6月10日(日) ガジュマル、ほかいろいろ
今回の沖縄の旅では、着いた途端、見知らぬ草木に圧倒されました。ダメだ、こりゃ。2~3日でなんとかなるもんじゃないよ…戦意喪失です。
それでもメゲきりはせず、いくつかは健気に写してみたので、ここに一気に掲載しておきます。知床のときと同じで、あまりに異境の地のものを一つひとつジックリ見て廻るには時間が足らなすぎます。
<ガジュマル> 沖縄と言えばまずはこの木でしょう。某観光施設に車を止めるとき、駐車場のオジサンに「ガジュマル、どれ?」と聞いたら、「ぜんぶガジュマルさあ」とバカにされました。
「いや、この近くに大きなヤツがあるらしい」と言っても、「あれも大きいし、こっちの並木だっておっきいよぉ」と取り合ってくれません。たしかに、目が慣れてくるとそこら中がガジュマルだし、みんな奇々怪々として雄大です。
小学校の校庭にも大きなものが数本あって、よく見たら実(花)をつけていました。イチジク属なので、これは例の隠頭花序ということになります。
<ホウオウボク> 街路樹にされていて、走る車からでもこの派手な花は目立ちます。本来はマダガスカルのもので、あのジャケツイバラの仲間でした。
たしかに、夕暮れどきに見かけた木には大きな実がぶら下がっていました。
<ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ)> これも車窓から気になってしかたがなかった木です。花はキョウチクトウに似てはいても、葉が全然違います。
写真の木の近くでお嬢さんに尋ねたら、「キョウチクトウ…」という答えでした。「いや、違うでしょ」と大人げなく返したワタシに、隣にいた同僚の若い男性が微笑んで「オキナワキョウチクトウです」と諭してくれました。
誰になにを尋ねても、沖縄はみんなほのぼのと優しいのです。ただ、埼玉の爺さんはそれで納得せず(罰当たりです)に調べたら、標準和名はミフクラギでした。
<ムラサキアリアケカズラ> 同じくアラマンダで、花色違いです。花径が「オオバナ」よりは二回りほども小さく、「ふつう」に近い感じです。
その分、花色とも相俟って引き締まって見えます。見飽きるほど見かけた「オオバナ」が梅雨どきの沖縄そのもののボワーッとした感じだったのとは好対照でした。
<ユスラヤシ> 沖縄では単に「ヤーシ」と呼ばれるほどポピュラーなヤシです。当然、庭木や街路樹とされる一方で、こういう密林状態も形成してくれていました。
ただ、その名がどこから来ているのか、「ちょい調べ」程度では判明しません。こうして真っ赤な実をつけるのを見ると、ユスラウメにちなんだものかと考えたくはなるものの、両者はあまりにも風情が異なるので、これはあくまでもはた衛門珍説です。
<ヤエヤマヤシ> 締めも南国情緒いっぱいにヤシです。そして、こちらは名前の由来も読んだとおりです。石垣島周辺が自生地なので、那覇・国際通りの街路樹とされていたこれは植栽品になります。
6時半に予約した島唄ライブのお店に行く直前の撮影なのに、まるで真昼のような光線はさすが南国です。もちろん、ヤエヤマヤシの葉鞘がこんな赤銅色なのは、決して夕陽のせいではないのです。
ユスラヤシのそこがまるでふつうの緑色なのと比べると、この色はヤシ類としてかなり際だった特徴で、見かけて一発で惚れてしまいました。
ということは、またここに来る大きな動機になるとしても、ヤエちゃんは「ワタシの故郷で会いましょうよ」とささやいてくれていて、ああ、悩ましいお誘いです。
それでもメゲきりはせず、いくつかは健気に写してみたので、ここに一気に掲載しておきます。知床のときと同じで、あまりに異境の地のものを一つひとつジックリ見て廻るには時間が足らなすぎます。
<ガジュマル> 沖縄と言えばまずはこの木でしょう。某観光施設に車を止めるとき、駐車場のオジサンに「ガジュマル、どれ?」と聞いたら、「ぜんぶガジュマルさあ」とバカにされました。
「いや、この近くに大きなヤツがあるらしい」と言っても、「あれも大きいし、こっちの並木だっておっきいよぉ」と取り合ってくれません。たしかに、目が慣れてくるとそこら中がガジュマルだし、みんな奇々怪々として雄大です。
小学校の校庭にも大きなものが数本あって、よく見たら実(花)をつけていました。イチジク属なので、これは例の隠頭花序ということになります。
<補注> ガジュマルにはマルバガジュマルという品種がありました。(2023年2月4日)
<ホウオウボク> 街路樹にされていて、走る車からでもこの派手な花は目立ちます。本来はマダガスカルのもので、あのジャケツイバラの仲間でした。
たしかに、夕暮れどきに見かけた木には大きな実がぶら下がっていました。
<ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ)> これも車窓から気になってしかたがなかった木です。花はキョウチクトウに似てはいても、葉が全然違います。
写真の木の近くでお嬢さんに尋ねたら、「キョウチクトウ…」という答えでした。「いや、違うでしょ」と大人げなく返したワタシに、隣にいた同僚の若い男性が微笑んで「オキナワキョウチクトウです」と諭してくれました。
誰になにを尋ねても、沖縄はみんなほのぼのと優しいのです。ただ、埼玉の爺さんはそれで納得せず(罰当たりです)に調べたら、標準和名はミフクラギでした。
<補注> 近い仲間だというビルマコプシアを収録しました。(2019年11月12日)
<オオバナアリアケカズラ> ふつうのアリアケカズラには宮崎で出会っています。そこからさらに800kmも南へ飛ぶと、黄色の花が見るからに大型でした。
さらに花のサイズだけではなく「カズラ」のくせをしてその姿はほぼ立木です。さすがに亜熱帯の沖縄のこと、カズラは蔓性という本分を忘れているようでした。
さらに花のサイズだけではなく「カズラ」のくせをしてその姿はほぼ立木です。さすがに亜熱帯の沖縄のこと、カズラは蔓性という本分を忘れているようでした。
<補注> 沖縄以外ではオオバナアリアケカズラは温室のものです。
<ムラサキアリアケカズラ> 同じくアラマンダで、花色違いです。花径が「オオバナ」よりは二回りほども小さく、「ふつう」に近い感じです。
その分、花色とも相俟って引き締まって見えます。見飽きるほど見かけた「オオバナ」が梅雨どきの沖縄そのもののボワーッとした感じだったのとは好対照でした。
<ユスラヤシ> 沖縄では単に「ヤーシ」と呼ばれるほどポピュラーなヤシです。当然、庭木や街路樹とされる一方で、こういう密林状態も形成してくれていました。
ただ、その名がどこから来ているのか、「ちょい調べ」程度では判明しません。こうして真っ赤な実をつけるのを見ると、ユスラウメにちなんだものかと考えたくはなるものの、両者はあまりにも風情が異なるので、これはあくまでもはた衛門珍説です。
<ヤエヤマヤシ> 締めも南国情緒いっぱいにヤシです。そして、こちらは名前の由来も読んだとおりです。石垣島周辺が自生地なので、那覇・国際通りの街路樹とされていたこれは植栽品になります。
6時半に予約した島唄ライブのお店に行く直前の撮影なのに、まるで真昼のような光線はさすが南国です。もちろん、ヤエヤマヤシの葉鞘がこんな赤銅色なのは、決して夕陽のせいではないのです。
ユスラヤシのそこがまるでふつうの緑色なのと比べると、この色はヤシ類としてかなり際だった特徴で、見かけて一発で惚れてしまいました。
ということは、またここに来る大きな動機になるとしても、ヤエちゃんは「ワタシの故郷で会いましょうよ」とささやいてくれていて、ああ、悩ましいお誘いです。
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