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11月30日(月) ゼンマイ

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似た仲間のワラビについては、紅黄葉の当たり年に、しかも時期的にもピークと思われるときに撮影していて、ゼンマイには僻(ひが)まれそうです。ただ、山菜として双璧の両者ですから、草黄葉(注)もとりあえず比べられるようにしておきます。
同条件ではないので色合いの比較は除外して、形に着目です。ワラビは小葉の刻みが細かく、小葉や複葉全体がツンと尖った感じです。それに比べると、ゼンマイは小葉の切れ込みがなく、全体にゆったりと鷹揚な感じがします。
さて、どちらが好みか自分に問うても、春の珍味どきにも甲乙がつけられないのと一緒で、草黄葉も両者あい譲らずの好勝負としておきましょう。

<補注> 「くさもみじ」という言葉には、通常「草紅葉」とあてます。ここで草黄葉としたのは勝手なこだわりです。

過去のきょう 2014 ハナトラノオ(カクトラノオ) 2013 シラン 2012 緑光 2011 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2010 食用菊・料理菊(イエギク) 2009 シロダモ 2008 ヤブムラサキ 2007 キヅタ 2006 ムクノキ 2005 リキュウバイ 2004 ウインターコスモス

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11月29日(日) サワグルミ

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不器用にまっすぐ立ったサワグルミの幹をついからかうのは、じつはその真面目さに負い目を感じる裏返しの気持ちなのでしょう。周りの目など気にせず、自分を貫いているものには、木にでも人間にでも、軽い嫉妬を感じてしまいます。
そんな煙たい存在のサワグルミが、案外に軽薄に葉を黄色に染めていました。芸のない奴だと思っていた人が、宴会でいきなり上手に歌った感じです。
おかげで、ついこちらが真面目にサワグルミの葉のおさらいです。奇数羽状複葉の小葉には細かな鋸歯があります。複葉が互生なので、小葉もお互いが微妙にずれてつき、その柄はあるかなきかの短さです。
やれやれ、図鑑の引き写しのような慣れないことは疲れます。やっぱりここはいつもの調子で、「わぁ、サワグルミくん、きれいだぁ!」と締めておきます。

<補注1> よく見れば、上の写真にも小葉を先に落として軸だけになったものが写っていて、「小葉と葉柄の間に離層を持つ」ことがわかります。(2016年12月)
<補注2> 冬芽と葉痕を撮りました。(2020年3月5日

過去のきょう 2014 シリブカガシ 2013 マテバシイ 2012 アルテルナンテラ(アキランサス、テランセラ) 2011 ヒモサボテン(ドラゴンフルーツ) 2010 オオモミジ(猩々) 2009 センニンソウ 2008 マムシグサ 2007 ヒサカキ 2006 タチバナ 2005 ベニバナボロギク 2004 スイセン

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11月28日(土) イカリソウ

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緑のままで冬を越してしまうトキワイカリソウに比べると、こちら、ふつうのイカリソウはそろそろ葉が頼りなげな色合いになってきました。
春のあの変わった形の花は、「ふつう」もトキワもほとんど見分けがつかないのに、葉は枯れる・枯れないの違いがあるので、区別が簡単です。もっとも、寒くなる前だとその差が出ないので、形の違いも押さえておく必要があります。
自分的には「穏やかなふつう」「過激なトキワ」と覚えています。つまり、葉先の尖り度合いとか基部のくびれが緩いのがイカリソウ、その2点が鋭い(長くて深い)のがトキワイカリソウというわけです。
などと書いていると、やはり過激な方が危機を乗り越えるパワーには勝るのか、穏やかではダメなのか、とか人生を思ってしまいます。ただ、もうやり直しのきかない頃合いまできてしまった自分にはどうでもいいことですけれど…。

過去のきょう 2014 モミジヒトツバ 2013 オオバギボウシ 2012 ナンテン 2011 バンレイシ 2010 サザンカ 2009 マユハケオモト 2008 キミノオンコ 2007 ウンリュウヤナギ 2006 シロミタチバナ 2005 ニホンスイセン 2004 クコ

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11月27日(金) コウジ

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残念ながら、お味見禁止場所の木です。その代わり、名札があったので、見分けにくい柑橘類にもかかわらず、収録品を一つ増やすことができました。
薄皮ミカンというおいしげな別名も書かれています。そうと知って眺めれば、たしかに剥いてみたくなるような柔肌に見えます。
タチバナと同じく温州ミカンに連なる系統だそうで、そのタチバナと同じように「酸っぱい&種が多い」ので、この辺のお店で見ることはありません。落果したタチバナを味見したときは結構気に入ったので、コウジ(甘子、柑子)も、どこかの道の駅とかで手に(口に)入れることができる日を夢見ておきます。

過去のきょう 2014 ハマビワ 2013 メギ 2012 アマチャヅル 2011 サクララン 2010 アオハダ 2009 カミヤツデ 2008 アカネ 2007 オキザリス・バーシカラー 2006 シャクチリソバ 2005 コブクザクラ 2004 イネ

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11月26日(木) キクタニギク(アワコガネギク)

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前は、このキクの名にある「アワ」とは阿波地方に多いという意味かなと思っていたくらい、泡吹くように見えたことはありませんでした。6年前の記事も、ずいぶん無理に「泡」だと思い込もうとしているわりに、かなり苦しい写真でした。
それが今回は素直に「これは『泡』コガネギク(注)に間違いない」と思える姿です。盛りを知らないでここに写真を載せた過去が恥ずかしくなります。
ただ、いままでのパターンだと、この先、もっと凄い泡吹き状態に出会う可能性は大いにありです。そのときどんな言い訳をするか、自分で楽しみです。

<補注> 標準和名はキクタニギクです。(2021年秋)

過去のきょう 2014 ホシオモト(パイナップルリリー) 2013 ミセバヤ 2012 ハシバミ 2011 フウリンブッソウゲ 2010 ノガリヤス 2009 シャコバサボテン 2008 センボンヤリ 2007 ジョウリョクヤマボウシ 2006 ガーベラ 2005 ガマズミ 2004 フェイジョア

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11月25日(水) ハクサンボク

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歴史の波間に埋もれてしまった真実というのは、なにも信長やケネディなどの物騒な話ばかりではなく、こんななにげない木にもあるのです。
ハクサンと名づけられれば、あの日本三名山の一つに自生するものと思うのが当然なのに、それは誤認(牧野図鑑)だと言うのです。ほかにイセビという別名もあるのに、そちらの意味も不明(同)だそうで、どうにも立場のない木です。
さらに、常緑と分類されているのに、いまごろはこうして赤・黄・緑のきれいな対比を見せてくれます。けっこうきれいです。庭木にはいいサイズだし、もっと流行っていいはずなのに…と、なんとなく不憫な気持ちで見てしまいます。

過去のきょう 2014 ケヤキ 2013 ニッサボク 2012 オギ 2011 オンシジューム 2010 ヘラノキ 2009 サカキ 2008 ペラペラヨメナ(ゲンペイコギク) 2007 カワヤナギ 2006 ナツハゼ 2005 カマツカ 2004 サネカズラ

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11月24日(火) クジャクシダ

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5月の初旬には少し葉が多すぎて、ひと株の構造がわかりにくい写真でした。季節が巡って、かなり勢いが衰えたクジャクシダで、その作りをおさらいです。
地中から出た軸は、何回か二叉に分かれ、そのたびに一枚の複葉を残します。主軸が左にのびるとすれば、複葉は右側に残されるため、結果的に半円を描いた主軸から数枚の複葉が出ている形になります。
ただ、今回はやや角度のある崖の下側から撮ったので、その複葉の広がりが孔雀とは反対に下向きになってしまいました。こんな場所にあるクジャクシダの正しい鑑賞法は、怖くても崖に登って、上から眺めることのようです。

<補注> アラゲクジャクを収録しました。(2023年1月14日

過去のきょう 2014 カタバミ 2013 シマカンギク 2012 サルスベリ 2011 ゴレンシ(スターフルーツ) 2010 ゴシュユ 2009 ツルソバ 2008 シナノゴールド(セイヨウリンゴ) 2007 マンデビラ(ディプラデニア) 2006 ツタウルシ 2005 オトコヨウゾメ 2004 ウナギツカミ

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11月23日(月) シラカンバ

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落ち葉のころになると思い出すのは『葉っぱのフレディ』です。黄色く染まったシラカンバの葉を見ながら、ここにもダニエルがいるのかな、とか考えます。
ただ、木の生命維持という見方からすると、話はやや違って来ます。光合成によって木の生長を支えてきた葉なのに、それができにくくなる季節を迎えて、自分が木の負担にだけなってしまうことを避けるために散るという現実です。
たしかに、葉自体が木のエネルギーを消費し、かつ水分を蒸発させるわけですから、冬に自分がいることは自分の拠りどころを危険にさらす行為なのです。
潔く生を散らす葉と、泣いてそれを見送る木…なんとなく藤沢周平風になってきて、読んで流れる涙の量と味はフレディとは違うかなとか思ったりします。

<このあとに続く「シラカンバの花~種」観察・掲載順> ☆ 果穂・未熟な雄花 : 2017年12月21日 ☆ 雌花・雄花・葉・若葉・枝 : 2021年4月12日 ☆ 雌花穂・雄花穂 : 2021年5月2日 ☆ 雌花穂 : 2021年7月3日 ☆ 雌花穂・苞鱗・種 : 2021年10月5日
※ 本場で遠望したシラカンバ林は幻想的な色合いでした。(2022年10月31日

過去のきょう 2014 エノキウツギ(ウオトリギ) 2013 ムクロジ 2012 カラスノゴマ 2011 サンジャクバナナ 2010 オウゴンカシワ 2009 ラクウショウ 2008 キカラスウリ 2007 シロウメモドキ 2006 ツルウメモドキ 2005 キカラスウリ 2004 ハクサイ

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11月22日(日) ヤブミョウガ

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なかなか決めの一枚を撮れたように思えず、しつこくしゃがみ込んでいて、ふと気づきました。蚊を追い払う必要がないのです。もちろん、虫よけ薬を塗りまくることがなくなったし、かゆみ止めも出番をすっかり失いました。
「ああ、余った虫よけとかゆみ止めは来年使えるかなあ」というケチな爺さんのつぶやきをあざ笑うように、黒いオブジェが晩秋の光に輝いていました。

<補注> このあと段階のヤブミョウガも味わいがあります。(2014年12月30日

過去のきょう 2014 オヤマボクチ 2013 シャコバサボテン 2012 エノキ 2011 アアソウカイ 2010 シマカンギク 2009 ホコリタケ 2008 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2007 ギンバイカ 2006 ナギ 2005 カリン 2004 オオモミジ

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11月21日(土) ブラシノキ

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街道沿いのお庭に赤い花が見えました。「ブラシノキだろう。もういいか」とは思いつつ、なんか変なので、とりあえずカメラに納めてきました。
違和感その1は時期です。図鑑的には3~7月、自分でも5月6月と、返り咲きの8月には花を撮っているものの、雪のニュースも聞こうというこの時期に、かなり真面目に咲いているのは果たしてノーマルなことなのでしょうか。
続いて気になるのは花穂と葉の関係です。花穂の前後(上下)に葉がつくとばかり思っていたら、今回のものは明らかに花と葉が入り交じっています。
そんな違和感を持ちながら見るせいか、ブラシノキの葉ってこんなに細くて尖っていたろうかと不安になってきます。
そんなこんなで調べていたら、葉形については、これがあと倍くらい長いマキバブラシノキ(Callistemon rigidus)という種類があることを知りました。それと比較すると、この木の葉はふつうのブラシノキ(C. speciosus)の範囲と考えてよさそうです。
残りの二つの疑念(開花時期、花と葉の位置関係)は、きょうの段階では解決できませんでした。やや不気味系の蒴果まで載せて、もう卒業かと思っていたブラシノキなのに、まだまだ、まだまだ、見て見て、見続けなければいけないようです。

<追録> 翌月、ほかの場所でも花をつけているブラシノキを見ました。この時期の開花がふつうか異常かの疑問は残っても、とりあえず個体の問題でなかったことは判明しました。(2015年12月)

過去のきょう 2014 ヤマハギ 2013 ヒメイチゴノキ 2012 カナムグラ 2011 メガルカヤ 2010 ミツデカエデ 2009 アブラチャン 2008 アメリカヅタ 2007 カタバミ 2006 ヤポンノキ 2005 シロダモ 2004 ドウダンツツジ

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11月20日(金) オミナエシ

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「女郎花(おみなえし)しほるゝ野辺をいづことて一夜ばかりの宿を借りけむ」という歌が源氏・夕霧の巻にあるのだそう(出典Wiki)で、ああ、そこまで読み通したことがないなあ(途中で挫折ばかり)、と恥ずかしくなりました。
その歌にある景色は、さぞかしこんな具合だったのでしょう。暑い盛り、鬱陶しいほどの色合いを誇った花はカラカラに枯れ上がって、汗を拭きながらここに佇んだ日がなにやら遠い昔のことだったように思わせてくれます。
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多年草ですから種子に頼る必要は薄いのに、ごま粒よりも大きいくらいの種が意外なほどたくさん稔っていました。根茎が横に広がって殖えつつ、蒴果が同じ場所にポロポロと種を撒くという、ややくどい性質です。
どうせなら、種は遠くに飛ぶしかけを持てばよかったろうに…と、資本主義的価値観に毒された頭はあさはかに考えてしまいます。しかし、地道に我が一族の在所を守ることに専念する姿勢も、これはこれで「あり」かなと思い直しました。

<補注> 同属のオトコエシの老後は、オミナエシとは趣の違う姿でした。(2018年11月14日

過去のきょう 2014 ウバユリ 2013 房咲き水仙・ペーパーホワイト 2012 ナンキンハゼ 2011 メグスリノキ 2010 キチジョウソウ 2009 イワニガナ(ジシバリ) 2008 チシャ(レタス) 2007 オキザリス・フラバ 2006 レンギョウ 2005 ツリバナ 2004 チャノキ

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11月19日(木) コトネアスター

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この木には名札がついていて、おかげで「言われてみればそんな葉かなぁ」とは思ったものの、あまり腑に落ちませんでした。
かつて撮ったコトネアスターの葉は、白花種赤花種も、もっとサイズが小さくて、しかも葉表がもっと艶めいていました。ただ、逆に今回よりももっと艶のない葉をつけた白花種(葉のサイズは小さい)も見ています。
さらに、今回のこの木の実と言ったら、まるでノイバラカマツカかというようなつき方(柄が長い)です。コトネスターの実というのは、いままではウメモドキみたいに枝に直接ついているものとばかり思っていました。
なんとまあ、コトネアスターの種類は50とも70とも言われて(注1)いて、特徴は千差万別なのだそうです。そんな開き直りの説明をされたらこちらはお手上げです。ただ、鋸歯がなくて互生・楕円の葉で「なんとなくコトネアスター?」とは思います。とりあえず誰に説明するわけでもないし、ボンヤリわかったことにしておきます。

<補注1> 400種プラス園芸種という解説もあります。
<補注2> 基本種を一つ収録しました。(2024年1月14日

過去のきょう 2014 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2013 アレカヤシ 2012 マンデビラ(ディプラデニア) 2011 スズメウリ 2010 スイショウ 2009 ダンコウバイ 2008 ツノナス(フォックスフェイス) 2007 ドウダンツツジ 2006 カザリナス(ヒラナス、アカナス) 2005 シロヨメナ 2004 ビワ

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11月18日(水) シマカコソウ

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動植物名はカタカナで記すという慣行のせいで、「さてこれはどういう意味の名前なんだろう」と悩むことが再々です。この草だって、シマは島だろうと察しがついても、カコにどんな漢字をあてたものか、まったくお手上げです。
「過去のある草というのもないだろうなぁ」とかバカを考えながら調べると、なんとまあ夏枯草でした。意味はわかりますし、「だからいまごろ咲いているのか」と思いはしても、やたら無理っぽくて臭みのある名前です。
そう言えば、小笠原諸島はくさやの産地だし…と続くバカな考えはさておいて、シマカコソウは絶滅危惧種だそうです。都内で管理されていた植栽品ではあっても、そのお姿は臭がらずにありがたく拝見しておくことにします。

過去のきょう 2014 ノダケ 2013 ホトケノザ 2012 ニガキ 2011 ビレヤ・シャクナゲ 2010 シマサルスベリ 2009 ヒオウギ 2008 スイレンボク 2007 エアーポテト 2006 フユノハナワラビ 2005 ムサシアブミ 2004 センリョウ

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11月17日(火) コバノギンバイカ

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7月下旬に白い花を写したころは、「早く涼しくなってほしい」と願ったものです。ただ、ワタシなんぞが願わなくても季節は確実に巡るわけで、この4カ月で、あの花はなかなか奥深い色の実に変貌していたのでした。
同属のギンバイカの実は太っちょのお腹に出臍をつけたような姿がかわいいのに対し、こちらは少し愛想に欠けます。それでもおいしければ許せるかと一粒いただいてみたものの、名誉を回復するほどの結果ではありませんでした。
道理で、マートルという別名でも親しまれているギンバイカに対し、町歩きで見かけることがないわけです。取り柄はこの直立気味の枝分かれの良さだと思うので、これを生かして生け垣にどうでしょう…などと応援したくなります。

<補注1> 花の撮影に再挑戦しました。(2021年8月8日
<補注2> 4度目の収録にあたり、この植物の正体(和名および学名)がかなりあやふやになりました。(2023年10月12日

過去のきょう 2014 クスドイゲ 2013 バラ(ピンク・パンサー) 2012 シュウメイギク 2011 ペペロミア・オブツシフォリア 2010 島バナナ(バナナ) 2009 ヒッコリー 2008 ムラサキカタバミ 2007 チョコレートコスモス 2006 ヒメウコギ 2005 ヨメナ 2004 ヒイラギ

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11月16日(月) ツノゴマ

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この一枚が得られずに、幾度も繰り返し臍(ほぞ)を噛みました。実の具合がいいと花がなく、花を見つけると脇に実がなくという不幸な出会いを重ねること数度、ようやく両方を一緒のフレームに入れることに成功です。
おまけに、かなり冷え込む季節になったのに、葉もまだこうして元気でした。実も花も葉も茎も、すべてが毛むくじゃらで、これが防寒対策になっているのでしょう。
しかし、なんと言ってもツノゴマの見どころは鈎状になった実の先です。これが刺さると動物も苦しむそうで、なにもせっかく運んでくれる相手を痛めつけることはないのに…と憎らしくなります。過ぎたるは及ばざるがごとしの見本です。

<補注1> 仲間のキバナツノゴマについて、花と若い実が隣り合った写真を撮ることができました。(2019年8月27日
<補注2> キバナツノゴマに続き、ふつうのツノゴマも実が若い段階を捉えました。(2019年9月20日

過去のきょう 2014 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2013 トウガラシ(ゴシキトウガラシ、ハナトウガラシ) 2012 イロハモミジ 2011 カイノキ 2010 キッコウハグマ 2009 シオデ 2008 ヨシ(アシ) 2007 フユザクラ 2006 コンギク 2005 コンギク 2004 アブチロン

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11月15日(日) キウイフルーツ

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塀の外から「1個失敬!」もありかな、と思ったものの、食べごろがわからない(こんなに寒くなって熟すもの?)のでパスしておきました。そしたら、国内産の出荷はいまごろから5月初旬までだそうで、ああ、惜しいことをしました。
その国内ものは愛媛が主産地でも、世界的にはイタリアがトップシェアで、キウイと言えばニュージーランドでしょ、と思っていたら足下をすくわれました。
さらに、鳥のキーウィに似ているからついた名前だと思っていたら、「キーウィ」は「ニュージーランドの」という形容詞だそうで、この果物を作り出したニュージーランドが、アメリカに売り出すときにつけた愛称なのだそうです。
ずいぶんトリビアにあふれたキウイなのに、ダメ押しは雌雄異株だということで、花が咲く5月ごろには、雄花(雄株)を探す(注1)のに苦労させられそうです。

<補注1> 翌々年、無事に雌雄両方の花を撮影できました。(2017年5月25日
<補注2> 若い蔓の様子を収録しました。(2018年5月17日

過去のきょう 2014 コクサギ 2013 コモチクジャクヤシ 2012 オオバナノコギリソウ 2011 ワイルドオーツ(ニセコバンソウ) 2010 ヘビノボラズ 2009 コウカジュ 2008 ルリフタモジ(白) 2007 イヌマキ 2006 サイカチ 2005 ノコンギク 2004 コセンダングサ

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11月14日(土) オランダセンニチ

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オランダセンニチというからオランダの生まれかと思うと、原産地は南米や東南アジアだそうで、ハハァと勘づきます。調べると、やはり江戸後期に日本にやってきたそうで、舶来モノにはたいがいオランダを冠した時代の名残でした。
花の風貌はたしかにセンニチコウに似ていなくもありません。ただ、黄色に赤丸という花はいささか漫画的に過ぎるし、丈夫そうな葉も少し興ざめです。
もちろん、あちらはヒユ科、こちらはキク科ですから、両者はまったく別物です。ハーブとして使うとも言い、そのときはパラクレスと呼ぶそうです。ただ、その語源がわからないので、とりあえずオランダセンニチ(注)と覚えることにします。

<補注> YListによれば、標準和名はキバナオランダセンニチです。

過去のきょう 2014 ヌスビトハギ 2013 小菊(イエギク) 2012 シロモジ 2011 トネリコ 2010 カラスノゴマ 2009 ミツデカエデ 2008 ヒシ 2007 ハツカダイコン 2006 ヒメノウゼンカズラ 2005 モッコク 2004 ウインターコスモス

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11月13日(金) サキシマフヨウ

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フヨウは暑い盛りの花と思いがちでも、季語的には秋に属すし、実際に先月まではチラホラと咲いているのを見かけました。しかし11月もここまで来ると、さすがに花を開くことはなく、もっぱら蒴果が目立つ状態になっています。
それなのにフヨウの花です。先島という冠がついていて、その生まれ故郷では1月までも花を見せてくれるのだそうです。
さて先島とはどの範囲を言うのか、せっかくの機会なので確認しました。どうやら琉球(沖縄)より先の島々、つまり宮古列島と八重山列島がそれに当たるようです。ただ、そこに例の尖閣諸島が入るかどうかが微妙なのでした。
たしかに、尖閣に限らず先島全体の歴史の複雑さには驚きます。ただ、それは人間が勝手に国を作り、領有を争うから起こる問題で、そこに育つ動植物たちは「僕らのように住み分ければいいのに」と笑っているに違いありません。

過去のきょう 2014 アベマキ(とクヌギ) 2013 イヌビワ 2012 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2011 アシボソ 2010 パイナップルセージ(サルビア・エレガンス) 2009 ヤブサンザシ 2008 オオカメノキ(ムシカリ) 2007 コミカンソウ 2006 プレクトランサス・モナ・ラベンダー 2005 センニンソウ 2004 セイオウボ(西王母)

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11月12日(木) オオアマドコロ

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わ、実も葉っぱも大きいな! 実がまだこんなに残っているし、葉は色が変わったものと緑のままのものが比べられるし、サイコーじゃん!!
と、現場ではすばらしく舞い上がって撮ってきた写真を部屋で見て、バカじゃん、お前…と一人つぶやきました。スケールを写し込まないと、実の直径も葉幅の広さも、よくわかりません。まだ感動の余韻があればこそ、多少はその雄大さの記憶が蘇るものの、客観的な記録としては大反省の一枚です。
そこで言葉で補うと、ふつうのアマドコロよりはすべてがふた回り大型でした。実も葉も、さらに草丈(茎の長さ)も明らかに「ふつう」とは違います。
と書いてみて、ひと回り・ふた回りというのはアバウトな表現だと気づきました。ただ、使うにはとても便利だし、「ひと回りって何パーセント?」と突っ込まれたこともないわけで、自分で覚えるためとか、素人間で話すには誠に便利な指標です。

過去のきょう 2014 メガルカヤ 2013 ゴクラクチョウカ 2012 バクチノキ 2011 セイヨウニンジンボク 2010 アコニット(セイヨウトリカブト) 2009 ヤブムラサキ 2008 カキ(品種不明)  2007 イチゴノキ 2006 ケンポナシ 2005 ハマギク 2004 アメリカソライロアサガオ

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11月11日(水) ウンナンハギ(四季咲きウンナンハギ)

151111unnanhagi
和名はウンナンハギでいいのに、園芸的にはそれに「四季咲き」という修飾を加えて呼ぶようです。本当に春夏秋冬のそれぞれに咲いてくれるものか、まだ自分の目で確かめたわけではないものの、少なくてもいまごろにこうして華やかな色合いを見せてくれるのだから、お庭にはかなりありがたい存在です。
さて、雲南とはどのあたりだったろうと確認したら、いま総選挙で話題のミャンマーと境を接する中国西南端の地域でした。Wikiには、「気候も多様」「動植物相が豊富」「園芸の分野では新種の花卉の産地」とあります。
おもしろそうなところに思えたものの、調べると雲南省だけで日本全部よりも広いわけで、そりゃー多様で豊富でしょうなあ…とガッテン・ガッテンでした。

過去のきょう 2014 ウワミズザクラ 2013 コハウチワカエデ 2012 センブリ 2011 オオブドウホオズキ(トマチロ) 2010 カイノキ 2009 オシロイバナ 2008 シュウメイギク(八重) 2007 セイオウボ(西王母) 2006 ラッキョウ 2005 ミツマタ 2004 ウメモドキ

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11月10日(火) クミスクチン(ネコノヒゲ)

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ネコノヒゲという別名はじつに見たままの直球です。このごろは有名な猫写真家が出て猫番組も流れているので、この草も人気にあやかってほしいものです。
そして、見た目が楽しいだけでなく、オシッコ関係に幅広い薬効があるというのがこの草の売りです。その方面ではネコノヒゲよりもクミスクチン(標準和名)と呼ばれ、沖縄では大規模に栽培されているようです。
窓辺に鉢植えを置けば(関東では露地の冬越しはやや無理)、退屈しのぎにヒゲをなでたり、むくみが出たときはカップに葉を浮かべたり(注2)できます。猫好きで、しかもそちら方面に問題ありの方には超お薦めの一品です。

<補注1> 猫を名乗る植物はいくつかあります。
猫の尻尾 ☆ 猫の舌 ☆ 猫の目草 ☆ 猫の乳 ☆ 猫のミント
<補注2> クミスクチン茶を試してみました。(2020年8月15日

過去のきょう 2014 アイノコセンダングサ 2013 ツワブキ 2012 ユリノキ 2011 ツリバナ 2010 ウラジロノキ 2009 トキリマメ 2008 ミドリハッカ(スペアミント) 2007/font> トウゴマ 2006 シロアザミゲシ 2005 ヒメツルソバ 2004 アオジクユズリハ

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11月9日(月) コエビソウ

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ベロンと出した舌の模様がまたエビの胴体のようで、赤い苞葉がエビを思わせるだけでなく、こういう相似形が隠されているのは不思議なことです。
あるいは、臙脂色の雄シベ(葯)と、そこから飛び出した白い雌シベ(柱頭)の姿もどこか動物的です。派手な苞葉に隠れて見過ごされがちなコエビソウの花には、なかなかに注目すべき見どころがありました。
さて、雌シベ・雄シベというと、それが結実したところを見たいのが人情です。しかし、年がら年中、花が咲いているばかりで、実らしきものを見た記憶がありません。カメムシくん(チャバネアオカメムシ)はのんびり陽向ぼっこしているばかりで、こら、しっかりと花粉媒介してあげなきゃ、ダメムシだって言われてしまいますよ。

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11月8日(日) アサリナ

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初夏から霜が降りるころまで花が咲き続けるというお得な一品です。蔓で這い上がり、小さめの葉を密につけるので、グリーンカーテンに向いています。
ただ、いまごろになると窓からの日光が恋しくなりますから、この元気さが裏目になることもありそうです。せっかく育ったものを刈り込まなくてもいいよう、窓を遮らない生け垣仕立てにするのが無難な活用法でしょう。
ツタバキリカズラ(葉=蔦、花=桐、蔓=葛)という、どうにも無理っくりな和名があるとは言え、ここはあっさりとアサリナ(属名)でよさそうです。もう一つ、ツルキンギョソウとも言うそうで、和名をつける人はご苦労さまなことです。

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11月7日(土) ハンカチノキ

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今年はどうも紅・黄葉が一般によろしくありません。色づきが悪いだけでなく、色づく前に落ちてしまう葉も多く感じます。ハンカチノキもそんな具合で、まるで色づかないままの葉が、一枚、また一枚と舞い落ちていました。
ただ、捨てる神あればなんとやらで、葉に邪魔されなくなったおかげで、たくさんの実がこれ見よがしに風に揺れていました。夏のまだ緑だった段階と比べると、かなりふっくらと充実した形で、縦の筋目もはっきりしています。
こういう重量級の実を鳥が食べるシーンはまだ見たことがありません。たとえ食べたとしても、排出に無理が伴いますから、たぶんパスすると思います。
まして、風で運ばれるわけもなく、もっぱらボトンと落ちてはそこで芽吹くしかありません。確実な代替わりだけを狙い、勢力範囲を増やすことなど考えない…なかなかに堅実というか、これぞ一所懸命の見本というハンカチノキです。

<補注> 実や花に比べると、冬芽はとても地味でした。(2024年3月12日

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11月6日(金) サルビア・イエローマジェスティ

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黄色いサルビアというのは初めて見ました。もっとも、葉がやたら大きくて、全体の背丈もあるので、あまり素直にサルビアとは思えませんでした。
しかし、「それではなに?」と言われると、やっぱり花がサルビアの形で、花と同じ色の萼が花後も残っていて、サルビアと思わざるを得ません。
学名だとSalvia madrensis cv.Yellow Majestyで、つまりサルビア・マドレンシスの園芸種ということになります。その原種「サルビア・マドレンシス」は、メキシコのシエラマドレ山脈の高地に自生するものだそうです。
ずいぶん環境の違う地で、見知らぬ爺さんに「お前はなんじゃ?」と品定めされようとは思わなかったでしょうに、輝くような黄色の穂と高い背丈は、日本の秋花壇では、だんだんとモテる存在になるかもしれません。

過去のきょう 2014 ササクサ 2013 嵯峨菊(イエギク) 2012 コハウチワカエデ 2011 ヒメイチゴノキ 2010 シロバナキツネノマゴ 2009 オオミサンザシ 2008 イシミカワ 2007 オオオナモミ 2006 アキノノゲシ 2005 ムベ 2004 ヤツデ

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11月5日(木) アマメシバ

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しもぶくれの真っ白美肌に臙脂色のお帽子が映えます。さらに赤く滲んだおちょぼ口まで加わって、もうこれはほとんど漫画の世界です。
雌花の萼が臙脂色だったのは、このときのためだったようです。この萼が、もし雄花と同じ白だったら、ここまで笑える姿にはなりません。
ただ、この実はずっとこのままではなくて、皮がやや茶色になり、割れてなかから黒い種が覗きます。そうなると、かわいらしさがグッと薄れる代わりに、珍奇性はさらに高まります。食品としての販売に禁止措置がとられたせいで、苗まで入手がむずかしくなってしまっているのがとても残念です。

過去のきょう 2014 ツルウメモドキ 2013 トウネズミモチ 2012 チチコグサ 2011 タチシオデ 2010 マコモ 2009 ヤブミョウガ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 コバレンギク(ヒメバレンギク) 2006 センボンヤリ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 ナンテン

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11月4日(水) ハナトリカブト

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知床で見たエゾトリカブト(推定)の姿を忘れないうちに、今度は中国原産のハナトリカブトに会えました。花の帽子が、エゾトリカブトやふつうのトリカブトと比べると浅めです。また、葉の切れ込み具合は菊のような感じがします。
これとオクトリカブト(別名:アイズトリカブト)の二つは、生薬であるブシの原料になるそうです。毒はまた薬にもなるという典型例です。
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さらに、この花は切り花として売られることがあるそうです。たしかに、色も姿も美しいので、商品性は高いことでしょう。もし買おうとしたら、その危険性をちゃんと説明してくれるものか、ぜひ花屋さんで出会ってみたいものです。

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11月3日(火) ニオイサンタンカ

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白花のサンタンカもあるのかと目を見開かされてから2カ月、「今度は黄色になってみたけど、どぉ?」とニオイサンタンカがささやいていました。
いやいや、花色の変化をチェックしに来たのではなくて、花後にできるという丸い液果が楽しみだったのです。しかし、実らしきものはどこにもありません。
さて、いつごろ、どの辺が膨らむのだろうと、シゲシゲ眺めていたら、あ、もしかしてこれ?という赤い球状物体(白矢印)がありました。マッチの頭よりまだ小さく、しかも花殻がとれて残った部分なので、ほかの花や葉に埋もれる感じです。
さてこうなると、この実がどのくらいまで膨らむものか、とか、ほかのサンタンカ類にも実はつく(注)ものか、とか、またぞろ宿題ができてしまいます。まんざらニオイサンタンカの匂いのせいばかりではなく、頭が痛くなりました。

<補注> ふつうのサンタンカの実が比較的膨らんだ状態を見ることができました。(2020年10月15日

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番外編 : ハズレ、引いたか?

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メインパソのHDDが、容量の6割近くまで(左図)埋まってきました。これが2/3を超えるとトラブルが起きやすいというのが定説なので、使用年数はまだまだ余裕(2013年2月購入)で、ごく快調に使えているというのに、この際、一気に4倍の容量(500GB→2TB=右図)に増やしておくことにしました。
このところ贔屓にしているウエスタンデジタル(WD)が機種の統合を予定していて、旧機種の価格が少しこなれてきたのも魅力(送料ともで7,996円)でした。
まずは新HDDを外付けにしてデータをコピーし、それと旧HDDを交換(旧HDDはサブ機に移植)して、作業はごく簡単に終了です。ただ、自分の場合はメールのデータを本来の場所(プログラムのあるCドライブ)ではなく、HDDにしているので、その設定をし直さなければいけません。また、FTPのローカルデータの所在地を、HDDのドライブレター変更(DからHへ)に合わせて変えなければなりません。
ところが、FTPの方はなんなくできたものの、メールの設定変更が難物です。方法はあるらしくても、とても自分に理解できるものではなく、さて困ったぞ、と思ったとき、ひらめきました。HDDのドライブレター自体を元のものに直してしまえば(元のレター:Dは空いている)いいのでは!?
まるっきりの独り相撲に苦しんだわけで、問題はバカバカしいほど簡単に解決しました。せっかく変えたFTPの設定も元に戻し、サブ機の方もHDDを増設した形で余裕になり、これでめでたしめでたしです。

しかし問題というのは尽きないもので、信頼していたWDがどうも騒々しいのです。データをコピーしていたときからずっと、なにやらゴロゴロと音がします。いままで何台も使っていて、他メーカーも含めて、こんな音がしたのは初めてです。
カリカリ音ではないし、クルスタルインフォにかけても異常はないので、気にすることではないのでしょうか。ただ、せっかく静音を誇っていたメインパソが、ちょっとうるさいヤツになってしまいました。使用3日目のきょう、少し静かになってはいるようでも、さてこの先どうなることやら。
いらないことを敢えてやってしまってスカになるという自分の悪癖がまた出てしまったか、と、なんとなくダークな気分です。

<追録1> その後、どうしても気になるので、買ったお店に電話してみたら、一度返送してくれということでした。向こうでテストすると、異音は認められなかったとのことでも、親切に交換してくれました。新しいものも多少の音はするものの、前のように不安を誘うレベルではありません。とりあえず一件落着です。(2015年11月8日)
<追録2> 5年半後、ほぼ同等品のHDDに換装したら、その静音性は驚くべき水準になっていました。(2021年5月6日

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11月2日(月) アフリカホウセンカ(インパチェンス)

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ある朝、インパチェンスの株元に落ちた花殻を掃除しようとして、「うぉ!」と腰が引けました。どう見てもこれは芋虫です。
種を弾き出すしくみはいろいろあるわけで、インパチェンスは実(莢)が縦方向に急激に丸まることで、なかの種を強制排出するのでした。まだ熟していない実を無理に弾けさせたので、種はまだ白くて、飛び散っていません。しかし、熟していると種は茶色だし、目にも止まらぬ速さでバラバラと散布されてしまいます。
枯れた花は地面に落ちるだけでなく、葉にまとわりつくので、あまりきれいな見かけではありません。来年はもうやめようと思っていたのに、これだけ派手に種をばら撒かれた日には、どうもまたお付き合いをしなくてはいけないようです。

<補注> キツリフネの種が同じ弾け方をするのを見つけ、これらがツリフネソウ属(Impatiens)であることを理解しました。(2018年7月7日

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11月1日(日) パキラ

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ヘーゼルナッツに味をしめて、カイエンナッツ(パキラの実)も市販されていないか調べてみました。しかし、さすがに毒性ありのものは簡単には手に入らないようです。ジャガイモの芽と同じソラニンがそのいけない成分らしいので、それならジャガイモも販売禁止だろうよ!と、一人で毒づいてしまいました。
となると、このパキラの実が熟してパックリ割れる(注)のを待つしかなくても、所有権のないものをいくら待っても無駄なことです。とりあえず、「あの実はこんなに大きくなるのかあ」という素朴な感動だけを楽しんでおくことにしました。
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上を向いていた実がどのくらいで垂れ下がるのか、とか、先端の長いヒゲ(たぶん雌シベの痕跡)はいつごろとれるのか、とか、若い実を包んでいた皮状の物体はいつなくなってしまうのか、とか、パキラの実についての疑問はいろいろです。いえいえ、そんなプロセスよりも大事なのはナッツの味です。
鉢植えのパキラを、ここまで大きくは育てられないよなあ、と考えたあげく、いっそ温暖化がもっと進んでくれて、関東でも露地植えができるようになってくれんものか…などと、誠に自分勝手な妄想に浸る爺サンでした。

<補注> パックリと割れたあとの皮と芯だけを見たあと、なかの種を手にとってみることができました。(2019年11月26日

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