4月6日(月) ヤブカンゾウ
金子みすゞの詩(芝草)に「京びな」という名前が登場します。題名の芝草はノシバだろうし、隣に並ぶ「かんざし草」はシロツメクサのことだろかと想像(注)はしながら、「京びな」にはまったく思い当たる植物がなくて困りました。
調べているうち、彼女が育った山口・長門地方ではヤブカンゾウをそう呼ぶらしいと知りました。たしかに、この時期の葉が重なる様子を十二単の襟元と見立てることは決して乱暴な話ではありません。
この襟元にあの暑苦しい花が乗ったら興ざめでも、春の野遊びで女の子が小さな花をそこに挿したら、ヤブカンゾウも一気にかわいいお人形です。
調べているうち、彼女が育った山口・長門地方ではヤブカンゾウをそう呼ぶらしいと知りました。たしかに、この時期の葉が重なる様子を十二単の襟元と見立てることは決して乱暴な話ではありません。
この襟元にあの暑苦しい花が乗ったら興ざめでも、春の野遊びで女の子が小さな花をそこに挿したら、ヤブカンゾウも一気にかわいいお人形です。
<補注> 金子みすゞが自分で「かんざし草」と呼んだものの正体はいくつか考えられ、シロツメクサはあくまではた衛門説です。候補のなかにはオヒシバをあげる人までいて、みすゞ本人も複数の植物を「かんざし草」と呼んだようです。
同じように「芝草」をストレートにノシバと考えたのははた衛門の短絡思考で、スズメノカタビラやメヒシバなども「芝草」と呼ぶことができそうです。
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