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7月5日(水) ゴマノハグサ

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環境省基準で絶滅危惧Ⅱ類、埼玉では同・Ⅰ類という稀少種です。先日、クガイソウの記事で「元はゴマノハグサ科だった」としたとき、そう言えば科名としては大変にポピュラーなゴマノハグサをまだ収録していないことに気づきました。
思い起こせば、ブログ開始以来14年、どこでも一度もお目にかかりませんでした。さすが絶滅危惧ではあるわけで、気合いを入れて捜索しました。
そして、出会ってみてビックリでした。図鑑では高さ1m20ほどとなっていたので、目線をかなり落とし気味に探したのに、なんとワタシより大きいではありませんか。
そのわけはすぐにわかりました。写真の背景がその原因で、これはゴマノハグサの葉ではなく、オギヨシです。つまり、それらが跋扈する環境(湿地)で、彼ら(背が高い)と競合しているので、図鑑程度には収まっていられないのです。
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うーん、これだけしぶといならこの先も大丈夫と思う反面、オギやヨシを敵に回す厳しさが尋常ではないことはわかります。放置すべきか、保護すべきか、まずはそっと見守ってあげるしかないのはわかっても、ヤキモキします。
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さて、これがゴマの葉に見えるかという定番の問題(図鑑類でも疑問視)です。結論的かつ総括的に言えば、ワタシは十分にゴマを連想しました。ゴマと違って対生だとか、茎には4稜があるとかの細かいことではなく、スックとのび上がったそのデカさ、そしてその茎にパパパパと葉が張っている感じは、けっこうゴマ!でした。
ただ、このあとにできる実はゴマとはまったく違う姿になるようで、そのころまたここに見守りに来ることにしておきます。

<補注1> ここの場所ではすぐにゴマノハグサを見失ってしまい、翌年、別の場所で「その後」の姿を確認できました。(2018年9月11日
<補注2> 花色はまったく違っても、同属のヒナノウスツボ類とは花のつくり(葉の感じも)がそっくりです。(収録順)
オオヒナノウスツボ ☆ エゾヒナノウスツボ

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