6月12日(金) ドクウツギ
これだけの美貌ですから棘はチョー痛いのです。いやいや、棘は冗談でも、この真っ赤な実も、艶のある革質の葉も、チョー強力な毒で、食べると激しい嘔吐のあとに痙攣を起こし呼吸麻痺になり、ついには死に至ると言います。
事故のたびに駆除され、人為的な絶滅危惧種とも言える存在です。ただ、本当のレッドリスト掲載種と違って性質は強健ですから、野山には残存しています。野歩きする人間は、洒落でも口にしないよう(実を一つ口に含んだだけで強い痺れが来るそうです)、しっかり記憶にとどめる必要があります。
いまは花の時期が終わり、その萼が赤い外皮となって実(種)をくるんでいる状態です。赤から黒に変わった皮の割れ目から種が見えています。
カツラやハナノキを思わせる雌雄異花は春に咲くので、次の撮影課題です。雌雄が違うと雄株を探すのに苦労するのが通例なのに、ドクウツギは雌雄異花でも雌雄同株なので、「美貌の割には性格がいいね」と誉めておきます。
事故のたびに駆除され、人為的な絶滅危惧種とも言える存在です。ただ、本当のレッドリスト掲載種と違って性質は強健ですから、野山には残存しています。野歩きする人間は、洒落でも口にしないよう(実を一つ口に含んだだけで強い痺れが来るそうです)、しっかり記憶にとどめる必要があります。
いまは花の時期が終わり、その萼が赤い外皮となって実(種)をくるんでいる状態です。赤から黒に変わった皮の割れ目から種が見えています。
カツラやハナノキを思わせる雌雄異花は春に咲くので、次の撮影課題です。雌雄が違うと雄株を探すのに苦労するのが通例なのに、ドクウツギは雌雄異花でも雌雄同株なので、「美貌の割には性格がいいね」と誉めておきます。
<補注> 春の赤い芽をとらえたあと、開花の様子を収録しました。(2017年5月9日)
過去のきょう 2014 クラマゴケ 2013 フェイジョア 2012 ムシャリンドウ 2011 アリウム・ギガンテウム 2010 オオテンニンギク 2009 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008 シナノキ 2007 オオマツヨイグサ 2006 ムシトリナデシコ 2005 クリ 2004 クチナシ
| 固定リンク
コメント
はた衛門さん、おはようございます。
こんなウツギもあるのですか。
葉っぱはウツギっぽいですが、
実を囲んでいる姿はなんとなくクサギを連想します。
わたしはモミジイチゴ以外は口にしませんが、
なんでもすぐに口に入れちゃう人がいるので、
その方が心配です^^
投稿: ブリ | 2015-06-12 07:27
ブリさんへ:
ウツギを名乗ってはいても、ドクウツギ科ドクウツギ属です。
この科にはドクウツギ属しかなく、しかも日本ではこの属には
この1種しかないという孤高のお人です。
投稿: はた衛門 | 2015-06-13 07:06