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7月5日(火) リュウビンタイ

160705ryuubintai
もともとはオセアニアから台湾あたりをテリトリーにする羊歯で、日本では伊豆や三浦半島あたりにまで自生するそうです。
大きくてゴワついた葉が美しく、日照をあまり必要としないので、室内観葉植物として盛んに売られています。愛好家もわりと多いようです。ただ、羽状複葉の1枚が50cmはあり、縦にのびずに横に広がるので、これを置くことができる「室内」がそんなにたくさんあるものかと僻んでしまいます。
気になるのはこの名前で、龍鱗(りゅうりん・株元の様子)が転訛してリュウビンまではいいとして、「タイ」がどこから来ていてどんな意味かが不明です。リュウビンタイの音感自体がちょっと南方風なので、逆にどこかの現地語に無理に龍鱗をあて、タイには漢字をあてきれなかった(注2)のか、などと勝手に空想しています。

<補注1> このあと、現地サイズに育った状態や芽出しの様子を、いずれも温室のなかでとらえました。
<補注2> この漢字表記についての見解は牧野博士の説をお借りしたものの、後日「竜髭帯」とあてる立場もあることを知りました。たしかに、葉裏の葉脈が床の間に敷くゴザ(竜髭表・龍髭表)を思わせないでもありません。ただし、それでも「帯」の由来の説明には不足で、依然として謎の名前ではあります。(2020年11月)

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