7月29日(水) グロリオサ
生け花でときどき見かけます。百合の種類だろうと思っていたら、いわゆるユリ類(ユリ属)ではなくて、グロリオサ属という独自グループでした。
実際、生態もふつうのユリとは違い、葉先の巻きひげであちこちに絡みます。切り花になって澄ました姿とは違い、地植えでは茎葉がワヤクチャで、それにこのハチャメチャの花ですから、かなり収拾をつけにくい様子です。
その姿以上に鬱陶しいのは例の分類方法に関わることです。従前のクロンキスト体系であればユリ科グロリオサ属だったものが、APGだとグロリオサ属はイヌサフラン科に入れられてしまいました。「百合ではない」のは渋々うなずくとしても、「イヌサフランの仲間だ」と言われると、俄には信じがたい気持ちです。
実際、生態もふつうのユリとは違い、葉先の巻きひげであちこちに絡みます。切り花になって澄ました姿とは違い、地植えでは茎葉がワヤクチャで、それにこのハチャメチャの花ですから、かなり収拾をつけにくい様子です。
その姿以上に鬱陶しいのは例の分類方法に関わることです。従前のクロンキスト体系であればユリ科グロリオサ属だったものが、APGだとグロリオサ属はイヌサフラン科に入れられてしまいました。「百合ではない」のは渋々うなずくとしても、「イヌサフランの仲間だ」と言われると、俄には信じがたい気持ちです。
<追録> 翌年、同じ場所の花はこんな(↓)色でした。自分で変化したのか、違うものが植えられたのかは不明です。(撮影:2016年7月11日)
<補注> 標題としたグロリオサは属名そのままであり、はた衛門ルールでは避けたい呼び方です。ところがグロリオサの種類の見分けがとてもむずかしく、種小名の特定ができないまま、新規の記事を収録しました。(2024年7月9日)
過去のきょう 2014 ハナイカダ 2013 アマチャヅル(雌花) 2012 シマトネリコ 2011 トケイソウ 2010 ベニスジヤマユリ 2009 ヌマトラノオ 2008 ウマノスズクサ 2007 カライトソウ 2006 ママコノシリヌグイ 2005 オミナエシ 2004 ホウキギ(コキア、ホウキグサ)
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