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10月31日(火) オヤマボクチ

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これまでの掲載では1個2個しか画面に入れられなかったオヤマボクチの花がいきなり20個以上ですから、狂喜乱舞・万歳三唱です。
こういうものは「あるところにはある」わけで、過去にはギンリョウソウとかナンバンギセルとかキチジョウソウに驚かされました。またこのごろは、散々捜索した末に、イヤと言うほど実をつけたヒュウガミズキに弄ばれてしまいました。
もっとも、葉裏の毛を火口にするとか蕎麦のつなぎにするわけですから、この程度の株数で驚いていては笑われそうです。四方八方をオヤマボクチの花に囲まれたときのために、もう少し大仰な喜びの言葉を仕入れておこうと思います。

過去のきょう 2016年 ハヤトウリ 2015年 ミツガシワ 2014年 フジバカマ 2013年 ダイズ 2012年 サンゴジュ 2011年 サボテン(金鯱) 2010年 ヒキオコシ 2009年 エノキ 2008年 ゴマギ 2007年 ノゲイトウ 2006年 マルバフジバカマ 2005年 ツワブキ 2004年 ミゾソバ

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10月30日(月) コムラサキ

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コムラサキの特徴に、いまさらながらグッと迫りました。花(果)柄と葉柄が枝につく位置が微妙にずれています。また葉の付け根側半分ほどは鋸歯がありません。似たものとされるムラサキシキブとの明らかな相違点です。
などと字数をムダにせず、ズバッといきましょう。チャバネアオカメムシの幼虫です。成虫になると名前どおり青く(実際はきれいな若緑)なるのに、そしてカメムシ特有の五角形体型になるのに、いまの時期、そんな気配は皆無です。
乗っかっていた葉には欠損部があり、さてはこいつが!と思ったら、カメムシの多くは植物を食べるのではなく汁を吸うだけだそうで、濡れ衣でした。冬に向かって大人になるとはご苦労なことで、コムラサキで良かったらどうぞドンドン吸ってください。

過去のきょう 2016年 タチバナモドキ 2015年 サンゴノボタン 2014年 アズキナシ 2013年 マルバノキ 2012年 キンエノコロ 2011年 オウゴンカズラ(ポトス、ゴールデンポトス) 2010年 ホソバタイサンボク 2009年 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008年 ズミ 2007年 マムシグサ 2006年 キチジョウソウ 2005年 ダンチク 2004年 ツリバナ

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10月29日(日) ノコンギク

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かなり皮肉っぽい絵になりました。「野菊の如き君なりき」などという歯が浮くようなタイトルを、一匹の蝿が台無しにしてくれています。蝿に好かれる君なりき…。
もっとも、野菊という品種はないので、原作でいうそれはノコンギクであろうとか、いやいやヨメナではあるまいか、とかいろいろです。こうやってノコンギクでオチャラケたところで、伊藤左千夫も木下惠介も痛くも痒くもないことでしょう。
ただ、野菊正体説はアバウトでいいとして、「政夫さんはりんどうのよう」というくだりにも、自分は疑問を感じます。民子さんがリンドウにどんなイメージを抱いていたか定かではなくても、地を這うようにヘナヘナとのびる姿を知っていれば、男子を褒める言葉にはなりにくい気がします。いえ、茎のことではなく花ですよとおっしゃるなら、晴天のときしか咲かない贅沢なヤツなんですねと混ぜっ返してあげましょう。

過去のきょう 2016年 ダルマギク 2015年 アブラススキ 2014年 イヌコウジュ 2013年 ノササゲ 2012年 マテバシイ 2011年 シマトネリコ 2010年 ヒヨドリバナ 2009年 アツバキミガヨラン 2008年 コバノガマズミ 2007年 マルメロ 2006年 ニオイザクラ(ルクリア) 2005年 ミセバヤ 2004年 モクレン

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10月28日(土) ホテイチク

171028hoteitikuぷっくりと膨らんだ根元の節が、七福神の布袋様のお腹を思わせるというのが、この竹の名前由来です。そんなに膨らんじゃあ健康に悪いぞ…とか要らぬ心配をしながらそこに目を凝らせば、たしかにこれはチョーメタボです。
ただ、実寸はそれほどはなくて、握ればすっぽりと手に収まるサイズです。グリップ感がいいので、高級釣り竿の手元部分に使われます。
分類的にはマダケの一種なので、節のワッカは二重です。釣り竿には縁がなくても、足下が覚束なくなったら、こんな杖がカッコ良さそうです。

過去のきょう 2016年 ケヤキ(品種不明) 2015年 ハシバミ 2014年 ムクゲ 2013年 シリブカガシ 2012年 ススキ 2011年 マメヅタ 2010年 ケナフ 2009年 キミガヨラン 2008年 イヌザンショウ 2007年 ツルコケモモ 2006年 クヌギ 2005年 クコ 2004年 ニラ

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10月27日(金) クワクサ

171027kuwakusa同じように木の名前をもらったエノキグサヒイラギソウに比べると、今ひとつうなずきにくい姿です。桑の葉らしい切れ込みでもあればまだしも…とブータレながら木の方の葉を眺め直したら、あれれ、たしかにつくりは同じでした。
さらに分類を調べるとクワ科なので、まるで別の科(エノキグサ=トウダイグサ科、ヒイラギソウ=シソ科)である上記の2種よりはずっと由緒正しいご身分です。
恐れ入りました!と平身低頭して見直せば、花もいかにもクワ科です。雄花・雌花ともに花びらはなく、白い葯と花糸を見せるのが雄花、子房の間から赤い棘状の花柱を出しているのが雌花です。
などとエラそうに書いてきてクワの花にリンクさせようとしたら、その風変わりな花の様子に右往左往した過去がバレバレになりました。まあ、十年一昔などと言いますから、かつての無知には照れない厚顔無恥な心が大切です。

過去のきょう 2016年 トウガラシ(観賞用・品種名不明) 2015年 ヤブソテツ 2014年 センダングサ 2013年 ヒガンバナ 2012年 スダジイ 2011年 モクゲンジ 2010年 ノハラアザミ 2009年 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2008年 原種シクラメン 2007年 ツルレイシ 2006年 タウコギ 2005年 ミゾソバ 2004年 ヤマノイモ

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10月26日(木) シセントキワガキ

171026sisentokiwa実のサイズが小さい柿というのは、これまでに琉球豆柿老鴉柿(ロウヤガキ)をここに収録していて、これが3種目です。果物なら大きい方がうれしいでしょうに、こういう柿が少なからずあるのは、元々は小さかった名残かなと考えたりします。
そんな小型の柿のなかでもこの四川常磐柿が面白いのは常緑だということです。たしかに、琉球豆柿と老鴉柿は葉のない画像を載せているので、この四川常磐柿も寒風吹きすさぶ季節にも葉が元気なシーンが必須になりました。
それでもフライング気味にこの時期に掲載したのは、実の色の移り変わりがかわいらしかったからです。先日のヤブツルアズキも同じ趣旨だったし、一枚の写真に時間を封じ込めたような気がして、ちょっとドヤ顔しています。

過去のきょう 2016年 ヒイラギ 2015年 エゴノキ 2014年 コバノガマズミ 2013年 カツラ 2012年 ツルニンジン(ジイソブ) 2011年 メキシカン・ブッシュ・セージ 2010年 アキチョウジ 2009年 ムクロジ 2008年 ヤマラッキョウ 2007年 フェイジョア 2006年 ヤクシソウ 2005年 ホンコンカポック(シェフレラ) 2004年 ツワブキ

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10月25日(水) アメリカイヌホオズキ

171025americainu1アメリカとくれば、つい強大・裕福などというイメージがふさわしく思うのに、このアメリカさんは様子がちょっと逆です。葉は小さめで薄く(ふつうのイヌホオズキと比較)、株の姿も頼りなく横に広がる感じです。
同じくふつうのイヌホオズキに比べると、花も頼りなげです。それは、花びらの裂け方が深くて細いとか、葯が小さくて短いことに起因しています。
171025americainu2そんな草姿や花に比べると、実はそれほど見劣りしません。ただ、「ふつう」とは萼が違っていて、厚みやサイズは似ていても反り返りがややきつめです。
さて、イヌホオズキ類の学び直しを決意した8月からずいぶん時間が経って、ようやく2種類目収録です。こんなペースじゃ追いつかないよ!と焦る一方で、けっこう寒くなっても見かける彼らのタフさにちゃっかり期待したりしています。

過去のきょう 2016年 ヤハズソウ 2015年 ハナミョウガ 2014年 ホトトギス 2013年 サラシナショウマ 2012年 キンモクセイ 2011年 ヒメイタビ 2010年 トラノオスズカケ 2009年 カキノキ 2008年 コウヤボウキ 2007年 クロウエア・エクサラタ 2006年 スプレーギク 2005年 キヅタ 2004年 コスモス

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10月24日(火) ヒゼンマユミ

171024hizenmayumi少ないー、少ないのです。夏には花があんなに咲いていたし、冬にはもう殻だけになってはいても実がたくさんついていました。なのに、今年は実が足りません。
じつはひと月ほど前にも確認したのです。そのときも見つけにくくて、しかしまだ時期が早いから、実が小さくて青い分、見つけにくいのだろうと考えたのです。
ところが、このくらい「マユミ型」を見せて来ても、色だって葉とはちょっと違う感じになって来ても、やっぱり少ないのです。探しすぎて、首、疲れました。
これっていわゆる隔年結果(表年・裏年)でしょうか。豊作の次の年は稔りがプアーになるというあれです。果実と違って、マユミの実くらい、たくさんできても木は疲れないだろうに…と勝手に文句を言いながら、実が黄色く輝き始めたら、「あ、こんなにいっぱいあったんだぁ」と喜べることを期待しておきます。

過去のきょう 2016年 ヒイラギモクセイ 2015年 ハナセンナ(アンデスの乙女) 2014年 ウダイカンバ 2013年 モミジバフウ 2012年 ホウチャクソウ 2011年 フウセントウワタ 2010年 シュウブンソウ 2009年 ゴマ 2008年 キランソウ 2007年 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2006年 オタカンサス 2005年 オリーブ 2004年 ニシキギ

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10月23日(月) イワオモダカ

171023iwaomodaka1オモダカと言えば必ず話に出るアギナシをこの夏に見つけ、両者の比較ができてひと安堵したものです。で、こんどはこちらのオモダカです。いままでふつうのオモダカのことを調べたとき、ちらりともその存在を知ることがなかった伏兵です。
しかし、こうして眺めると、こりゃーイワオモダカと呼ぶしかないでしょ!という造形で、近縁種のヒトツバよりはずっと気が利いた姿です。
171023iwaomodaka2ところが、そう感じる人が多ければ盗掘される確率も高まるわけで、埼玉では立派に絶滅危惧種です。見つけにくくなる原因が環境の変化というなら人間の努力で回復できる望みはあっても、人間の欲が原因となると絶望感しかありません。

過去のきょう 2016年 ヒナタイノコヅチ 2015年 ナガボノシロワレモコウとワレモコウ 2014年 シロヨメナ 2013年 シロホトトギス 2012年 ケンポナシ 2011年 パキスタキス・ルテア 2010年 アカバナ 2009年 マユハケオモト 2008年 マルバグミ 2007年 ツリバナ 2006年 チカラシバ 2005年 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2004年 マユミ

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10月22日(日) ツルグミ

171022turugumi1グミ科グミ属としては、ここに収録するのが8番目です。Wikiによれば「日本には(中略)十数種がある」らしいので、けっこういい数字になりました。ただ十数種の「数」っていくつよ?という問題はあり、11種と19種では天地の差です。
などと、余計なことは考えず、目先のものを愛でることにします。名前どおりに若枝がビュンビュンとのびて、ほかのグミ類とは感じが違います。葉も、ほかの種類と比べると先が尖ってかなりスマートです。
171022turugumi2たくさんの蕾をつけていて、来月までドンドン咲きます。1個だけ、ほころんだものがあって、どうやらこの掲載を花どき写真とすることができました。
次は実の写真を撮りたいわけで、それは冬を越して来春のことになります。グミには春に咲いてすぐ実るタイプ(ナツグミ、アキグミなど)と、ナワシログミのように冬の間にじっくり実を生長させるタイプがあって、このツルグミはその苦労人型です。苦労の結晶がどれだけいいお味になるか、春が楽しみです。

<過去掲載のグミ類(50音順)> アキグミ ダイオウグミ トウグミ ナツグミ ナワシログミ マルバアキグミ マルバグミ

過去のきょう 2016年 トチュウ 2015年 ジュウガツザクラ 2014年 マルバノキ 2013年 パパイア 2012年 ホトトギス 2011年 アメリカヅタ 2010年 トリカブト 2009年 オキナワスズメウリ 2008年 ウラハグサ(フウチソウ) 2007年 イレシネ・ヘルブスティー 2006年 ホソバアキノノゲシ 2005年 シャクチリソバ 2004年 ベニバナトキワマンサク

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10月21日(土) シュウカイドウ

171021syukaido_f1秋海棠の雌花・雄花については、ブログを始めた年にチラリと触れただけでした。そのときの写真でも雌雄の花が別であることはわかるわけで、途中で葉裏の赤色が見事なものには惹かれることがあっても、花のことは放置してきました。
ところが、たいして見かけが変化しない雄花に比べ、雌花はどんどんとその様子を変えることに今ごろ気づきました。まずは番茶も出花の若い雌花(↑)で、知らずに見れば雄シベと間違えそうな黄色い柱頭がややグロテスクです。
171021syukaido_f2それが儚くなると種が充実し始め、同時に羽も面積を広げます。かつ、それが薄く、硬く変化してきて、次の季節の飛翔に備えていることがわかります。
171021syukaido_mそんな賢い雌花に比べると、毎日毎日、パッと開いてポンと雄シベを晒すだけのお気楽男子です。花びらが2枚(と萼2枚)という「変なヤツ」です。
171021syukaido_zentaiそして全体像です。雌花が新鮮なのに対し、雄花は終息気味です。自家受粉を避けるため、株ごとに見れば、先行した雄花のあとで雌花が勢いを得ます。それでも図鑑どおりにスッキリとは役目を終えない雄花が「ワイルド」です。

過去のきょう 2016年 エビスグサとカワラケツメイ 2015年 ハグロソウ 2014年 サツマイモ 2013年 アマチャヅル 2012年 キンメイモウソウチク 2011年 コミカンソウ 2010年 レイジンソウ 2009年 ミゾソバ(白花) 2008年 ハマトラノオ 2007年 ウメバチソウ 2006年 アキノキリンソウ 2005年 サザンカ 2004年 モッコク

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10月20日(金) アベマキ

171020abemakiあのドングリのその後を見たくて訪ねたのに、もう完売でした。ならば足下にないか捜索したものの、収穫ゼロでした。動きにくくて範囲が限られたという事情もあるし、そもそも稔り具合がよろしくなかったし、競合相手も必死なのだと思います。
そこで気持ちを切り替えて高みを振り仰いでみたら、落ちる前の葉と、来年の芽が美しく競い合っていました。瑞々しさをやや失って黄緑になった葉柄と、白い綿毛をまとった冬芽のコントラストに心惹かれます。
そして、葉の鋸歯にも注目です。それは鋸歯というよりも明らかに棘で、葉肉がまったくありません。逆光の力を借りないと、こんなことにも気づかないできたわけで、この棘で「観察眼」というヤツをチクチクと刺激しなければなりません。

過去のきょう 2016年 ホンカイドウ 2015年 ユーカリノキ 2014年 ネコノチチ 2013年 ラクウショウ 2012年 ヤクシソウ 2011年 キクダイダイ 2010年 サルビア(サルビア・スプレンデンス) 2009年 アオノリュウゼツラン 2008年 イワダレソウ 2007年 アケビ 2006年 アキギリ 2005年 ダチュラ(八重) 2004年 ヤナギバヒマワリ(ゴールデンピラミッド)

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番外編 : ミスジマイマイ

171020misujimaimai周囲の木に絡みついて高くのび上がったキジョランの蔓を目で追いかけていたら、ゲゲゲ、なんですか、この大きなカタツムリは!
キジョランの葉というのはかなり大きいので、そこから勘定するに、直径で4cmくらいはありそうです。この大きさと、樹上で暮らす性質と、そしてこの殻の模様からして、これはミスジマイマイというカタツムリのようです。
その殻の模様には変化があって、名前のミスジは円周方向に3本の筋が目立つことをいうそうです。それに対し、この個体は放射状の柄の方が目立ちます。ただ、その気で見れば一筋・二筋、線が見えていて、その淡さが残念でした。
ところで、その殻の巻き(回転)方向です。前に掲載したヒダリマキマイマイと違って、これはノーマルな右巻きです。唯一ここに掲載のカタツムリがアブノーマル型とは落ち着かないことと思っていたので、これでホッとひと息です。

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10月19日(木) バアソブ

171019baasobu先月の予想は大ハズレでした。残った太い雌シベ痕が鍋の蓋のつまみに見えたので、てっきり実の上部がパカッととれるのだろうと考えたのです。
あにはからんや、その雌シベ痕はこうして三つに割れて開き、なかから小さな茶色の種がこぼれ出すしかけでした。その種が一つだけ、人差し指にくっついているのが笑えます。写真を撮るときも撮ったあとも、ぜんぜん気がつきませんでした。
特に手が汗ばんでいたとかベタついていたとかいうことはないので、このラグビーボール型の種は多少の粘着性を持っているようです。たしかに、パラパラと株下にこぼれるだけでは発展性がないわけで、婆さまはなかなかの知恵者でした。

過去のきょう 2016年 トダシバ 2015年 カワミドリ 2014年 原種シクラメン(ヘデリフォリウム) 2013年 コナギ 2012年 カンノンチクとシュロチク 2011年 ヒシ 2010年 タヌキマメ 2009年 ウオトリギ 2008年 マツブサ 2007年 ミヤマガマズミ 2006年 ヨモギ 2005年 イシミカワ 2004年 ギシギシ

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10月18日(水) ハンノキ

171018hannnoki1この小径は少しの雨でもすぐにぬかるみます。大きな川の蛇行箇所に近くて、たぶん地下水位が高いのだと思います。そんなわけで足下注意で歩いていたら、まるで誰かがバラ撒いたような大量の落とし物を見つけました。
171018hannnoki2こんな場所にはやはりそんな木(水気を好む)が生えるわけで、ハンノキです。これまでは12月(2回)とか1月の雄花に目を向けていたのに、今年は夏のうちからその存在に気づきました。暑かったときは「ずいぶんブラブラと賑やかだなぁ」と思っていたのに、季節が変わればこうして淘汰されることを知り、感慨新たです。
あと4カ月ほど、生存競争を勝ち抜けば、愛しの雌花さんに会えるわけで、なんと半年も前から雄花は待ち続け、消耗していくのだと思うと、「男ってエライじゃん」と、まったく根拠も脈絡もない自信が湧き出てくるのでした。

過去のきょう 2016年 ウルシ 2015年 エゴノキ 2014年 ガマズミ 2013年 アカガシ 2012年 シマススキ 2011年 アレカヤシ 2010年 コウリンタンポポ 2009年 ヒメグルミ 2008年 クスノキ 2007年 スズラン 2006年 サラシナショウマ 2005年 タイワンホトトギス 2004年 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月17日(火) ヤブツルアズキ

171017yabuturuazuki1オモチャの鉄琴を思い浮かべました。まったくもって、うまく並んだものです。先日、キレンゲショウマにコケティッシュ大賞をあげたばかりなので、このヤブツルアズキの愉快な彩りには2017年のユーモア大賞を贈呈しておきましょう。
171017yabuturuazuki2一転、こちらはシリアスな画像です。莢の黒さが深まると、少し触っただけで皮が強烈にネジレて割れます。当然、両手で覆っておかないと、豆は飛び散ります。
パリッ、パリッと手のなかで莢をハゼさせ続けると、小豆がどんどん貯まります。茹でるとふっくらと優しい味で、これはもう、「いまの小豆のご先祖」なんていう距離のある話ではなく、立派に代役を務めることのできる優秀な「作物」です。

過去のきょう 2016年 ジョウロウホトトギスとキイジョウロウホトトギス 2015年 ヒダカミセバヤ 2014年 サイカク 2013年 タイアザミ 2012年 シマトネリコ 2011年 アンゲロニア 2010年 ヒイラギモクセイ 2009年 キチジョウソウ 2008年 ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ、プリベット) 2007年 トウガラシ(タカノツメ) 2006年 スズメウリ 2005年 クロマイ 2004年 サザンカ

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10月16日(月) ゴマギ

171016gomagiなれの果てというか末路というか、かなり哀れを誘うゴマギの「いま」です。実が次々と赤く熟す時期がわりと長かったので、その分、くたびれ果てたのでしょう。
美しく輝く実を支えていた果柄は、それでも頑強なつくりを見せたまま残っていて、おとといのクマノミズキの繊細華麗なあれとはかなり対照的です。
木により人により、老後はさまざま…などと辛気くさい締めにしようと思ったら、みすぼらしい枝にはすでに立派な冬芽が備っていました。「おいらにはまた春が巡ってくるんだぜ。枯れる一方のあんたと一緒にすんなよな」と突き放されたようです。

過去のきょう 2016年 ガマズミ 2015年 ツクバネガシ 2014年 ヒメザクロ 2013年 ニッサボク 2012年 ツルニンジン(ジイソブ) 2011年 アラカシ 2010年 ユーパトリウム 2009年 キバナノツキヌキホトトギス 2008年 エゾユズリハ 2007年 アキカラマツ 2006年 ツリフネソウ 2005年 シュウメイギク(ピンク) 2004年 タイワンホトトギス

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番外編 : 秋定番

171016aki_teibanあとはどんな写し方があるか、コスモスを見るたび考えることにします…とほざいたのは7年前の秋でした。あまりに定番過ぎて、今までヒネった写真ばかりだったコスモスが、満を持して王道・鉄板の姿で登場です。
ただし、ここは美写真ブログではないので、わざわざ黒バックを使ったのではないのがちょいと自慢です。本当の背景はかなり雑然とした生活臭に満ちていたのに、うまいこと完全にすっ飛ばすことができました。
そして、草木ブログであることを忘れずに、蕾から枯れ上がりまで、花のストーリーもしっかり織り込んでみました。あとはここに虻でも蜂でも訪花昆虫が入ってくれたら!と願う欲張り意識を、世間では「虻蜂取(撮?)らず」と言います。

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10月15日(日) ツルギキョウ

171015turugikyou1あと2週間も早ければ!と悲嘆の涙に暮れました。3年も探し求めてきて、やはり花は写したかったなあ。こんな枯れ枯れのフレアー(画面右手)がわざとらしく残っていただけに、残念無念の思いが募るばかりです。
というか、葉にあまり特徴がないだけに、花がないと自信を持ってツルギキョウだと言いにくいのです。3年前、這うようにのびた蔓を頼りに、もしやこれ?と思ったことがあって、ただし時期が早すぎ、花どころか蕾も見つかりませんでした。
翌年と今年、勇んでそこへ出かけたのに、蔓さえ消えていました。悪い奴の存在も考えられるし、年によって出ないこともある気むずかしさもあり得ます。
そしたら、今年は全然違う場所でこの遭遇です。うわうわ(驚き)、くー(花を探しまくり)、へなへな(あきらめ)…でした。
171015turugikyou2ちなみに、これがツルギキョウであることを示す実です。もう少しすれば、もっときれいに紫色に輝くはずで、花を写すには遅く、実を撮るには早過ぎという、もうサイコーの間の悪さでした。めげるな、はた衛門、次があるさ!

過去のきょう 2016年 ノダケ 2015年 コメナモミ 2014年 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013年 ワレモコウ 2012年 テイカカズラ 2011年 トウネズミモチ 2010年 オオオナモミ 2009年 シロホトトギス 2008年 ツルシキミ 2007年 オオベンケイソウ 2006年 クズ 2005年 シュウメイギク 2004年 ノブドウ

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10月14日(土) クマノミズキ

171014kumanomizuki1小径が珊瑚で埋め尽くされていました。反射的に拾い集めてしまうところが情けないというか浅ましいというか、「いっぱい」だと「うふふ」という単な人です。
171014kumanomizuki2しかし、気を取り直し、襟を正して、耽美の目に戻ります。例の利休さんの朝顔と同じことで、果穂がたった一つ残ったがゆえの緊迫感です。
171014kumanomizuki3ただし、1カ月ほど前のクマノミズキには緊迫感のキの字もありませんでした。どっちかと言えば、このときの方がかわいかったなぁという気持ちは「いっぱい・うふふ」に直結した感覚で、利休さん気取りはやっぱり気詰まりです。

ところでこのクマノミズキ、このごろ熊野という冠がどうにも邪魔ではないかと思うようになりました。個人的に、関東から東北にかけ、植栽ではなさそうなものを何本も見ていて、ぜんぜん熊野に拘束される必要はなさそうなのです。
牧野博士も「ミズキの名を持つ種類が多いため和歌山県の熊野という地名を前につけたもの」と至って歯切れの悪い説明をしていて、きっとワタシと同じく「邪魔くさいのぉ」とお考えだったのではないかと悦に入っています。

過去のきょう 2016年 アカシデ(ソロ) 2015年 サワフタギ 2014年 キミノクロガネモチ 2013年 サネカズラ 2012年 ナルコユリ 2011年 ヨモギギク(タンジー) 2010年 ヒルムシロ 2009年 ヒシ 2008年 ヒメマツバボタン 2007年 ベンケイソウ 2006年 ホトトギス 2005年 ポポー 2004年 キツネノマゴ

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10月13日(金) キレンゲショウマ

171013kirenge今年のコケティッシュ大賞はこれに決まりです(そんな賞、どこにあるんだ・笑)。
まさか、あのゴツめの花がこんな姿になるなんて、想像だにしませんでした。ピッと張り出した3本のアンテナは、たぶん雌シベの痕跡です。こんなパーツがあっただろうかと、花の写真をしげしげ見直したら、先の尖った雌シベが2本ありました。
したがって、完全な花画像とは雌シベがもう1本見えなくてはならないわけで、とんだところで自分の観察眼の甘さを露呈してしまいました。
さらに、このカプセルの中身も気になります。あるいは、この房のなかで一つだけ、子房が膨らみ出す前段階のものがあって、その変化過程にも興味が湧きます。願わくは自宅でずっとお付き合いしたいキレンゲショウマなのに、この美人さんときたらやたら大柄なもので、たまに山でお会いするのが精一杯の切ない関係です。

過去のきょう 2016年 ホソバヒメミソハギ 2015年 コバギボウシ 2014年 カラスウリ 2013年 ツマベニアナナス 2012年 ヤマハンノキ 2011年 ツリバナ 2010年 デンジソウ 2009年 センキュウ 2008年 ハグマノキ 2007年 ユキザサ 2006年 ナワシログミ 2005年 イヌサフラン 2004年 ガマズミ

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10月12日(木) フシノハアワブキ

171012husinoha花の様子を載せてからちょうど4カ月です。あとはマニアックに冬芽の様子とかの観察課題があるとして、花から実まで、ひととおりは「済み」です。
それで思うのは、同科同属ってなんだろう?です。フシノハアワブキとふつうのアワブキ、どちらもアワブキ科アワブキ属なのに、まず葉のつくりが全然違います。花も、全体印象は似ているようでもつくりは違いました。
そして、最後にすがりたかった実です。つき方や実のサイズは両者同じです。ただ、色が自分にとっては「別物やん!」です。「ふつう」がきれいな赤で終わるのに対し、フシノハはやや赤っぽさを見せたあと、こんな貫禄色(?)に直行でした。
わからんなぁと呟きつつ、学びの心でアワブキ属メンバーを調べたら、そこにはまだ見ぬヤマビワとかミヤマハハソなんていう名前が並び、じゃあアワブキ科は?と検索すれば100種なんていう底知れぬ数が出てきました。
今回の衆院選で、自民党は「改革よりも前進」を売り言葉にしているみたいで、うまいことを言うなあと思いながら、ワタシもそれに鼓舞されています。

過去のきょう 2016年 ヤブツバキ 2015年 カラコギカエデ 2014年 ヤブツバキ 2013年 サガリバナ 2012年 ハマビシ 2011年 テリハハマボウ 2010年 カシワバハグマ 2009年 ベニバナチャ 2008年 ナツメ 2007年 ジュウガツザクラ 2006年 ヤブタバコ 2005年 ダンギク 2004年 コムラサキ

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10月11日(水) エノキグサ

171011enokigusaきのう、変なエノキを載せたはずみで、こちらの変なエノキを思い出しました。草のくせに、しかも背丈は15cmほどしかないのに、木の名前です。
もちろん、この葉が名前の元で、「もう少し歪(いびつ)じゃないとエノキの葉には見えないぞぉ」とか文句を言いながら写しました。「日本中の路傍にある」みたいに邪険に言われるわりにはたまにしか会えなくて、今回はピンクの雄花(株の最上部)はかろうじて、その下に見えるべき雌花はすでに結実、という間の悪さでした。
次はもうひと月くらい早い時期に見つけて、花の部分にグッと迫りたいものです。そのときは、葉ももう少し歪なものを個別に写すつもりで、そんなパーツ写真掲載の前編として全体像の確認を…と悔し紛れの弁明で終わります。

過去のきょう 2016年 ツユクサ 2015年 ミズカンナ 2014年 ツルドクダミ 2013年 ダリア(雪乃) 2012年 ウンナンオガタマ 2011年 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2010年 アメリカセンダングサ 2009年 コンニャク 2008年 クマノミズキ 2007年 ハブソウ 2006年 サンショウ 2005年 ワタ 2004年 ケープヒルムシロ

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10月10日(火) コバノチョウセンエノキ

171010kobanotyousenenoki「小葉の」「朝鮮」「榎」です。こういう三段名前の場合、まず基本種を知り、順々に三段目まで出会いたいと思うのに、ことはなかなか思うように進まないのです。「姫」「蔓」「蕎麦」以来悩まされ続けの頭の痛い問題です。
ところが今回の三段名前の場合、なんと二段目、つまり「朝鮮榎」はどうも欠落しているらしいのです。だったら、写真のものは「小葉の榎」でいいわけだし、出自にこだわりたいなら「朝鮮榎」でもよかったわけで、なんで三段積んだんですか!
さらに「小葉の」は葉が小さいという意味ではなく「細い(そして先が尖って長い)」ということなんだそうで、ならば「細葉」でいいだろ!と激怒です。
さらにさらに、別名はサキシマエノキだそうで、君の生まれは朝鮮かい南西諸島かい、はっきりしろよ!と言いたいころにはもうどうでもよくなって、「変わったエノキもあるもんだ」と、長くのびた葉先に目尻を下げるという寸法です。

過去のきょう 2016年 ヤナギバルイラソウ 2015年 ウラジロモミ 2014年 シラハギ 2013年 ハマビワ 2012年 キバナアキギリ 2011年 バナナ 2010年 アキノウナギツカミ 2009年 ハゼノキ 2008年 カラハナソウ 2007年 アブラガヤ 2006年 リンドウ 2005年 ソバ 2004年 シャリンバイ

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10月9日(月) テンニンソウ

171009tenninsou1なぜテンニンソウ(天人草)なのか定説が得られないという、困った名前の草です。牧野博士は素直に「何によるものかわからない」としているのに対し、ある人はハラハラと落ちる苞が天人の撒く天花みたいだからと言い、またある人は次々膨らんで咲き進む蕾を天人の親子の顔に見立てるという苦しい説を展開するほどです。
そこで「はた衛門珍説」です。このスーッとのびた葉、まさに平等院鳳凰堂の有名な飛天像を思わせるではありませんか。天人の乗るあの雲です。
171009tenninsou2さて珍説は脇に置くとして、このショボイ景色からどうして「天人」を発想したものか、今まで「もっと美しいタイミングがあるだろう」と掲載を見送り、苦し紛れに冬枯れの花穂と茎から登場させたのは、まったく無駄な逡巡でした。いくら待っても花が豪華に咲き誇るわけでなし、葉はどんどん虫に食べられてゆくばかりです。
171009tenninsou3これも無限花序と言っていいものか、際限なく天に向かって咲き上がる(これをもって、天人が昇天する様子という説もあり)花穂は、虫たちの貴重な蜜源です。ハラナガツチバチの類らしき蜂がずいぶんとしつこく穂を舐め回していました。

過去のきょう 2016年 ホソバアキノノゲシ 2015年 熱帯スイレン(ブルーギガンティア) 2014年 ミクリ 2013年 サクラタデ 2012年 シナノキ 2011年 ツルウメモドキ 2010年 アキニレ 2009年 ツルドクダミ 2008年 オケラ 2007年 オヤマボクチ 2006年 アロニア 2005年 ギンモクセイ 2004年 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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番外編 : 柿梨サンド

171009kakinasisandオープンサンド・第3作(過去作1同2)です。秋をパンに載せるとこうなるわけで、最初は柿だけ考えていたのに、梨と交互に並べてみることにしました。
結果は大成功で、味わい(甘みと酸味)と食感(ニュルンとシャキシャキ)がいい案配のコントラストです。ミルクティーとベストマッチです。
反省は土台のパンです。厚めのイギリスパンだったのに、具を支えるのには腰が弱すぎました。作り直すなら、次は細めのバゲットが良さそうです。
さらに、遅く起き出していらしたウチの奥方にこれを差し出したところ、言下に「食べにくそう」とのコメントで、問答無用で蜂蜜をまぶされてしまいました。たしかに、具がこぼれやすい欠点はあるものの、それじゃあ秋の玄妙な味わいがベタアマになっちゃうじゃないか!というワタシの抗議は一顧だにしていただけませんでした。

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10月8日(日) ツルアジサイ

171008turuajisai「やれやれ、ようやく」という安堵感に、「花の残骸くらいないのかよぉ」という不満が混じって、微妙な心模様です。その揺れる心を、「今度は初夏にここにくれば、確実に花を写せるわけだ」と諭しながら、なかなかに立ち去りにくい場所でした。
それだけツルアジサイを探し続けていたわけで、その発端はたぶん7年前のイワガラミの初掲載前後だったはずです。似たもの同士と比較される二つなのに、自分の前に現れるのはイワガラミばかり、ツルアジサイへの思いは募るばかりでした。
それが、葉だけとは言え、初の出会いです。むしろ、花の時期には両者の違いがわかりやすいので、葉だけに注目せざるを得ない今回の出会いは草木の神様の粋な計らいだったと前向きにとらえておくことにします。
171008iwagaramiさて、その違い確認のため、先月出会ったイワガラミを掲載しておきます。こちらの鋸歯は一つひとつが緩やかに湾曲しています。対してツルアジサイのそこは鋭角的なギザギザ、まるでノコギリ、文字どおりの「鋸」歯なのです。
さあ、葉の見分けはこれで大丈夫、残すはツルアジサイの花の激写だけです。草木の神様、粋なご配慮はもう満喫しましたので、次はベタに花をお願いします。

過去のきょう 2016年 ベニバナトキワマンサク 2015年 ユーカリノキ 2014年 ニンジンボク 2013年 ネコノチチ 2012年 ボタンヅル 2011年 オクモミジハグマ 2010年 ヤマハッカ 2009年 ハネミギク 2008年 ホソバヒメミソハギ 2007年 マツカゼソウ 2006年 ユウゼンギク 2005年 カリガネソウ 2004年 ギンモクセイ

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10月7日(土) ゴキヅル

171007gokiduru1おお、愛しのゴキちゃん!とさしのべた我が人差し指がガリバーです。自分にとっては夢の大物でも、実物サイズはかなり小物なのです。
おっと、ゴキちゃんとはゴキブリのことではなく、ゴキヅル(合器蔓)です。いま、色違いになっている二つのパーツが、このあとでパカッと蓋がとれるように割れるところからの名前です。なかには、案外と大きな長い種が二つ入っています。
171007gokiduru2雌雄同種の雌雄異花で、葯が黒く枯れた画面上部の花は雄花です。運悪く、手頃な場所に雌花(基部が膨らむ)がなかったので、それは次回の課題です。
花びらは雌雄同じで、細く尖って5裂します。パッと見で10枚に見えるのは、花びらとよく似た萼が同じ数あるからです。
抽水状態でもかまわない水辺の植物で、陽当たりと肥えた土壌を好みます。もちろん、這い上がるために巻き付くお友達も必要で、そういうゴキヅル向きの環境を思い出すのはなかなかにむずかしく、埼玉では絶滅危惧Ⅱ類です。

過去のきょう 2016年 トウガラシ(ブラックパール) 2015年 チョウマメ(クリトリア) 2014年 ペンタス 2013年 スズメノヒエ 2012年 コクテンギ 2011年 オオミサンザシ 2010年 ハッカ(ニホンハッカ) 2009年 ヒメヒゴタイ 2008年 ミヤギノハギ 2007年 コガネバナ 2006年 ヤマジノホトトギス 2005年 オギ 2004年 ハス

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10月6日(金) ミズナラ

171006mizunara_dもっと手のひらいっぱいに拾ったというのに、コナラのドングリ(右上3個)と比べるためにほとんどポイしてしまいました。あー、失敗したぁ(涙)。
ミズナラの別名をオオナラというのが何に由来するかは不明でも、葉っぱ以上にこのドングリのサイズ差が大きい要因だろうと思います。マテバシイのそれといい勝負の巨漢ぶりです。ただしこちらは渋抜きが必要なので、つい捨ててしまいました。
171006mizunara_mそして、現場で食べることができなかったよりもっと悲しかったのは、枝についたままのドングリを写せなかったことです。7月後半には「少年時代」をしっかりとらえてあるので、来年はもう少し早めの再挑戦が必要とわかりました。
そのドングリ捜索には思わぬ付録がありました。ナラメイガフシという虫こぶで、ミズナラだけでなくコナラやカシワにもつきます。寄生する相手をかなり厳密に選ぶ虫こぶのなかで、「コナラ属ならどれでもいいよ」という鷹揚さがかわいく思えます。

過去のきょう 2016年 イソフジ 2015年 マーガレットコスモス 2014年 シナユリノキ 2013年 ナンヨウザクラ 2012年 ツルボ 2011年 キセルアザミ 2010年 アンズ 2009年 ヤマボウシ 2008年 タラヨウ 2007年 コメナモミ 2006年 シラハギ 2005年 コブシ 2004年 ザクロ

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10月5日(木) シロガネヨシ(パンパスグラス)

171005siroganeyosi1パンパスグラス、和名ではシロガネヨシを取り上げたのは12年前の夏が初めてのことでした。そしてここまでの長い年月、途中、冬の姿までとらえているのに、これが雌雄異株だなんてまったく気づかないできました。迂闊の至りです。
両方をこうして並べて植栽してくれているところを見ても、「なんか、汚い株があるなあ。こっち、道路側?」なんてバカなことを考えたくらいです。ご親切にも根元には説明板があって、「へーえ、知らなかったぁ」と小さな感動です。
「しっかしぃ~」と他人のせいにするのがブータレ爺さんの本領です。今まで何カ所もで、これ、見てきましたよ。初めてじゃないですか、こんな汚らしい雄株を見るの。どこもみな、黒っぽい雄株は避けてきれいな雌株だけ植えていたんだ!
171005siroganeyosi2「しっかもぉ~」色が違うだけで、どうして雌株でなんで雄株なんだか、詳細がさっぱりわからんじゃないですか。どっちもただただパヤパヤ!
「さっらにぃ~」、こんな色(雄株)じゃあ、シロガネヨシなんて詐称です。雄だけクロガネヨシと呼んでやろうか!とか、八つ当たりし放題の楽しい秋の一日でした。

過去のきょう 2016年 アレチウリ 2015年 オニヤブソテツ 2014年 ホソバオケラ 2013年 ガマ 2012年 ナツハゼ 2011年 コナラ 2010年 デュランタ(タイワンレンギョウ) 2009年 フジカンゾウ 2008年 センブリ 2007年 コバノガマズミ 2006年 オオバショウマ 2005年 ヒガンバナ(農薬変化) 2004年 キンモクセイ

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10月4日(水) アワブキ

171004awabuki先々月、ちょっと見捨てたようなことを書いてしまったアワブキです。実のつき方に対する低評価はそのままでも、こんなにきれいに色づいていました。
もちろん、味はあの段階からどうなるものでもありませんし、当然ながらサイズも打ち止めです。ただ、最初の出会いでは赤かったものが、時期が来たのにホンノリとも色気を見せていなかった先々月は落胆が大きすぎました。
観察記録としては単に2年前に逆戻りしただけではあっても、アワブキが晩生(おくて)の美人さんであることに気づいた貴重(自分的に)な一枚です。

過去のきょう 2016年 サザンカ 2015年 ハンノウツツジ 2014年 ホソバヒイラギナンテン 2013年 シナサワグルミ 2012年 クサヨシ 2011年 ナガエコミカンソウ 2010年 ギンミズヒキ 2009年 アキグミ 2008年 イノコヅチ 2007年 キジョラン 2006年 シラヤマギク 2005年 ウスギモクセイ 2004年 メキシカン・ブッシュ・セージ

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10月3日(火) ナツエビネ

171003natuebine1まさか10月になって「夏」エビネにお目にかかれるとは思ってもみませんでした。ここ数年来、夏場にはけっこう探していたので、うれしい「予想外」です。
ふつうのエビネよりは1~2カ月遅れて真夏に咲くくせをして、暑さと乾燥には弱いという、とても矛盾した性質です。少しだけ高度のある場所だったとは言え、10月が7~8月の気候になってしまったのかと恐ろしくなります。
171003natuebine2暑すぎるとすぐに蕾を落とすそうで、去年だったか、別の場所ではそんな黒変した花茎を虚しく見つめたものでした。ナツエビネがあると言われた場所で、葉の一枚さえ見つけられなかったこともあります。
じつは違うものを探しての遠出だったのに、目当てのものは見つからない代わりのご褒美でした。悔しさ半分・うれしさ半分、神様は人生の味付けが上手です。

過去のきょう 2016年 ナンテンハギ 2015年 コウホネ 2014年 ビャクブ 2013年 タカノハススキ 2012年 ヤマコウバシ 2011年 キャラボク 2010年 アオハダ 2009年 サイカチ 2008年 エゴノキ 2007年 ノブキ 2006年 マルバハギ 2005年 タケノコイモ 2004年 クサギ

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10月2日(月) ウバメガシ

171002ubamegasi17月中旬8月中旬にはまだ網目模様の殻斗に埋もれていたウバメガシのドングリが、あっと言う間にここまで立派なメタボくんに育っていました。
171002ubamegasi2こちらは別の場所での撮影で、少しだけ発育が遅れ気味です。1枚目写真の撮影場所と比べると、こちらが海より遠く、さらに高度も幾分あるので、そんな環境差が生長に少なからぬ差をつけることがわかります。
ただ、ここまでくればあとは秋風を受けていい色具合に熟すのを待つだけです。受粉してからここまで17カ月、同期生はずいぶん脱落してしまいました。生き残り組のエリートたちに、「ゴールはすぐだよ!」と声援を送ってきました。

過去のきょう 2016年 コウヤボウキ 2015年 ナンテン 2014年 ムクゲ(ルーシー) 2013年 サザンカ 2012年 オオケタデ 2011年 ソリダスター 2010年 ヤブマメ 2009年 スイフヨウ 2008年 ハナヅルソウ 2007年 タマシロオニタケ 2006年 ステルンベルギア 2005年 ガマズミ 2004年 クジャクソウ

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番外編 : 矛と盾

Hokotate何年か前まで、フジテレビに「ほこ×たて」という番組がありました。けっこう面白くて、毎週楽しみにしていたのに、「やらせ」が発覚して消失、悲しいことでした。
で、これは野原での「ほこ×たて」です。あまりに面白くて、20分ほどじっくり見入ってしまいました。あの暴れん坊オオスズメバチが、最初はブンブン唸っていたのに、だんだんおとなしくなるのが哀れを誘いました。
この勝負、クヌギの樹液を吸いに来た獲物を捕らえたオオカマキリに軍配はどうやら上がりそうです。ただ、元気なうちはスズメバチだってカマキリの腕を刺しまくり囓りまくりしていたので、カマキリくん、勝利後も果たして無事にいたものかどうか…。
ガチンコの「ほこ×たて」、忘れられない名勝負でした。

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10月1日(日) ラセイタソウ

171001raseitasouあまりにも印象深いこの葉の皺に目を囚われることなく全体を見渡せば、この草があのカラムシの仲間(イラクサ科カラムシ属)であることがわかります。ヤブマオとかアカソとか、この属の茎葉の構成はとても良く似た感じです。
ただ、それらの仲間と一線を画すのはやはりこの皺です。海辺の岩場に育つため、保水の機能を託された「実用の美」です。
江戸時代の人が、当時もたらされたポルトガルの織物raxetaの名前をこの縮緬状の葉に謹呈したので、こんな独特の語感の名になりました。ラセイタは漢字だと羅背板で、学ランの背中の刺繍を思わせる当て字です。

過去のきょう 2016年 シカクマメ 2015年 ナガボノシロワレモコウ 2014年 ヒメジソ 2013年 ジュズダマ 2012年 サンショウ 2011年 ハゼノキ 2010年 ウラジロハコヤナギ(ギンドロ) 2009年 チャノキ 2008年 プルメリア 2007年 アケボノソウ 2006年 ゴンズイ 2005年 ハゲイトウ 2004年 シュウメイギク

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