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11月20日(月) ソバ

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ヘテロスタイリーというちょっと格好いい言葉を知ったのは、ヒゼンマユミの花を写したときでした。そのとき、この妙な性質の代表がソバの花であることを学んだので、ぜひそれを撮りたいと思いながら出会えず、やや焦っていました。
ただ、北海道とか長野とかの冷涼地ならいざ知らず、埼玉の辺だと遅い播きつけのソバもあるので助かりました。5年前にも11月にソバを写し、当時はヘテロなんて知らなかったので、花には迫らず、実を囓って満足していたものです。
そのときの写真でもわかるように、ソバの花はとても小さいので、肉眼では長柱花と短柱花の違いがよくわからず、とにかく手当たり次第撮ってきました。
帰宅後にモニターで見て、3本に割れた柱頭が雄シベの葯(濃いピンク)よりも高い位置まで突き出ていることがわかったのが上の写真です。
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そして、それに比べて明らかに柱頭の位置(矢印)が低いこちらが短柱花でしょう。こんなことを見つけた人の眼力とは恐るべきものだと感心します。

なお、今回撮った写真で見る限りは、花の房ごとに長柱花タイプと短柱花タイプが分かれている気がします。ただ、そんな説明はほかで見ないし、次々と咲く花を調べ尽くすのは無理なので、自分勝手に「そうかもなぁ」と思っておくことにします。
なにせ、ソバの花の結実率ときたら1割そこそこだそうで、ヘテロの代表である以上に無駄花の代表でもあるわけです。いや、無駄花と言い捨てるのはソバには酷なことで、1割稔れば儲けものという勤勉努力の人がソバさんなのでしょう。

<補注> 赤い花のソバがありました。(2020年10月16日

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