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3月17日(金) ウォールム・バンクシア(バンクシア・アエムラ)

170317b_aemula
後ろでボケている花穂の形から、バンクシアの仲間であることがわかります。ならばそこにピントを当てればいいものを、盛りを過ぎた姿よりは珍しい形の葉に惹かれてしまいました。もう少し絞れば良かったのに、ドジです。
先太りで長いヘラ型、リズミカルに並ぶ大きな鋸歯、骨太な主脈と緊密な側脈…もうこれは葉の造形としては完璧に殿堂入りでしょう。
呼び名が二つあるのがやや面倒でも、この葉に免じて許しましょう。通称のウォールム(Wallum)はアボリジニがそう呼んでいた名残、対してアエムラ(aemula)は「張り合っている・競っている」という意のラテン語に由来する学名です。
なにと競っているのか考えてみました。バンクシアは、80種もある(注2)そのほとんどがオーストラリアにひしめき合っているそうで、そのなかでこの大きな花穂と特徴的な葉は、よっぽど「俺が、俺が!」と叫んでいるように見えたのでしょう。

<補注1> コースト・バンクシアを収録しました。(2019年1月24日
<補注2> ヘアピン・バンクシアの収録にあたって調べ直したところ、バンクシアの総数は170以上とわかりました。(2022年10月9日

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