« 6月30日(火) モモ | トップページ | 7月2日(木) サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) »

7月1日(水) ムラサキクンシラン(アガパンサス)

150701agapanthus1
白い紫君子蘭の奥手に紫の紫君子蘭を配したとき、たぶん自分の顔はニヤけていたことだろうと思います。かつてはアガパンサスという通称さえ知らなかったくせに、このごろは生意気に和名で呼んでいたのがニヤつきの原因です。
和名をつけたころにも白花種があることは知られていたことでしょうに、学者の方々というのは案外に大掴みな命名をするものです。「白い紫」が嫌なら、アガパンサス・アフリカヌスと呼べばいいでしょ!ということなのでしょう。
150701agapanthus2
さて、そのAgapanthus africanusの分類がまた厄介です。3日前のギンヨウアカシアで分類体系の話をしたら、そこからはわざとのように面倒な来歴を持つ草木が続きます。もういい加減、元の「きれいだね・かわいいね」に戻りたくなります。
そんな弱気を招いたアガパンサスの来歴とは…、新エングラー体系=ヒガンバナ科、クロンキスト体系=ユリ科、APG体系のⅡではアガパンサス科、Ⅲではヒガンバナ科というものなのです。グルッと回って元の鞘という感なきにしもながら、その周辺事情たるや、見て見ないふりが最適解と思わざるを得ません。

<補注> またもや「白い紫」を見つけました。(2020年7月14日

過去のきょう 2014 クマノミズキ 2013 オグルマ 2012 チシャノキ 2011 サジオモダカ 2010 オオバジャノヒゲ 2009 オニシモツケ 2008 マタタビ 2007 コナスビ 2006 アリアケカズラ 2005 ハルシャギク 2004 ザクロ

|

« 6月30日(火) モモ | トップページ | 7月2日(木) サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 6月30日(火) モモ | トップページ | 7月2日(木) サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) »