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6月8日(金) フクギ

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ずいぶん遠出をする割には無手勝流で臨んだ今回の沖縄草木編のなか、唯一「撮るぞ!」感いっぱいで向きあったのがこのフクギ(福木)です。
南国の植物でもなんなく近場の温室で見られるありがたい時代なのに、この木は見たことも聞いたこともありませんでした。それが、美ら海水族館を地図で調べていたら、すぐそばに「備瀬のフクギ並木」という表示を見つけたのです。
天啓と言えば大袈裟でも、これは「呼ばれて」いました。いかにも福々しい形の葉が美しいし、集落を貫く並木という存在感にもそそられます。
で、1枚目写真です。なにか異界への入り口とも思える雰囲気でした。
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そして、どこにでもありそうな形なのに、こんなに完全な小判型はないんじゃないかと見惚れてしまう葉です。その密集度と分厚さが防風や防火に最適です。
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樹齢300年・樹高19mだそうで、まさに緑の壁でした。
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根張りがすごいわりには小径に隆起はなく、こうやって地表でとぐろを巻いていながらも、じつは直根性であることが推測されました(調べたら正解でした)。
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備瀬の並木では花も実も見ることがなかったのに、翌日、別の場所でたまたま花が咲いているのを見つけました。フクギは雌雄異株で、これは雄株でした。じつは沖縄本島はフクギの自生地ではないそうで、次はもっと南の本来の生息テリトリーで、雄株よりは稀少な存在である雌株の花と実に出会いたいものです。

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