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9月5日(土) ウンラン

150905unran1夢の園などと安直な言葉は使いたくないとは思いながら、ここはそうしか言いようのない場所でした。サロマ湖をオホーツクの海と隔てる細い(と言っても幅200~700m)砂州が、長さ20kmにわたって花園になっているのです。
そこをできるだけ効率的に見て回ろうと借りた自転車は、走り出して10秒で足手まといのものになりました。うわ、憧れのウンランが足下を埋めています。
マツバウンランのことを調べていて、「そもそもウンランってなに?」と思ったのが、この草への憧れの始まりでした。気にしていると、ツタバウンランとかムラサキウンランとか、ウンランを本家とする名前があることに気づきます。
150905unran2そのウンラン(海蘭)は、海岸の砂の上にポコリ・ポコリと群落を作っていましたが、なかにはこうしてハマナスとツーショット状態のものもありました。別にほかのものに絡みつく生態ではないようですが、ここのハマナスが砂地に低く這うので、こういうかわいい競演が実現しているようです。
150905unran3うまい具合に最高の時期にあたりました。花には飛び出した距があって、たしかに蘭とも見えますが、オホーツクで会ったということもあって、自分的にはクリオネを連想してしまいました。小さな花のわりに、実がずいぶん立派です。
どれだけ潮風が吹きすさんでも、分厚い流氷が押し寄せても、この小さな生命体はここまで命をつないできたのです。唐突にも「一所懸命」などという陳腐な言葉がこみ上げてきて、視界が少しだけ滲んだのでした。

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