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7月31日(日) ナガバミズアオイ(ポンテデリア・コルダタ)

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足して2で割るのでは間に合わなくて、ホテイアオイミズアオイミズカンナを足して3で割ったらどうだろうと考えました。ただ、和名はナガバミズアオイですから、ちゃんとした目で見れば、ミズアオイの仲間とわかるのでしょう。
そう思って眺めれば、たしかに葉がミズアオイです。しかし、花が…。あの感動的なミズアオイの美しさとは比べるべくもありません。
などと、見慣れぬ異国の水草に出会って心が曲がってしまいました。なにかと比べて優劣をつけるなど、さもしい根性です。ポンテデリアはポンテデリア、新しい物を見ることができた喜びを失わないようにしないといけません。

<補注> もう少しきれいな状態を掲載しました。(2017年6月13日

過去のきょう 2015 ハツユキソウ 2014 タブノキ 2013 ジュズダマ 2012 ユーフォルビア・ダイヤモンドフロスト 2011 オオイタビ 2010 トチカガミ 2009 ハナカンナ(カンナ) 2008 ヒツジグサ 2007 キハギ 2006 ナツズイセン 2005 マンリョウ 2004 サンゴジュ

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7月30日(土) ユクノキ

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大きな木のくせに名前が妙にかわいらしくて、しかもそれは「雪の木」の転訛だというのです。当然ながら、「なぜ雪の木?」となるわけで、花期にはこれだけの大きさの木が、それこそ雪を被ったように真っ白になるというのです。
当然ながら、追いかけました。しかし、今年も空しく夏の盛りになってしまって、どうやらまたも見逃し三振です。どうも梅雨の間にサッと咲くようです。
こうなったら、来年はこの木の下にテントを張って…という根性もなく、ラッキー頼りの人生は続きます。ただ、この優しげな葉を見ていると、きっといつかはこの木の下で感涙にむせぶ日(注1・2)が来そうな気がします。

<補注1> 翌年も空振りでした。(2017年7月14日
<補注2> 同属(Cladrastis)のケンタッキー・イエローウッドについて学んだら、この属の開花は不定周期(2~3年おき)らしいと知りました。(2023年10月28日

過去のきょう 2015 シロバナブラシノキ 2014 キジカクシ 2013 キリ 2012 メマツヨイグサ 2011 ビロードモウズイカ 2010 オオセンナリ 2009 ヒメイワダレソウ 2008 シマトネリコ 2007 マタタビ 2006 アカザ 2005 メヤブマオ 2004 ミズキ

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7月29日(金) チリメンジソ

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赤紫蘇と青紫蘇を載せてからそれほど間を空けずに、課題だった縮緬紫蘇を収録することができました。家庭菜園をやっている知り合いに、「来年は縮緬紫蘇を作ってね」とお願いしたのが無駄になってしまいました(笑)。
赤と青のとき、二つが並べて植えられていて助かったように、今回も奥手にふつうの赤紫蘇がありました。単独ではわかりにくくても、こうして比較すると違いは明白です。かつ、昔、母が梅干しに使っていたのが縮緬だったこともハッキリしました。
ただ、くやしいことに縮緬には青もあるのです。さすがに、写真の場所に青縮緬は並んでいなかったので、Hさん、来年は縮緬の「青」をお願いします_(._.)_。

<補注1> 葉がシワシワの紫蘇の呼び方は、葉が青い方はチリメンアオジソ、赤い方は特に赤と断らずにチリメンジソです。
<補注2> 縮緬状態を知ってみると、先日の青の方は縮緬かもしれないと思えてきました。もっとピンと張った葉の青を継続捜査します。(2016年7月30日) ⇒⇒ ピンと張ったアオジソ(追録写真)を見てみると、やはり先日のものはチリメンアオジソと考えていいようです。先日の記事タイトルにそれを加え、これでふつうの赤・青と縮緬の赤・青すべてをそろえることができました。(2016年8月12日)
<補注3> 秋になって花をつけました。(2016年10月3日

過去のきょう 2015 グロリオサ 2014 ハナイカダ 2013 アマチャヅル(雌花) 2012 シマトネリコ 2011 トケイソウ 2010 ベニスジヤマユリ 2009 ヌマトラノオ 2008 ウマノスズクサ 2007 カライトソウ 2006 ママコノシリヌグイ 2005 オミナエシ 2004 ホウキギ(コキア、ホウキグサ)

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番外編 : 野歩きも次の時代へ?

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Blipperというスマホアプリにヒメイチゴノキのまだ青い実と枝振りを見せた(カメラを向けた)ら、出てきた回答がこれ(↑)でした。Annona reticulataとは未知の植物であって、バンレイシ属で、和名ではギュウシンリというそうです。
ほかに、候補としてLaurus nobilisを呈示してきて、これは月桂樹です。どちらも、ヒメイチゴノキと似ていると言えば言えるものの、分類的にはまるで違う種類で、回答精度としてはまだ一発ピンポンには遠いようです。
ただ、胡蝶蘭を見せたらPhalaenopsis(正解)とDendrobium(かなり違うけど、蘭ではあるねえ・笑)を候補としてあげてくるので、まんざらハチャメチャではありません。もちろん、キーボードとかマウスを見せると、パシッと一発正解してきます。

野歩きのとき、当たらずとも遠からずの答えをもらえてありがたいとするか、使えないよこんなのとするか、評価は微妙です。さらに、あんな爺さんまでポケモンGOかい!?と疑われる虞(おそれ)が濃厚です。
加えて、使うとスマホが熱くなるので、必死に演算しているらしくて、こういうアプリにはもう少し高級なスマホが必要かもしれません。また、データ通信量に制限のある格安SIMユーザーなので、外でBlipperを使っていて制限オーバーも心配だし、ついでに電池切れの心配もあり得ます。
そんなわけで、使い方には迷うものの、時代はここまで来たか(AIの進歩)という感動は素直に持ちました。あと3年もすれば、立派な実用域に入りそうな予感です。もしそうなったら、草木の名前を一つひとつ覚えてきたワタシの努力はどうなるの!?という嘆きはあるものの、楽しみでもある未来です。

<補注> 画像認識アプリはGoogle Lensによって次の時代に入りました。(2020年9月23日

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7月28日(木) ウメモドキ

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ずっと気になっていたウメモドキのいまごろの姿です。前にアオハダの写真をウメモドキとして掲載してしまい、喉にトゲが残っている感じでした。
そんな後悔を拭い去ってくれるような、やさしいウメモドキの木です。庭木ではなく山のなかにあった(実生か植栽かは不明)ので、大きくて枝振りも奔放でした。きれいに剪定されたものと違い、野趣のままのウメモドキもいいものです。
この分だと、色づき始めはまだ少し先のようです。あのアオハダと同じ色加減のころの姿も記録して、すっきりいい気持ちになりたいものです。

<過去のウメモドキ記事・掲載順> ☆ 変則的な実のつき方 : 2004年11月11日 ☆ 雌花(雌株) : 2005年6月13日 ☆ 雄花(雄株) : 2010年6月25日 ☆ 実・黄葉(アオハダとの比較) : 2010年11月27日 ☆ 大木全体が真っ赤の実 : 2013年1月16日

過去のきょう 2015 ギンヨウアカシア 2014 クサソテツ 2013 ミカイドウ 2012 ネジバナ 2011 アルカネット 2010 アメリカホド(アメリカホドイモ、アピオス) 2009 ギンパイソウ 2008 アオヤギソウ 2007 ソクズ 2006 ウマノスズクサ 2005 コガマ 2004 オオニシキソウとコニシキソウ

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7月27日(水) アオイゴケ

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指の先よりまだ小さい葉なので、苔呼ばわりされるのもやむなしでしょう。ただ、立派に多年「草」で、一応は花穂も立派なものが立っていました。
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また、葵とは名付けられた(注1)ものの、葉の先は丸いし、葉脈もやや隠れ気味で、ちょっと感じが違います。だからと言って、腎形だから腎草なんていうのも味気ないでしょうし、まあ、葵に見えることにしておきます。
低く這うので、芝の代わりになりそうです。あのツンツンに寝転ぶよりは、こんな柔らかな草の上でお昼の夢を見たいものです。

<補注1> 単純にアオイという葵はなくて、ふつうに葵という場合、その基準はフタバアオイであることが多いようです。
<補注2> 園芸的にはお洒落にディコンドラと呼ぶのでした。(2021年11月3日
<補注3> アオイゴケには銀葉タイプがありました。(2022年6月30日

過去のきょう 2015 ルイヨウボタン 2014 キンカン 2013 スパティフィラム 2012 ハナカイドウ 2011 ムクゲ 2010 アズキ 2009 ギンバイソウ 2008 カリブラコア 2007 トウモロコシ 2006 オグルマ 2005 ゲッキツ(シルクジャスミン) 2004 タカノハススキ

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7月26日(火) ツタウルシ

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こんな色形の実をつけているので、たしかにハゼノキなどと同じウルシ属なのだと納得できました。葉の形が仲間とちょっと違っているし、ほかの木に蔓を巻きつけて育つので、なんとなく別物っぽい感じがしていたのです。
そう感じるのは自分だけではないらしく、不用意に触って手を腫らす人が少なくないそうです。この葉の形をしっかり記憶にとどめなければ…。
きれいな紅葉はすでにとらえてあるので、次の狙いは花(注)です。雌雄異株ですから、まず雌花はここで撮るとして、早めに雄株を見つける必要があります。

<補注> 雌雄の花を一気に収録できました。(2024年6月22日

過去のきょう 2015 コバノギンバイカ 2014 ツチアケビ 2013 ミズナラ 2012 コミカンソウ 2011 アレチマツヨイグサ 2010 シカクヒマワリ 2009 ルドベキア・ニチダ 2008 クララ 2007 ルリタマアザミ 2006 セリ 2005 コンロンカ 2004 カクレミノ

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番外編 : PC夏の変・続編

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メインパソのWin10・64bit化に成功しました。「システムの種類」がしっかり「64ビット オペレーティング システム」になっている(↑)し、その上の行で「実装メモリー」が「8.00GB(7.89GB 使用可能)」となっているのが誇らしげ(?)です。
このときのためにせっかく先行投資していた4GB×2枚のメモリーなのに、いままでの32bit OSだと3GB少々しか使えませんでした。それが丸々全部の容量を使えるようになったのですから気分爽快です。別に3GB程度のメモリー容量でもなんの不自由もなかったのに、こういうことをやってみたい「面倒な性格」です。

そして、それより気持ちいいのは、64bit OSにするにはクリーンインストールが必要、つまりいままでOSを収納していたSSDをいったん真っ白にしてしまうことでした。先に1回32bitでWin10をインストールしていて、しかしほかの2台(サブパソとノートパソ)の起動が22秒程度なのに、メインパソは29秒(どちらもパスワード入力を含む)もかかっていたのです。これではメインパソの面目丸潰れでした。
このカメさん動作の原因は、たぶんWin7と8のデュアルブートにしていた時代から、8を8.1にし、それに10を上書きしたプロセスで、いろんな「コレステロール」が蓄積していたのだと思います。
そんな「過去」を清算できる期待のクリーンインストールの結果、起動は10秒も縮まり18秒になりました。これにはパスワード(8桁)を打っている時間も含むので、実質は15秒くらいで立ち上がっていることになります。さらに驚くのはシャットダウンで、ほぼ2秒です。これなら立派に「家電」感覚です。
64bit化で懸念されるのは、アプリや周辺機器がそのまま使えるか?ということであっても、ワタシの場合、特に問題ありませんでした。今回のマイクロソフトさまのご勇断のおかげで、そのうちいつかは切り替えなければいけなかった64bitOSに、持ち出しゼロで切り替えることができました。MS、ばんざいヾ(- -;)

<補注> その後、PDFの操作ソフトが64bitOSにはインストールできない事態が起こりました。32bitには入ったのでややブーイングです。ただ、発売元のソースネクストが大幅な優遇割引措置をしていたので、まんまと釣られて、元のものより1ランク上のグレードを購入してしまいました。

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7月25日(月) ナタマメ

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大きいのは実(莢)だけではありませんでした。サンシェードとして育てると、蔓は楽に2階まで届くそうで、この写真もやや見上げ気味で撮っています。
そして、大きな実を結ぶための花は、こんな愛らしい色でした。花と実をうまく1枚に収めるために、まだ小さめの実を写すことにはなったものの、大きいものはすでに20cmほどの長さまで育っていました。
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さて、ツキに恵まれることはあるもので、この日は別の場所でもナタマメを見ました。ただ、朝方の畑とは違って、ここのものは白花です。
例の福神漬けに使うのは、じつはこちら(白花・白豆種)で、赤花で豆(種)まで赤いと毒性があると言います。さらに、福神漬け用には夏のうちの若い実を使うのだそうで、かつて「漬けると寸法が縮む?」としたのは見当違いでした。
そう言えば、福神漬けのそもそもは盆飾りの茄子や胡瓜を廃品利用したものという説もあるので、そのころのナタマメを一緒に漬け込んだものでしょう。

過去のきょう 2015 ハエドクソウ 2014 ヨコグラノキ 2013 ホウキモロコシ 2012 シャシャンボ 2011 ニワウルシ(シンジュ) 2010 キバナミソハギ 2009 フサザクラ 2008 マツブサ 2007 オニユリ 2006 オトギリソウ 2005 ヒレハリソウ(コンフリー) 2004 ブルーファンフラワー(スカエボラ)

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7月24日(日) ガマズミ

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ガマズミの実は涼しくならないと赤く熟さず、夏の間は緑色です。なのに、写真のガマズミの実は真っ白です。この現象自体はそれほど珍しいことではなく、大概の場所で見かけます。ただ、これほど盛大に真っ白な木は初めてみました。
マクロレンズでこの白い実に迫った写真は自主規制にしておきます。早い話が実の表面を糸状のカビが覆い尽くしているようなものです。
当然ながらこれは虫こぶで、ガマズミミケフシと言います。その住人はハエの一種とは知っていても、面会は遠慮しておきました。生物の多様性は大切だし、譲り合い・助け合いも大事とは思いながら、そんな考えは所詮付け焼き刃です。

過去のきょう 2015 ヤノネボンテンカ(タカサゴフヨウ) 2014 オニユリ 2013 ナンキンハゼ 2012 キリンソウ 2011 シオデ 2010 ショクダイオオコンニャク 2009 コクサギ 2008 ホテイアオイ 2007 ソバナ 2006 ツキヌキニンドウ 2005 ニワウメ 2004 ルリヤナギ

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7月23日(土) キジョラン

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ヒー、フー、ミー…わわわ、5つも! ちょっと衝撃的な眺めでした。キジョランの実というのは、こんなにたくさんできるものなのでした。
さらに驚いたというか、あらためて気づいたのは、こんな大きな実の横で、花がこれから咲こうとしていることです。かつてキジョランの開花をとらえたのは8月10月ですから、今年の花が特別に遅咲きというわけではありません。
つまり、この豊作の実は去年の花が結んだもので、キジョランの実はできてから割れるまで2年越しなのでした。アサギマダラを育てることだけでもすごい存在なのに、自分自身もこんな特別なしかけを持つとは、鬼女恐るべしです。

過去のきょう 2015 コマクサ 2014 マンリョウ 2013 シロギキョウ 2012 コマツナギ 2011 ガクアジサイ 2010 オオアワダチソウ 2009 エゴノキ 2008 クリ 2007 ミョウガ 2006 キヌタソウ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 タブノキ

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7月22日(金) エノキウツギ(ウオトリギ)

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ウオトリギ(注)が花と実を一緒につけているシーンを初めてとらえました。これで、前に「雌花らしきもの」としか言えなかった花を雌花と断定できます。
加えて、この木は去年載せたもので、周りにこれ一本しかありません。ということは、ウオトリギはどうやら雌雄同株の雌雄異花で、雌雄の開花時期がズレるタイプの木だとわかります。積年の疑問が解けました。
そうは言っても、この木の雄花を押さえないと完全解決にはなりません。雄性先熟だとして、来年は今回よりどれだけ早くここへ来るべきか、悩みます。

<補注> 標準和名がエノキウツギと知ったあとも、自分のなかでこの木はウオトリギのままです。

過去のきょう 2015 カシワ 2014 メタカラコウ 2013 センジュラン 2012 キクイモモドキ(八重) 2011 ホシオモト(パイナップルリリー) 2010 ヒメヤブラン 2009 イヌヌマトラノオ 2008 オオダイコンソウ 2007 ヤブカラシ 2006 クリナム・パウエリー 2005 イヌゴマ 2004 ノブドウ

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7月21日(木) タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ)

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かつてツルレンゲとして取り上げています。そのときは調べが浅く、かつ健康食品としての存在にだけ気を取られた節があります。
今回はまずクラウンベッチという英名からアプローチです。かわいい王冠を愛でるのは海の向こうも同じようです。ただ、ベッチとは初めて聞く単語です。スペルはvetchで、ソラマメ属のうちの匍匐性のものを総称するようです。vetch weedsとかvetch plantsという言い方がされています。
そして、そのクラウンベッチの標準和名はタマザキクサフジで、ツルレンゲは別名でした。園芸的には英名もそのまま使われているようです。

過去のきょう 2015 マルバアサガオ 2014 オガタマノキ 2013 センコウハナビ(ハマエンサス、ハマエンサス・ムルティフロールス) 2012 ノウゼンカズラ 2011 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2010 ジャノヒゲ 2009 エンジュ 2008 チングルマ 2007 ツボサンゴ・パレスパープル 2006 シロネ 2005 ハナヅルソウ 2004 アカメガシワ

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番外編 : PC・2016夏の変

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パソ全部をWin10にしました。Win10の無理ックリな勧奨が激しかったころには及び腰だったものの、「無料」×「最新」の魅力にはあらがえませんでした。

ただ、写真手前のノートPCは「無料更新」とは関係なく、新規購入のデル・Inspiron 11です。128GBのSSDが入って税込み43,178円、いい時代です。
じつは、5月に修理したつもりのCF-R9は直し切れませんでした。試験運用では問題なかったのに、出かけ先でやはり落ちてしまい、ほかにもUSBスロットでデータが読めない(電源供給はできる)とか、問題現象が出てきたのです。加えて、パナでは同機のWin10化は非サポートなので、もはやあきらめどきと見切りました。
そこでその後継パソを選ぶとなってビビルのは値段です。CF-R9の発売当時実勢価格19万に比べれば、その軽量さを引き継ぐRZは14~15万ではあるものの、自分の用途に比べると明らかに過剰投資です。
そこで、軽さ(と小ささ)を第一条件にして自分の必要スペックを満たすものを探して白羽の矢を立てたのがInspiron 11でした。MacBook Airそのままというデザイン(だが、いかにも安っぽい)の悲しささえ気にしなければ、スペックがそれほど見劣りせず(注)半値以下ですから、即買いでした。

次のWin10化は、写真右側のサブパソです。これは前に8.1の格安OSを入れ、すぐに10化していたマシンです。ところが、「格安」と「危険」は背なか合わせで、10化しても「おかしな」挙動は引きずったままでした。ブラウザーを使うと「あなたのパソには問題が…」と出て、あやしいサイトに引っ張っていこうとします。
したがって、このままでは使えないので、正規のWin7をクリーンインストールし、それを10化し直しました。このWin7はメインパソのデュアルブートに使っていたものです。このごろはメインパソで7を起動する必要がまったくなくなっていたので、今回、デュアルブートは解除してしまいました。

さて、満を持してメインパソの10化です。これまで、リビングパソ助手1号専用機、そしてサブパソを2回、10化してきたので、ごくスムーズに作業終了です。ただ、入れたのは32bitで、これを64bitにもできるらしい(ただし、クリーンインストールが必要)ので、その作業はまた頃合いを見てトライするつもりです。

今回の一連の10化で、どんな問題が出るか心配だったのに、ワタシの場合、ATOKがトラブって入れ替えが必要になっただけでした。そもそも入れていたATOKは2009で、そろそろ更新が必要とは思っていたので、4,860円の支出は「仕方ないかな」です。ほかは、周辺機器も含め無問題なので、巷で出ているいろいろなブーイングは新しいものに付きまとう「税金」なのでしょう…と、いまのところエラそうに締めておきます。

<追録> 本文で高い評価をしたInspiron 11ながら、自分が不満に思っていることは2点あります。(2016年8月3日)
一つは、上の写真でもわかるように、画面がにじむ(クッキリしない)ことです。画素数が不足な訳ではなく(1,366 x 768)、ディスプレイの基礎的な質の低さ、あるいはグラフィックチップの性能の低さのせいだと思います。
もう一つはタッチパッドが大きすぎることです。最初、タッチパッドを操作してもなにも反応せず、初期不良を疑ったら、その原因は無意識に左手の指がタッチパッドに触っていることでした。それに気づいてから、左手がパッドに触らないように注意はしても、ちょっと疲れます。自分は、なにもここまでパッドが大きくなくても事足りるし、モバイルにマウスは使わない主義なので、かなり大きな減点ポイントです。

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7月20日(水) チャボガヤ

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先日載せたふつうのカヤに比べると、背丈があまりに小さすぎます。木が幼いのかと思うと、こうして実をつけているし、株立ちではあってもけっこうな数の「幹」を持っていて、立派な「大人」であることがわかります。
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樹高が2~3mまでにしかならず、横に広がるように茂るこのカヤは、雪国に適応した変種でチャボガヤという木でした。葉裏の気孔帯や尖った葉先は「ふつう」と同じなのに、皮膚を刺す痛さは「ふつう」ほどではありません。
チャボと頭についた草木は、ほかにチャボヒバチャボハシドイチャボリュウノヒゲを収録しています。あと、チャボトウジュロというのを撮った記憶はあるのに未掲載です。チャボと名のつく植物をすべてコレクションして、そこにチャボ(矮鶏)を遊ばせているチャボチャボパークなんてのが、どこかにありませんかね。

過去のきょう 2015 アオギリ 2014 ヤマシャクヤク 2013 ムラサキシキブ 2012 フシグロセンノウ 2011 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2010 クヌギ 2009 スジギボウシ 2008 ゴウソ 2007 シダルケア 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウハッカ 2004 サツマイモ

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7月19日(火) アカバナルリハコベ

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運のいい・悪いは草木にもあるようです。たまたま仲間がルリハコベという和名をもらったせいで、こちらはそれに乗っかる形で変な和名になってしまいました。
いくつか類例があるので、気にする方が悪いとは思いつつ、「赤い瑠璃」ってなにそれ?です。さらに、これ、赤じゃなくてオレンジ色ですもんねえ(笑)。
でも、かわいいです。スケール代わりに置いたPASMO(ICカード)が、まるで長瀬くんが背負っているオリコカードみたいにデカく写ってしまいました。

過去のきょう 2015 ジュウモンジシダ 2014 ヒペリクム・ヒドコート 2013 アマチャヅル(雄花) 2012 ボタンクサギ 2011 ヨロイグサ 2010 チチコグサ 2009 メハジキ 2008 オオツヅラフジ 2007 チゴザサ 2006 ベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ) 2005 コバギボウシ(斑入り種) 2004 ヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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7月18日(月) イヌカラマツ

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犬とは名付けられてはいても、メタセコイアと同じ「生きた化石」です。日本では化石でしか発見されず、お隣の大国で生きながらえていたそうです。
針葉樹としては特殊な「黄葉したあと落葉する」性質はカラマツと一緒です。葉のつき方もよく似ているし、樹形も樹皮も区別がしにくい感じです。
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とすると、どこでカラマツと見分けるのかとなるわけで、全体に散漫というか、カラマツよりはやや空疎な感じがポイントです。もう少しちゃんと見分けるには、球果(松ぼっくり)の形(犬の方が細長い)が頼りになるので、カラマツよりもきれいという黄葉を眺めつつ、松ぼっくりを拾うという時期を楽しみにしておきます。

過去のきょう 2015 イヌザクラ 2014 タイマツバナ(モナルダ、ベルガモット) 2013 ウワミズザクラ 2012 スズカケソウ 2011 ニンジンボク 2010 ゴボウ 2009 マツカゼソウ 2008 アオツヅラフジ 2007 シオデ 2006 ノハナショウブ 2005 ヤツガシラ 2004 ジュズダマ

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7月17日(日) シソ(アカジソ、アオジソ、チリメンアオジソ)

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紫蘇には葉が赤いものと緑のものがあることは知っていたものの、それって途中で色が変わってそうなる(注)のでは…とか、明らかに違う品種なのか…とか、なんとなく自信を持てないでいました。まるでそんなワタシを救ってくれるかのように、赤と緑を隣り合わせて植えている親切な畑を見つけました。
これなら二つがまったく別物であることは明白です。ただ、調べてみると、アカジソアオジソもシソの品種ということで、その元々のシソというのは、現代ではチリメンジソ(注1)と呼ばれるものらしいのです。
シャッキリする味わいがうれしい紫蘇でも、日本に伝わって何百年もしているうちに、素性がシャッキリしないものに変化してしまったようです。

<補注1> チリメンジソを知ってみたら、写真の青の方は縮緬ではないかと思えてきました。もっとピンと張った青があるかどうか、継続捜査します。(2016年7月29日
<補注2> やはり、アカジソは生長すると緑を帯びてくることがあるようです。(2016年8月23日
<追録> 継続捜査の結果、下の写真のようにピンと張ったアオジソを見つけました。となると、ややシワシワ度合いは弱くても、元の写真左側のものはチリメンアオジソと考えられます。したがって、追加した写真のもの(↓)をふつうのアオジソとし、タイトルにチリメンアオジソを加えます。(撮影:2016年8月12日)
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<補注3> 秋になって花をつけました。(2016年10月3日

過去のきょう 2015 ヒエンソウ 2014 サワグルミ 2013 ミソハギ 2012 コンロンカ 2011 エンビセンノウ 2010 ヤナギハナガサ 2009 マサキ 2008 ヤナギラン 2007 チダケサシ 2006 トモエソウ 2005 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2004 ヤブツバキ

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7月16日(土) トウジュロ

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写真が逆さまなのではなく、森のなかで沼の水面を写しました…という説明が必要なのは情けない話で、逆さ富士ならぬ逆さトウジュロです。
トウジュロそのものは珍しくなくても、こういう鬱蒼とした環境で見かけたのは初めての気がします。だいたい、こういう場所に勢力を張るのはワジュロだとばかり思っていたら、トウジュロの実も、鳥はしっかりとばらまいているのでした。
温暖化のせいで、南関東の野山では棕櫚の勢力が拡大しています。樹高が高くはならないので、ほかの植生への悪影響はあまりないのかもしれません。しかし、景観がいかにも南国風になってしまって、野歩きが暑苦しくてかないません。

<追録> 他日、近所でトウジュロが切り倒されていて、思いがけず、幹の断面を見ることができました。全体の雰囲気から、もしかしてバナナやバショウのように、幹に見えるのは葉が重なった偽茎ではないかなどと要らぬことを考えていたので、立派な年輪を見て安心しました。(撮影:2016年8月3日)
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過去のきょう 2015 クリ 2014 シモツケソウ 2013 アオギリ 2012 ワラビ 2011 ヒトツバカエデ 2010 ヒマラヤヤマボウシ 2009 ヤブマオ 2008 モクゲンジ 2007 セイヨウフウチョウソウ(クレオメ) 2006 アサザ 2005 ヒメヒオウギズイセン 2004 リアトリス

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7月15日(金) アレチハナガサ

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懸案だったアレチハナガサを撮影できました。いままで、それこそ「荒れ地」らしきところでこんな姿を見つけると即チェックを続けていたのに、それらすべては「ただの」ヤナギハナガサでした。苦節6年、ようやく願いが叶いました。
花穂をなんとなく見た(嵌め込み写真)だけでは、ヤナギハナガサとの違いには気づきません。グッと近づくと、一つの花の筒部がヤナギハナガサよりずいぶんと短くて、それがアレチハナガサであることの証明です。
あとは葉が茎を抱いているダキバアレチハナガサを撮影できればメデタシ・メデタシとなるわけで、さてどれだけ野歩きを続ければ歓喜の撮影となることでしょう。

過去のきょう 2015 バイカモ(ミシマバイカモ) 2014 キンシバイ 2013 ホウキモロコシ 2012 ワイヤープランツ 2011 コエンドロ(コリアンダー) 2010 アーティチョーク(チョウセンアザミ) 2009 イヌビワ 2008 ムラサキバレンギク 2007 イチジク 2006 ヒマワリ 2005 アキノエノコログサ 2004 ユリ(品種不詳・カノコユリ系)

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7月14日(木) セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー)

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ナワシロイチゴとの仕切り直しに続いて、セイヨウヤブイチゴです。これも「物心」ついたころには強敵でした。木イチゴの一種だろうとは思っても、見かける木によって微妙に面差しが違う気がして怯んでいました。
要は、基本種であるセイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー)があって、いろいろ園芸開発されたものがあるらしい…というのがこのごろの「悟り」です。だからといって、この写真が基本種かと言われると詰まるのは素人の限界です。
わざわざ「西洋」と断るのだから、在来のヤブイチゴは?というと、これが見当たらないのも困ったことです。一部のサイトで、フユイチゴやクサイチゴを「ヤブイチゴ」としていて、こういった間違った認識が拡散しないか、心配です。

<追録> ブラックベリーが延々と植えられた茂み(↓)を見つけました。オーナーはジャムでも作る気でしょうか。それにしては黒くておいしくなったものが放置されていて、つい収穫のお手伝いをしたくなってしまいます。(撮影:2016年7月15日)
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<補注> 花から実に変わる様子を収録しました。(2020年6月23日

過去のきょう 2015 ユリノキ 2014 シマススキ 2013 クロモジ 2012 トチバニンジン 2011 ノウゼンカズラ 2010 ベニバスモモ(ベニスモモ) 2009 ミヤギノハギ(ナツハギ) 2008 ジュンサイ 2007 チョウセンシラベ・シルバーロック 2006 カランコエ 2005 マルバマンネングサ 2004 ホテイアオイ

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7月13日(水) ホタルイ

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前回よりも蛍の数は増していました。ふつう、この手の草は小穂を1カ所にたくさんつけるのに、ホタルイはそれが少ないので、蛍に見えやすいのです。名前の由来はハッキリしないのに、自分のなかではもうこれが定説です。
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とは言うものの、こうして2個はつくようです。そして、その先から黄色い葯が飛び出していました。本当は雌シベの先の割れ方(ホタルイは3裂)で他種との違いを確認したかったのに、それはもう少し先の楽しみです。
しかし、このコロンとした小穂の形だけでホタルイであることは証明可能です。自分の周りではかなりレアものであって、ぜひもっと殖えてほしいと願います。

過去のきょう 2015 ハラン 2014 アオジクユズリハ(イヌユズリハ) 2013 ハス(古代蓮) 2012 シマトネリコ 2011 ハナハッカ(オレガノ) 2010 タマゴタケ 2009 タカトウダイ 2008 チョウセンニンジン(オタネニンジン) 2007 セイヨウニンジンボク 2006 ヒエンソウ 2005 ヘメロカリス 2004 ヘクソカズラ

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7月12日(火) ナワシロイチゴ

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野道でのおやつには好適のイチゴです。喉を潤すとかお腹の足しにするとかではなくても、歩き続ける元気を供給してくれるには十分な存在です。
ブログやHPを始めたころ、やはりいまの時期に実を写してはあります。ただし、それ以降、物心(?)がついたら、このイチゴのなんともむずかしい「しかけ」に頭が混乱して、避けて通っていました。
そのしかけとは、閉じたままの花びらと、閉じたり開いたりする萼のことです。薄紫色の花びらがいつまでも閉じたままで、ある日気づくとそれがなくなっていて、それから萼が閉じてきて、いったい、いつ・どう撮ればいいのかオロオロ…。
何年もそんな繰り返しだったものがこうして言葉にできるようになりました。そこでナワシロくんとは仕切り直しで、まずおいしい実を載せておき、来春、そのちょっと風変わりなしかけ(↓)をとらえてみようかなと構想しています。

<追録> 上の本文に書いた開花~受粉後のややこしい段取りを一枚の写真に収めることができました。(撮影:2022年5月19日)
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過去のきょう 2015 アカメガシワ 2014 ペンステモン 2013 ハナゾノツクバネウツギ 2012 ハンゲショウ 2011 ヘラノキ 2010 ネジバナ 2009 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2008 キブシ 2007 ヘリアンサス・アトロルベンス 2006 カラスビシャク 2005 ヤブミョウガ 2004 アメリカフヨウ

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7月11日(月) マヤラン

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絶滅危惧種ではありながら、今月に入って3カ所で見かけました。日本は良くなりつつあるのか、崩壊への道を進んでいるのか…という政治審判(注1)には青信号が出されたようだし、草木の世界にもわずかな希望は持てる状況です。
腐生植物なので、葉らしい葉は持ちません。同じしかけのオニノヤガラアオテンマは大きすぎて「お持ち帰り」しにくいのに対し、身長20cmくらいのおチビさんなので、乱獲の憂き目(注2)に遭いました。腐生(菌に寄生する生態)ですから、単体ではすぐに枯れてしまうのに、わかっていて採取するのだから酷いものです。
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はっきり言って、自然のなかではそれほど美形ではありません。花が地面に近いせいで、けっこう泥はね汚れが目立つし、花の感じはシュンランにたとえられたりはしても、どうにも空疎なご面相だと思うのです。
そんな意味で、「ふふ、またマヤランが咲いてるよ」と横目でやり過ごせるような、草木的に平和な時代が早く来てほしいものです。

<補注1> 先日の参議院選挙のことを言っています。
<補注2> マヤランが置かれた危機状況は、悪徳業者のせいばかりではなく、むしろ生息適地の減少(国土の乱開発)の方が主因であるように思います。日本の景気高揚のために人口増加は必須要件だし、人が増えれば住宅は必要だし、ワタシなどにはさっぱり出口の見えない迷路的な問題です。

過去のきょう 2015 キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア) 2014 ムクゲ(白花笠) 2013 カラムシ(雄花) 2012 スモモ 2011 クサスギカズラ 2010 ギンバイソウ 2009 コバギボウシ 2008 イランイランノキ 2007 ラムズイヤー 2006 ゴシキドクダミ 2005 アガパンサス 2004 カラスウリ

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7月10日(日) シキザキホソバアカシア

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冬よりはまだ良くても、暑い盛りには草木の花が少なくなります。それなのに、この四季咲きアカシアは寒かろうが暑かろうがおかまいなしに花を咲かせてくれるのだから、庭木としては超優秀の部類です。
冬に撮影したのも志木市内のお宅の玄関先だったし、今度もそこにほど近いお宅でシンボルツリーとして育てられていました。
四季咲きアカシアには「ふつう」と「細葉」の2タイプがあり(注)、その見分けにはやや不安がありました。しかし、今回はシャッターを押しながら「これは細葉だね」と自信を持ってつぶやくことができました。もう少し微妙な違いのときはさておいて、これだけハッキリと細くて長いのだから、じつに性格のいいアカシアです。

<補注1> 記事掲載当時はシキザキホソバアカシアの名に出典があったはずなのに、あらためて調べたら、和名・流通名のどれにもこれが見当たりません。記事タイトルはこのままとしても、これは「アカシア属のなにか」に格下げです。(2021年秋)
<補注2> 探していくと、これは Acacia boormanii あるいはAcacia deanei なのかと思えてきます。しかし、二つの撮影場所はどちらも一般家庭であり、すでにこれらの木は見当たらなくて、どうも謎は解明できそうにありません。(2022年春)

過去のきょう 2015 アデニウム・アラビカム(砂漠のバラ) 2014 アンゲロニア 2013 ナンテン 2012 クマツヅラ 2011 ノムラカエデ 2010 ヤハズアジサイ 2009 アブラチャン 2008 カラスビシャク 2007 カラタチバナ 2006 タイマツバナ 2005 サルスベリ 2004 メマツヨイグサ

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7月9日(土) ヤブニンジン

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ヤブニンジンがヤブ線香花火になっていました。春に白い花をつけているのを見つけたものの、その後すぐに見失っていて、いきなり線香花火と再会です。
根もとの葉は春と同じでも、花茎がものすごくのび、さらに花柄も負けじとのび、その先にできた実もグンと長くなっていました。そのバット状の実が、ふつうは先から割れるだろうに、付け根側から割れています。いまは捕鯨が自由にできないのでたとえが不適切とは思いながらも、あの銛を思わせる形です。
草木の実にはいろいろ変なものが多いなかで、藪に紛れそうにひっそりと地味なおかしさ具合というのは、なかなか味があるものです。

<追録> 上の写真があまりにお粗末だったので、載せ直しです。今度の撮影場所は、元々、春に花を見つけたところ(1枚目写真は別の場所)です。
花のあとは所在を確認できないでいたのに、実の様子を覚えたおかげで、今回は無事に見つけ出すことができました。(撮影:2016年7月10日)
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過去のきょう 2015 ハマボッス 2014 アカガシ 2013 カラスビシャク 2012 ザクロ 2011 ラブパット(ギボウシ) 2010 タイトゴメ 2009 ニガウリ 2008 オオハンゲ 2007 グリーンローズ 2006 カラジューム 2005 ナンキンハゼ 2004 タイサンボク

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7月8日(金) ハマクサギ

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ちょうど13カ月前、初めてこの木に気づき、開花の様子を撮りました…と書くと紛らわしくなります。実が熟すまで1年以上かかるわけもなく、単に去年の花後、実の撮影を忘れただけです。うまい具合に今回フォローができました。
ハマ「クサギ」というから、よっぽど素っ頓狂な実をつけるのかと思ったら、ずいぶん期待を裏切る渋さです。葉の臭さについてはすでに期待を裏切られていて、去年に続いて今年もスカしてくれた意地悪な木です。
あとはこの葉がどんな色に染まって落ちるのか(これも去年確認忘れ)です。「三度目の正直」か、「二度あることは三度ある」か、楽しみです。

<補注> 葉のことはずっと忘れたまま、わりと豪華な開花状態を載せました(2024年5月23日

過去のきょう 2015 キンギンボク(ヒョウタンボク) 2014 アカバナシモツケソウ 2013 アメリカハナノキ 2012 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2011 イヌリンゴ 2010 ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) 2009 ヤブコウジ 2008 サンシュユ 2007 トリアシショウマ 2006 キュウリ 2005 トウネズミモチ 2004 ビヨウヤナギ

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7月7日(木) ハルパゴフィツム(ライオン殺し、悪魔の爪)

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こんなモノが絡みついたら百獣の王でも難儀するという意味で、「ライオン殺し」の名を持ちます。「悪魔の爪(デビルズクロウ)」とも呼ばれています。
たしかに、すごい棘を持った実です。アフリカに育つゴマ科の多年草だそうで、残念ながら草姿の実物を見ることは叶いませんでした。自分的にルール違反ではあっても、今回は展示されていた実だけの掲載です。
驚いたのは、デビルズクロウで検索すると、ほとんど健康食品のページばかりが並んだことです。関節痛にも効くというので、このごろ少し痛むことがある膝がもし悪化したら、この植物のエキスパウダーを思い出すことにします。

過去のきょう 2015 スナビキソウ 2014 ザイフリボク(とジューンベリー) 2013 アマドコロ 2012 ゴマキ 2011 ヤマユリ 2010 タケニグサ 2009 トモエソウ 2008 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2007 シャシャンボ 2006 ナス 2005 チヂミザサ 2004 シャグマユリ(トリトマ、トーチリリ-)

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7月6日(水) カヤ

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秋に熟して落ちた実(注1)は果皮が剥けやすく、なかにはアーモンドによく似た堅果が入っています。ずいぶん前に、それをローストして食べたのにどこにもその記録がありません。そういう遊びは書き留めそうなものなのに、不手際なこと(↓)です。
それどころか、カヤの画像自体がブログに初登場でした。仲間のイヌガヤは花の時期に掲載しているというのに、なんとも不手際なことです。
今回も、なにげなく撮っただけで、イヌガヤとの見分けに必要な葉裏の気孔帯を写さず、同じく区別の手がかりになる葉先の痛さ(カヤの葉先は鋭い)を確かめるのも忘れています。まあ、それだけカヤとは親しくなってしまったのだと言い訳しようと思ったら、イヌガヤと違って花の写真がありません。まったくもって不手際が極まります。

<補注1> カヤ類のように裸子植物の場合、「実」という表現は不適切であることを知りました。(2018年7月6日
<補注2> 埼玉県さいたま市(旧・与野市)には国指定天然記念物の巨大なカヤがあります。(2021年1月8日
<追録> 本文冒頭で述べた試食の痕跡写真を見つけました。果肉を割って殻を取り出し、殻ごと煎ったあとにそれを剥いて食べます。(撮影:2005年9月30日)
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過去のきょう 2015 ウメ 2014 バイケイソウ 2013 サルナシ 2012 サフィニア 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 イワガラミ 2009 ノカンゾウ 2008 ボッグセージ(サルビア・ウリギノサ) 2007 ハクロバイ 2006 ヤマモモ 2005 リョウブ 2004 モミジアオイ

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7月5日(火) リュウビンタイ

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もともとはオセアニアから台湾あたりをテリトリーにする羊歯で、日本では伊豆や三浦半島あたりにまで自生するそうです。
大きくてゴワついた葉が美しく、日照をあまり必要としないので、室内観葉植物として盛んに売られています。愛好家もわりと多いようです。ただ、羽状複葉の1枚が50cmはあり、縦にのびずに横に広がるので、これを置くことができる「室内」がそんなにたくさんあるものかと僻んでしまいます。
気になるのはこの名前で、龍鱗(りゅうりん・株元の様子)が転訛してリュウビンまではいいとして、「タイ」がどこから来ていてどんな意味かが不明です。リュウビンタイの音感自体がちょっと南方風なので、逆にどこかの現地語に無理に龍鱗をあて、タイには漢字をあてきれなかった(注2)のか、などと勝手に空想しています。

<補注1> このあと、現地サイズに育った状態や芽出しの様子を、いずれも温室のなかでとらえました。
<補注2> この漢字表記についての見解は牧野博士の説をお借りしたものの、後日「竜髭帯」とあてる立場もあることを知りました。たしかに、葉裏の葉脈が床の間に敷くゴザ(竜髭表・龍髭表)を思わせないでもありません。ただし、それでも「帯」の由来の説明には不足で、依然として謎の名前ではあります。(2020年11月)

過去のきょう 2015 タコノアシ 2014 タラノキ 2013 トチバニンジン 2012 イワガラミ 2011 ノハナショウブ 2010 ビジョザクラ(バーベナ) 2009 オオバギボウシ 2008 ケショウサルビア(ブルーサルビア) 2007 リシマキア・プンクタータ 2006 アフリカハマユウ(インドハマユウ) 2005 ノブドウ 2004 アサガオ

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7月4日(月) ネグンドカエデ・エレガンス

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どうやらAcer negundoと「いい仲」になってきました。先月、ノーマルフラミンゴを載せたのに次いで、今度はエレガンス(Acer negndo ‘elegance’)です。
葉の外側がランダムに色抜けします。そのライムグリーンと、本来の葉の濃い緑の対比が目に鮮やかです。よく見れば葉軸に赤みが注しているものの、フラミンゴのような賑やかさではなく、すっきりした感じです。
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さて、問題はこの(↑)写真です。1枚目とは別の場所で撮りました。手前がノーマルで、奧がエレガンスです。ただし、2本が寄せ植えになっているのではなく、それぞれの枝は同じ主幹から出ている1本の木なのです。
果たしてノーマルから枝変わりしてエレガンスが出たのか、あるいはエレガンスが先祖返りしてしまったのか、素人目には見当がつきません。もし先祖返りなら損したと思うし、枝変わりなら得した感じ…というのはワタシのセコイ感覚です。

過去のきょう 2015 リョウブ 2014 ヒメアガパンサス(トリテレイア) 2013 クチナシ 2012 ナギナタソウ 2011 ニワフジ 2010 アカメガシワ 2009 クサフジ 2008 キミノニワトコ 2007 ヒツジグサ 2006 コンボルブルス 2005 ワルナスビ 2004 メタセコイア

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7月3日(日) カレープラント

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サイズや生え方を見ると、先日のオカヒジキとよく似ています。もっとも、こちらは葉がキク科特有の白さを持つので、全体の感じはずいぶん違います。
もっと違うのは、オカヒジキが無味無臭なのに対し、こちらの葉は揉むとカレーの香りがうっすらとすることです。ならばこれを煮詰めたらカレーに…という訳はなくて、ハーブとして、料理の香りづけに使う程度のものだそうです。
乾燥地が好きな性質なので、日本のこの季節は苦手なことでしょう。梅雨が明けて花壇が干上がりやすくなったころ(注)、ややショボい黄色の花をつけるらしいので、この場所の管理者さまがうまく水やりを控えてくれることを願っておきます。

<補注> まったく予測に反し、上の写真と同じ株(たぶん)が5年後の同時期に花を咲かせました。環境順応と見るべきか瀕死の生き残り行動と見るべきか、判断がつきません。(2021年7月4日

過去のきょう 2015 シデシャジン 2014 ヨコグラノキ 2013 エゾミソハギ 2012 アマチャ 2011 シロザ 2010 ストケシア(ルリギク) 2009 タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ) 2008 ウツボグサ 2007 イタチハギ 2006 オカトラノオ 2005 ボタンクサギ 2004 ユズリハ

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7月2日(土) オウゴンマサキ

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この日は3カ所でオウゴンマサキを撮りました。その散歩の間、ノーマルのマサキはまったく見かけなかったのだから、かつて「ふつうのマサキが珍しくなっている」と書いたことは決して偏見ではないと思います。
たしかに、二つを並べて見たならば、ノーマルはいかにも素っ気なさ過ぎます。もし自宅に植えるとき、あえて斑なしを選ぶには、かなりの思い入れが必要です。
それにしても、斑入りに変化してもマサキの蜜の甘さには衰えがありません。カメラを向ければどこかにアリさんがへばりついています。
ただ、アリが雌シベの先に体を擦りつける動作は見たことがなく、蜜舐めオンリー行動に見えます。アリ以外の花粉媒介者がいるのか、それともアリがごくたまにのび上がって柱頭に触れるのか、継続観察課題ができました。

<追録> 春の萌え出しはまさに黄金でした。(撮影:2019年4月7日)
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<補注> オウゴンマサキの向こうを張るように、ギンマサキという渋い園芸品種がありました。(2019年3月1日

過去のきょう 2015 サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) 2014 オゼコウホネ 2013 カシワ 2012 ツノゲシ 2011 トウグミ 2010 ネムノキ 2009 キンコウカ 2008 モモノハギキョウ 2007 ヤマユリ 2006 テリハノイバラ 2005 ツルハナナス 2004 ノウゼンカズラ

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7月1日(金) ガーベラ

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ガーベラ(注1)というのは、もっぱら花束用の素材みたいなイメージがあって、花は平開気味で花びらの幅も少し広く、さらに八重だったりするものでした。
ところがこのガーベラは道端で露地植えになっていて、野性味がありました。つぼんだ感じの開き方が慎ましいし、花びらも細身でキュートです。一方で思い切り鮮明な赤が心にグッと迫ります。
似た感じのガーベラは、かつて11月末に掲載したことがあります。花期を調べると4~11月(盛夏は除く)とかなり長く、けっこうタフな性質のようです。
オオセンボンヤリという別名もあって、花が終わって枯れた茎を見ると、そんな名付けをされる感じも伝わってきます。

<補注1> YListによれば、ガーベラの標準和名はハナグルマです。(2020年秋)
<補注2> 「次世代ガーベラ」と銘打たれたガルビネアを収録しました。(2021年7月6日

過去のきょう 2015 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2014 クマノミズキ 2013 オグルマ 2012 チシャノキ 2011 サジオモダカ 2010 オオバジャノヒゲ 2009 オニシモツケ 2008 マタタビ 2007 コナスビ 2006 アリアケカズラ 2005 ハルシャギク 2004 ザクロ

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