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5月13日(日) ヒヨクヒバ(イトヒバ)

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<タイトル訂正> 本記事の当初のタイトルは単に「イトヒバ」でした。4カ月後、イトヒバは別名であり、標準和名はヒヨクヒバとわかったので、タイトルを上のように訂正します。なお、以下の記事は当初のままです。(2018年9月6日
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神社の境内にあった大木です。名札がついていたので、一応それを信じて調べると、イトヒバとはサワラの園芸品種でした。言われてみれば、たくさんついている小粒の実がサワラのそれで、科の代表であるヒノキの血筋ではないとわかります。
ならばイトサワラとしてくれれば…というのはいつもの悲憤慷慨ながら、ヒバ(檜葉)というのはヒノキもサワラも一括した呼び方なので、怒りは的外れになります。で、どこが糸なんだよ!と矛先を変えると、葉の先がピロピロ垂れてあざ笑っています。
さらにこいつが面倒なのは、ヒヨクヒバとは同じものだとか違うものだとかあやふやなことです。そのヒヨクヒバ、かつて近所の庭で不思議な針葉樹と思って撮影して、さんざん調べてその名前に行き着いた記憶があるのです。
ところが、ブログにも増補版にもその痕跡がなく、このごろあのお庭の木も見かけていない気がします。一期一会、いかにも身に滲みる言葉です。

<追録> 本文を抹香臭く締めてから、用足しに近くのお寺に行きました。そしたら、仏縁ってホントにあるんだなぁと、けっこう感動して帰ってきました。
そこの駐車場の脇にあった2本の木、これはイトヒバではありませんか。記事を書いた数時間後ですから、仏さま、すごいです。
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庭木風に刈り込まれていたので、気になっていた葉裏も写せました(↓)。これはたしかにX型から転じた蝶ネクタイタイプで、サワラの系統に間違いありません。
ただ、通常の葉とは違い、「糸」になった葉の気孔帯は間延びしてしまって、何型とは言えない様相です。それが結局は「糸」部分がふつうの葉の異常生長であることを示していて、仏さまのおかげで糸の秘密にまで迫ることができました。ありがたや!
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