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7月31日(火) スーパーランタナ・ムーンホワイト

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もう少し待てば、もっと花茎が分岐して豪華な花つきになるらしいのに、珍しさに負けて早出ししてしまいます。ランタナのくせに立ち上がらず、花壇を低く覆うように広がる性質です。なにせふつうのランタナは「木」なのに、こちらは「草」です。
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もちろん園芸開発品で、学名はLantana hybridと素っ気ありません。ただし、その商品名はつけもつけたりスーパーランタナ!です。自らスーパーと賞するのはスーパーマンくらいかと思っていたら、なんと花壇にもいらっしゃいました。
この白花種(ムーンホワイト)のほか、黄色とオレンジの品種があります。ただその二つの色合いだと侵略的外来種として危険視される母種そのままのイメージなので、あまり流行らない予感が…などと傍観者は勝手なことを言っておきます。

<補注> 同じように矮性小型のランタナにコバノランタナがあります。(2020年7月3日

過去のきょう 2017 アゼオトギリ 2016 ナガバミズアオイ(ポンテデリア・コルダタ) 2015 ハツユキソウ 2014 タブノキ 2013 ジュズダマ 2012 ユーフォルビア・ダイヤモンドフロスト 2011 オオイタビ 2010 トチカガミ 2009 ハナカンナ(カンナ) 2008 ヒツジグサ 2007 キハギ 2006 ナツズイセン 2005 マンリョウ 2004 サンゴジュ

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番外編 : そろそろ Linux

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Linuxに挑戦中です。きっかけは先日のWindows10認証問題で、おかげでガチ正規品に入れ替えはできたわけです。しかし、MSがOSのモデル変更をするたびに課金されるというしかけにはほとほと愛想が尽きました。
MSに牛耳られないパソ…当然にそれを希求する人々はいるわけで、いまのところ、実用的にはLinuxがその回答になります。ユーザーが望みもしないOSの代替わりのたびに、もっと言えば細かいアップデートがされるたびにパソへの要求性能が上がるというバカなゲームとも、Linuxなら決別できます。
そのLinuxにはたくさんの配布形態があって、スマホやタブレットで身近なAndroidもその一つです。Linuxというと、大学の研究室とか一部のマニアさんの御用達というイメージはありました。しかし、スマホで使っているものを敬遠することもなかろうということで、今回は数ある分派のなかからUbuntuを選んでみました。

まずネットでUbuntuをダウンロードし、それをUSBメモリーに入れ、Linux化したいパソに挿し込むと、ごく簡単にインストールができました。もっとも、今回はストレージ(メインパソから抜いて初期化したSSD・120GB)に間仕切りを作ったので、これまでのWindowsと若干違う手順(と呼び方)に多少手間取りました。
その実験台にしたパソが、旧・奥様専用機です。このごろはスマホでなんでも用が足りているし、おまけにタブレットもあるし、まったく出番がなくなっていました。
で、この8年前のモデルでもサクサク動くのがLinuxの真骨頂です。いま、この記事はLinuxで書いていて、FEPもMS・IMEとは段違いの快適さです。たぶんATOKを使う必要はないというのがいまの段階の印象です。
もちろん、ワープロソフト(や表計算、プレゼンソフト)もUbuntuには付随しています。MS・Officeにはこれまで多額の「納税」をしてきたので、この費用がかからなくなるのは、年金生活者にとっては大きな魅力です。
自分の目論見としては、まずこの「おもしろパソ」でLinuxに慣れ、サブ機をLinux化するつもりです。さすがにメインパソまで全面的にLinuxにする勇気はまだありません。と言うか、Windowsの横暴を隠れ蓑にしてパソをいじる理由を失うのは寂しいというのが本音だったりしています(笑)。

<補注> このLinux化計画はみごとに挫折しました。なにをするにもいちいちコマンドを書くというのは、ちょっと負担が多すぎました。(2019年7月31日)

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7月30日(月) シャシャンボ

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♪あれもシャシャンボこれもシャシャンボたぶんシャシャンボきっとシャシャンボ♪って歌ったら、慶子お姉さまに怒られるだろうなあ。字数が合わないし。
さすがに作詞は五木寛之だったのか、うまいもんだな…ってことは関係なくて、このシャシャンボ、いままで取り上げたものとちょっと様子が違うのです。なので、「たぶんシャシャンボきっとシャシャンボ」と腰が引けてしまっています。
まずは枝振りの奔放度が半端ありません。次に葉がずいぶん細くて長いのです。そして実です。妙に透明感があるのは光線の具合かしれなくても、時期がやけに早いのです。過去、7月の下旬と言えばまだ花が残っていたのです。
実のサイズだって、8月の半ばの記録に遜色ありません。これってやっぱり今年の猛暑のせいかしらん。枝振りも葉の形も、あの暑さが悪かった? あれも、これも、みーんな異常気象のせいにして、たぶん、きっと、と逃げまくりです。

<補注> 同属のムニンシャシャンボを収録しました。(2023年2月5日

過去のきょう 2017 ツルウメモドキ 2016 ユクノキ 2015 シロバナブラシノキ 2014 キジカクシ 2013 キリ 2012 メマツヨイグサ 2011 ビロードモウズイカ 2010 オオセンナリ 2009 ヒメイワダレソウ 2008 シマトネリコ 2007 マタタビ 2006 アカザ 2005 メヤブマオ 2004 ミズキ

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7月29日(日) アカザカズラ(オカワカメ)

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このごろ人気(らしい)のオカワカメです。日除けのカーテンになるし、葉っぱは食材になります。その食材としての効能がまた素晴らしい(らしい)のです。
茹でて刻むとぬめりが出るので、ネバネバ食品のニューフェイスでもあります。大きな葉(長さ10cm前後)がパック詰めされてスーパーの棚に並ぶときもあるし、こうして日除けとしてネットに伝わせているおうちも見かけるようになりました。
素性を調べると、あのツルムラサキと同じ科に属すアカザカズラ(標準和名)がその正体でした。原産地(南アメリカ・熱帯域)とおぼしき写真では、雄シベが賑やかな白い花を見ることができます。残念ながらまだそれを目撃したことがない(注2)ので、もう少しこのカーテンが町に増えて、元気に育つことを願っています。

<補注1> 海藻に名前をとった野菜の先輩格にオカヒジキがあります。
<補注2> オカワカメの開花状態をとらえました。(2020年9月24日
<補注3> 陸地性海草(笑)のナンバー3はオカノリです。
<補注4> オカワカメは零余子をつける一方、結実はほとんどしないことを知りました。(2023年12月18日

過去のきょう 2017 バアソブ 2016 チリメンジソ 2015 グロリオサ 2014 ハナイカダ 2013 アマチャヅル(雌花) 2012 シマトネリコ 2011 トケイソウ 2010 ベニスジヤマユリ 2009 ヌマトラノオ 2008 ウマノスズクサ 2007 カライトソウ 2006 ママコノシリヌグイ 2005 オミナエシ 2004 ホウキギ(コキア、ホウキグサ)

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7月28日(土) イヌエンジュ

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「うれしい」と「悔しい」が入り混じった気持ちをなんと表現したらいいものでしょう。「うやしい」とか「くれしい」なんて言葉があったらまさにピッタリでした。
あの暑さがいけなかったのです。ここ1週間は「無用の外出」は控えざるを得ない恐怖の毎日でした。その間に、イヌエンジュの花は虚しく終わっていました。たぶんあの熱風に焼かれて、そそくさと散ってしまったことでしょう。
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とりあえず、この木が花を咲かすことはわかったし、実の姿を写せたのはチョーうれしいことでも、やはり花から見たかったものです。花を見たなら、そのあとで実を写すのは簡単なことですから。あー、うやしい、くれしい…。
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炎暑にやられた梢を2本拾ってみました。実は、長さ3cmほど、幅は1cmに少し欠けるくらいです。ふつうのエンジュの「プクプク豆」とはやや違う形です。これからどんな風に充実していくのか、多少は「無用の外出」も敢行するつもりです。

<補注1> 「無用の外出」を控えたワケでもないのに豆の追跡を忘れてしまい、ハタと気づいたのは3カ月後のことでした。(2018年10月28日
<補注2> 実のつき具合が根本的に違うレベルである「期待の新人くん」を見つけました。(2021年12月8日

過去のきょう 2017 ツタ(ナツヅタ) 2016 ウメモドキ 2015 ギンヨウアカシア 2014 クサソテツ 2013 ミカイドウ 2012 ネジバナ 2011 アルカネット 2010 アメリカホド(アメリカホドイモ、アピオス) 2009 ギンパイソウ 2008 アオヤギソウ 2007 ソクズ 2006 ウマノスズクサ 2005 コガマ 2004 オオニシキソウとコニシキソウ

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7月27日(金) ミズカンナ

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水カンナに水しぶき、まあ、それだけのことです。しかも、あのくそ暑さが消えて、やけにスースーする朝にこんなもん、間が悪いったらありゃしません。
さらにこの写真、反省点だらけです。じゃあ、そんなもん出すなよという理屈はあるにせよ、ここにこうして拙さを晒しておけば、次に同じような写真を撮ったときに進歩がわかるではないかという屁理屈もあり得るわけです。
いや、別に加齢は技術進歩のパラメーターじゃあないし…というのは正論です。だいたいが、ワタシらの区分もさっぱり理解してないじゃない!というミズカンナさんたちのお怒りもまっとうなものです。悪いのはみんなはた衛門なのです。

過去のきょう 2017 ウマノスズクサ 2016 アオイゴケ 2015 ルイヨウボタン 2014 キンカン 2013 スパティフィラム 2012 ハナカイドウ 2011 ムクゲ 2010 アズキ 2009 ギンバイソウ 2008 カリブラコア 2007 トウモロコシ 2006 オグルマ 2005 ゲッキツ(シルクジャスミン) 2004 タカノハススキ

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7月26日(木) カキノキ(枝垂れ柿)

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あちらこちらで青い柿の実が充実してきたのを目にします。この木はとりわけ豊作のようで、実の重さで枝がこうして垂れ下がっていました。
…と思ったのは早合点で、周りの太めの枝を見てもみんな下にのびています。ハアァ、好きですねえ。柿にも枝垂れ品種があるのでした。
Weblio辞書」にちゃんと掲載されていて、栽培品種なのでした。大手の種苗会社でも売られていました。コピーには「脱渋すると驚きのおいしさ!」とあります。ふむ、渋柿ですか。熟した実を失敬してベベベとやる失敗は未然に防げました。

<これ以外のカキノキ記事・掲載順> ☆ 雌花、雄花 : 2004年5月20日 ☆ 黒い柿の実 : 2008年11月12日 ☆ 完熟の実 : 2009年10月25日 ☆ 微妙な色合いの紅葉 : 2012年11月8日 ☆ 次郎柿の実 : 2012年12月13日 ☆ アメリカガキの実 : 2022年11月13日

過去のきょう 2017 フユイチゴ 2016 ツタウルシ 2015 コバノギンバイカ 2014 ツチアケビ 2013 ミズナラ 2012 コミカンソウ 2011 アレチマツヨイグサ 2010 シカクヒマワリ 2009 ルドベキア・ニチダ 2008 クララ 2007 ルリタマアザミ 2006 セリ 2005 コンロンカ 2004 カクレミノ

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7月25日(水) ヤブマオとメヤブマオ

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ヤブマオとメヤブマオ…ときどき、どっちがどっちだったか、不安になります。その原因はたぶん名前で、「メ」は雌のメだろうから、それがつかないヤブマオは雄なのだろうと余計なことを考えて自分で混乱してしまうのです。
つまり、自然界は人間とは逆で、だいたいにオシャレなのが雄で、雌は地味と相場が決まっています。この基準に照らすと、葉の形がそっけないこっち(↑)が雌で、ハデハデしい方(↓)が雄ではないかとバカなことを考えてしまうのです。
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そんな自分の独り相撲というか惑乱を断ち切るのがきょうの狙いです。ヤブマオは葉先すっきり、メヤブマオは葉先ガチャガチャ、男すっきり、女ガチャガチャです。
おぉっと、これではセクハラ親父になってしまいます。余計なことをガチャガチャ言わずにまとめれば、写真上がヤブマオ、下がメヤブマオです。

<補注> 続編(雌花比較)を載せました。(2018年8月4日

過去のきょう 2017 カノコユリ 2016 ナタマメ 2015 ハエドクソウ 2014 ヨコグラノキ 2013 ホウキモロコシ 2012 シャシャンボ 2011 ニワウルシ(シンジュ) 2010 キバナミソハギ 2009 フサザクラ 2008 マツブサ 2007 オニユリ 2006 オトギリソウ 2005 ヒレハリソウ(コンフリー) 2004 ブルーファンフラワー(スカエボラ)

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7月24日(火) タイワンウリノキ(シナウリノキ)

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先月のウリノキに続いて、こちらは中国版です。低木で多少の湿気を好む日本版とはかなり性格が違い、乾地で平気だし、6~7mもの高さになります。
葉質はよく似ていても形が全然違っていて、3裂した葉先がインカの飛行機みたいな日本版に対し、こちらは両サイドの張り出しがほとんど目立ちません。
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残念ながら花の時期は過ぎて緑の丸い実になっていました。そこで過去ファイルを探したら出てきたのがこれ(↑ 撮影:2015年6月7日)です。機材は例のEOSで、手動のピントに苦戦していた形跡ありありです。
ウ、そう言えばあのカメラ、このごろ引き出しのなかに入りっぱなしのような…。ちょっと、色合いが自分の趣味じゃないんだよねえ、などと婿殿への言い訳なんか考えたりして、根性なしの爺さんです。

<補注> このAlangium chinenseの和名はシナウリノキが一般的です。ただし、YListではタイワンウリノキが標準和名で、シナウリノキは別名にもあがっていません。

過去のきょう 2017 タマアジサイ 2016 ガマズミ 2015 ヤノネボンテンカ(タカサゴフヨウ) 2014 オニユリ 2013 ナンキンハゼ 2012 キリンソウ 2011 シオデ 2010 ショクダイオオコンニャク 2009 コクサギ 2008 ホテイアオイ 2007 ソバナ 2006 ツキヌキニンドウ 2005 ニワウメ 2004 ルリヤナギ

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番外編 : メインパソのリフレッシュ(後編の後編)

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後編から続く)そして、どうせOSをクリーンインストールするならやりたいことがありました。憎い非正規OSのお腹周りにはコレステロールがたまり、このところちょっと起動が遅くなっていたのです。そんな矢先、今回入れた新しいM/Bに「M.2」という見たことのないスロットがあるのに気づきました。
調べると、この接続規格はかなり「速い」ことがわかりました。そこに挿すべきSSDはこれまでの2.5インチ型と違い、22mm×80mmという小さなサイズの基板です。M/Bに直接挿すので、余計な配線も、ストレージの棚も必要なくなります。
こりゃー「買い」でしょ!ということで、トランセンドのTS128GMTE110Sという優れものを選び、ついでにM.2SSDは発熱があるというので、写真右側のヒートシンクを3個、SSDに貼り付けました。

で、結果はというと、起動は2年前の夏、64bit化したときの速さ(15秒)に戻りました。ん、投資したのに前と同じ?という若干の悔しさはあっても、15秒前後というのは、これはもうBIOS通過とOS起動の限界のような気がします。まあ、どこかの猛者が「起動5秒」などとつぶやかない限り、これでよしとしておきましょう。

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番外編 : メインパソのリフレッシュ(後編)

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あーあ、あの番外編に「後編」があろうとは考えたくないことでした。そして、こんな小さなUSBと紙のカードにまともに金を払った自分に若干の嫌悪を感じています。

ことの起こりは先日の連休にCPU・M/B・メモリーを換装してわりとすぐでした。画面端に「Windowsのライセンスが云々」と出てきて、それは「ふふん、来やがったな」だったのです。PCの主要パーツを換えると、MSはチェックしていて、いままでと違うパソだと判断して警告を出してきます。
想定の範囲だったので、まずネットで認証を通そうとしたらダメでした。ただ、同じ状態で、前は電話認証でOKになったので、今回も比較的余裕で電話をしてみました。MSの電話窓口というのは、5年前と3年前にものすごく気持ち良い対応をしてもらっていて、それを確かめることも楽しみでした。
ところが・ところがなのです。電話に出てきた赤い国のお姉さんは出だしからチョーぶっきらぼうです。音量も日本語もものすごく聞き取りにくくて、「電話が遠い」と言ってもぜんぜん気にしてくれません。話を勝手に進めて、こちらの言うことを途中で遮ります。プロダクトキーの番号復唱になるとやたら早口で、つい「ちょっと待て、こら!」と怒鳴ってしまいました。こちらが「9」と「Q」の区別を言わなかったら、鬼の首を取ったようにそれを責めます。チョー性格の悪い女です。
案の定、最初「その番号は違っている」と言った復唱内容は1文字違っていました。言わんこっちゃないとそこを直させたら、「このキーは非正規品です」と来ました。
このOSは「8」のときにDSP版をダウンロードして買ったもので、多少は安かったものの、そんな馬鹿げた(怪しい)値段ではありませんでした。しかも2013年に買ってからいままで、なんの警告も受けず、64bit化も成功して使ってきたものです。
ただ、非正規品だと言われると、このOSを買ったショップの日本語が怪しかったことを思い出します。くそー、やられてしまっていたのか。まぁ、ウイルス感染などの被害まではなかった(実際、自分が買ったショップの製品でそれをやられた人の報告もあった)らしいので、これは授業料だと思うことにしました。

というわけで、MS正規の価格よりも4~5千円以上安いものはすべて疑うべきものとわかりました。そこで、逃げも隠れもしない名の通ったショップで、安全と思われる値段で買ったのが上の写真の品というわけです。(続く)

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7月23日(月) ウスベニタチアオイ(ビロードアオイ、マーシュマロウ)

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この葉っぱの感触からすると、別名のビロードアオイがスッと頭に入ります。ただ標準和名はウスベニタチアオイです。
学者さんに難癖をつける気はなくても、それだとウスベニアオイと紛らわしいし、タチアオイほど花が賑やかではない(じつに慎ましやかに、ポツポツと咲いていました)ので、あまり「膝ポン」ではありません。
というより、別名と一緒に英名(マーシュマロウ)も覚えてあげるつもりです。なんと、昔のマシュマロはこの草の根から作ったそうです。地中海沿岸部に産するこの草はハーブとしても利用され、生活になじんだ草だったようです。

過去のきょう 2017 デンジソウ 2016 キジョラン 2015 コマクサ 2014 マンリョウ 2013 シロギキョウ 2012 コマツナギ 2011 ガクアジサイ 2010 オオアワダチソウ 2009 エゴノキ 2008 クリ 2007 ミョウガ 2006 キヌタソウ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 タブノキ

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7月22日(日) ベニヒ

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日本の社寺仏閣がえらくお世話になっている木です。本来のヒノキが各地で稀少品になってしまったため、というか、いい寸法のものが枯渇してしまったため、台湾に産するこのベニヒに代役をお願いしているのです。
その台湾の山でなら、高さ40m、直径が1mオーバーに育つそうです。しかし、日本の山だとこんな風に発育不良状態になってしまいます。
ですから、台湾にとってはいい輸出素材、日本の建築界も大助かり…という互恵関係が成立します。近年、そういう「相身互い」精神を踏みにじる大国リーダーが大きな顔をするようになって、この小さな惑星は住みにくさが増した気がします。

過去のきょう 2017 イヌエンジュ 2016 エノキウツギ(ウオトリギ) 2015 カシワ 2014 メタカラコウ 2013 センジュラン 2012 キクイモモドキ(八重) 2011 ホシオモト(パイナップルリリー) 2010 ヒメヤブラン 2009 イヌヌマトラノオ 2008 オオダイコンソウ 2007 ヤブカラシ 2006 クリナム・パウエリー 2005 イヌゴマ 2004 ノブドウ

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7月21日(土) ミシマサイコ

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柴胡(さいこ)という漢方薬があることは、この春にひどい風邪をひいたときに通った医院で知りました。鎮痛・解熱の代表薬のようです。
薬になるのは根で、花の鑑賞的価値は二の次です。静岡の三島が主産地だったことが名前の由来です。(増補版2005年8月20日分を転載)

今回の撮影の時期が昔のものよりもひと月早いせいで、花はまだ走りにすぎず、実もできていません。ただ、そんなものはどうでもいいというか、ミシマサイコの見るべきところは根であって、植栽品を写させていただく身としてはそれを勝手に見ることがかなわないわけで、どうにも撮影が投げやりです。
とは言いながら、「日当たりの良い山野に自生する(wiki)」そうなので、もしそんなものに出会えたときのために、この情けない姿は覚えておくことにします。

<補注> 柴胡の名を借りている植物にカワラサイコがあります。

過去のきょう 2017 ワレモコウ 2016 タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ) 2015 マルバアサガオ 2014 オガタマノキ 2013 センコウハナビ(ハマエンサス、ハマエンサス・ムルティフロールス) 2012 ノウゼンカズラ 2011 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2010 ジャノヒゲ 2009 エンジュ 2008 チングルマ 2007 ツボサンゴ・パレスパープル 2006 シロネ 2005 ハナヅルソウ 2004 アカメガシワ

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7月20日(金) ツルアジサイ

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あ、あった! 鬱蒼とした森のなか、大木に絡みついたツルアジサイです。写真の中央付近に白い花が見えています。
40日程前、埼玉近辺では花がすでに裏返っていて悔しい思いをしています。600kmも北へ走ったこの森なら、もしかして、あの花はまだちゃんと上を向いていてくれるのでは…と胸が高鳴ります。
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どうにかフラッシュが届いたその画像を確認して項垂れました。ダメだぁ、ぜーんぶ裏返っています。1個くらい上向いてよぉ、お願いします!とバカなことを呟いていたときも、山蛭は足下から這い上がってきていたのだろうなぁと、きのうに続いて懺悔です。滅多に来ない「餌」の呼気を見逃すほど、森の蛭は甘くないのでした。くそー、献血しにここまで来たんじゃないのに(涙)。

<補注> 13年前、それと知らずツルアジサイの開花を写していました。

過去のきょう 2017 キリ 2016 チャボガヤ 2015 アオギリ 2014 ヤマシャクヤク 2013 ムラサキシキブ 2012 フシグロセンノウ 2011 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2010 クヌギ 2009 スジギボウシ 2008 ゴウソ 2007 シダルケア 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウハッカ 2004 サツマイモ

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7月19日(木) ウワバミソウ

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そもそも薄暗い山のなか、雨もよいの午後でした。ウワバミソウの、これは実だろうか、雌花の蕾だろうか、撮ってみたり触ってみたり、しばし佇みました。
いま思えば、ウワバミ(大蛇)ならぬ山蛭にとっては、そんなお間抜けさんは絶好の餌食だったのでしょう。あとでズボンの内側から転がり落ちた「それ」は、まるでコナラシラカシのドングリのような量感があり、潰すとワタシの血がドバッと…。

いやいや、話はウワバミソウです。ふつう、ミズ(ウワバミソウの山菜名)の実と言えば紫色のムカゴのことで、茹でると緑色になり、コリコリしておいしいものです。ただ、ムカゴではない、雌花が受粉したあとの「本当の」実の正体を知りません。
ムカゴは少し涼しくなったころにつくはずだし、今回の不思議物体の「その後」も知りたいし、こういう場所には今後もずっと来たいというのに、いやはや、あの大量出血(?)を思い出すと、なんだか足が向かなくなりそうです。

<補注1> 秋にはこの「不思議物体」は消え失せ、茎の節々においしいムカゴがたくさんつきます。(2018年10月25日
<補注2> 同属の大型種・ランダイミズを収録しました。(2024年4月8日

過去のきょう 2017 トモエソウ 2016 アカバナルリハコベ 2015 ジュウモンジシダ 2014 ヒペリクム・ヒドコート 2013 アマチャヅル(雄花) 2012 ボタンクサギ 2011 ヨロイグサ 2010 チチコグサ 2009 メハジキ 2008 オオツヅラフジ 2007 チゴザサ 2006 ベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ) 2005 コバギボウシ(斑入り種) 2004 ヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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7月18日(水) カヤ

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モロにヤラセの写真ではあっても、我と我が身に葉先がブッスリと突き刺さるのは本当です。イヌガヤと違って、カヤの葉先は鋭い(痛い)ことを証明しようとして指先に突き立ててはみたものの、自分の痛さが表現できないので苦肉の策です。
ついでに、葉裏の白い気孔帯がイヌガヤより細いことも再確認です。
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ただ、先日、イヌガヤの実(種)はマスカットぶどうみたいとしたことは、半分くらい訂正が必要でした。カヤの実(種)も、いまごろは案外にスマートでした。
ただ、先端の尖り具合は明らかにイヌと違います。いやいや、両種の形の違いは観察の目的ではなく、問題は裸子植物という意味の理解でした。とりあえず今回は本題の序章として、カヤの基本を押さえておくことにしました。

<補注> 埼玉県さいたま市(旧・与野市)には国指定天然記念物の巨大なカヤがあります。(2021年1月8日

過去のきょう 2017 カジノキ 2016 イヌカラマツ 2015 イヌザクラ 2014 タイマツバナ(モナルダ、ベルガモット) 2013 ウワミズザクラ 2012 スズカケソウ 2011 ニンジンボク 2010 ゴボウ 2009 マツカゼソウ 2008 アオツヅラフジ 2007 シオデ 2006 ノハナショウブ 2005 ヤツガシラ 2004 ジュズダマ

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番外編 : 山蛭(やまびる・やまひる)

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「痛くも痒くもない」というのは、ふつうはやせ我慢のときのフレーズでしょうに、蛭に噛まれた傷口というのは本当に痛くも痒くもないのでした。というか、子供のころ野遊びで蛭にやられた淡い記憶はあっても、大人になっては初めてのことでした。いままでずいぶん野山は歩いたし藪漕ぎもしたのに、なんのハズミだったものやら…。
で、蛭にやられた傷口からとめどなく血が流れ続けることに、あらためてビックリです。あわてて買い求めたふつうサイズのキズパワーパッド(写真左)なんて、どんどん出てくる血のせいですぐに剥がれてしまいます。
傷口は2mm径くらいしかないのに、ピュウピュウタラタラ出続ける血は半端ではありません。女性のナプキンを貼り付けようかと真剣に考えたくらいです。もっとも、オッサンがそんなものをレジに持って行ったら不審者通報されかねません。再度薬局に出向いて、これでもか!のビッグサイズ絆創膏にしたら、どうにか間に合いました。
調べたら、蛭の傷にはオロナインがいいそうだし、これからは大型絆創膏も携帯しておくべきだし、足下に塩水をスプレーしておくといいと言います。ああぁ、野歩きの携行品がまたまた増えそうです。

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7月17日(火) ナガバハエドクソウ

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花の上唇を足がかりにしようとした蜂がオットットォと慌てていました。ふつうのハエドクソウのここにはガッチリした肩があるのに、こちら、ナガバハエドクソウのそこはなで肩というか、角状に2裂した花びらがストンと落ちているのです。
1年前、両種のこの部分の違いがわからず、煮え切らない記事をあげていて、ほんのわずかながらも雪辱が果たせました。(葉形や萼の違いはまだスルーです)
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ちなみにふつうのハエドクソウの上唇部にはこんな風に立派な肩があります。

さてこうして違いを少しだけ理解してくると、困るのは過去記事です。
10年以上前にハエドクソウとして取り上げたものは、写真自体がダメダメで、問題の肩部はあるようなないような…。もしかしてなで肩のナガバだったかもしれないと後悔の念沸々ながら、ナガバも含めてハエドクソウ類の初掲載だったとしておきます。

過去のきょう 2017 オオバギボウシ 2016 シソ(アカジソ、アオジソ) 2015 ヒエンソウ 2014 サワグルミ 2013 ミソハギ 2012 コンロンカ 2011 エンビセンノウ 2010 ヤナギハナガサ 2009 マサキ 2008 ヤナギラン 2007 チダケサシ 2006 トモエソウ 2005 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2004 ヤブツバキ

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7月16日(月) テンダイウヤク

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受粉から2カ月半、人間の女性だとまだお腹の膨らみが目立たない人もいるでしょうに、テンダイウヤクの雌株はこんなに賑やかな様相でした。
実がついていることに気づかない年もあったので、今年は当たり年のようです。ここから数を減らさず、みんな元気で真っ黒に完熟してほしいものです。
テンダイウヤクの種はわりと発芽しやすいのだそうで、撮影した木のように大きく(樹高3mほど)するのはウチでは無理でも、盆栽仕立てという手もあります。うまく雌株が生えて、きれいな葉と実を毎日眺めて暮らせたら幸せです。

過去のきょう 2017 ウバメガシ 2016 トウジュロ 2015 クリ 2014 シモツケソウ 2013 アオギリ 2012 ワラビ 2011 ヒトツバカエデ 2010 ヒマラヤヤマボウシ 2009 ヤブマオ 2008 モクゲンジ 2007 セイヨウフウチョウソウ(クレオメ) 2006 アサザ 2005 ヒメヒオウギズイセン 2004 リアトリス

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番外編 : メインパソのリフレッシュ

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3年ぶりにメインパソの主要パーツを入れ替えました。きっかけの一つは、Windows10の最新の更新に追随しにくくなってきたことです。メインパソより構成内容が1年新しいだけで、小さくて非力なInspiron 11がアップデートに耐えるのを目にすると、やはりCPUとかマザボの「世代」変化は激しいと痛感します。
もう一つの原因は、ひょんなことでPC再生することになった映画「陽光桜」です。内容を見直すためにシーンを飛ばそうとすると、移動にウンコラショという感じで時間がかかるのです。しょっちゅう映画を見るわけでなし、我慢できないラグではないものの、上の理由と重なると、CPUの世代の古さ・非力さをしみじみ感じてしまいました。

そこで選んだCPUはインテルの最新第8世代・Coffee Lakeのなかでお得感のあったPentium G5500です。Core iシリーズにはしないところが倹約派の性分でも、いままで使っていたCeleron G550に比べたらずっと高級になりました。なにせグラフィックチップにCore iシリーズと同じ630を使っているので、安価なグラボを使うよりは画像関連がずっと高機能であることが期待できました(結果は思惑どおり)。

そして、CPUが変わればマザーボードも新しくする必要があります。ASUSのPRIME H310M-Aというのが、高機能のチップセット・300シリーズを搭載しているわりに比較的廉価であることに惚れました。
このマザーボード、規格としては前のP8B75-Mと同じMicroATXなのに、サイズが一回り以上小さくなっています。ピンの差し込みなどしにくいかと心配したのにそれは杞憂で、横幅など4cm以上も狭くなっているので、ケースへの取り付けがずっと楽になり、内部空間に余裕が生まれました(写真中央部)。

ただ、考えが甘かったのは、最新世代のCPUやマザボはメモリーまで最新規格(DDR4)を要求することでした。前のDDR3でなんの不足もなかったのに、更新パーツ3点のなかではこれ(Panram W4U2400PS-4G)が一番コスト高でした。

さて、上記3点のパーツの入れ替えはスムーズに終わり、電源を入れたらスイッとBIOS画面が出ました。よしよしと起動ディバイスの確認をすると、ゲゲゲッ、なにも認識されていません。つまり、このままだと永遠にBIOSで遊んでいるしかなくて、Windowsを使うことができないわけです。

かなり焦りまくって原因を調べたら、BIOSのCSM設定がオフでした。これをオンに直したら(一方でセキュアブートはオフにする)、OSを入れているSSDも、データを入れているHDDも正常に認識されました。BIOSも進化してUEFIになっているので、思わぬところ(経験のない操作)でつまずいたわけでした。なんの世界でも常に学び、経験を重ねること…当たり前のことを再認識した「良い子の工作」でした。

<補注> この番外編には思いがけない後編がありました。(2018年7月24日

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7月15日(日) オウゴンオニユリ

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対馬にしか自生しない稀少種です。スケールの大きな小説「韃靼の馬」は対馬が舞台の一つになっていました。さらに対馬は「海照らし」でも有名です。それやこれやで、対馬は自分のなかで密やかな憧れの地です。
そのオウゴンオニユリはオニユリの変種で、学名のお尻にはMakinoとあります。大先生は対馬にも滞在したようで、うらやましいことです。
ただ、いまは自生状態はほぼ皆無(by Wiki)だそうです。対馬に行くときは海照らしの季節(5月)にするかオウゴンオニユリの開花(6・7月)に合わせるか悩ましくても、鑑賞できる可能性からすれば春が無難のようです。

<補注> 写真は東京で育つ植栽品です。オニユリの変種である証拠として、写真下部の葉の付け根にムカゴが一つついています。

過去のきょう 2017 斑入りバナナ(ムサ・アエアエ) 2016 アレチハナガサ 2015 バイカモ(ミシマバイカモ) 2014 キンシバイ 2013 ホウキモロコシ 2012 ワイヤープランツ 2011 コエンドロ(コリアンダー) 2010 アーティチョーク(チョウセンアザミ) 2009 イヌビワ 2008 ムラサキバレンギク 2007 イチジク 2006 ヒマワリ 2005 アキノエノコログサ 2004 ユリ(品種不詳・カノコユリ系)

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7月14日(土) ランダイスギ

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コウヨウザンの変種であり、両種は見分けにくいと言われます。たしかに全体の大きさや雰囲気、あるいは葉の並びはほぼコウヨウザンです。ただ、撮影した木に限れば葉が基本種よりもやや細くて長いと感じました。
ランダイというのは、自生地(中国や台湾)のうち台湾中央部の山嶺(3,000m級)の名のようです。漢字だと巒大で、巒(糸二つの間に言を書き、下に山)は山並の意味があるので、雰囲気的にイケています。
さてこの巒の字、画数を数えたら22でした。驚くほどの画数(驚も22画)ではなくても覚えるのは憂鬱(鬱は29画)です。この機会に調べてみたら、漢字には50画を超える物が山ほど(注1)あって、せめて巒くらいは覚えなくてはと項垂れました。

<補注1> 58画の漢字がありました。(2020年12月7日
<補注2> 巒大を名乗る二つ目の事例を収録しました。(2024年4月8日

過去のきょう 2017 ユクノキ 2016 セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー) 2015 ユリノキ 2014 シマススキ 2013 クロモジ 2012 トチバニンジン 2011 ノウゼンカズラ 2010 ベニバスモモ(ベニスモモ) 2009 ミヤギノハギ(ナツハギ) 2008 ジュンサイ 2007 チョウセンシラベ・シルバーロック 2006 カランコエ 2005 マルバマンネングサ 2004 ホテイアオイ

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7月13日(金) アマ

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最近、ボケ防止効果などの期待から亜麻仁油を摂るようにしています。小さな瓶なのにいいお値段がして、けっこう貴重な油のようです。
終わった花のあとには丸い実が次から次にできて熟していました。亜麻仁油はこの実から取った種を絞って作ります。こんなにたくさん実ができるなら、亜麻仁油はもっと安くても…というのはどうやら勝手な言い分のようです。
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なにせ直径1cmに満たない小さな実の、そのまたなかにあるゴマ粒ほどの小さな種を絞るのですから、出て来る油の量もたかが知れるというものです。
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5弁の花も実と同じく小さくて、しかもその花びらはかなりの儚さです。咲いたと思う尻から散っていて、草姿のだらしなさもあって、鑑賞価値は低めです。
ただし、茎の繊維からは上等なリネンが作られます。見かけは虚弱でとりとめがないわりに、なかなか実用的で働き者の草なのでした。

<追録> 秋が深まったら、花がきれいに咲いていました。(撮影:2018年11月15日)
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<補注> アマ科のなかの属違い(キバナアマ属)にキバナアマがあるものの、両者はぜんぜん似ていないように思えます。(2016年2月3日

過去のきょう 2017 コシロノセンダングサ 2016 ホタルイ 2015 ハラン 2014 アオジクユズリハ(イヌユズリハ) 2013 ハス(古代蓮) 2012 シマトネリコ 2011 ハナハッカ(オレガノ) 2010 タマゴタケ 2009 タカトウダイ 2008 チョウセンニンジン(オタネニンジン) 2007 セイヨウニンジンボク 2006 ヒエンソウ 2005 ヘメロカリス 2004 ヘクソカズラ

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7月12日(木) ヘツカニガキ

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ヘツカは辺塚で、ヘツカランでも登場した大隅半島の東岸の地名です。ウミガメも来る美しい砂浜に恵まれた地で、この木はそこで最初に見つけられました。
中国中南部から四国南部が自生地なので、関東の地で育つこの大木はさぞや寂しいことだろうと同情します。ダニエル・チャモヴィッツという人が書いた『植物はそこまで知っている』によれば、植物にはいろいろな感覚(注)があるそうで、仲間と交信しているというのです。きっと、近くに誰かいないか知りたくて背のびしているうちにこんなに大きくなってしまったのだろうと思い、しみじみと見上げました。
さて、ヘツカの意味はわかっても「ニガキ」が不思議です。いわゆるニガキとは分類的に関係ないし、見た目も全然似ていません。単純に枝や葉が苦いという説があるようで、自分での味見はパスして、そう思っておくことにします。
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そして話は花です。これでもか!の満開状態に出会いました。ピンポン球くらいの頭状花序が巨木(推定15m以上)を覆い尽くしていました。
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その作りはと言うと、密集する長さ7~8mmの花筒から突き出た雌シベがまるで針山のようです。対する雄シベは個々の花びらの内側にへばりついています。
残念だったのはその雌雄を結びつける媒介者が現れなかったことです。蝶々だと大きな翅が邪魔でしょうから、この雌シベ群をかいくぐって花筒の底の蜜源に近づける蜂や虻が適任のはずです。さあ、勝手な推測の当否やいかに。

<補注> チューリップには重力センサー的な機能があるようです。(2021年2月4日

過去のきょう 2017 アカガシワ 2016 ナワシロイチゴ 2015 アカメガシワ 2014 ペンステモン 2013 ハナゾノツクバネウツギ 2012 ハンゲショウ 2011 ヘラノキ 2010 ネジバナ 2009 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2008 キブシ 2007 ヘリアンサス・アトロルベンス 2006 カラスビシャク 2005 ヤブミョウガ 2004 アメリカフヨウ

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7月11日(水) シナノアキギリ

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ふつうのキバナアキギリかと思って見過ごすところでした。加えてこんな薄暗がりで、被写体もまだ育ちきっていないし、写真的にも期待できない状況でした。
それでも撮っておけばいいことはあるものです。これは初の出会いになる種類で、シナノアキギリでした。花が全部黄色で、葉に出っ張りがありません。
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さらに酷い写真ながら、見分けポイントの追加確認です。キバナアキギリは雌シベの先や雄シベの葯が紫なのに対し、その気配がありません。葉も、キバナアキギリの肩は怒っていて鉾型なのに、こちらはなで肩の円心形です。
名前が秋桐なので、こんな暑さのなかで咲くのはどんなもの?と疑問に思ったら、開花時期はいまごろで間違いありませんでした。西日本の大被害もあるし、地球がおかしくなってるよ!と訴えようと思ったのに、肩透かしです。

過去のきょう 2017 ノカラマツ 2016 マヤラン 2015 キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア) 2014 ムクゲ(白花笠) 2013 カラムシ(雄花) 2012 スモモ 2011 クサスギカズラ 2010 ギンバイソウ 2009 コバギボウシ 2008 イランイランノキ 2007 ラムズイヤー 2006 ゴシキドクダミ 2005 アガパンサス 2004 カラスウリ

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7月10日(火) ヒイラギ

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ゲゲッ、やってしまった! 待ちすぎです。黒紫色に熟しているはずの実はただの一つも見つからず、代わりにこんなミイラが数体(笑)、枝に残っていました。
去年の暮れには自分の足まめさを自画自賛していたのに、いったいこの5月・6月はなにをやっていたんだ!と己を罵るしかありません。
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ただ、4月にはちゃんとフォローしていたのです。よしよし、これが色づくんだね、と頷きながら、膨らんだ実にまだ花びらの残骸がついているので、ちょっと油断したというのは言い訳になるでしょうか。(撮影:2018年4月5日)
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ついでにもう一つ言い訳画像を出すと、これは上の画像よりちょうど2カ月前の状態です。子房の具合が暮れとあまり変わりがないので、成熟ペースは遅いものと思い込んでしまいました。(撮影:2018年2月5日)

そして、こうして並べてみると、いま初めて気づくことがあります。12月末から2月初めのスローペースに比べ、2月から4月の生長速度が急に上がっているのです。この尻上がりの膨れ具合に気づいたなら、5月中の確認は必須でした。
どうしてこのペース変化というか加速に気づかなかったのか、いまごろわかったところであとの祭りです。ただ、こういう歯ぎしりで少しは賢くなるはずで、たくさん積み上げればあとの祭りもきっといいお祭りになることでしょう。

過去のきょう 2017 つがる(セイヨウリンゴ) 2016 シキザキホソバアカシア 2015 アデニウム・アラビカム(砂漠のバラ) 2014 アンゲロニア 2013 ナンテン 2012 クマツヅラ 2011 ノムラカエデ 2010 ヤハズアジサイ 2009 アブラチャン 2008 カラスビシャク 2007 カラタチバナ 2006 タイマツバナ 2005 サルスベリ 2004 メマツヨイグサ

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7月9日(月) ヒゴタイ

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似た者同士のルリタマアザミを載せてから幾星霜、ようやく本命(外来種であるルリタマに対し、こちらは在来種)であるヒゴタイの登場です。
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ルリタマは花のすぐ下までけっこうな大きさの葉をつけるのに対し、こちらはその部分の葉はこんなにコンパクトです。ヒゴタイ : 小さくチクチクVSルリタマ : 大きくガサガサという感じです。もっとも、そんな「感じ」よりは、次の機会にはルリタマの葉を裏返してみる(注)ことが大切で、あちらは別名をウラジロヒゴタイというのでした。
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花では両者の見分けはたぶん無理です。緑の棘ボールが蕾(の集合)状態で、その球の上方から順に開花します。
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で、この酷い写真はなにかと言うと、助手1号がワタシを放置して九重(ヒゴタイの本場)に遊んだときのもの(07年9月26日撮影)です。
昔のガラケーのカメラはこんなものだったかと懐かしく思いながら、左の写真で赤丸をしたところの葉は今回と同じ様子であることがわかります。ヒゴタイの見定めにはかろうじて役立ちました。

<補注> 葉の比較のため、ルリタマアザミを再掲しました。(2022年7月12日

過去のきょう 2017 クマツヅラ 2016 ヤブニンジン 2015 ハマボッス 2014 アカガシ 2013 カラスビシャク 2012 ザクロ 2011 ラブパット(ギボウシ) 2010 タイトゴメ 2009 ニガウリ 2008 オオハンゲ 2007 グリーンローズ 2006 カラジューム 2005 ナンキンハゼ 2004 タイサンボク

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番外編 : 梅雨明け前後のヒラヒラもの

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<オオムラサキ> 言わずと知れた国蝶です。この深い青紫には口をあんぐりして見入るしかありません。
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<オオムラサキの幼虫> 上のような成虫になる前は蛹になるわけで、そのまた前、幼虫の最終状態です。上の写真より2週間ほど早く撮りました。
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<ヒメジャノメ> 体は小柄でも、翅の柄が一頭地を抜きん出ています。
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<カゲロウの一種> クサカゲロウとかアオバカゲロウあたりだろうとは思うものの、その見分けは多分に素人の能力範囲外です。 おとなしく止まっていたはずなのに、撮れた写真は被写体ブレが酷く、見分けに必要な細部を確認できません。
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<コシアキトンボ> 縄張りのパトロールに異様な執念を持っていて、ほかのトンボが来るとすぐに突っかかります。無事に追い払うと暫時の休憩となっても、またすぐに哨戒飛行に戻る、とても勤勉なトンボです。

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7月8日(日) アオキ(斑入りいろいろ)

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まるで高級霜降り肉のようです。これだけサシの入ったお肉をいただくとなると、500円玉貯金のペースを上げなくてはなりません。
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ん、この程度のお肉なら、いまの貯金額でも…って、すっかり食い気ばかりの話になりました。ことはアオキです。見方によっては、もしかして最初の写真のものと同品種で斑の発現度合いが違うだけに思えても、いやいや、作出する人はこの微妙な違いにこだわり尽くして世に出してくれたのでしょう。
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個人的にはお肉系よりもこんなお魚系(笑)が好きです。スッキリ・単純明快で力感にあふれています。じつはきょうの企画の始まりはこのアオキとの出会いでした。
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そしてこちらは上のものとは黄色と緑の部分が入れ替わっています。

アオキというのは、鳥のおかげで種が野山に散布される代表種みたいなもので、里山っぽいところにも大きな顔をして生えてきます。シュロヤツデと同じで、植生の保全にとっては困った存在です。
そんな困ったアオキが、自然品ならまだしも、こんな斑入りで野山に増えてしまったら、さぞやゾッとする景色ができることでしょう。きょう登場の皆さんは、願わくはお庭や道端の植え込みだけに止まっていてほしいものです。

過去のきょう 2017 アメリカキササゲ 2016 ハマクサギ 2015 キンギンボク(ヒョウタンボク) 2014 アカバナシモツケソウ 2013 アメリカハナノキ 2012 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2011 イヌリンゴ 2010 ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) 2009 ヤブコウジ 2008 サンシュユ 2007 トリアシショウマ 2006 キュウリ 2005 トウネズミモチ 2004 ビヨウヤナギ

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7月7日(土) キツリフネ

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キツリフネが種をつけていました。この形、なにかに似ています。
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ちょっと力をかけたら、パッと弾けました。そうそう、この縦に裂けて巻くメカニズム、インパチェンスの実で体験済みでした。ふつうのツリフネソウもこのキツリフネも、そしてインパチェンス(アフリカホウセンカ)やふつうのホウセンカも、みんなImpatiens、つまりツリフネソウ属の仲間なのでした。
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激しく飛び出す種をようやく1個だけ受け止めました。うーん、種の皺と写した本人の手の皺と、いったいどっちが完熟状態なのやら…(涙)。

で、ハタと気づくと時期が変です。花はチラホラついていたものの、盛りはまだ先のはずです。それなのにもう種がいっぱい、なぜ?
キツリフネは早い時期から閉鎖花で実をつけるのでした。当然に、帰宅してからの調べで得た知識なので、現場写真がありません。トホホと泣きながら過去記事を見直したら、ずっと昔の写真にそれらしいもの(開放花の右上)が写っていました。そこには当然に実も写っていて、あのときはそれを触ってみることはしなかったようです。
やってることがまったくチグハグ…という泣きはいつものことで、チグハグもしつこく繰り返していれば、そのうち全体がつながるだろうさと開き直りです。

過去のきょう 2017 ベゴニア・ドレゲイ 2016 ハルパゴフィツム(ライオン殺し、悪魔の爪) 2015 スナビキソウ 2014 ザイフリボク(とジューンベリー) 2013 アマドコロ 2012 ゴマキ 2011 ヤマユリ 2010 タケニグサ 2009 トモエソウ 2008 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2007 シャシャンボ 2006 ナス 2005 チヂミザサ 2004 シャグマユリ(トリトマ、トーチリリ-)

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7月6日(金) イヌガヤ

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カヤ類の実はいまごろ目立ち始めるらしく、2年前のまったく同じ日にカヤを載せていました。あのカヤはやや散漫な実の付き方だったのに比べ、今回見たイヌガヤはマスカットぶどうを思わせる豊穣さです。実1個の形もほぼマスカットです。
おっと、カヤは「実」と言ってはいけないのでした。図鑑だとこれを「種子」としていて、カヤ類は裸子植物(ソテツイチョウも)なので果実ではないのでした。
この裸子植物のしくみがよくわかりません。どうやら胚珠が剥き出しということらしくても、その意味が理解できていないのです。幸いに(?)、カヤもイヌガヤも花の段階から観察不足でした。これからはもう少し入魂の付き合いが必要です。

<追録> 裸子植物の理解は後回しとし、とりあえずイヌガヤの葉先が痛くないことを自分の指先で表現(↓)してみました。同時に、葉裏の気孔帯がカヤと比べてボンヤリと太いことも確認です。(撮影:2018年7月8日)
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<補注1> カヤの葉先の鋭さと細い気孔帯を確認しました。(2018年7月18日
<補注2> ハイイヌガヤ(雄株)を収録しました。(2024年5月9日

過去のきょう 2017 ソテツ(雄株) 2016 カヤ 2015 ウメ 2014 バイケイソウ 2013 サルナシ 2012 サフィニア 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 イワガラミ 2009 ノカンゾウ 2008 ボッグセージ(サルビア・ウリギノサ) 2007 ハクロバイ 2006 ヤマモモ 2005 リョウブ 2004 モミジアオイ

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7月5日(木) カリブラコア・ティペットダブル

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あれえ、しばらく見ない間にすっかりきれいになっちゃってぇ…などと近所の娘さんをからかうように呟いてしまいました。10年前に自分で育てたカリブラコアは一重だったのに、公園で見かけた今回のものは華やかな八重タイプでした。
調べてみると、ここ何年かで市場に出たもののようです。説明書きには「水と肥料さえあげれば簡単に育つ」とありました。品種改良されたからと言って気むずかしくはならず、丈夫で元気なカリブラコアの特性はそのままなのでしょう。
ただ、元々がペチュニアですから、花殻摘みは欠かせません。この花壇はボランティアさんが手入れするはずなのに、暑さ続きでお休みでしょうか。いや、そんな暑さのなかで放置しても元気なことを証明中と考えることにします。

過去のきょう 2017 ゴマノハグサ 2016 リュウビンタイ 2015 タコノアシ 2014 タラノキ 2013 トチバニンジン 2012 イワガラミ 2011 ノハナショウブ 2010 ビジョザクラ(バーベナ) 2009 オオバギボウシ 2008 ケショウサルビア(ブルーサルビア) 2007 リシマキア・プンクタータ 2006 アフリカハマユウ(インドハマユウ) 2005 ノブドウ 2004 アサガオ

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7月4日(水) レザーウッド(キリラ・ラセミフローラ)

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花がリョウブみたいだということはわかっていたのに、写してみて「やっぱり西洋版リョウブだな、これは」と呟くのだから悪い性格です。
花が咲いたところでたいして「華」はないし、通称だとほかの品種と誤解されるし、本名は舌を噛みそうだし、なんとも救いがない木なのだから、自分だけでも贔屓してやろうと思ったのはいったいどこの誰だったのでしょう。
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いやいや、こんな酷暑のなか、汗にまみれて樹下に辿り着いたことだけでも立派な贔屓のはずです。「ついで」の収穫などなにもないこんな時期に咲いてくれる花にひっついて喜んでいるのは爺さんとアリさんくらいのものなのですから。

過去のきょう 2017 ヨーロッパキイチゴ(ラズベリー) 2016 ネグンドカエデ・エレガンス 2015 リョウブ 2014 ヒメアガパンサス(トリテレイア) 2013 クチナシ 2012 ナギナタソウ 2011 ニワフジ 2010 アカメガシワ 2009 クサフジ 2008 キミノニワトコ 2007 ヒツジグサ 2006 コンボルブルス 2005 ワルナスビ 2004 メタセコイア

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7月3日(火) キツネノボタン

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「基本種抜けカバー編」というジャンルを作ろうか、と、ときどき思います。なにをいまごろキツネノボタン?と嘆息しつつ、ブログには初登場です。
もっとも、増補版ではずいぶん昔に取り上げています。ただ、それは春先の寸詰まりの姿だったし、痩果もまだついていないものでした。さらに加えて、傍流と言うべきケキツネノボタンを2年前にこのブログに載せています。
そんなこんなで、ようやく真打ち登場…と威張りたいのに、どうにも寂しい写真しか撮れません。だいたいに野の花はこんなものと言い訳しておきます。
それでも一応、牡丹のごとき葉、毛が深くない茎、5枚の花びら、棘の先がひん曲がった痩果(ケキツネはここがまっすぐ)と必要な箇所は入れ込みました。あとはもう少し賑やかに群生している写真を撮りたいとは願いつつ、どうもこの10年、だんだんにこれを見かけにくくなっている気がしてなりません。

過去のきょう 2017 ナガバハエドクソウ 2016 カレープラント 2015 シデシャジン 2014 ヨコグラノキ 2013 エゾミソハギ 2012 アマチャ 2011 シロザ 2010 ストケシア(ルリギク) 2009 タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ) 2008 ウツボグサ 2007 イタチハギ 2006 オカトラノオ 2005 ボタンクサギ 2004 ユズリハ

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7月2日(月) ランシンボク(カイノキ)

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かなり大きな(樹高15~20m)カイノキ(注)の雌株が「実だらけ」でした。もし全部の実を採取したら、軽くトン単位になるだろうという勢いです。
このブログ的には、花どき(4月下旬)と紅葉実の色づきどき(11月中旬)の間がスッポリ抜けていたので、とても都合のいい出会いでした。ところがこの木の幹には「ランシンボク」という名札がついていたのです。
え、カイノキじゃないの?と調べると、なんとカイノキは別名で、標準和名はランシンボクでした。漢字だと爛心木です。この爛の字は微妙で、「ただれる・腐爛」みたいな負の意味もあるし、「春爛漫・豪華絢爛」みたいにプラス方向でも使われます。
さて爛心の意味は正負どちらか悩みます。「腐った心」ではあんまりですから、ここは「光あふれんばかりに輝く心」と思いたい(注)ところです。たぶん秋の紅葉を眺めるとき、人はそんな心持ちになるでしょうから。

<補注> 上記事情で、きょうのタイトルは標準和名優先の自分ルールに従います。ただ、過去記事はカイノキを優先し、標準和名は括弧書き補足とするにとどめます。
なお、「爛心木は臺灣名に基づく」と『跡見群芳譜』にありました。

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7月1日(日) ナンブソウ

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薄暗い岩場の林床に生育するという図鑑説明がそのままの場所でした。ISO400、F4.0、1/160秒なのに、かなり情けない画像です。
情けないのはもう一つ、花に恵まれなかったことです。花期には少し遅かったとは言え、もし咲いたのなら枯れた花穂はあってしかるべき時期です。ナンブソウはやや気むずかしいようで、同じ場所でも咲く年と咲かない年があるようです。
それでもかなり稀少な草(本場の岩手県でもレッドデータBランク)なので、とりあえず収録しておきます。というか、シライトソウのそれをグググッと矮小化したみたいな花よりは、このほぼ類例のない形の葉こそナンブソウそのものでしょう。
根生した三複葉であり、頂小葉が鉾に似て、左右の2枚は蝶を思わせます。ただ、この葉をつけた茎とは別に花茎がのび、その先に花が咲くわけで、やっぱりないよりはあった方が良かったなぁー、花…と未練100%で山を降りました。

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