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7月20日(月) アオギリ

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かつては「よくわからない」で片付けていたアオギリの花です。一昨年、少しだけ作りがわかったので、今度はさらにグッと迫ってみました。
今年の収穫は、まず花びらだと思っていたパーツが萼だとわかったことです。写真には逆さ瓢箪型の蕾が1個だけ写っていて、そのカプセル状の萼が5つに割れて寸法がのび、反り返ってカールしたものが花びらに見えるのでした。
その萼の内側は赤いのかと思うとさにあらずで、穂の先端にある雄花(飛び出た球体が葯の塊)のそこは黄色です。では雄花の萼が黄色で雌花は赤いのかと思うとこれもまた違い、雌雄ともに咲いた初日は黄色で、翌日は赤く変化するのです。つまり、この穂では雄花が当日開花したもので、雌花はそれ以前に咲いたものとわかります。雌花の一つはすでに萼が枯れ、実が開き始めています。
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その実がさらに熟すと、まるで獲物を狙う鷹の爪のようです。これも2年前に不完全なレポートをしていて、これが補完・修正バージョンになります。
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さて、その実を割ってみました。いきなりおつゆがジョジョッとこぼれてびっくりです。来月半ばにはもうこれが自分で割れ、青い種が露出するというのに、その種はまだまるでアコヤ貝のなかの真珠のような姿でした。
と冷静を装ってはいても、ジョジョッとこのおつゆがこぼれたとき、すかさずオオスズメバチが水を飲みに来たのには焦りました。いったいどこで見張っていたのか、割った実にオレンジのヘルメットくんが止まったのです。
あわてて実を地面に捨てたら、どこかに行ってしまいました。オオスズメバチのなかにも温厚な御仁がいるらしく、もし「なんで落とすんだよ!」とか絡むヤツだったら、いまごろワタシは病院のベッドか棺桶のなかにいたはずです。

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