番外編 : MISIAの森
MISIAの森(石川県津幡町)という場所があることを知って、訪ねてみました。Everythingなど、調子外れに口ずさみながら、心は弾みます。
結果と言うか、歩いてみた結論は、むふふ、まあふつうの森でした。MISIAでイメージしたのはクスノキでした。九州生まれだという彼女にはやはり南の木が似合うし、風格のある枝張りはMISIAの重厚な歌声そのものです。さらに樟脳のあの香りが、突き抜ける彼女のハイノートと完全にオーバーラップするのです。
ところが、森の入り口で迎えてくれたのはクヌギでした。うーん、クヌギが嫌いなわけではなくても、ちょっと拍子抜けです。クスノキも少しは見かけたものの、イメージツリーというほどの存在感はありませんでした。樹相としては関東近辺のそれと大差なく、訪問が徒労だったかと少し寂しくなりました。
しかし、気持ちをフラットに戻して歩き進んでみると、ホッペはだんだんと緩んでしまいました。小径の脇がショウジョウバカマで埋もれているなんて、そんじょそこらで見られるものではありません。サワフタギの花が白い天蓋となって頭上を覆っていたのもうれしい景色でした。
要は特にこれと言った珍品や稀少種はないのだけれど、ふつうがふつうに潤沢に残されているのです。そうか、MISIAがサポートしたいのはこういう場所なのだと気づいたら、胸が温かくなりました。
神奈川にも同名の森があるそうで、これからだんだんに増えて来るのかもしれません。偉いなあ、ありがたいなあと思いつつ、その晩、旅先の部屋で聴いた彼女の歌声は、いつにも増して艶やかに心に滲みて来たのでした。
結果と言うか、歩いてみた結論は、むふふ、まあふつうの森でした。MISIAでイメージしたのはクスノキでした。九州生まれだという彼女にはやはり南の木が似合うし、風格のある枝張りはMISIAの重厚な歌声そのものです。さらに樟脳のあの香りが、突き抜ける彼女のハイノートと完全にオーバーラップするのです。
ところが、森の入り口で迎えてくれたのはクヌギでした。うーん、クヌギが嫌いなわけではなくても、ちょっと拍子抜けです。クスノキも少しは見かけたものの、イメージツリーというほどの存在感はありませんでした。樹相としては関東近辺のそれと大差なく、訪問が徒労だったかと少し寂しくなりました。
しかし、気持ちをフラットに戻して歩き進んでみると、ホッペはだんだんと緩んでしまいました。小径の脇がショウジョウバカマで埋もれているなんて、そんじょそこらで見られるものではありません。サワフタギの花が白い天蓋となって頭上を覆っていたのもうれしい景色でした。
要は特にこれと言った珍品や稀少種はないのだけれど、ふつうがふつうに潤沢に残されているのです。そうか、MISIAがサポートしたいのはこういう場所なのだと気づいたら、胸が温かくなりました。
神奈川にも同名の森があるそうで、これからだんだんに増えて来るのかもしれません。偉いなあ、ありがたいなあと思いつつ、その晩、旅先の部屋で聴いた彼女の歌声は、いつにも増して艶やかに心に滲みて来たのでした。
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