6月10日(金) ネグンドカエデ・フラミンゴ
スズメとかカラスとかハトとか、鳥の名を持つ植物は多くても、フラミンゴとなると、それらとはちょっと趣が違います。うーむ、このピンク色、フラミンゴというよりは鴇(とき)色だと思いはしても、このバタ臭い姿形に鴇は似合いません。
色味のない基本種のネグンドカエデ(注)があり、フラミンゴはその園芸種です。そもそもこの「ネグンド」が気になるわけで、たくさんのサイトがみな一様に「サンスクリット由来で云々」と同じ言葉を並べているのに、その出典が不明です。
気になってサンスクリット辞書(なんと、Webにあるのでした)を引いてみたら、どうやらnirguNDiという梵語がfive-leaved chaste treeにあたるのでした。つまりネグンドカエデ(Acer negundo)は「5小葉を持つコンパクトな楓」というわけです。
洒落たお宅の庭先を美しく装っていた派手めの美人さんは、その名前だけでここまで字数を使わせてくれる「メンドーなヤツ」でした。
色味のない基本種のネグンドカエデ(注)があり、フラミンゴはその園芸種です。そもそもこの「ネグンド」が気になるわけで、たくさんのサイトがみな一様に「サンスクリット由来で云々」と同じ言葉を並べているのに、その出典が不明です。
気になってサンスクリット辞書(なんと、Webにあるのでした)を引いてみたら、どうやらnirguNDiという梵語がfive-leaved chaste treeにあたるのでした。つまりネグンドカエデ(Acer negundo)は「5小葉を持つコンパクトな楓」というわけです。
洒落たお宅の庭先を美しく装っていた派手めの美人さんは、その名前だけでここまで字数を使わせてくれる「メンドーなヤツ」でした。
<補注> Acer negundoの標準和名はトネリコバノカエデです。
しかし、このお洒落な斑入り品種を「トネリコバノカエデ・フラミンゴ」と呼ぶのは興醒めだし、ここ30年ほどはネグンドカエデという呼称が通用してきているので、斑入り系に限って「ネグンドカエデ・○○」としていくつもりです。
過去のきょう 2015 アブラツツジ 2014 エキノプシス・カマエセレウス(ビャクダン、ピーナツカクタス) 2013 ニッサボク 2012 ヒメコバンソウ 2011 キショウブ 2010 アカショウマ 2009 ハタザクラ(実) 2008 ラミウム・マクラツム 2007 オニノヤガラ 2006 ブドウ(ヨーロッパブドウ) 2005 シャグマユリ 2004 タイサンボク
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