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追加編 : 知床の植物

今回の知床の旅では、短い滞在と少ない撮影時間にもかかわらず、たくさんの珍しい植物に出会いました。それらを一つひとつ掲載していると季節が変わってしまうので、ここに一挙にまとめて載せておきます。
Namikisou
<ナミキソウ> 並木さんの草ではなくて、波が来るように見えるという名前です。海岸の砂地に、青紫の小波が並んでいました。
Ezooguruma
<エゾオグルマ> 湖面を背景に、やたら丈夫そうな茎や葉が花よりも印象的でした。ふつうのオグルマとはまるで似ていなくて、分類的にはキオンと同属になります。
Murasakibenkeisou
<ムラサキベンケイソウ> 葉~茎~蕾~花と連なる紫のグラデーションが渋くて、ふつうのベンケイソウとはずいぶん違うムードです。オホーツクの海面を背景にすればもっと映えたでしょうに、うまい構図に恵まれませんでした。
Verbascum_thapsus
<ビロードモウズイカ> ビロードモウズイカの花はちゃんと開かないと思っていたら、こんなにパッカリと開いていました。気候のせいか、撮影時間(朝6時20分)のせいか、よくわかりません。
Kawaramatuba
<カワラマツバ> 河原ならぬ海岸(砂地)に咲いていました。あまり湿り気のない山の荒れ地に育つこともあり、細身のわりには丈夫な性質です。
Ezohuuro
<エゾフウロ> 淡いピンクの花に似合わず、萼や葉が毛深いところが特徴です。フウロ仲間の象徴である御神輿のような実がついていました。
Yanagitanpopo
<ヤナギタンポポ> タンポポと見るには背丈がありすぎます。柳と見るには葉脈が深すぎます。それでも、ほかに呼びようがないなあと考えつつ見ていたら、ヤナギタンポポでいいかと思えてきました。
Torikabuto
<エゾトリカブト> ホテルのすぐそばの小道にありました。これをいきなり食べる人はいないとは思っても、「きれいね」とか摘む人がいないか、心配になります。
切れ込んだ葉がやや太く、ふつうのトリカブトかもしれないと迷いつつ、切れ込みや葉先の鋭さ、および知床で見たという状況証拠でエゾトリカブトとしておきます。

<補注> 札幌ではオクトリカブトを見ました。(2022年11月1日

150909turiganeninjin
<ツリガネニンジン> 野原一面に紫の風鈴が揺れていて、こんなにビッシリと群生しているツリガネニンジンを初めて見ました。その数が多いだけでなく、一本一本がガッシリと丈夫です。茎が細いわりに背が高くて、倒れやすい草だと思っていたのに、こんなに頑強な姿を見て、イメージがグッと変わりました。

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