3月27日(火) ヒロハハナヤスリ
見ている時期が2カ月近くも違っては、広葉と小広葉を比べようとすること自体に無理が伴います。前に収録したコヒロハハナヤスリと同じ季節まで待つべき冷静さは、こんな極小サイズを撮影できたうれしさの前に吹き飛んでしまいます。
それでもこれが「小広葉」ではなく「広葉」だろうとする(できる)根拠は栄養葉の基部にあります。まだ開ききっていない「そこ」は巻かれていて、開けばここが切形か心形になることがわかります。対する小広葉は、ここがスッと狭まります。
とは強弁しながら、内心はいまの時期の小広葉と2カ月先の広葉を撮らなければと焦りまくりです。さらに、ほかのハナヤスリ類(注1)にも「早く見つけてよ」と急かされて、身が細る思いです…さすがヤスリだけに、とオヤジ締めです。
<補注1> このハナヤスリ属には、まだ、コハナヤスリ、トネハナヤスリ、ハマハナヤスリ、チャボハナヤスリなど、あるいはそれらの雑種もあって、なかなかに深い世界です。
<追録> 4日後にとらえた小広葉(↓)です。後ろに落ちているケヤキの枯れ葉をスケールにすると、背丈や葉幅は広葉と大差ありません。ただ、栄養葉基部にはこの時点から巻き込みがないことがわかります。(撮影:2018年4月1日)
<補注2> 3週間後、まったく同じ日の撮影でヒロハとコヒロハを比較してみました。(2018年4月16日)
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