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9月30日(金) ツピダンサス(インドヤツデ)・斑入り

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全国の町々で、昔からの由緒ある町名が味気なく近代的な名前に変更され、それに反対する人々も多く存在します。たいがいは、ほぼミクロな地域に特殊な名前がついていたわけで、知っている人にはそこを特定できて便利でも、知らない人には細かすぎて探しにくくて、軽々には賛否を言えない問題です。
ところで、このツピダンサスです。昔の学名をいまもそのまま使っていて、現在の学名だとHeptapleurum calyptratum(あるいはSchefflera pueckleri)、シェフレラの仲間であって、先日のアルボリコラ・スターシャインとか、あるいはもっと一般的なホンコンカポックなどが近い存在です。
そうか、植物の場合はこうして柔軟に旧名・新名をごちゃ混ぜに使っているのだから、町名だって自分たちが呼びたいように呼んだらどうでしょう。知っている者どうしなら「箪笥町でさぁ」、対外的には「本町一丁目の…」という具合です。
おっと、これでは郵便屋さんが困るのでした。集約と統合が欠かせない実生活に比べると、柔軟さが許される草木の世界には心が和みます。

過去のきょう 2015 クサボタン 2014 ナナコバナ 2013 コブシ 2012 トウガラシ(八ツ房) 2011 ヨシ(アシ) 2010 ヒメムカシヨモギ 2009 シモバシラ 2008 ホソバヒイラギナンテン 2007 リンドウ 2006 ミドリマイ 2005 コスモス 2004 オオオナモミ

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9月29日(木) ミルトニア・スペクタビリス・モレリアナ

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もう10月もすぐそこというのに、ショウブが咲き出した…わけはありません。しかし、花が大きく(差し渡しで6~7cm)て、この迫力カラーで、しかも葉までそれらしくスマートに添えられていると、かなりマジメに疑いました。
ミルトニアという蘭を取り上げるのは初めてです。ただ、蘭には属が700もあるのだそうで、「初めて」なんて言葉をここで使うのはおこがましいことです。
そのミルトニアにもまた各種各様のバリエーションがあるわけで、写真の蘭はMiltonia Spectabilis var. morelianaとフルネームで呼ばなくてはなりません。さらに言えば、そのモレリアナにもいくつかのタイプが存在します。
もうこうなると、世界的に協調して品種開発禁止令とか出してくれないものか、と閉鎖的な考えが頭をよぎってしまいます。

過去のきょう 2015 ヤマホタルブクロ 2014 アオツヅラフジ 2013 マツヨイグサ 2012 ククイノキ 2011 ナツユキカズラ 2010 スズムシバナ 2009 オオハナワラビ 2008 クロサンドラ 2007 マイヅルソウ 2006 ハエドクソウ 2005 ヒガンバナ 2004 ハゼラン

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9月28日(水) ヤマボウシ

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撮るときはなにも気づかなかったのに、あとから写真を見て微笑みました。奥手のまだ若い実をスタートとして、膨らみ始めからの履歴が一枚の写真のなかに盛り込まれていたのです。同じ木でも、実の熟度にはずいぶん差があることに感心です。
ただ、色で判断すれば矢印のような順にはなっても、じっくり見ると違う判断基準もあることに気づきます。それは実の充実具合で、左上のものよりも中央の実がはちきれそうです。集合果の境目が左上のものよりアヤフヤになり、柱頭の残骸もその突出度が薄れ、果肉に飲み込まれてしまった感じです。
どうしてこのとき両方を試食して確かめなかったのか無念です。ただ、それぞれの熟度に差があることにさえ気づかずに撮ったのですから、それを無念がるのはお門違いというもので、次の機会の楽しみができたことを喜んでおきます。

<補注> 今回の木とは違い、一気にすべての実が色づいている場面を撮影したことも過去にありました。

過去のきょう 2015 クレロデンドルム・ウガンデンセ(ブルーエルフィン) 2014 ナンテンハギ 2013 ヒッコリー 2012 ツルマメ 2011 メヒシバとオヒシバ 2010 ホップ(セイヨウカラハナソウ) 2009 シオン 2008 チョウジタデ 2007 カンボク 2006 ヤマジノホトトギス 2005 ケイトウ 2004 セイタカアワダチソウ

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9月27日(火) ヤブマメ

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小さな花にヘビー級のクマンバチとは、ずいぶん不釣り合いな組み合わせです。ところが、固く閉まったこの花の竜骨弁を押し下げ、なかのシベを露出させるには、このくらいのウエイトと力が必要で、二人は結構仲がいいようです。
学問的には「クマバチ媒花」と呼ばれる一群の植物があり、竜骨弁を開いてもらう必要のあるマメ科の草木はそれにあたります。「根性で飛んでいる」などとお笑いネタにされているクマくんは、じつは選ばれし者なのでした。
そう言えば、この巨体を飛ばすにはどうしても小さ過ぎに見えるその翅は、限界ギリギリに設計された超精密なパーツなのかと神々しく見えてきます。

過去のきょう 2015 コモチシダ 2014 ラクウショウ 2013 ヒガンバナ 2012 ダンコウバイ 2011 シラカシ 2010 イガオナモミ 2009 ヤブラン 2008 アメリカアゼナ 2007 ミズカンナ 2006 ヒデリコ 2005 ホオノキ 2004 ペンタス

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9月26日(月) ウラジロノキ

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今年は台風が多くて、たくさんついた実が落ちなきゃいいけど…と思って調べたら、ここまでまだ17個しか台風は発生していませんでした。過去を見ると、67年に39個という記録(気象庁データ)があって、ほかにも30個台の年は珍しくありません。そんな年に比べると、今年は23か24で打ち止めというペースです。
ということは、この豊かな稔りがそのまま完熟してくれる可能性が大きいわけで、なんともワクワクすることです。というのも、この段階のウラジロノキの実は、その形がかなりビワに似ているからです。
もちろん、熟したウラジロノキの実は真っ赤で、ビワとはまったく違うことはわかっていても、つい、その味に期待してしまいます。おっと、台風以外にも鳥さんという厄介な敵がいました。人生にライバルがいるのはいいものです。

<補注> 味見はできないでいるままに、黄葉と樹皮の様子を記録しました。(2018年12月12日

過去のきょう 2015 イヌシデ 2014 ツノナス(フォックスフェイス) 2013 ホオノキ 2012 ショクヨウギク(料理菊・もってのほか) 2011 キャットミント 2010 フウトウカズラ 2009 リンボク 2008 ヒメクグ 2007 ジャコウソウ 2006 ヌスビトハギ 2005 アレチヌスビトハギ 2004 コブシ

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9月25日(日) ヤブタバコ

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タバコの臭いが滅法苦手のせいで、このヤブタバコにまでつい煙たい目を向けてしまいがちでした。ただ、そんな狭量な心を捨てると、野の草にしておくにはもったいないほどの美しさを持っていることに気づきます。
まずはこの直線的な横枝です。太い茎が膝上あたりの高さにまでのび、そこからはこんな横枝が幾本かまっすぐ張り出すという変わった仕掛けです。
そして、含羞の風情漂う形の花です。まるで閉鎖花のようにきつく窄んではいても、その中心部には両性花が咲いていて、周りを雌花が囲んでいるのです。3段の総苞片に締め上げられて窮屈そうでも、これが見ごろの姿です。
さらに葉です。表側では何の変哲もない風を装っておいて、裏側にこんな彫りの深さを隠しているのです。これぞ大人のお洒落と見惚れてしまいます。

過去のきょう 2015 イワシャジン 2014 オオモクゲンジ 2013 エゴマ 2012 ムクロジ 2011 スダジイ 2010 オニバス 2009 ヒオウギ 2008 クサネム 2007 オオモクゲンジ 2006 ハナセンナ 2005 シロミノコムラサキ 2004 フウセントウワタ

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9月24日(土) アメリカニワトコ

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「所変われば品変わる」ということわざはこのニワトコのためにあるのかな、とつくづく眺めてしまいます。まず実の色で、日本真っ赤VSアメリカどす黒です。
その実が熟す時期も3カ月は違っていて、日本が食べごろのとき、アメリカはまだ緑で、とてもとても口に入れようとは思えません。当然ながら花の時期も、アメリカは日本よりも40~50日は遅くに満開を迎え(注)ます。
葉が対生で奇数羽状複葉という仕立ては同じでも、アメリカの小葉は見るからにふくよかだし枚数が足らなくてニワトコ(日本)の面影をほとんど感じさせません。あえて言えばセイヨウニワトコの葉が少しだけ近く見えます。
共通なのは三種とも果実酒に重用されることで、品は多少変わったとしても、行き着くところはおいしいのだから、「結果オーライ」としておきましょう。

<補注> 開花状態を収録しました。(2022年6月4日

過去のきょう 2015 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2014 オトコエシ 2013 ナンキンハゼ 2012 シュロソウ 2011 オカボ(イネ) 2010 ヌルデ 2009 ミズワラビ 2008 ダンドボロギク 2007 サンゴジュ 2006 カラスノゴマ 2005 アスパラガス 2004 シュウカイドウ

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9月23日(金) エゴマ

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前の掲載のときは「見るだけ~」だったエゴマを、初めて食べてみました。小さな菜園を作っている町内の知り合いがいて、ほかの野菜とともに恵んでくれたのです。この人、いつかもズッキーニを解説&プレゼントしてくださって、ちょっと変わったものを育てるのが好きなようで、とても頼りになります。感謝してます、イトーさん!
せっかくの採り立てなので、葉をそのまま食べてみました。見た感じが似ている(だけでなく、分類的にも超近縁)アオジソとの違いがわかるか、自分の味覚の大雑把さにやや不安だったのに、ああ、これならわかります。
シソのあのサッパリ感がありません。味が太く(エグくて濃厚)て、香ばしさというか豊かさを感じます。調べると、韓国料理では多用される食材で、いろいろな調理法があるようです。しかし、そんな面倒をせずとも、適当に刻んでサラダに混ぜたら、味に奥行きが出そうです。プランター栽培でもしたくなりました。

<補注> 同属のレモンエゴマを収録しました。(2022年11月11日

過去のきょう 2015 タカサゴユリ 2014 タムシバ 2013 オオベンケイソウ 2012 サネブトナツメ 2011 アカメガシワ 2010 オオバチドメ 2009 ヤブマメ 2008 アゼナ 2007 オオアブラギリ(シナアブラギリ) 2006 コナギ 2005 ヤブツルアズキ 2004 ナナカマド

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9月22日(木) シェフレラ・アルボリコラ・スターシャイン

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この木をリビングに置いておくだけで腹筋がこんな風に割れてくる:::としたらうれしいものの、こんなに胴長になっても困ります。
一枚の葉だけ見ると、これがカポックとは思いもしなくても、目を葉の付け根に移すと、この輪生状態にはたしかに見覚えがあります。おっと、ついカポックと言ってしまいました。この呼び名は修正すると誓ったことにも覚えがあります。
で、タイトルがやたら長くなりました。ホンコンカポックの属名であるシェフレラのなかのアルボリコラという種類には、ふくよかな葉・長い葉・先が割れた葉など園芸品がいろいろあって、今回見たこれはスターシャインというやたらカッコいい名前です。腹筋と星がどう結びつくのか考えながら、地道に腹筋運動に励みましょう。

過去のきょう 2015 ホオノキ 2014 トレニア(ハナウリクサ) 2013 イタビカズラ 2012 ハブソウ 2011 アレチヌスビトハギ 2010 ノチドメ 2009 アカネ 2008 ツユクサ 2007 カワラケツメイ 2006 チヂミザサ 2005 オトコヨウゾメ 2004 ミヤギノハギ(ナツハギ)

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9月21日(水) プロステケア・コクレアタ・アルブム

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タコですわなあ、どう見たってタコです。そのタコが団体で踊っているのだから、なんとなく取り澄ました洋蘭には珍しく、笑いを誘ってくれます。
洋蘭のなかでも比較的新しい属なので、このプロステケアという名前を知らなかったのは特に恥ずべきことではないようです。そしてプロステケアのなかでもこのコクレアタ(タコの脚部分が特徴)はまだあまり出回っていません。
ただ、ふつうのプロステケア・コクレアタだと頭の部分が紫で脚が白いので、ちょっとタコには見えにくいのです。その意味で、頭まで白いこの(f.)アルブムに出会えたことはかなりの幸運だったわけで、はた衛門までタコ踊りしてしまいます。

過去のきょう 2015 イワガネソウ 2014 ヒノキアスナロ 2013 ツルリンドウ 2012 ヤマグルマ 2011 カラスザンショウ 2010 ハダカホオズキ 2009 ケツユクサ 2008 ミズタマソウ 2007 ミズタマソウ 2006 ヤマハギ 2005 オトコエシ 2004 ナツメ

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9月20日(火) クロモジ

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「ふふ、やっぱり下がるんだね」と微笑みながら写しました。ティーアップしたゴルフボールのように上向きに立っていたクロモジの実なのに、自重に耐えかねたのか、果柄のこらえ性が薄れたのか、こうしてみんな最敬礼をしていました。
そう言えば、このクスノキ科の仲間は実がだいたいこのパターン(初め上向き、熟して下向き)だと思います…と偉そうに言おうとして、ほとんど検証写真を撮っていないことに愕然としました。クスノキヤマコウバシはかろうじてOKとして、シロモジの実の「その後」はとらえていないし、ゲッケイジュも上向きしか見ていません。
タブノキなんて下向きになるかどうかもはっきり覚えていないし、カナクギノキとなると実どころか花も見ていない始末です。
ずいぶん歩いて、ずいぶん写したはずなのに、まだまだまだまだです。この悔しさに打ち震えているうちは、ボケなくていいやと思うしかありません。

過去のきょう 2015 オオアブラギリ(シナアブラギリ) 2014 カラムシ 2013 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2012 オトコエシ 2011 マコモ 2010 キセワタ 2009 マルバハッカ(アップルミント) 2008 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2007 ソテツ(雄株) 2006 アシタバ 2005 シロミノコムラサキ 2004 フジバカマ

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9月19日(月) ハエジゴク(ハエトリグサ、ハエトリソウ)

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先月載せたムジナモと同じように、捕虫葉を素早く閉じて虫を食べてしまいます。ただし、ムジナモのそれが0.02秒というすごい速度で閉じるのに対し、このコミカルな葉(トゲが女神の睫とされた)は0.5秒とややのんびりです。
そのくせ、10日ほどかけて食べ終わった葉は開き、その内側が赤いので、いかにも「ごちそうさまぁ」と言っているみたいです。
さて、この草はハエトリグサともハエトリソウとも呼ばれていて、どっちが本名か少しだけ興味がありました。そこで、ときどきお世話になるYListを当たったら、え! 標準和名はハエジゴクでした。原産地のアメリカではVenus Flytrapとオシャレに呼ぶのに対し、いささか遊びがなさ過ぎるキツーぃ名前で恐れ入りました。

過去のきょう 2015 カンガレイ 2014 マキエハギ 2013 シシオクマワラビ 2012 カシグルミ 2011 サンシュユ 2010 アオハダ 2009 フジマメ 2008 カラスウリ 2007 カゼクサ 2006 ミズキンバイ 2005 シロバナマンジュシャゲ 2004 ツリフネソウ

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9月18日(日) アワブキ

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誰がこんなことに気づいたものでしょう。思うに、野良仕事のお昼どき、焚き火でお芋なんかを炙っていて、たまたまアワブキの枝を火に投げ込んだら、「おいおい、この木、泡を吹いてるぞぉ~」となったのではないでしょうか。
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もちろん、そのときはアワブキという名前はまだない雑木で、みんなが「あの木は泡吹くんだぜ~」と言っているうち、アワブキと呼ぶようになったのでしょう。
とは言うものの、花が泡のようというもう一方の説は未検証です。食べごろの実にもまだ会えておらず、課題はようやく1/3を消化しただけです。早く花のころにこの木を拝んで、うれしさにはた衛門が泡を吹くというバカをしたいものです。

<補注> 花どきには、たしかにワタシが泡を吹きました。花が泡のようという説にも納得です。ただし、実についてはかなりガッカリの結果でした。(2017年8月25日

過去のきょう 2015 アワブキ 2014 オジギソウ 2013 シロバナヤマハギ 2012 センニンソウ 2011 オオバコ 2010 キレハノブドウ 2009 ボントクタデ 2008 ノダケ 2007 ヒトエスイフヨウ 2006 タカサブロウ 2005 ヒガンバナ 2004 シキミ

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9月17日(土) トキリマメ

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藪のなかからこういうものを見つけると、ものすごくうれしくなります。申し訳なくても、少しこちらに出てきてもらって(あとで元通りになおしました)、葉裏でうつむきがちの引っ込み思案なお顔を見せてもらいました。
そんなせっかくの花なのに、写真の構図的には端に寄ってしまいました。もちろん、これがトキリマメである証拠の葉を入れ込むためです。裏返った一枚だけでいいかと思ったものの、念のため左に大きな葉も押さえで入れました。さらに、全体サイズ確認のために、恥ずかしげもなく我が左手くんも大写しです。
というわけで、ずいぶん前にトキリマメがトキリマメである様子を初めてとらえた一枚よりは、少しだけわかりやすく撮れたはず…とご託を並べていたら、藪からこれを見つけ出したときの心の弾みは薄れていくのが寂しいところです。

過去のきょう 2015 マウンテンミント 2014 キハギ 2013 ベニシダ 2012 ヒトエスイフヨウ 2011 キミガヨラン 2010 トウゴマ 2009 トウガン 2008 コバノカモメヅル 2007 ハシカグサ 2006 コウヤマキ 2005 ヌルデ 2004 ワレモコウ

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9月16日(金) インドソケイ(プルメリアを訂正)

<タイトル訂正> 掲載当初はいわゆるプルメリア(Plumeria obtusa、標準和名:マルバプルメリア)だと思っていたこの木は、本文中に触れている葉の特色や花びらの尖り具合から、Plumeria rubra、標準和名:インドソケイと思い直しました。記事は元のままに、タイトルだけ訂正します。(2021年9月16日)
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へぇー、という思いだけの一枚です。あの、和菓子のような、または布のつまみ細工のようなプルメリアは、花びらが白いからこその見立てであって、色合いが違うとそんな柔らかくてほのぼのした印象はかなり弱まってしまいます。
調べたら、プルメリアのピンクバージョンはたくさんあるらしく、それらのなかには結構お菓子や布細工を思わせてくれるものもありました。なのに、写真の花は濃い色の筋が邪魔をするのか、ちっともそう見えないのです。
さらに葉に目を移すと、こちらもずいぶん筋張っていて、里芋のそれ風です。ちょっと筋トレ過剰のお姉さん的な風体で、遠目に眺めるだけにしておきます。

過去のきょう 2015 スネイルフラワー 2014 シュウブンソウ 2013 ミケリア・マウダイエ 2012 ママコノシリヌグイ 2011 マルバアメリカアサガオ 2010 ミズアオイ 2009 カンレンボク 2008 モミジガサ 2007 アオツヅラフジ 2006 サルスベリ 2005 ベニゴウカン(ヒネム) 2004 ツルボ

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9月15日(木) タイワンツナソ(モロヘイヤ)

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クレオパトラが愛した食材という噂(?)があって、その真偽は別としても、王族が病気のときにこの葉をスープにして飲んだというのは事実のようです。
そもそもモロヘイヤという単語にあてる英字の綴りはなく、アラビア語の音をカタカナ化したものだそうです。その意味は「王家のもの」、つまり一般庶民が口にできる食材ではなかったようです。
そう知ると、葉の付け根のお髭が「王家のもの」風に見えるのが庶民の弱さです。加えて、この葉を刻んだときのネバネバがモロヘイヤの真骨頂です。オクラや納豆・山芋・なめこなどと同じで、ネバネバ食品は疲労回復や整腸・抗ウイルスなどに効くとされ、夏の暑さでやられたなというとき、役に立つ(注2)ようです。

<補注1> 従来、この記事はタイトルをシマツナソとしていました。しかし、冬枯れした畑で細長い実を見たことで、これは一名をナガミツナソと称するCorchorus olitoriusであり、標準和名シマツナソ=C. aestuansではないことに気づきました。さらに、モロヘイヤを通称とするのもolitoriusなので、タイトルを訂正します。
なお、Wikiではolitoriusにもシマツナソの別名を与えているし、ほかの参考サイトにも同じ現象が見られます。対してYListではタイワンツナソの別名としてモロヘイヤとナガミツナソしかあげておらず、この見解の方が誤解が生じにくいので、このブログもそれに従うことにします。(2022年1月4日
<補注2> このタイワンツナソ(モロヘイヤ)の種には毒性(強心配糖体含有)があると農水省が注意喚起しています。
上の写真でも、花の付け根にはすでに子房と思えるものができていて、葉の収穫時に混入しないよう、注意が必要です。(2024年春)

過去のきょう 2015 センニチコウ 2014 ミツバウツギ 2013 ヒメガマ 2012 イイギリ 2011 エノキ 2010 マルバチシャノキ 2009 ソクズ 2008 ヤマジノホトトギス 2007 コボタンヅル 2006 トキリマメ 2005 ホワイトベルベット 2004 タラノキ

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9月14日(水) ウスギコンロンカ

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パッと見はふつうのコンロンカと区別がつきません。ただ、なんか変だなぁと目を凝らすと、花色が淡いし、その形が羽根つき餃子なのです。
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たとえがまったくイヤシンボで情けないとは思いつつ、フリルというかフランジというか、余計な部分が花びらの外側にあって、どうしてもアレを連想します。そして、その花の中心部は「ふつう」と同じ濃い黄色なのに、あとはボーッと薄黄色です。
どちらもアカネ科コンロンカ属で、常緑低木という性状も同じなのに、「ふつう」はアジア東南端に産し、ウスギはアフリカに育つという違いがあります。アフリカだと暑く(熱く)て、羽根つき餃子ができやすいのか…と最後まで食い気です。

<補注> 同属のムッサエンダ・フィリピカ・ドナアウロラを収録しました。(2023年11月27日

過去のきょう 2015 エビヅル 2014 ツリガネニンジン 2013 サルトリイバラ(サンキライ) 2012 アキノエノコログサ 2011 アメリカアサガオ 2010 トウテイラン 2009 コヤブラン 2008 フユイチゴ 2007 ノアサガオ 2006 ガマズミ 2005 ニラ 2004 ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)

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9月13日(火) スパティフィラム

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この仏炎苞のことを花と言ったところで誰も迷惑はしないはずです。なのについ、本当の花は鬼の金棒が白くなったみたいな部分で、これを肉穂花序と呼ぶなんてことで字数を費やしてしまって、じつにつまらんことだとは思います。
というか、あえてそこにこだわるなら、花の構造がしっかりわかる写真を撮れよ!と自分を責めてはみても、これがなかなか難儀です。ブツブツの先の焦げ茶部分が雌シベ(の先)だろうとは思うものの、じゃあ雄シベはと言われるとグリコです。
似たつくりでも、ミズバショウのここはいかにも花粉を撒いてます!みたいに雄シベがハッキリなのです。スパティフィラムにもあんな時期があるものか、あるはずとは思いつつ、あったらせっかくの美貌が台無し…とわがまま勝手に思います。

<補注1> 花の構造を云々する前に、仏炎苞が変色することに気づきました。(2021年8月13日
<補注2> 見惚れるほど雄大なスパティフィラムを収録しました。(2023年1月16日

過去のきょう 2015 シロバナシナガワハギ(コゴメハギ) 2014 キササゲ 2013 ナンバンギセル 2012 ナツユキカズラ 2011 オウゴンニシキ(オウゴンカズラ) 2010 キバナキョウチクトウ 2009 マルバタマノカンザシ 2008 ノシラン 2007 オオブタクサ 2006 キツネノマゴ 2005 ウラハグサ(フウチソウ) 2004 フジ

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9月12日(月) アンジェラ

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暑い間は草木の花が本当に乏しくなるので、こういうかわいい色を見つけると、遠くからでも「おっ、花だ」とうれしくなります。近づいてマジマジ見たら、色だけでなく、シンプルなカップ型の咲き方まで、とてもチャーミーです。
ただし、つくづく見ると新しいシュートがかなり獰猛です。考えてみれば、あの暑さのなかでも休むことなく若い枝をビュービューとのばし、蕾をこれでもかとつけ、次々と花を開くなんて、恐ろしいスタミナです。
このバラにあやかれば、世のアンジェラさんはすばらしくタフなことになります。パートナーの元気さに引きずられて髪結いの亭主を楽しみたかったら、なんとしてもアンジェラさんを見つけなくては…と若いときに知っておくべきでした。

<補注1> 既収録のつるバラにカクテルがあります。
<補注2> アンジェラを交配の片親とするつるバラのポンポネッラを収録しました。(2023年1月5日

過去のきょう 2015 ミソナオシ 2014 ハンゲショウ 2013 モクレイシ 2012 カナムグラ 2011 ハナウコン(クルクマ・ペティオラータ) 2010 タコノアシ 2009 シュウカイドウ 2008 マルバルコウ 2007 キツリフネ 2006 ツユクサ 2005 ハギ 2004 ヒガンバナ

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9月11日(日) ダイサギソウ

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1個の花だけ見ると、サギソウにそっくり(注)です。ただし、全体のこのワサワサした感じはサギソウとは全然違うし、草丈も優に3~4倍はあります。
洋蘭にもこんな和風のものがあるのかなぁ、くらいでパシャパシャ撮らせてもらってきたというのに、Wikiで調べてみてドキドキしてきました。このダイサギソウ、とんでもない大物というか、「幻の野草」さまなのでした。
たしかに、こういう美人が野原にいたら連れ帰ろうとする人間は多いのでしょう。盗掘できないほどに管理すれば、もはや本来の繁殖形態ではなくなるだろうし、「やはり野に置けダイサギソウ」とみんなが思ってほしいものです。

<補注> 二度目の出会いではノヤマトンボそっくりと感じました。(2022年8月1日

過去のきょう 2015 メリケンムグラ 2014 ナナコバナ 2013 ミズタマソウ 2012 ウラジロガシ 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 カラムシ 2009 シオン 2008 ドイツトウヒ 2007 オオカメノキ(ムシカリ) 2006 イボクサ 2005 ダールベルグデージー 2004 ニラ

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9月10日(土) イヌビワ

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きのうは猫の舌、きょうは自分の舌がテーマです。いつも家族にはいい加減な舌だと揶揄されているので、去年絶賛したイヌビワの果嚢が本当においしいものであることを虫さんたちに証明してもらうことにしました。
じつは派手な翅模様のチョウチョさん(サトキマダラヒカゲ?)にしか気づかずレンズを向けたのに、撮れた写真を見たらコガネムシ(?)さんもいました。
というか、コガネムシがムシャムシャ食べているところに「あらおいしそうね。ワタシも失礼!」とチョウチョが割り込んで来たという様子です。隣にも完熟気味の果嚢があるのに、もしかして二つの果嚢には微妙な熟度差があって、わざわざ一つを二人でシェアするのがグルメの道とでもいうのでしょうか。
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隣にあった別のイヌビワの枝はセミの幼虫に好かれていました。しかし、どうして彼らはこんなに群れるのでしょう。葉はたくさんあるのだから一人一枚にすればいいのに、葉にも脱皮がしやすくてシェアしたい高性能な一枚があるとしか思えません。

過去のきょう 2015 ギンコウボク 2014 アキカラマツ 2013 コクチナシ(ヒメクチナシ) 2012 イワガネゼンマイ 2011 カワラケツメイ 2010 ヤナギタンポポ 2009 メドハギ 2008 ノシバ 2007 ハネミギク 2006 ヤハズソウ 2005 イチイ 2004 ヤマボウシ

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9月9日(金) ネコノシタ

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葉をなでると、おぉ、これはたしかに猫の舌です。頬でも舐められようものなら、脂っ気を根こそぎ持っていかれるような、あの感触そのものです。
海岸の砂地にふつうに生息していたらしいとは聞いても、いまや多くの地域で絶滅危惧指定を受けています(撮影は植栽品)。護岸工事を否定できないのがつらいところで、海浜公園みたいな場所で保護してもらいたいものです。

さて、猫を名前にいただいた草木を思い出してみました。まずはネコジャラシ、次にネコヤナギとかネコノチチが代表格でしょうか。
少し渋くなってネコノヒゲとかネコノメソウ、バリエーションとしてヤマネコヤナギとかヤマネコノメソウニッコウネコノメソウなどがあります。
ネコノオもあって、これはキャッツテールと呼ぶのがふつうです。ネコノヒタイ…おっとこれは草木ではなくウチの敷地のことでした。

<補注1> ネコノシタは本当に猫でした。(2021年9月12日
<補注2> ネコノシタの別名である「ハマグルマ」の名を借りる侵略的外来種がありました。(2024年8月8日

過去のきょう 2015 ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ 2014 アキニレ 2013 ミドリヒメワラビ 2012 ゴンズイ 2011 イヌザクラ 2010 サジガンクビソウ 2009 シュロソウ 2008 ガンクビソウ 2007 キレンゲショウマ 2006 カラスウリ 2005 マメアサガオ 2004 マーガレットコスモス

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9月8日(木) ドラセナ・レフレクサ

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観葉植物のセオリーに反して、お陽さま大好きな種類です。枝分かれが良く、大きなものになるとこうしてのたうつような姿も見せてくれます。
へぇー、これもドラセナなんだぁ、と知って脳裏をよぎるのは、あの不幸の木(笑)の超絶臭気です。調べたら、このドラセナ・レフレクサも花をつけることがあるらしく、もちろんあの臭気もあるようなので、ちょっとビビります。
あの臭いを嗅ぎたくないなら、蕾が出たら摘み取ればいいだけの話なのに、せっかく出たなら咲かせてみたいという因果な性格の人には向かない木です。

過去のきょう 2015 イチイ 2014 ナンバンギセル 2013 アメリカノウゼンカズラ(黄花) 2012 ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ) 2011 シラヤマギク 2010 ゴジカ 2009 キツリフネ 2008 ミヤコグサ 2007 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2006 キカラスウリ 2005 ナガボノワレモコウ 2004 ハナシュクシャ

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9月7日(水) スギモリケイトウ

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おととい、ハゲイトウを云々したのは、過去の無知具合の懺悔とともに、このスギモリケイトウを取り上げるための布石でもありました。
つまり、ふつうのケイトウ類が属すヒユ科セロシア属とは別の、ハゲイトウに代表されるヒユ科アマランサス属のバリエーションを示したかったのです。このスギモリケイトウはハゲイトウと違って茎の頂部にも花穂をつけるくせに、立派にアマランサス属なのです。種を収穫するにはうってつけの稔りの良さです。
惜しむらくは、名前のスギモリの意味が伝わっていないらしいことです。杉森さんか杉盛村か、そんな人名とか地名に由来(注)していそうな気はしても、わかったときのうれしさのために、下手な想像はやめにしておきます。

<補注> 和名の由来は依然不明ながら、原産地が中南米なので、日本の地名説はあり得ない気がして、本文該当部は削除とします。(2024年夏)

過去のきょう 2015 アッケシソウ 2014 ミズメ 2013 エビネ 2012 コマツナギ 2011 ウワミズザクラ 2010 ヒシ 2009 ヤマナシ 2008 ハグロソウ 2007 サラシナショウマ 2006 コブナグサ 2005 ウコン 2004 ママコノシリヌグイ

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9月6日(火) ディジゴセカ(アラリア)

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独特の切れ込みを持つ葉が印象的で、これまで長い間、名前を知りたかった木です。今回たまたま、鉢に名札がありました。
ディジゴセカとはまたなんとも覚えにくい名です。しかもこれは属名そのままなので、ほかの仲間と紛れないためには、種小名のエレガンティシマ( elegantissima )を覚えておく必要があります。
和名はモミジバアラリアで、モミジというのはいかにも苦しい感じです。アラリア(旧属名)は流通的に使われているらしいので副題にしました。
「数奇な運命」という昼ドラの惹句を思い出すほどに、分類先が変遷してきたようです。最初が Aralia、次が Dizygotheca 、その後 Scheffleraとなり、いまは Plerandra …これをスラスラ言えるようになったら、東大受験してみます。

過去のきょう 2015 エゾノコリンゴ 2014 ヒヨドリバナ 2013 ヒトツバハギ 2012 オニバス 2011 アマクリナム 2010 ツノナス(フォックスフェイス) 2009 イチヤクソウ 2008 ヤマシャクヤク 2007 ウワミズザクラ 2006 ギンドロ 2005 リコリス・オーレア 2004 イタドリ

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9月5日(月) ハゲイトウ

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気がつかないということは恥ずかしいもので、過去に2回ハゲイトウは取り上げながら、花があるかも…とは毛ほども思いませんでした。
「葉」鶏頭だから葉を見るんだよね、とばかり、葉ばかり得々と写していました。ところが、このところ健康食品としてモテモテのアマランサスがハゲイトウの実(種)であることを知り、実がつくなら花もと思い至ったわけです。
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それでも浅はかに茎の頂点を掻き分け、葉芽しかないことを確認し、やおら視線を下げて、ようやく発見です。たしかに、この形態は鶏冠鶏頭とよく似ています。
ただ、鶏冠鶏頭などはヒユ科セロシア属、ハゲイトウはヒユ科アマランサス属で、近縁とは言え、別のグループでした。このハゲイトウ類(アマランサス属)の種が例の健康食品(注)というわけで、今回仕入れた2本のハゲイトウからも収穫ができないか、秋が深まるのを楽しみに待つことにします。

<追録> 1カ月後、種を収穫してみました(↓)。枯れた花の房をゴシゴシやると、いろいろゴミ状態で落ちてきます。(撮影:2016年10月6日)
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黒く光っている粒が種で、あまりに小さくてつまむのに苦労します。ようやくの思いでいくつか集めてかじってみたら、プチプチして食感は良かったものの、味はしませんでした。これを「食品」にするのはかなり遠い感じです。
販売されているアマランサスは金色で、もう少し粒も大きいので、属は同じながら、観賞用のハゲイトウとは種類が違うことがわかりました。

<補注> 同じ感じの健康食品にキヌアがあります。(2018年8月18日

過去のきょう 2015 ウンラン 2014 アベマキ 2013 モミジガサ 2012 シチヘンゲ(ランタナ) 2011 シマトネリコ 2010 ツリガネニンジン 2009 フジカンゾウ 2008 ムカゴイラクサ 2007 タムラソウ 2006 ナンバンギセル 2005 ヒメマツバボタン 2004 モクレン(類)

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9月4日(日) キリ

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キリのように大きな木を見下ろし目線で撮れるのはうれしいものです。去年も、ネムノキの森を尾根筋から見下ろす体験をしました。ふだんは下から見上げるばかりのものを鳥さん目線で見られるのは、テクテク歩きの余録です。
で、このキリでビックリしたのは、もう花芽がこんなについていたことでした。12月とか2月に、実と一緒に花芽がついているのは知っていても、まさかまだこんな暑い時期から、もう来年の花を準備していたとは驚きでした。
前に花をアップで写せたときは、たまたま手の届く高さまで大枝が垂れていたおかげだったのに、今度のこの場所なら薄紫がたゆとう景色を楽しめそうです。

<補注> キリの葉の大きさや、幼木の生長具合についても取り上げています。

過去のきょう 2015 マテバシイ 2014 トクサ 2013 ムベ 2012 コンテリクラマゴケ 2011 ヒャクニチソウ(矮性) 2010 イチビ 2009 オオリキュウバイ 2008 アズマカモメヅル 2007 クロホウシ 2006 イトススキ 2005 アメリカノウゼンカズラ 2004 ウモウケイトウ

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9月3日(土) レックスベゴニア・シースプライト

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たくさんあるベゴニアの種類のうちで、ほぼ観葉植物的に葉を楽しむグループがレックスベゴニアです。その葉はおおむね雄大(なかには小さいものもあり)で、皺も込み入っており、色合いも深々と印象的なものばかりです。
当然ながら花は二の次です。ただし、雑誌の付録ではなくてもオマケがあるのはうれしいもので、そのかわいらしさに目尻が下がります。
あまり日照を必要としないので、室内で育てることができます。リビングに一鉢置きたいとは思うものの、それが一鉢で済まなくなる自信(?)は大いにあるので、とりあえず他人さまの持ち物を愛でておくにとどめています。

<これまで掲載のベゴニア類> ☆ ベゴニア・センパフローレンス ☆ 木立性ベゴニア ☆ 球根ベゴニア a.   b.  ☆ 球根ベゴニア(ハンギングタイプ) a.   b.
<このあとに掲載したレックスベゴニア> ☆ ワイルドファイアー ☆ シーサーペント ☆ エスカルゴ ☆ タイヨウベゴニア ☆ エキゾチック・ペリドット

過去のきょう 2015 レモングラス 2014 オオモクゲンジ 2013 ダイコンソウ 2012 シマトネリコ 2011 ヘラノキ 2010 トレニア(ハナウリクサ) 2009 オオマルバノホロシ 2008 メボウキ 2007 ゲンノショウコ 2006 サワギキョウ 2005 ガガイモ 2004 ナンキンマメ(ラッカセイ)

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9月2日(金) カゴノキ

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立派なお屋敷の鬱蒼とした林のなかにそびえるカゴノキの巨木です。敷地の外からの盗撮状態(?)なので、目通り幹囲2.88mという肝心の部分が写せません。こういう巨木には必ず掌をあててエネルギーをいただいてきたのに、残念です。
そのお屋敷というのがじつに広大で、最初に遭遇した門は閉まっていて、用があれば東門に回れというお札がかかっていました。え、民家でしょ?
昔の名主さんのお宅だそうで、すごいものです。ここに居を構えたのが正保から元禄年間であって、そのときに植えた(関東に自生は少ない)と思われているこのカゴノキの樹齢は350歳近くということになります。
それでも葉がまだこんなに茂って、元気そのものです。カゴノキ恐るべし、そして名主さま恐るべし。たまたま偶然に出会った、この日の大きな収穫です。

<補注> この「絵堂のカゴノキ」は調布市指定天然記念物です。なお、埼玉県坂戸市には樹齢が800年を超えるカゴノキがあります。

過去のきょう 2015 ウリハダカエデ 2014 キツネノマゴ 2013 ヤマボウシ 2012 カナムグラ 2011 ハナトラノオ(カクトラノオ) 2010 シロネ 2009 ツルガシワ 2008 ミズカンナ 2007 ヒメシロネ 2006 イヌタデ 2005 ハス 2004 ピンクノウゼンカズラ

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9月1日(木) イヌトウバナ

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イヌトウバナの毛むくじゃら具合に目一杯迫ってみました。比較するトウバナにも多少の毛はあるものの、これだけモジャモジャだと、花穂部分全体の感じがトウバナとはまったく違うのが一目瞭然です。
などと偉そうに言ってはみても、かつてはこのイヌトウバナとふつうのトウバナのどちらもちゃんとわかっていない悲しい過去がありました。ようやくイヌトウバナを認識して記事にしたときの写真を補うつもりの再掲載です。
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葉に艶のあるトウバナと違い、茎葉が渋いのもイヌトウバナの特徴です。単体で見ればハッキリしている鋸歯も、ふつうのトウバナの尖り具合に比べると穏やかなもので、このワンちゃんはなかなか控えめな性格に思えます。

過去のきょう 2015 ミズキンバイ 2014 ムクゲ 2013 シュウブンソウ 2012 ヤブデマリ 2011 ハリギリ 2010 トウワタ(アスクレピアス) 2009 キバナアキギリ 2008 ケンポナシ 2007 アゲラタム 2006 ヘクソカズラ 2005 センニンソウ 2004 マツムシソウ

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