7月11日(月) マヤラン
絶滅危惧種ではありながら、今月に入って3カ所で見かけました。日本は良くなりつつあるのか、崩壊への道を進んでいるのか…という政治審判(注1)には青信号が出されたようだし、草木の世界にもわずかな希望は持てる状況です。
腐生植物なので、葉らしい葉は持ちません。同じしかけのオニノヤガラやアオテンマは大きすぎて「お持ち帰り」しにくいのに対し、身長20cmくらいのおチビさんなので、乱獲の憂き目(注2)に遭いました。腐生(菌に寄生する生態)ですから、単体ではすぐに枯れてしまうのに、わかっていて採取するのだから酷いものです。
はっきり言って、自然のなかではそれほど美形ではありません。花が地面に近いせいで、けっこう泥はね汚れが目立つし、花の感じはシュンランにたとえられたりはしても、どうにも空疎なご面相だと思うのです。
そんな意味で、「ふふ、またマヤランが咲いてるよ」と横目でやり過ごせるような、草木的に平和な時代が早く来てほしいものです。
腐生植物なので、葉らしい葉は持ちません。同じしかけのオニノヤガラやアオテンマは大きすぎて「お持ち帰り」しにくいのに対し、身長20cmくらいのおチビさんなので、乱獲の憂き目(注2)に遭いました。腐生(菌に寄生する生態)ですから、単体ではすぐに枯れてしまうのに、わかっていて採取するのだから酷いものです。
はっきり言って、自然のなかではそれほど美形ではありません。花が地面に近いせいで、けっこう泥はね汚れが目立つし、花の感じはシュンランにたとえられたりはしても、どうにも空疎なご面相だと思うのです。
そんな意味で、「ふふ、またマヤランが咲いてるよ」と横目でやり過ごせるような、草木的に平和な時代が早く来てほしいものです。
<補注1> 先日の参議院選挙のことを言っています。
<補注2> マヤランが置かれた危機状況は、悪徳業者のせいばかりではなく、むしろ生息適地の減少(国土の乱開発)の方が主因であるように思います。日本の景気高揚のために人口増加は必須要件だし、人が増えれば住宅は必要だし、ワタシなどにはさっぱり出口の見えない迷路的な問題です。
過去のきょう 2015 キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア) 2014 ムクゲ(白花笠) 2013 カラムシ(雄花) 2012 スモモ 2011 クサスギカズラ 2010 ギンバイソウ 2009 コバギボウシ 2008 イランイランノキ 2007 ラムズイヤー 2006 ゴシキドクダミ 2005 アガパンサス 2004 カラスウリ
| 固定リンク
コメント
はた衛門さん、こんばんは。
日本のラン、見たいのですがなかなか逢えません。
この子、神戸の摩耶山で見つかったのですか。
ということは会えるかもしれない・・
アップのお写真、
私にはなかなか美形に見えますが。
黒い粒は泥はねですか。
小さいのに頑張っているのに・・
ひどいことをする人がいるものです。
投稿: ブリ | 2016-07-11 23:42
そうですね。関東よりはよほどそちらの方が見つけやすいかも…ですね。
あらま、美人さんに見えますか。
あまり光線がよくない場所が好きみたいなので、
ちょっと写真写りが悪いんですよね。
投稿: はた衛門 | 2016-07-12 07:17