5月26日(木) カワラサイコ
○○サイコで思い出すのは生薬の柴胡(さいこ)で、風邪をひいたときお世話になります。その柴胡はミシマサイコから採るのであって、一方、写真のカワラサイコは、どこをどう眺めても、ミシマサイコとは縁もゆかりもない姿(注)です。
それもそのはずで、柴胡はミシマサイコの根を干したもので、カワラサイコの根がそれと似ているというのが名前の元でした。こういうとき、植栽品を写させていただく身としては根を掘り出すわけにいかず、切歯扼腕するしかありません。
カワラサイコにも多少の薬効はあるようなのに、解説には「ミシマサイコの代用にはならない」と冷たく書かれているのが哀れです。たとえ薬効が皆無だとしても、この切り紙細工のような形の艶めいた葉は珍重するに十分値します。
それもそのはずで、柴胡はミシマサイコの根を干したもので、カワラサイコの根がそれと似ているというのが名前の元でした。こういうとき、植栽品を写させていただく身としては根を掘り出すわけにいかず、切歯扼腕するしかありません。
カワラサイコにも多少の薬効はあるようなのに、解説には「ミシマサイコの代用にはならない」と冷たく書かれているのが哀れです。たとえ薬効が皆無だとしても、この切り紙細工のような形の艶めいた葉は珍重するに十分値します。
<補注> ミシマサイコがセリ科Bupleurum(ミシマサイコ属またはホタルサイコ属)であるのに対し、カワラサイコはバラ科キジムシロ属であり、分類的にはまったく繋がりがありません。(2022年5月)
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コメント
はた衛門さん、こんばんは。
このお花でこの葉っぱは驚きますよね。
逢いたくて探しているのですが、
ヘビちゃんかオヘビちゃんばかりです。
やはり河原なんでしょうか。
このあたりあまり河原ってないですから。
MISIAの森いいですねぇ
このままでいてほしいお山がたくさんあります。
片っ端からつぶされていますけれど。
宝くじがあたったら、
大好きなお山まるごとブリの山にしちゃうのに。
でもお山は維持がたいへんでしょうねぇ
投稿: ブリ | 2016-05-26 23:21
「ブリの山」、いいですねえ。
カワラサイコはやっぱり河原のようです。
しかも渓流という環境ではないので、しばしこの写真で我慢していてください(笑)。
投稿: はた衛門 | 2016-05-27 07:08