10月9日（木） ミクリ

栗のイガみたいだった雌花が焼き栗もどきに変化して、2カ月のときの流れを教えていました…と書きながら激しく後悔しています。栗の実を賞味し忘れました。
なんでも口にしたがるはた衛門が味見のことを毛ほども思わなかったとは、それはそれでミクリの実のイメージを写真よりも雄弁に語っています。
いやいや、言い繕いはやめにします。この愉快な形の実にばかり気を取られ、役目を終えた雄花部分（雌花の上部）もまったく眼中にありませんでした。食味試験も、実を写すのに夢中でまったく思いが至らなかっただけです。
いい歳をして、ひとつことに注意を奪われると我を失う性格が治りません。どんなときも冷静で視野の広い人をうらやましく思います。もしかして、このミクリの実が人に落ち着きを与える妙薬だったら、今度こそパクパクいただいてみましょうほどに。

＜補注＞ オオミクリを収録しました。（2022年10月10日）

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