番外編 : 空中浮揚の400トン
今回、弘前に着いてまず駆け付けたのはお城です。まるで団体観光客と同じ行動で照れはしても、いま、弘前城はとんでもないことになっているのです。
お城(天守)を持ち上げて運ぶなんて、ずいぶん豪快なことを考えるものです。以前、鉄筋の体育館を同じように移動させるのを見たことがあって、対象物の大きさ(容積)で言えばあちらの方が明らかに上でした。しかし、重さ(400トン)とか古さ(築400年)とか考えると、お城の引越しの難儀度はまた別格でしょう。
じつは弘前城の引越しはこれで2回目(初回は明治から大正にかけて)だそうで、今回も昔と同じように、天守の土台である石垣を修理したあと、また元の位置に戻すのだそうです。あえて石垣の縁という不安定な場所に位置するこの天守ならではの苦労でも、おかげでこんな珍しい工事を見ることができたというわけです。
この日は残念ながらジャッキアップの準備作業しか見られなかったものの、古いお城の壁にヒビ一つ入れるでもなく進む工事には感心するしかありませんでした。待ち受ける仮土台(写真左手)にこの天守がピッタリ収まったその夜、作業にあたった人たちが呑むビールはことのほか旨いだろうな…と、心底うらやましくなりました。
お城(天守)を持ち上げて運ぶなんて、ずいぶん豪快なことを考えるものです。以前、鉄筋の体育館を同じように移動させるのを見たことがあって、対象物の大きさ(容積)で言えばあちらの方が明らかに上でした。しかし、重さ(400トン)とか古さ(築400年)とか考えると、お城の引越しの難儀度はまた別格でしょう。
じつは弘前城の引越しはこれで2回目(初回は明治から大正にかけて)だそうで、今回も昔と同じように、天守の土台である石垣を修理したあと、また元の位置に戻すのだそうです。あえて石垣の縁という不安定な場所に位置するこの天守ならではの苦労でも、おかげでこんな珍しい工事を見ることができたというわけです。
この日は残念ながらジャッキアップの準備作業しか見られなかったものの、古いお城の壁にヒビ一つ入れるでもなく進む工事には感心するしかありませんでした。待ち受ける仮土台(写真左手)にこの天守がピッタリ収まったその夜、作業にあたった人たちが呑むビールはことのほか旨いだろうな…と、心底うらやましくなりました。
| 固定リンク
コメント