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8月8日(月) ムジナモ

160808mujinamo
直径5mmという小さな花です。気温30度以上の日が数日続くとか、水温が30度以上になるとかの条件が必要で、幻の花と呼ばれています。しかも、開くのは正午前後の1~2時間に限定され(一日花)、ちょっと曇ると途中で開くのをやめてしまうのだそうで、こんな不出来な写真でも宝物です。
昔は田んぼの雑草だったのに、環境の変化で国内ではいったんは絶滅したと言われています。それが、羽生市(埼玉県北東部)の宝蔵寺沼(注)で、保存会の努力によって今年は数万株の単位まで復活するようになりました。
それでも、まだ管理区域外では見ることができません。似た名前のタヌキモがあっけらかんとあちこちで黄色い花を咲かせているのに比べると、まだまだ深窓の令嬢で、きのう、うまい具合に見学会に参加して対面が叶いました。

じつはこのムジナモ、あの牧野博士が世に出るきっかけになった植物として有名なのです。熱中症の予兆だったか、軽い頭痛まで感じながら、どうしても実物を見ておきたかった理由がここにありました。
今年は埼大・金子教授の講座に出て、さらに見学会に参加して、いっぱしムジナモ通になってしまいました。ただ、そんな俄知識をここに書き連ねても仕方ないので、保存会が最近作ったHPにリンクさせるにとどめておきます。

<追録> 輪生する葉の先にある貝のようなパーツが捕虫葉です。(撮影:2020年8月2日)
Mujinamo200802
<補注> 宝蔵寺沼ムジナモ自生地は国指定の天然記念物です。

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