあと、アカテツ科メンバーの収録は、サポジラミムソプスコバノアカテツと続いています。

過去のきょう 2017 タニワタリノキ 2016 ウバメガシ 2015 テイカカズラ 2014 オジギソウ 2013 ヤマナシ 2012 トチカガミ 2011 マツバボタン 2010 イイギリ 2009 サワグルミ 2008 コバノカモメヅル 2007 クサボタン 2006 ホシオモト(パイナップルリリー) 2005 オオハンゴンソウ 2004 ルリマツリ

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8月14日(火) コモスス・ベイケリ

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子供にはこの花穂がウッドペッカーみたいと人気です。では、そんな童心を失った大人にはどうかというと、切り花にしたときに日持ちがいいと人気だそうです。
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見た目のトロピカルさでわかるように中南米の熱帯原産なので、関東あたりでお庭に1本というわけにはいきません。さらに、草のくせに男の背丈ほどになるので、育てるにはよほどの空きスペースが必要になります。
なお、コモスス・ベイケリが通称でも、英語でそれを検索するとパイナップルばかりが並びます。正確にはCostus comosus var. bakeri、つまりコスツス属です。

<補注> コスツス属の仲間を掲載しました。(2018年9月7日

過去のきょう 2017 ヒメキンミズヒキ 2016 キバナルコウ(キバナルコウソウ) 2015 ミズカンナ 2014 ズミ 2013 カキツバタ 2012 アオギリ 2011 ハシドイ 2010 ミクリ 2009 コスモス 2008 キツネノカミソリ 2007 キバナコスモス 2006 ハイビスカス(ブッソウゲ) 2005 サネカズラ 2004 エンジュ

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8月13日(月) ダンコウバイ

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覗き込んだ足下にダンコウバイがありました。木を樹冠の上から眺めるというのはあまりないことなので、もう打ち止めと思っていたダンコウバイがついに9度目の登場となりました。我ながらしつこいことです。
いままでは下からとかせいぜい横から見ていたものをこうして俯瞰すると、意外に枝が横に張り出していることに驚きます。大木に囲まれた谷筋で日光を得るために自分の姿を変えているわけで、木々の順応性の見本みたいなものです。
ポコポコとついている黄緑物体は実ではなくて蕾のようです。手が届かなくて残念無念でも、かつてはこれを実だと思ったこともあったので、もう騙されることはなくなったぞ!と少しだけ「いい気分」です。

過去のきょう 2017 チリメンガシ 2016 イヌエンジュ 2015 ホツツジ 2014 ホウセンカ 2013 サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) 2012 ヒヨドリバナ 2011 ミソハギ 2010 ダンゴギク 2009 ハス(八重) 2008 レンゲショウマ 2007 レンゲショウマ 2006 ヌスビトハギ 2005 ニガウリ 2004 オモダカ

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8月12日(日) イポメア・テラスブロンズ

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うーん、またあの洋酒メーカーの商品です。ウィスキーは頭打ちだろうし、ビールは売れないというし、こういう健康路線は「期待の星」ですかねえ。
ただ、いくらオシャレな色ではあっても、サツマイモの親戚(ヒルガオ科イポメア属)という素性がバレバレの姿にはいささか照れてしまいます。「テラスシリーズ」としてほかにも2種(注)あって、「テラスメープル」という種類の葉はまるで楓です。かなり「芋」には見えにくいので、自分だったらそちらを選ぶような気がします。
ふん、自分で買わずによく言うよ!と「テラスブロンズ」はむくれていることでしょう。むくれたついでに花を咲かせてくれればいいのに、そう言えばサツマイモの開花条件はけっこうむずかしいものだったことを思い出しました。

<補注> ずいぶんくさしたにもかかわらず、翌年にはほかの「テラスシリーズ」2種、および「テラスシリーズ」とは開発元が別系統であるイポメア・トリカラーをまとめて取り上げました。(2019年10月6日

過去のきょう 2017 スパイダーリリー(ヒメノカリス) 2016 セイヨウミヤコグサ 2015 ケイトウ(鶏冠鶏頭) 2014 モミ 2013 ガマ 2012 ナギ 2011 ベニシダレ 2010 タバコ 2009 カノコユリ 2008 キキョウ 2007 トチバニンジン 2006 カンガレイ 2005 ニチニチソウ 2004 ミソハギ

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8月11日(土) タイワンウリノキ(シナウリノキ)

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「つぶらな瞳」と入力して画像検索したら、そこに並んだのは女の子の顔、猫、犬、と予想したとおりでも、ハァ、男もいるし、フクロウやカラスもいました。まあ、なんでもかんでも並んでいるのに、シナウリノキ(注)の実はさすがにありません。
先月掲載したときはまだこの実は緑色でした。色づきのスピードがやたら遅い木もあるなかで、このシナウリノキはかなりのせっかちさんのようです。
願わくは、このつぶらちゃんが鈴なりのシーンを撮りたいのに、先月の写真を見るとすでに実はパラパラ状態でした。その意味では、あの段階からはそれほど数を減らすことなく色づいてくれたこのつぶらちゃんに感謝です。

<補注> このAlangium chinenseの和名はシナウリノキが一般的です。ただし、YListではタイワンウリノキが標準和名で、シナウリノキは別名にもあがっていません。
<追録> 古いファイルのなかから面白い記録を見つけました。上の写真とほとんど変わらない時期なのに、黒い実と緑の実が共存しています。
つまりシナウリノキの実はまさにせっかちで、緑から黒になる中間状態がほとんどない、ちょっと変わったタイプのようです。(撮影:2009年8月18日)
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過去のきょう 2017 ハスノハカズラ 2016 ヤシャブシ 2015 アオツヅラフジ 2014 オヤリハグマ 2013 ハナザクロ 2012 キジョラン 2011 オニバス 2010 カンレンボク 2009 ニガウリ 2008 シデシャジン 2007 メタカラコウ 2006 コリウス 2005 タマガヤツリ 2004 ハツユキソウ

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8月10日(金) ツルマオ

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これはもう、見るからにリベンジが必要な写真です。ただ、ほかのWebサイトを見てもこの草はだいたいこんな色合いだし、生え方もこんな感じなのです。光線が悪かった記憶はないので、これがツルマオという植物の生態なのでしょう。
したがって、再挑戦したいのは写り具合というよりは花の細部です。いつもの「あと学習」で、ツルマオは雌雄同株の雌雄異花だと知りました。茎の上部につくのが雄花で、雌花は下の方らしいのです。今回の写真はそこがサッパリ?です。
東海地方から南西諸島までが生息域で、沖縄あたりでは珍しくもなんともないらしくても、関東近辺では出会いにくいのが困ります。やれやれ、先日の沖縄旅行は、やっぱりもっと気合いを入れて長逗留すべきだったかと反省です。

過去のきょう 2017 シュムシュノコギリソウ 2016 タヌキモ 2015 ケイトウ(八千代鶏頭) 2014 エンジュ 2013 ヤナギタムラソウ(バーノニア) 2012 スイショウ 2011 ネコノチチ 2010 オオグルマ 2009 ホオズキ 2008 ゲッケイジュ 2007 ヤマホトトギス 2006 マルバタマノカンザシ 2005 ベニバナサワギキョウ 2004 ゴンズイ

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番外編 : 夏のトンボたち

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<ハグロトンボ・雄> ちょっとした森のなかのために薄暗かったので、これでもうまく撮れたなぁと自画自賛です。ヒラヒラと舞うときの真っ黒な翅にまず驚き、静止したら胴体の玉虫色に感動しました。
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<ハグロトンボ・雌> 上の雄を見た場所に近いところで撮ったので、ひょっとしたらカップルかもしれません。ハグロトンボの雌は胴体も黒く、お尻の先端が太めでした。
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<シオカラトンボ・雄> 粉を吹いたような紺色が涼しげです。この色合いのほか、お尻の2本の突起の間になにもないのが雄の証拠です。
Siokara_f
<シオカラトンボ・雌> 俗にムギワラトンボと言われるのがシオカラトンボの雌です。雄も若いとこの色合いだそうで、雌であることを確認するにはお尻の先を見ます。ここの2本の突起の間に第3の突起があります。
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<オオシオカラトンボ・雌> さて雌雄セットで二組を掲載できたあとは、残念ながらお一人様です。ふつうのシオカラの雌とよく似ていても、胴が全体に太めです。

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8月9日(木) モミジバスズカケノキ

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ちょっと反則をしてしまいました。この3月にモミジバスズカケノキの葉柄がカプセルであることを確認したとき、「次は葉が離れる瞬間を見たい」と書いたのに、そんな幸運を待ちきれず、グイッと葉を引っ張ってみたのです。
緩やかな抵抗はあったものの、思いがけなくきれいに、葉は枝先から離れました。そして、おぉ、葉芽はもうこんなに立派な姿でした。
さてこうなると、葉柄内芽のことを初めて知ったハクウンボクなど、同じしくみの木々の「ここ」も確認(注)しないと済まないわけです。暦では立秋も過ぎたし、おいおいとそれらの木の「ここ」もプチッとしてみることにします。

<補注1> ハクウンボクの「ここ」も確認しました。(2018年9月12日
<補注2> モミジバスズカケノキの面白い状態を見ました。(2021年8月28日

過去のきょう 2017 ソテツ(雌株) 2016 ツノハシバミ 2015 トウコマツナギ(キダチコマツナギ) 2014 チョウジソウ 2013 ネコノチチ 2012 クワズイモ 2011 イチビ 2010 オグルマ(八重) 2009 ムサシアブミ 2008 キカラスウリ(雄花) 2007 サンショウバラ 2006 カボチャ(セイヨウカボチャ) 2005 シコンノボタン 2004 ヒルガオ

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8月8日(水) シオデ

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藪のなかを這い回るシオデに青い実が鈴なりでした。ただ、写真には撮った人間の性格が反映されることをいまさらに実感してしまいます。
この人、いったいどこにピントを当てたものでしょう。構図の中央がピシッとしなければ見にくい写真になるというのに、それより奥にある三つの房に気を取られたようです。一より三、多ければいいというさもしい根性が丸出しです。
そして、藪を縦横に走る蔓という条件なのだから、絞り値を大きくして前後どちらの被写体をもしっかりとらえたいのに、かなり解放(4.5)しています。たぶん、「うわぁ、実がいっぱい!」と舞い上がって、カメラの操作を忘れたものでしょう。
さて、これで反省するかというと、本人、そうでもないのです。自分にしか撮れない写真って貴重じゃないか、と屁理屈をこねています。さらに、シオデだってこんなに自由に這い回っているんだし…と、ワケのわからんことまで言い始めました。

過去のきょう 2017 アギナシ(とオモダカ) 2016 ムジナモ 2015 セイヨウフウチョウソウ(クレオメ) 2014 カラスザンショウ 2013 ノブキ 2012 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2011 ヤエカシワバアジサイ 2010 カラスザンショウ 2009 ノグルミ 2008 アオノリュウゼツラン 2007 コケモモ 2006 ウド 2005 イネ 2004 クサギ

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8月7日(火) ヤマナシ

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きのうの山梨学院は12点もの大量得点でした。まるで、豊穣の稔りを見せているこのヤマナシのような景気良さでした。しかし、相手(高知商)に14点取られてはマズイわけで、試合結果としては悲しい甲子園1回戦敗退となりました。
さてこの実です。人間さまが生食するにはどうにもマズイ(注1)わけでも、山の動物たちにはごちそうかもしれません。そろそろ落果し始めていました。
ただ、心配は来年です。まさか逆転負けはないでしょうけれど、こんなに実をつけてしまって、くたびれはしないでしょうか。動物たちがたくさん食べに来てくれて、その○ンチやら○ッコやらでヤマナシに栄養補給してくれることを祈っておきます。

<補注1> この記事から20日後、黄色く色づいた実が落ちていたので、トラウマ(本文中リンク)にもめげることなく齧ってみました。結果は「目から鱗」で、店頭の梨にかなり近い食感と味でした。時期さえ適切なら、ヤマナシは野歩きおやつとして合格であることがわかりました。(試食:2018年8月26日)
<補注2> 同属のミチノクナシを収録しました。(2021年11月26日

過去のきょう 2017 アベマキ 2016 サワシバ 2015 ネムノキ 2014 ケイビラン 2013 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2012 バアソブ 2011 ハナスベリヒユ(ポーチュラカ) 2010 ミツバ 2009 リキュウバイ 2008 タンキリマメ 2007 ミヤコグサ 2006 オモダカ 2005 ツユクサ 2004 ナツズイセン

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8月6日(月) コケイラクサ(ベビーティアーズ)

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画面左上隅に置いたスケールがガリバー状態です。赤ちゃんの涙をマジマジ見ることはなくても、なかなかかわいらしい愛称をつけられたものです。
コルシカ島とサルジニア島がふるさとです。つまりは地中海のど真んなかにある二つの島は、きっと昔はつながっていた?とか、周りの大陸とは元々が違う土地だったのか?とか、ミニサイズのわりに大きな夢を見せてくれます。
水分が好きなのに葉は濡らしちゃイヤ!という我がままベビーなので、栽培には案外苦労するようです。なので、自宅で育てようなどという野心は端から捨て、プロが管理しているものをありがたく撮影させていただきました。

<補注> 愛称と標準和名のギャップが大きすぎます。ただ、学名 Soleirolia soleirolii がイラクサ科に所属することは間違いありません。

過去のきょう 2017 ヘビウリ 2016 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2015 ルリフタモジ 2014 タカノツメ 2013 バアソブ 2012 タイワンニンジンボク 2011 アナベル(アジサイ) 2010 ヤマホタルブクロ 2009 セイヨウトラノオ(ベロニカ・ロンギフローラ) 2008 ホルトノキ 2007 タマアジサイ 2006 ウイキョウ(フェンネル) 2005 フサフジウツギ(ブッドレア) 2004 イヌキクイモ

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8月5日(日) ヌルデ

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「あとは夏と冬のヌルデ」とした宿題を半分提出です。この4月に若葉の様子を載せるまでは、それまでの掲載4回が4回とも秋ばかりでした。ほかの季節にだって、ちゃんとヌルデのことは見ているよね、と自分自身の確認です。
その4月の記事に「夏にこの木陰で休んだ記憶がない」と書いたのは、案外に正しい認識でした。あらためてヌルデの樹下に立ってみたら、ヌルデ自体がほかの高木の陰になっているのです。これではヌルデの木陰に感謝はしないはずです。
図鑑的には落葉高木でも、野山での実態は小高木で、こうしてコナラやケヤキの庇護下にあることが多いようです。ただ、過去掲載の写真を見直すとそれほど日陰の画像ではないので、完全に下生えではなく、大木とはほどよい関係なのでしょう。
そんな好都合の関係のおかげか、この暑熱のなかでも葉はあまり傷んでいません。そして花穂(画面中央)が順調に育っていました。あとひと月もすればこの穂が開き、葉も黄色く色づいてくるはずです。
ただし、残した半分の宿題はそのあとです。ハタと気づけば(はた衛門だけに)ヌルデは羽状複葉です。ということは、あの「小葉と葉柄の時間差離脱」をやってくれる可能性大でした。さてこの冬にニンマリできるか、楽しみなことです。

<補注> 時間差離脱の確認はし残したものの、ヌルデが葉柄内芽タイプだったことに気づきました。(2019年1月28日

過去のきょう 2017 ユキハギ 2016 コマユミ 2015 オリーブ 2014 シシガシラ 2013 イスノキ 2012 コバンソウ 2011 カンガレイ 2010 ガガブタ 2009 カラスザンショウ 2008 ハマオモト(ハマユウ) 2007 クサレダマ 2006 サボンソウ 2005 ベゴニア 2004 フヨウ

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8月4日(土) ヤブマオとメヤブマオ

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先月に引き続き、ヤブマオとメヤブマオの比較です。今回は雌花(雌花序)、つまりは実の元に注目してみました。
まずはヤブマオです。これだけだとわかりにくくても、下のメヤブマオと比べると花同士の間隔が詰まっています。実になったとき、実同士がギュッと押し合い、五平餅状態になるのはこの段階から定まっているのでした。
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そしてメヤブマオです。花の数だけでなく、それぞれの柱頭もヤブマオと比べるとやけに散漫です。葉がガチャガチャしている分、花はあっさり路線でした。
さてこうなると、この二種併載企画の次回は雄花(雄花序)編でなければならず、続いて実の比較編へと雪崩込みたいわけです。ここまでうまい具合に同じ日に両方を写せてきたので、この運はずっと引きずっていきたいものです。

<補注> ようやく同時期の実(穂)の比較ができたら、結果はなんとも残念なものでした。(2018年11月4日

過去のきょう 2017 ヒルガオとコヒルガオ 2016 エキザカム 2015 ブルーファンフラワー(スカエボラ) 2014 ヤマブドウ 2013 ユキザサ 2012 矮性サルスベリ 2011 ハクウンボク 2010 キキョウ 2009 サギソウ 2008 ハマゴウ 2007 ナツハゼ 2006 センノウ 2005 ブルーベリー 2004 タラノキ

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8月3日(金) ヒメグルミ

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かつて、ヒメグルミの実の房は上向きだと思いかけた時期があって、ただ、重力の法則を持ち出すまでもなく、それは無理な話と悟りました。まだ膨らみきれていないこの時期でも、ヒメグルミの実の房が下に向いている証拠写真です。
当時の記事には、ヒメグルミは実だけでなく葉も上向きに思えるみたいなことも書いていて、慌てて該当部分には取り消し線を入れておきました。たしかに、今回の写真でも左上にのびている葉軸はあっても、大勢はうなだれています。
では、結局、ヒメグルミオニグルミは核果でしか見分けられないのかというと、きょう初めて目をつけた点があります。それは小葉のサイズ変化で、オニグルミは付け根側の小葉がだんだん(はっきり)小さくなっているのに、ヒメグルミは全体に差がないように見えるのです。ただし、このことを述べた参考資料は見つからず、かつ、自分でもまだ両種の葉を並べて比較していません。
あくまできょうの写真を見つめていて「おや」と思いついたことなので、あとでまた、この記事にも取り消し線が大々的に入りそうな気もします。

<追録> やはり上述の見解(小葉のサイズ変化)はまったくの「ウソ」でした。下に載せた1枚目写真がヒメグルミ、2枚目がオニグルミです。
付け根側ほど小葉が小さい(先側の葉の半分から2/3程度)のはどちらも同じでした。また小葉の対の数、あるいは小葉の葉脈の数にも有意差は見つけられませんでした。(撮影:2018年8月5日)
Hime
Oni

過去のきょう 2017 ピンオーク 2016 タマアジサイ 2015 ニオイバンマツリ(アメリカジャスミン) 2014 アオヤギソウ 2013 ナナミノキ 2012 ダイコンソウ 2011 シロギキョウ 2010 キツネノカミソリ 2009 アーティチョーク 2008 ハマボウ 2007 コオニユリ 2006 オニドコロ 2005 キツネノカミソリ 2004 スベリヒユ

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番外編 : 蕎麦の好み

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TVという媒体で自分の好みを話すってどうなの?という話です。10日ほど前の「マツコの知らない世界」で、写真の乾麺が取り上げられました。これを紹介した人によれば「乾麺としてベスト」だそうだし、マツコもそれをわりと是認したのです。
ウチはほとんどのTV番組を録画で見る関係上、放送の2日後に知ってすぐにこの商品を検索したら、1,350円でした。え、まとめ買い? 確認すると、間違いなく蕎麦1袋の値段です。10袋セットだと7,980円でした。(ともに送料込み)
その場は「バッカじゃん」で終わっても、この袋の絵柄は目に焼き付きました。なのできのう、いなげや某店でこれが積み上げられていたのはすぐに見つけました。思わず手にとって値段を見ると、税別258円、ほぅ、いなげや、偉い!
で、食べてみました。はぁ、これを3,000回も食べたんですか、あの人。まぁ、合うんでしょうねえ、お口に…。マツコもたしか「蕎麦屋さんみたい」って言ったか?
いったいこの蕎麦、正価はいくらなんだろう。尊敬すべきはLOHCOで、このバカ騒ぎをものともせず、税込み・1袋199円で売っています。まあ、そんなところが適正価格でしょう。偉いと思ったいなげやも、ちょっと「せどり」のやり過ぎでした。

個人的な嗜好について当否を言うとか、まして批判するのはバカなことでしょう。ましてこの蕎麦はモンドセレクション2016でGOLD AWARDです。公的なお墨付きもあるのだから、一番悪いのはワタシの味覚だという噂もあります。
なので、これから蕎麦好きの人と話すときは、小諸七兵衛と岩波そば(山形市・岩波製麺所)のどっちが好きか、確認しようと思っています。もっとも、後者の蕎麦はネットでは手に入らないし、もしバカ売れしても困るので、「なにそれ?」という人には絶対に教えてあげない(笑)つもりです。

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8月2日(木) ミョウガ

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ミョウガの葉が腰下ほどの高さまでのび、ワサワサしていました。いまはハウスものがあるので季節感が薄れても、こんな姿を見ると真夏が旬とわかります。
という話の流れだと、あの「食べる部分」が被写体のはずなのに、それはかつて取り上げたのでスルーです。そして、その過去記事でわかりにくい書き方をした「偽茎(ぎけい」がきょうのテーマです。この写真がその「偽の茎」です。
なにが(どこが)偽かというと、それぞれの葉の付け根を見ればわかります。葉柄が鞘状になり、自分より若い葉をくるんでいます。一見、茎に見えるものは、この葉鞘の連続であって、バナナバショウゲットウカンナなど、同じしかけです。
となると、ホントの茎はどこ?となるわけで、それは自分で栽培しないと撮影不可…つまり地面の下(根茎)なのです。うーん、他人さまの畑を勝手に掘り起こすわけにもいかんし、ここはまあ、そういうもんだということにしておきます。

<補注> ミョウガに実がつくことを気づかされました。(2020年10月11日

過去のきょう 2017 シロカノコユリ 2016 コシダ 2015 タコノアシ 2014 ノリウツギ 2013 ヒマワリ(品種不明) 2012 センリョウ 2011 シロバナシモツケ 2010 ヤブミョウガ 2009 マルバチシャノキ 2008 ノトカクタス(品種不明) 2007 キンロバイ 2006 モミジアオイ 2005 カナムグラ 2004 タマサンゴ(フユサンゴ)

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8月1日(水) カツラ

180801katura
カツラの葉がもうこんなでした。本来の黄葉までにはまだ2カ月もあるわけで、そのころ、この木はいったいどんな具合になっているやら。
面白いのは実とのチグハグさです。柱頭がまだ長いまま残っていて、かつて6月中旬に写した実よりも、ある意味「新鮮」です。
つまり、この黄葉は秋の印ではなく、今年の酷暑に焼かれた痕なのでしょう。ちなみにこれは街路樹で、アスファルトの照り返しをモロにくらっていました。森のなかのカツラはここまで被害を受けていないので不憫です。しかし、その森だって、今年はいろんな草木の傷みが激しく、なにを見てもため息が漏れてしまいます。

<補注> ゼラニウムを題材に、植物の葉焼けを勉強しました。(2021年8月24日

過去のきょう 2017 アマチャ 2016 アセロラ 2015 トウコマツナギ(キダチコマツナギ) 2014 ウラハグサ(フウチソウ) 2013 アオギリ 2012 黒葉サトイモ 2011 ヒメヒオウギズイセン 2010 ハンカチノキ 2009 オオリキュウバイ 2008 カキラン 2007 ハナハッカ(オレガノ) 2006 ミゾカクシ 2005 シマサルスベリ 2004 コナラ

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