5月24日(木) ヤシャゼンマイ
上が4月22日、下が5月17日、それぞれまったく別の場所で撮りました。撮影環境が大きく異ったので写真の感じはだいぶ違っても、被写体のコンディションからは1カ月の時間差がそれほど感じられないところがポイントです。
つまり、この姿を安定して楽しめるということは、自宅に持ち帰る不心得者も出やすいわけで、どうにかして自然に留め置きたい美しいシダです。名前についたヤシャは夜叉(仏法の守護神の一)のことでしょう(注1)に、我と我が身を守る力がありません。
水辺が好きで、ふつうのゼンマイよりも葉が細身なのは流れが氾濫したときに水圧をかわすためと考えられています。ところが水辺を離れても暮らせる強さがあって、そのために野辺から消えて庭に植えられる運命につながります。
きれいとか強いとか、人間だったらうらやましがられるであろう徳目も、野の草木にとっては逆に作用する不利な条件だなんて、考えたくはない話です。
つまり、この姿を安定して楽しめるということは、自宅に持ち帰る不心得者も出やすいわけで、どうにかして自然に留め置きたい美しいシダです。名前についたヤシャは
水辺が好きで、ふつうのゼンマイよりも葉が細身なのは流れが氾濫したときに水圧をかわすためと考えられています。ところが水辺を離れても暮らせる強さがあって、そのために野辺から消えて庭に植えられる運命につながります。
きれいとか強いとか、人間だったらうらやましがられるであろう徳目も、野の草木にとっては逆に作用する不利な条件だなんて、考えたくはない話です。
<補注1> あとで調べたら、一般に夜叉ゼンマイとあてはするものの、本来のヤシャは「痩せ」または「玄孫(やしゃご)」ではないかという説がありました。優しい葉形からどこが鬼かと悩んだのは的外れでした。
<補注2> 胞子葉がパワー全開の姿を収録しました。(2024年4月30日)
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