« 9月4日(金) マテバシイ | トップページ | 番外編 : ウトロの夕景 »

9月5日(土) ウンラン

150905unran1
夢の園などと安直な言葉は使いたくないとは思いながら、ここはそうしか言いようのない場所でした。サロマ湖をオホーツクの海と隔てる細い(と言っても幅200~700m)砂州が、長さ20kmにわたって花園になっているのです。
そこをできるだけ効率的に見て回ろうと借りた自転車は、走り出して10秒で足手まといのものになりました。うわ、憧れのウンランが足下を埋めています。
マツバウンランのことを調べていて、「そもそもウンランってなに?」と思ったのがこの草への憧れの始まりでした。気にしていると、ツタバウンランとかムラサキウンランとか、ウンランを本家とする名前があることに気づきます。
150905unran2
そのウンラン(海蘭)は、海岸の砂の上にポコリ・ポコリと群落を作っていたし、なかにはこうしてハマナスとツーショット状態のものもありました。別にほかのものに絡みつく生態ではないようなのに、ここのハマナスが砂地に低く這うので、こういうかわいい競演が実現しているようです。
150905unran3
うまい具合に最高の時期にあたりました。花には飛び出した距があって、たしかに蘭とも見えるし、オホーツクで出会ったということもあって、自分的にはクリオネを連想してしまいました。小さな花のわりに、実がずいぶん立派です。
どれだけ潮風が吹きすさんでも、分厚い流氷が押し寄せても、この小さな生命体はここまで命をつないできたのです。唐突にも「一所懸命」などという陳腐な言葉がこみ上げてきて、視界が少しだけ滲んだのでした。

過去のきょう 2014年 アベマキ 2013年 モミジガサ 2012年 ランタナ 2011年 シマトネリコ 2010年 ツリガネニンジン 2009年 フジカンゾウ 2008年 ムカゴイラクサ 2007年 タムラソウ 2006年 ナンバンギセル 2005年 ヒメマツバボタン 2004年 モクレン

|

« 9月4日(金) マテバシイ | トップページ | 番外編 : ウトロの夕景 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 9月4日(金) マテバシイ | トップページ | 番外編 : ウトロの夕景 »