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4月29日(金) アズサ(ヨグソミネバリ)

160429azusa
アズサとミズメの見分けに苦戦していて、写真の木をアズサとするのはかなりのドキドキものです。それでも無理にここに出すのは、ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)というあまりにあんまりな別名を書き留めておきたかっただけかもしれません。
図鑑を引いても二種の区別は判然とせず、牧野博士も「両者の区別は非常にむずかしい」とつれない言い方です。ただ、詳細に二つの記述内容を比較すると、まず樹皮の色が違って、アズサには「赤土色」という表現が使われています。よしよし、写真の幹にはそんな色合いが見られます。
葉の鋸歯についても、アズサは「不規則の二重きょ歯」とあるのに対し、ミズメの説明には「鋭いきょ歯」としかありません。写真を拡大してみると、たしかに二重鋸歯と思われるところもあります。(今後の比較が必要)
決定的に違うのは、雌花(雌雄同株・異花)が苞鱗内に2個あるのがアズサ、3個ならミズメというところではあっても、これは来月の開花時に両種の雌花を接写できる幸運に恵まれるまでお預けのポイントです。
しかし、アズサには見分けのむずかしさ以外にも困った問題があります。いまの皇太子さまのお印が梓なのです。トホホ、プリンスが夜糞峰榛ですか?!
というのは不勉強の極みで、お印の梓はキササゲのことでした。中国から梓という樹名が伝わったとき、どうも混乱があったようです。
そうすると、枕詞で有名な梓弓はキササゲで作るのかというと、こちらは夜糞峰榛のことで、神事に使われる弓は多少「かぐわしい」方が霊験あらたかなのかなと、アズサとミズメで混乱してしまったオツムで愚考したのでした。

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