10月26日(月) エゴノキ
エゴノキの種は、こうして触ってみたかったものの一つです。「戦時中はこの木の種でお手玉を作ったのよ」という話を年配の女性からお伺いし、そのときはまだ実が青い時期で、実のなかにどんな種があるのか、確認ができなかったのです。
ふつう、お手玉には小豆を入れるはずなのに、貴重な食料品を遊びに使うなんてとんでもない!という時代があったのです。「代用品」という言葉がほぼ死語になったこの時代にしみじみ手に取ると、この代用品は小豆よりも少し軽くて、その分、軽快な音を立てて、わずかばかりのもの悲しさを誘ってくれました。
面白いことに、皮がひとりでに剥けて、種だけになった実が少なくありません。もちろん、しぶとく萎んだまま残っている皮もあるものの、これは剥くとなかが未熟のものがあって、エゴノキの実は樹上で剥ける品がどうやら上物のようです。
ふつう、お手玉には小豆を入れるはずなのに、貴重な食料品を遊びに使うなんてとんでもない!という時代があったのです。「代用品」という言葉がほぼ死語になったこの時代にしみじみ手に取ると、この代用品は小豆よりも少し軽くて、その分、軽快な音を立てて、わずかばかりのもの悲しさを誘ってくれました。
面白いことに、皮がひとりでに剥けて、種だけになった実が少なくありません。もちろん、しぶとく萎んだまま残っている皮もあるものの、これは剥くとなかが未熟のものがあって、エゴノキの実は樹上で剥ける品がどうやら上物のようです。
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