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3月18日(土) フキ(ふきのとう)

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今年も何回か、蕾どきに天ぷらで楽しみました。そんなわけで、咲いてしまえばフキノトウには用がないかというとさにあらずです。
フキは雌雄異株であり、地下茎でつながって咲き出すので、群生して咲いた花はみな雌雄どちらかに偏ります。なので、一つの群生だけを見ていると、花に雌雄があることには気づきにくいところがあります。
遠目から見て「白いなぁ」と思うときは雌株(1枚目写真)です。二叉に分かれた透明の柱頭をもつ雌シベがどっさりと束になっています。蕗の爺とか蕗の姑とか呼ばれることになったのは、たぶんこの雌花の印象からだと思います。
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雌株の群落から少し離れたところにあった雄株(↑)です。全体が黄色っぽく見え(↓)て、個々の花もふつうの花の形です。爺や姑には見えにくいはずです。

さて問題は、開く前の蕾だけ見ても雌雄がわからない(ワタシは)ことです。つまり雌雄どちらを食べているのかわからずに、「春の味だねー」とかほざいてきたわけです。次の機会こそ、天ぷらにする前に分解してからじっくり味比較してみます。

<追録> 7~8mの距離から撮りました。花部が白く見えたので肉眼では雌株だろうと判断しました。ところが撮った写真をこうして拡大してみたら、花びらがしっかり見えます。つまり雄株でした。雄株=黄色っぽいという本文の記述はやや観察例が不足の浅い見立てでした。(撮影:2024年3月11日)
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