12月19日(金) イヌブナ

周りにいろいろな木々があるなかで、この一本だけ、黄葉がきれいに輝いていて、近づいてみたらイヌブナでした。
用材としての質がブナより劣るから「イヌ」だそうで、そもそもふつうのブナ材自体があまり高級とはされないのだから、イヌ君はさぞご不満であろうと同情します。
さて、同属メンバー同士である両者の見分けです。まずは葉の側脈(本数)が定番着目ポイントで、イヌブナが9対以上、ブナが11対以下、つまりイヌブナの方が脈の刻みが多い(≑葉身も長め)というわけです。これはヤマハゼとハゼ(ノキ)の見分けと同じで、イヌやヤマの方が細やかな側脈を持つという面白い関係です。
もう一つの違いが幹の色で、ブナが白っぽいのに対しイヌブナはかなり暗め(注1)です。写真は逆光気味なのでやや強調されてはいても、右下に見える幹は明らかに黒っぽく、しかもブナよりもゴツゴツしています。個人的には、材質がどうこうよりも、むしろ幹が荒々しく見えるところがイヌなのだと思いたいところです。
用材としての質がブナより劣るから「イヌ」だそうで、そもそもふつうのブナ材自体があまり高級とはされないのだから、イヌ君はさぞご不満であろうと同情します。
さて、同属メンバー同士である両者の見分けです。まずは葉の側脈(本数)が定番着目ポイントで、イヌブナが9対以上、ブナが11対以下、つまりイヌブナの方が脈の刻みが多い(≑葉身も長め)というわけです。これはヤマハゼとハゼ(ノキ)の見分けと同じで、イヌやヤマの方が細やかな側脈を持つという面白い関係です。
もう一つの違いが幹の色で、ブナが白っぽいのに対しイヌブナはかなり暗め(注1)です。写真は逆光気味なのでやや強調されてはいても、右下に見える幹は明らかに黒っぽく、しかもブナよりもゴツゴツしています。個人的には、材質がどうこうよりも、むしろ幹が荒々しく見えるところがイヌなのだと思いたいところです。
<補注1> イヌブナにはクロブナという別名があります。
<補注2> 若葉の様子をとらえました。(2016年4月9日)
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