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6月12日(月) フシノハアワブキ

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もう少し夏の盛りだと、この花を見て「ああ、ビール…」と喉が鳴りそうです。まさしく泡が吹いていて、ふつうのアワブキとは属を同じくする仲間です。
ただし、こちらはヤンバルアワブキとかリュウキュウアワブキという別名があるように、自生は西日本なので、関東で見るのは植栽ものに限られます。そして、もう一つの別名がヌルデアワブキで、葉が「ふつう」とはだいぶ違います。
そもそもフシ(ノハ)はヌルデのことで、たしかに奇数羽状複葉(「ふつう」は互生の単葉)です。個人的には、ヌルデよりもシマトネリコを連想します。
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同属だなんてほぼ思えない葉を見てから花に目を移すと、泡立ちそうな感じは似ていても、「ふつう」のような変則さがなくて、これもちょっと違って見えます。
わからんなぁと呟きつつ、この大木(10mほど)を見上げると、樹冠は泡で覆われていて、「まっ、アワブキですかねえ」と不承不承に呟くのでした。

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