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1月6日(水) タイミンチク

160106taimintiku
タイミンチクは大明竹と書いて、中国渡来の竹だと思われていた(じつは沖縄あたりに自生)というのが通説です。
実際、長い葉を茂らせた稈が密集して、向こうが見通せないほどに鬱蒼としたさまは、あまり日本的とは思えません。また、あまり太くない(直径2cmほど)稈のわりに高さは4mくらいにはなります。広大なお屋敷だったら、塀の代わりに敷地を囲う使い方があるとしても、ほかの用途は考えにくい竹です。
また、困ったことに大明竹はダイミョウチクとも読めて、そのダイミョウチク(ふつうは大名竹と表記)はナリヒラダケとかカンザンチクの別名なのです。ときどき、公園などで「ダイミョウチク」と表示された竹を見ることがあっても、その素性がさっぱりわからなくて、ここに取り上げるのはためらったまま(注1)です。
「竹を割ったような」という誉め言葉とは裏腹に、実際の竹の世界はじつに複雑でひね曲がっているよなぁ…というのは浅学爺さんの嘆きです。

<補注1> 本文中に述べた悩みは7年半後に解決し、真性のダイミョウチク(標準和名:トウチク)を収録できました。(2023年6月2日
なお、当該部の「ナリヒラダケとカンザンチクがダイミョウチクとされる問題」については、「庭木図鑑植木ペディア」さんが「トウチク」でとても明快に解説なさっています。
<補注2> タイミンを「名乗らされた」別のケースがありました。(2024年4月6日

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