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2月28日(水) スプリングエンジェル(冬アジサイ)

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理性は「ゲテモノだよ」と笑っても、感性が「あ、すご!」と涎をタラします。このごろ作出された園芸品だそうで、加温せずとも室内ならいまごろ満開です。
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10号鉢を隠しきるほどに豪快な花つきです。うっすらピンクを兆す装飾花の花びらは、あてたスケールがミニチュアかと疑うほどのサイズです。
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で、ふつうのアジサイはこの季節どうしているかの検証です。当然に、完璧なドライフラワーでした。ただ、ピントをあてたのは冬芽で、おととい触れた裸芽を見るのがじつは本当の目的です。あの記事でリンクさせたアジサイはすでに葉が開いていて、あれでは真冬にもコート(芽鱗)なしだった証明にはなりにくい写真でした。
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こちらはガクアジサイです。芽の張りが良くて芽鱗に間違えそうでも、もう少しすれば葉脈が浮き出て、これが幼い葉であることがわかります。

あ、忘れ物です。冬アジサイの冬芽を写し損ないました。ん、冬に咲くのだから芽は夏ですか? マ、どうでもいいことにしておきます。

<補注> 正体不明の寒咲きアジサイを見ました。(2022年4月11日

過去のきょう 2017 ナズナ  2016 ハハコグサ 2015 ナナコバナ 2014 ゼニアオイ 2013 カタセツム・グレースダン 2012 ラカンマキ 2011 オニシバリ 2010 ナギ 2009 セリバオウレン 2008 シシガシラ(寒椿) 2007 ブロッコリー 2006 ヤブラン 2005 シモバシラ

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2月27日(火) ミドリノスズ(グリーンネックレス)

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あ、グリーンネックレスに花が! ということで、花を見つけたときにこの植物をなんと呼ぶかというセルフテストは、やはり通称(園芸名)の勝ちでした。
はあ、違和感というか馴染まないというか、球状の葉っぱとはなんの因果関係もない唐突な姿です。というか、花はわりとふつうな形で、つまりは葉っぱの異様さが飛び抜けていたのだとわかります。
さて、次の課題は実です。異様な葉⇒ふつうの花ときたら、実はどんなものか、またハズされて「はぁ」とため息が出ることを楽しみにしておきます。

過去のきょう 2017 ウメ(緑萼八重枝垂れ)  2016 アカバナマンサクとハヤザキマンサク 2015 バニラ 2014 シラヌヒ 2013 ウンシュウミカン 2012 オオフサモ 2011 キョウチクトウ 2010 コナラ 2009 クリスマスローズ(コルシカス) 2008 チャボタイゲキ 2007 エリカ・クリスマスパレード 2006 マンゲツロウバイ 2005 ジンチョウゲ

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2月26日(月) ヤブムラサキとムラサキシキブ

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おやまあ、ヤブムラサキの実がこんな時期まできれいな色で残っていました。萼や枝の毛深さも相変わらずで、自己主張もここまで行けば立派なものです。
そして今回はもう一つの「人と違う」点に注目です。この冬芽、ゴワゴワはしていても、硬い鱗は被っていません。裸芽(らが)というしくみで、アジサイでも見ます。冬芽の多数派形態である鱗芽(りんが)に比べ、ちょっと寒々しい感じです。
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もちろん、仲間のムラサキシキブも同じタイプです。ゴワつかない分、こちらの芽の方が葉っぱそのものであることがよくわかります。
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ただ、なかには性格の悪い奴もいて、外側の一枚をこうしてコートのように脱ぎ捨てるのです。仲間を風除けにするなんて、かなり許せない根性です。

<補注> 記事でリンクさせたアジサイの冬芽はやや開きすぎだったので、あらためてこの季節の状態を掲載しておきました。(2018年2月28日

過去のきょう 2017 ハオルチア・トーツオサ(五重塔)  2016 マスデバリア・インカプリンス(洋ラン) 2015 スリナムゴウカン 2014 ピレア・ヌムラリフォリア 2013 アミメヘイシソウ(サラセニア・レウコフィラ) 2012 スギ 2011 ラクウショウ 2010 ムクノキ 2009 カンザクラ 2008 オウバイ(梅) 2007 カワヅザクラ 2006 クリスマスローズ 2005 コハコベ

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2月25日(日) ショカツサイ(ムラサキハナナ)

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1月22日に降った関東豪雪(笑)の痕跡がまだチラホラと、しかしガリガリと残っていて、こんなに長く雪が融けないことは初めて体験する気がします。
たぶん、そんな冷凍庫状態のせいでしょう。ショカツサイがまだ地べたから立ち上がれないでいました。もちろん花茎が出て来る兆しなど、欠片もありません。
対して2009年のここには、2月20日付けで立派な開花の様子を載せています。一方で2005年には3月19日にショカツサイの開花に気づいています。
要は、植物には1カ月くらいの生長のズレは「あり」だということです。この冬は野菜が高いと嘆いている奥方たちに、「今年はショカツサイが遅くてねえ」とほざいたら、十中八九、お気楽爺さんの烙印を押されることでしょうけれど…。

過去のきょう 2017 ミラクルフルーツ  2016 ハリエンジュ(ニセアカシア) 2015 ミズヒナゲシ(ウォーターポピー) 2014 アカマツ、ほか2種 2013 コーヒーノキ 2012 シクラメン 2011 エンジュ 2010 ヤタイヤシ 2009 アカバナアセビ 2008 アオキ 2007 オカメザサ 2006 フクジュソウ 2005 アブラナ

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2月24日(土) ヒメサザンカ

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ちょっと感動の出会いです。これがヒメサザンカの花でした。開くとやや素っ気なくても、膨らんだ蕾にほんのりと兆しているピンクがお愛想です。
いままで何カ所か、露地でヒメサザンカの木を見かけているのに、いつもいつでも、姫さまはムッツリと蕾のままだったのです。その代表が近所の病院にある庭木で、もう6年も前にも花を待ちきれず、蕾の姿をここに掲載しています。
あれに比べると、今回見たのは温室のなかだし、近所のものが園芸種なのに対し、こちらは原種椿そのものという違いがあります。まさかヒメサザンカは露地では咲かないということもなかろうし、今回の出会いを励みにして、近所のエリナさん(園芸品種)がニッコリ微笑んでくれるときを待つことにしましょう。

<補注> ヒメサザンカの露地での開花は4月でした。(2018年4月10日

過去のきょう 2017 ムシトリスミレ  2016 キチジョウソウ 2015 キンレイジュ 2014 アミメグサ(ベニアミメグサ) 2013 オオハナワラビ 2012 モミジイチゴ 2011 ヒオウギ 2010 ウラジロモミ 2009 ヒマラヤスギ 2008 カンザクラ 2007 オステオスペルマム 2006 セツブンソウ 2005 カワヅザクラ

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2月23日(金) シュンラン

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これを見たとき、初めは「シュンランとシランが同居して育つことってあるのかな」と考えたのだから恥ずかしい限りです。シュンランが常緑で冬を越すことに気づいた4年前、「生態そのものをちゃんと観察しなくては」と反省したのに、こんな堂々とした実をいままで見落としていたのだから、かなり落ち込みます。
しかも、この莢のなかはもう空でした。莢には縦に割れ目がいくつかあり、ごく小さな種(糸状)はもうそこから飛び出し終わっていました。
で、性懲りもなくまた反省です。花が咲いたら実はできるのです。花を見たなら実の撮影を計画しましょう。そしたら次は種の芽生えも…と考えてビビリました。シュンランの芽生えを見つける自信がありません。反省さえ、早くも挫折です。

過去のきょう 2017 オトコヨウゾメ  2016 ウメ(緑萼、リョクガクバイ) 2015 ツノナス(フォックスフェイス) 2014 クヌギ 2013 オオムラサキ、ほか5種 2012 ヒトツバ 2011 ハイネズ 2010 プリムラ・シネンシス 2009 ギンヨウヒマラヤスギ 2008 サザンカとカンツバキ 2007 スズランエリカ 2006 カラタチ 2005 クマザサ

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2月22日(木) キハダ

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はぁ~、ホントだ。葉痕のなかから冬芽が出ています。ハクウンボクで知った葉柄内芽という冬芽のタイプ、さっそく3例目(注)を確認です。
キハダは、鈴なりの実に惹かれたのが最初の出会いでした。以降、薬湯を楽しむことまでして親しんだはずなのに、へぇ~、気づかなかったなぁ…です。
調べてみると、まだまだヌルデとかハリギリとかユクノキとか、葉柄内芽の仲間はいるようです。分類的にはまったく関係ないこれらの木が、どうして同じシステムを持つのか、逆に言えば同じ科や属のなかでもなぜ一つだけこのシステムなのか、冬が来るごとに、ゆっくりゆっくり考えてみようと思います。

<補注1> 2例目はスズカケノキ(プラタナス類)で確認しました。
<補注2> 落葉前の葉軸の付け根は膨らんでいます。(2018年11月1日
<追録> 芽吹きの様子(↓)をとらえました。(2018年4月8日)
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過去のきょう 2017 ヒトデカズラ(フィロデンドロン・セローム)  2016 ハルジオン 2015 パラミツ(ジャックフルーツ、ナガミパンノキ) 2014 アスコセンダ 2013 ハス(古代蓮) 2012 ヒメシャラ 2011 クコ 2010 ピレア・モリス 2009 ギンヨウアカシア 2008 フィクス・アルテッシマ 2007 ヨウシュクモマグサ 2006 ナガバジャノヒゲ 2005 ミヤマウグイスカグラ

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2月21日(水) フクジュソウ(秩父紅)

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初めて見ることができた秩父紅(ちちぶべに)です。本来なら秩父に出かけて撮ってくるべきところを、近場で鉢植えのものを写すことができました。「幻の」と形容されることの多い秩父紅も、いまや「隣のお姉さん」的な園芸品です。
元々は戦前に秩父の山のなかで見つけられ、地元で栽培されてきたものです。フクジュソウには学術的に別品種とされるもの(ミチノクフクジュソウなど)がいくつかあるのに対し、この秩父紅は分類としてはふつうのフクジュソウで、色変わりという扱いです。埼玉県民としてはちょっと無念に思います(笑)。
それにしてもいい色です。花びらの内側の橙色よりも、むしろ裏側のドスのきいた紫褐色に惹かれます。個人的には「秩父黒」と呼んであげたくなりました。

過去のきょう 2017 トゲミウドノキ(サラダノキ)  2016 モクレイシ 2015 ヤマアイ 2014 チョウセンゴヨウ 2013 ハシバミ 2012 コハコベ 2011 キツネノカミソリ 2010 フラサバソウ 2009 キヅタ 2008 ユキワリイチゲ 2007 ヒメイタビ 2006 ナギイカダ 2005 クロッカス

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番外編 : クラウドファンディング

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雪のなかの写真展というだけでも、なんちゅう向こう見ずなイベントを考える奴なんだ!と呆れていたのに、その資金をクラウドファンディングで集めるんですと(^^)/
はぁー、いまどきですなあ。駅前で「かわいそうなワンちゃんに募金を!」っていうのと本質的に同じだろうと思いつつ、あれがなんだか胡散臭い(個人的感想です)のに比べると、けっこう皆さん応援するんですなあ。わが娘のプロジェクトは、ささやかな目標額に対してもまだまだの達成率でヒヤヒヤものでも、なかには何千万円も集めてしまったり、達成率ウン千%という案件も多くて驚きます。
ものが売れない、不景気だ、と言われる一方で、見知らぬ人の心意気にはお金を投じる人がたくさんいるわけです。しかもネットで反応するところからして、もうお金の使い道があまりない老人たちの仕業ではないだろうところがすごいと思うのです。仮想通貨とかやや焦臭いことに使われるしかけもネット世界なら、こんな高邁な志を支えるしくみもネット世界なのだといたく感じ入っています。

<補注> 「番外編 : クラウドファンディング」に、まさか「その2」があろうとは夢想だにしませんでした。(2020年3月2日

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2月20日(火) ホルトノキ

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近くのニュータウンで、このごろ(たしか去年)植え替えられた木です。「ニュー」タウンとは言え、できて40年にもなるとすっかりオールドタウンという問題は脇に置くと、その豊富な植栽も、いくらか更新が必要になっているようです。
で、この木があった場所にはかつてなにが植えられていたか思い出せないという問題も脇に置いてしまうと、「わ、ホルトノキかい!」と驚いたわけです。こんなレアな木、いったい誰が選んでくれたものか、うれしいことがあるものです。
で、シゲシゲ見ていたら、「わ、実がついてる!」と驚いたわけです。去年、花はつけなかったはずで、花後に植えられたものか、植え替えられたばかりなのに少なからぬ実をつけるとは、けっこうタフな木なのかと感じ入ってしまいました。
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まだ養生されている根もとを見ると、その実がパラパラ落ちていたので、これ幸いと一つ囓ってみました。まぁ、特に愛好すべき味ではありません。いやいや、完熟すればどうだろうと未練を残し、ここへはときどき来てみることにします。

過去のきょう 2017 チチコグサモドキ  2016 メヤブマオ 2015 桜の冬芽4種(その2) 2014 プリムラ・ポリアンサ 2013 トラフアナナス 2012 ウラジロガシ 2011 ヒメムカシヨモギ 2010 ユーカリ 2009 ショカツサイ(ムラサキハナナ) 2008 ウグイスカグラ 2007 エリカ・ファイアーヒース 2006 ナニワズ 2005 イチゴノキ

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2月19日(月) ミズヤツデ(ラシア・スピノサ)

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葉形に変異幅があるようでも、ヤツデの名前を借りているところをみると、切れ込みの多い写真中央のものが標準なのでしょう。
東南アジアで食用にされるサトイモ科で、鑑賞価値もあるので日本でも買うことができます。ただ、冬の屋外ではツラそうだし、茎が這って2mほどものびるというので、どこのどなたが買うものかと僻み根性が頭をもたげます。
先日のキルトスペルマと同じで、長い仏炎苞をつけるらしく、同じ池に並んでいたので、うまくそろって咲いてくれることを祈っておきます。

過去のきょう 2017 ココヤシ  2016 ジンチョウゲ 2015 シマムラサキツユクサ 2014 クスノキ、ほか2種 2013 キンカチャ 2012 エビモ 2011 タチバナ 2010 タコノキ 2009 キバナセツブンソウ 2008 バイモ 2007 カキナ 2006 マサキ 2005 オウレン

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2月18日(日) アベマキ

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意外に平凡というか、これは冬芽の正統派クラブの党首候補です。野党である変態クラブのトップ(センダン)と比べると、あまりに面白みが不足です。
もちろんそのことは秋には十分に予測できたわけで、アベマキにしてみれば「なにをいまさら」でしょう。イヌシデのそれをややふくよかにした形と、去年の葉痕の先に芽がつく位置関係(注)は、まさに冬芽の王道をいくものなのでした。
樹皮に魅了され、ドングリには翻弄され、けっこう頑張ってお近づきになりつつある樹種なもので、冬芽の尋常さに、いま、過剰反応している自分です。

<補注> このごろ、ハクウンボクで「葉柄内芽」という妙なしかけを知ったので、アベマキの冬芽はことさら「フツー」に見えてしまいます。

過去のきょう 2017 イヌガラシ  2016 ヒメヒオウギズイセン(クロコスミア、モントブレチア) 2015 ウンリュウヤナギ 2014 カラスムギ 2013 フクジュソウ 2012 シラカンバ 2011 ニワウルシ(シンジュ) 2010 ゴレンシ(スターフルーツ) 2009 トウワタ(アスクレピアス) 2008 ハンノキ 2007 カンヒザクラ 2006 タネツケバナ 2005 ウメ

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番外編 : PHOTOROMP

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久しぶりの親バカ編でして、上の娘がこんな物好きなことを仕掛けています。
詳しい内容はこちら、クラウドファンディングのページはこちらです。

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2月17日(土) マキシラリア・ポルフィロステレ

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蘭と言えば「これでもか!」みたいに花が主役のイメージがあったので、己の葉に埋もれて咲く奥ゆかしさに惹かれました。少しだけ、シュンランを思わせます。
もちろん、マキシラリア(Maxillaria)というのはアメリカ大陸に広く分布する着生ランなので、シュンランとは縁もゆかりもありません。300もの品種があって、葉の姿・花色・花の形は滅茶苦茶に多彩です。
たまたま、このポルフィロステレ(M. porphyrostele)で初めてマキシラリア属を知ったわけで、ほかの仲間まで追っかけ始めたら、恐ろしいことになりそうです。

<補注1> 二つ目のマキシラリアを収録しました。(2020年2月23日
<補注2> ポルフィロステレという種小名の意味は「紫のずい柱」で、次に収録したピクタのそこも紫色でした。そこで、「紫ではないずい柱」のマキシラリアを探していたら、サンデリアナのそこはクリーム色でした。(2020年3月30日

過去のきょう 2017 カワラハンノキ  2016 ヤマザクラ 2015 ホウライシダとヒシガタホウライシダ 2014 メグスリノキ 2013 タギョウショウ 2012 セキショウモ 2011 ネコヤナギ 2010 スイセイラン(彗星蘭) 2009 バニラ 2008 フクジュソウ 2007 イノモトソウ 2006 ウメ(白梅) 2005 ナズナ

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2月16日(金) オウゴンチク

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これが枯れた竹ではない証拠は、この稈の艶めきです。小判のきらめきさえ思わせて、ついた名前が黄金竹、英語でもGolden bambooとそのままです。
マダケの変種なので、キンメイチクギンメイチクとはお仲間です。金明・銀明はそれぞれ芽溝部分だけが色変わりするのに、この黄金にはそれがありません。それだと本人もあまりに寂しいのか、葉に白い筋が入ることもあると解説されるのに、この竹藪では惜しいことにそれを見つけることはできませんでした。
さてこうしてマダケの変種を見てくると、どれも稈の太さが母種の2/3くらい(4cm程度まで)と気づきます。園芸的に好まれるのは、色合いだけでなくこのサイズのこともあるのだろうという考えは、そのうちブッとい黄金竹に会うまでの私見です。

過去のきょう 2017 クロコダイルファーン  2016 コスモス 2015 ウメ(黒雲) 2014 センボンヤリ 2013 ラムズイヤー 2012 キリ 2011 カワヅザクラ 2010 パフィオペディルム・サンデリアヌム 2009 カカオ 2008 ベンジャミン 2007 サルココッカ 2006 ワルナスビ 2005 ヒメオドリコソウ

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2月15日(木) ノウルシ

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シナミズキの芽や桜並木の赤みを述べたきのうの話を引き継いで、地べたにもたくさんの赤みを見つけました。ノウルシの芽吹きです。
形はまるで竹の子のようでも、隣で空になっていたカタツムリと比べると、サイズのかわいさは明らかです。そう言えばカタツムリの殻が、大小取り混ぜて、ここにはたくさん落ちていました。冬越しできずに儚くなった骸なのでしょう。
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話はノウルシでした。竹の子ではない証拠です。先がほどけてくると、展開するのは皮ではなくて、ちゃんと葉であることがわかります。これが次第に赤から緑に変わって大きく開き出すと、ここは真っ黄色の野原となります。

過去のきょう 2017 キヤニモモ  2016 ハイビャクシン(ソナレ) 2015 パキポディウム・グラキリス 2014 リギダマツ 2013 ミヤマシキミ 2012 シライトソウ 2011 ハンノキ 2010 モミ 2009 イトススキ 2008 ホルトノキ 2007 オニヤブソテツ 2006 オオイヌノフグリ 2005 マンサク

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2月14日(水) シナミズキ

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殻の色がヤケに赤くて、やはり赤いお国のものなのだ…という個人的感想は脇に置くと、割れ方はトサミズキヒュウガミズキと同じでした。人類みな兄弟、マンサク科トサミズキ属はみなスペースインベーダーの敵キャラなのでした。
しかしあのお国の人、きのうのピョンチャンのショートトラックでは男女ともほとんどペナルティで消えたんじゃないでしょうか。なんか、このごろの強引なお国の姿勢そのままで、悠久の四千年が泣いているように思えます。
…という話は草木には関係なくて、ぷっくりと膨らんだ芽が春を待ちかねています。そう言えば、桜並木を遠目にみたら、ずいぶんと赤みを感じました。2月も半分を過ぎて、春はすぐそこ、と自分に言い聞かせてみました。

過去のきょう 2017 イワニガナ(ジシバリ)  2016 ヤクチ 2015 コクテンギ 2014 バンダ(洋ラン) 2013 オモト 2012 カラマツ 2011 ノカンゾウ 2010 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2009 リョウメンシダ 2008 コバノカモメヅル 2007 ナギイカダ 2006 アテツマンサク 2005 ヘンヨウボク(クロトンノキ)

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2月13日(火) キルトスペルマ・ジョンストニイ

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あれまあ、ついにオモダカにまで園芸種が出たか!?と仔細に眺めたら、茎(↓)があまりにも異様でした。ピンクとベージュの縞々はお洒落でも、ゴワゴワというかトゲトゲというか、できれば触りたくない雰囲気です。
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と言いながら触ろうとするオジサンに備えたか、これは温室の池の中央にあってとても届きません。無念だった代わりに名札には助けられました。
ニューギニアあたりの沼地に育つそうで、オモダカとは縁もゆかりもないサトイモ科の常緑多年草でした。つまり、あの仏炎苞にくるまれた花をつけるわけで、その苞はザゼンソウも顔負けの黒紫褐色のようです。
それを知ってから1枚目写真を睨め回したら、左上部に干からびたそれらしいものがありました。間が悪かったことを悔やみながらも、望みがつながります。

<補注> 鮮度が高めの「花」を撮影できました。(2019年12月31日

過去のきょう 2017 ギンメイチク  2016 アオハダ 2015 ヒメバショウ(ビジンショウ) 2014 フヨウ 2013 アリドオシ 2012 クリハラン 2011 オウギバショウ(タビビトノキ) 2010 ドンベヤ・ワリッキー 2009 マツザカシダ 2008 カマツカ 2007 アブラナ 2006 ネコヤナギ 2005 ユキヤナギ

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2月12日(月) イワガラミ

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似た者同士とされるイワガラミとツルアジサイでも、自分は長いことイワガラミしか見られず、ツルアジサイを写せたのはようやく去年の秋のこと(葉だけ)でした。
ところが縁とは面白いものです。遅れて親しみ始めたツルアジサイなのに、冬には花の残骸を見つけました。そこには実も残っていたし、ついでに冬芽もチェックできて、いきなり満開の花に出会えたイワガラミとは真逆のアプローチです。
…という経緯で必要になったのがイワガラミのこのシーンです。イワガラミの証明である1枚だけの装飾花が頑固に残っていました。実もあるし冬芽も見えます。
さあ、あとはツルアジサイの花を写せば、このマッチレースも終了です。

過去のきょう 2017 アマゾンリリー  2016 ウメガサソウ 2015 桜の冬芽4種 2014 キクラミネウス水仙・Tete a tete 2013 ムラサキオモト 2012 ヤマコウバシ 2011 モンステラ 2010 レッド・ジンジャー 2009 アブラチャン 2008 オーブリエチア 2007 アリドオシ 2006 ミドリハコベ 2005 ミツマタ

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2月11日(日) コナスビ

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「ほぉ、強いんだねえ」という感心と、「うわ、こりゃヤバイんじゃぁ」という憐れみが入り交じって、じっくりとしゃがみ込んでしまいました。
茎には生命力が横溢しているので、この株はたぶんこのまま盛りを迎えることができそうです。ただ、葉の半数ほどはすでに力尽きています。根もとに近い(=古い)葉が順々に脱落し、茎の先に新しい葉が展開しかけています。
また、枯れきった実からは種がこぼれていて、ここに新しい芽吹きも期待できることでしょう。先日の雪にも耐え、文字どおり地を這うような逞しい命です。

<補注> リシマキア(オカトラノオ属)の一員(関連種)として、「リッシー」の記事にコナスビを登場させました。(2021年5月25日

過去のきょう 2017 ヤエヤバイ(八重野梅)  2016 シダレウメ 2015 アンスリウム(チューリップ・パープル) 2014 ベニヒモノキ 2013 トウジバイ(冬至梅) 2012 トキワマガリバナ 2011 オンシジューム 2010 コチョウラン 2009 マリアアザミ 2008 タチヤナギ 2007 オキザリス・華恋(かれん) 2006 シナマンサク 2005 ヤブツバキ

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2月10日(土) ダイオウマツ

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葉の長さばかりに気を取られていた(過去掲載=2006年2011年)ら、「実だってデカイんだぞぉ」と大王様が威張っていました。
落ちていた枯れ葉をはかると40cm超えもあったので、そこから類推すると松ぼっくりの長さは20cmはありそうです。で、なぜ実測できないかが問題です。
まず、絶対に届かない高さです。原産地(北米)では40mにまで育つそうで、日本ではそこまでは無理でも、ほぼどうしようもない高さではあります。
そしてなぜか落下品がないのです。いや、いつかは落ちるはずなのに、あまりの見事さに、見つけた人が持ち去るのではないかと邪推してしまいます。
神様、はた衛門がこの樹下にいるときにも、たった一つだけでかまわないので、ボタリとやってくださいませ。決して隠匿などせず、サイズを計測し、松の実を一粒二粒味わってみるだけですから…。ついでに、撮影しやすい高さで花も咲かせてくださると、とってもうれしいなぁと考えております。

<補注1> 今回の調べで、ダイオウマツが標準和名(by YList)と知りました。過去掲載や関連記事でダイオウショウ(別名)としていたものを訂正します。
<補注2> 北米東南部原産の松には、ダイオウマツのほかにリギダマツやテーダマツがあり、これらはみな、葉が3本です。(2020年2月2日
<追録> ようやく松ぼっくりを手に取ることができました。長さの推定はピッタリの正解でした。ただ、鱗片の付け根にあるはずの種子(松の実)は一つも見つかりませんでした。時期が遅かったようです。(撮影:2021年8月1日)
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<補注3> 若葉のなかに雌花を見つけました。(2023年5月3日

過去のきょう 2017 ヒメオドリコソウ  2016 ウラジロチチコグサ 2015 ベンガルボダイジュ 2014 球根ベゴニア(ハンギングタイプ) 2013 ミズバショウ 2012 イヌツゲ 2011 ナガバノモウセンゴケ 2010 カトレア 2009 ムサシアブミ 2008 ハマボッス 2007 ナワシログミ 2006う ウメ(八重寒紅) 2005 ジャノメエリカ

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2月9日(金) ツルギキョウ

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「ハーァ、そう来ましたか」と呆れ返りました。なんであの赤紫の果皮がビーフジャーキーになっちまうんじゃァ!? 林檎みたいだった形がこんなバラバラに破裂してしまうなんて、天が許してもワシが許さァ~ん!!
図鑑的には、ツルギキョウは液果 (多肉果)とされています。ナシ、ミカン、トマトなどが液果の例とされてはいても、この姿、どれとも結びつきません。
あえて選べばミカンですか。「多心皮性の漿果」という類型です。今度、ミカンを干からびるまで放置してみるか!って、無駄でしょうねえ。

過去のきょう 2017 リュウキュウカンヒザクラ  2016 キンギョバツバキ 2015 アリマウマノスズクサ 2014 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2013 フブキバナ 2012 クズ 2011 グズマニア 2010 セントポーリア 2009 タチツボスミレ 2008 カリン 2007 ハラン 2006 ツクバネガキ(ロウヤガキ) 2005 コエビソウ

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2月8日(木) ウメ(緋梅)

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濃い赤の梅が好きで、過去に鹿児島紅黒雲を掲載しています。そこに新しいコレクションが加わりました。名前が良くて、ズバリ緋梅(ヒバイ)です。
ただ、この名前は伊達ではなくて、緋梅系・緋梅性のなかの緋梅、なんかこう、エリート感の漂いまくる筋目なのです。ちなみに花梅(実梅と区別)の系は野梅・緋梅・豊後の三つに分かれ、それぞれの系のなかで各種の「性(しょう)」に分かれます。緋梅系は緋梅性・紅梅性・唐梅性の三つに分かれるという具合です。
その緋梅性には件の鹿児島紅も含まれます(黒雲は紅梅性)。しかし、こちらは品種名まで「緋梅」ですから、グループ内でも周囲を睥睨するムードです。シンプルな一重の小振りな花が、どことなく公達の風情を醸します。

過去のきょう 2017 アグラオネマ  2016 デンドロキルム・ウェンゼリー 2015 ウチワヤシ 2014 プリムラ・オブコニカ 2013 タカサゴユリ 2012 ナツハゼ 2011 トチノキ 2010 サンタンカ 2009 モミジバフウ 2008 シシガシラ 2007 キャラボク 2006 ナツミカン 2005 オオイヌノフグリ

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2月7日(水) ヤマアイ

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ヤマアイの蕾がようやく目立つようになりました。早い年だと1月の半ばには開花しているので、ヤマアイにはこの冬の寒さはこたえたようです。
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そんな蕾のなかに、頭に茶色いゴミがついたものがあったので、どけてやろうと手をのばして驚きました。たぶんヒラタアブの仲間です。
おかげで蕾がもうほどけ始めていることに気づきました。レンズをグッと寄せても動じる気配など見せず、一心にペロペロしています。12月の中旬にも吸蜜している場面を見ているので、あとは1月の現場を押さえれば、虻が寒さに滅法強いことが証明できます。こんなに小さくてスリムなのに、すごいヤツがいるものです。

過去のきょう 2017 コブシ  2016 オクナ・キルキー(ミッキーマウスノキ) 2015 チャボリュウノヒゲ(チャボジャノヒゲ、ギョクリュウ、タマリュウ) 2014 トウカエデ 2013 コウヤボウキ 2012 アシボソ 2011 コセンダングサ 2010 ロドデンドロン・クリスティアナエ 2009 ネモフィラ・スノーストーム 2008 ビワ 2007 ヤブソテツ 2006 ボケ 2005 フクジュソウ

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2月6日(火) ハヤザキマンサク(ハマメリス・ベルナリス)

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別に自分で「早咲きだぜい!」と自慢したわけではないのに、迷惑な名前をつけられたものです。早さで言うなら、同じ北米出身のアメリカマンサクがぶっちぎりだし、日本のマンサクだって1月のうちに咲くことが珍しくありません。
さらに、こんなに枯れ葉をつけたまま咲き出すので、よほどの慧眼でなければシナマンサクだと思って見過ごします。(自分は名札で気づいて赤面)
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ウッソーと思って接写してみると、たしかに萼の毛がシナマンサクほどボサボサはしていません。なにやら鵺(ぬえ)のようなヤツ…と毒づきながら過去掲載を調べたら、このマンサクの園芸種を2年前に取り上げていました。
そのときに「これはハマメリス・ベルナリスと正確に呼ぶべきだな」と思ったことがうっすらと蘇ってきます。マンサク類の葉は止血・鎮痛・防腐などの薬効を持つそうで、血は止めてくれなくていいから、記憶を止めてほしいものです。

過去のきょう 2017 ハルジオン  2016 アオノリュウゼツラン 2015 サンシュユ 2014 ハボタン(名古屋縮緬系) 2013 アシタバ 2012 ハルサザンカ 2011 ジュズダマ 2010 アイグロマツ 2009 ヒメシノ(コクマザサ) 2008 シュロ(ワジュロ) 2007 ヤバイ 2006 アリドオシ(実つき) 2005 サンシュユ

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2月5日(月) シロシマシイヤ

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かなり「謎の一品」です。まずは舌を噛みそうなその名前を分解すれば、「白い縞が入った椎谷」という内容です。白という形容に感じる若干の不満(黄色でしょ、これ)はこらえるとして、問題は椎谷です。地名?人名? どちらでしょう。
じつはこのシロシマの母種と思われるものに椎谷笹(未収録)があります。ただ、これについての情報が極端に不足です。椎谷の由来がつかめません。
地名だった場合、新潟・柏崎の海沿いにこの名前の集落があります。ほかには栃木に椎谷と書く場所があっても、こちらは「しゅうがい」と読むそうで、除外です。この笹の分布は中部以南とされているので、柏崎発見説には一縷の希望があります。
ただし、名前よりも困るのは稈の有無です。ネットで見ることのできる椎谷笹には稈が見られずにまさに笹というものもあるし、ぎりぎり笹だろうかくらいの細い稈があるもの、さらにほぼ竹と思しき立派な稈を持つものがあるのです。
そして、その立派な稈のものはなんと椎谷「竹」とされています。笹か竹かまで揺れているとなると、これは素人の手に余ります。
となると、ここへの掲載は躊躇します。なのにあえて持ち出したのは、この見目の良さに惚れたからです。以前、「和風のお庭に好適」としたミヤコザサよりもさらに優雅な細身の葉身で、もちろん、全体が脛の高さという収まりの良さがあります。
たぶん、これを植栽していたお庭の管理者さんも、同じ意図で小さな名札をつけていてくれたものでしょう。できればもっと詳細な解説を載せたプレートが欲しかったし、さらに言うなら、隣に椎谷笹と椎谷竹まで植栽してくださればサイコーでした。

過去のきょう 2017 オガタマノキ  2016 コショウノキ 2015 ツルニチニチソウ 2014 ホオノキ 2013 ニワウルシ、ほか3種 2012 エビネ 2011 チューリップ 2010 ウラジロモミ 2009 ヒメアスナロ 2008 スイカズラ 2007 マンゲツロウバイ 2006 アリドオシ 2005 ギンモクセイ

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2月4日(日) サクラバラ

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ほほぉ、サクラバラにサクランボ!とニヤつきながら写しました。もうちょっと膨らんでくれれば最高だったのに、そこまで勝手を言われてはバラも困るでしょう。
それにしてもバラの実はいろいろです。先月載せたナニワイバラと比べるだけでも、サクラバラの穏やかで愛らしげな姿には頬ずりしたくなります。
そんなこんなを思いながら改めて考えると、あと3カ月少しすればこの木にもまたサクラが咲くのでした…などと草木の様子が移ろう速さに感慨しているふりをしながら、じつはこの実と花とのツーショットを目論んでいる欲張り爺さんでした。

過去のきょう 2017 オオオナモミ  2016 ノビル 2015 アコウ 2014 クサソテツ  2013 キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア) 2012 クチナシ 2011 マンサク 2010 チュウテンカク(沖天閣:ユーフォルビア・インゲンス) 2009 ヒメノキシノブ 2008 ニシキマンサク 2007 ハカタシダ 2006 コウヤボウキ 2005 オウバイ

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2月3日(土) フラグミペディウム・シリミー

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あ、クマガイくんのお友達(注1)だ!と勇んで写しました。海外にまで友人を持つなんて、クマガイくん、なかなか国際派ではないですか。
通の間ではフラグミと略称されるらしい洋ランです。ただ、このフラグミペディウム属というのは風体に違いが大きくて、このシリミー(Phragmipedium schlimii)は唇弁がむくれて特徴的なわりに側弁はシンプルです。
ところが仲間にはその唇弁がまるでネペンティスみたいに壺型とか、あるいは側弁があのPaph. サンデリアヌムを思わせるもの(注2)とかがいて、じつに多彩です。これもフラグミ、おっとこれも…と集めているうちに、思わず巨大な温室を造ってしまった人がきっとどこかにいそうなほど、蠱惑の世界、禁断の領域です。

<補注1> お友達というのはあくまで唇弁の形がそっくりという意味であり、両者はラン科同士であっても属違いです。
<補注2> ベゴニア・ペアルケイのことを調べていたら、フラグミペディウム・ペアセイを知りました。(2020年6月30日

過去のきょう 2017 フィクス・トリアングラリス  2016 キバナアマ(ウンナンゲッコウカ) 2015 コガタシロアミメグサ 2014 アコウ  2013 オンツツジ 2012 タアツァイ(ちぢみゆきな)  2011 ゴンズイ 2010 サボテン(金鯱) 2009 ノキシノブ 2008 フェイジョア 2007 モンステラ 2006 ソヨゴ 2005 ウメ

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2月2日(金) カランコエ・ベハレンシス(センニョノマイ)

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ずいぶんと昔、「白い花をつけるようだ」と机上の知識を書き留めておいたその花がこれでした。うーむ、これを「白い」と言えるかどうか、微妙です。
ただ、赤い筋を気にしなければ、花びらの地色はたしかに「白系」です。雌シベ・雄シベもそれぞれハッキリわかって、言ってみれば案外にふつうの花でした。
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手前の巨大な葉(長さ30cm程度)と比べても、花茎の大きさがわかります。その雄大な花茎に、これでもか!というくらいに蕾がたくさんついていました。
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葉は表も裏も、というより茎も花茎も総苞も、すべてが毛だらけです。Velvet leafという別名は直截すぎると思っていたのに、仕方ないかと納得です。
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そして、このカランコエが木本であることの証明です。直径が10cm以上もある堂々たる幹です。ただ、さすがにこの表皮には毛はありませんでした。
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笑えたのは枝の葉痕です。まるで緑のイチゴ!? そしてそれを横から見ると、毛むくじゃらなことも手伝って、まるでお猿が叫んでいるようです。この仙女さん、全身これ見どころだらけの、とても愉快な人なのでした。

<補注> 同属で和名が対を成す「仙人の舞」を収録しました。(2019年2月17日

過去のきょう 2017 トキワツユクサ  2016 ラショウモンカズラ 2015 ガビサンハンショウヅル 2014 モミジアオイ  2013 ミヤコザサ 2012 ウメ(八重寒紅) 2011 ヒョウタンウツボカズラ 2010 リンボク 2009 タチシノブ 2008 ニホンスイセン 2007 イトラン 2006 ムラサキシキブ 2005 ヒナギク(デージー)

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2月1日(木) ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)

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若いときはトンガっていることがふつうでしょうに、ユウゲショウの幼い葉は先がスプーンのように緩やかに丸まっています。花の時期はどうだったかと言えば、ここはかなり尖っていました。根生葉と通常の葉のイメージに差があるタイプです。
葉の質も、夏は頼りなく柔らかな感触なのに、冬はこうして表皮が硬くて、形の差との相乗効果で、その正体に気づくまで時間がかかりました。
あえて夏との共通点を探せば、主脈(側脈も)が深くえぐれてハッキリしているところ、あるいは葉柄に若干のヒレがあるところでしょうか。道端のなにげない草でさえ(だからこそ?)、季節への適応がいろいろあることに感心します。

過去のきょう 2017 ハマビワ  2016 マルバウツギ 2015 フクジュソウ 2014 ベニバナイチゴノキ  2013 ヒマラヤザクラ 2012 ムサシアブミ 2011 オオバギボウシ 2010 カモジゴケ 2009 シノブ 2008 ガビサンハンショウヅル 2007 キンポウラン 2006 ホウレンソウ 2005 アセビ

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