10月12日(日) ヤブツバキ
きょうの主題である椿がピンボケとは、ついにはた衛門にもボケが来た…のではなく、写したかったのは木の間越しの海面でした。海なし埼玉の住人が、お出かけ先ですこぶる感動してしまったシーンです。
埼玉近辺で野生の椿を見るのはもっぱら山のなかではあっても、椿はそもそも沿海性の植物だと言います。元々は暖地の海辺を好んでいたものが、その実(注)を日本海流に乗せ、青森や秋田という北の地にまで自生地を増やしたのでしょう。
椿を名乗る集落や岬が各地にあって、ひょっとしたら椿は梅や桜よりも先人たちが誇らしく思う木だったのではと想像させます。海風から葉身を守るための蝋質はキラキラと陽光を照り返し、そこに赤い花が散らされたら、これぞ日本の景色でしょう。
埼玉近辺で野生の椿を見るのはもっぱら山のなかではあっても、椿はそもそも沿海性の植物だと言います。元々は暖地の海辺を好んでいたものが、その実(注)を日本海流に乗せ、青森や秋田という北の地にまで自生地を増やしたのでしょう。
椿を名乗る集落や岬が各地にあって、ひょっとしたら椿は梅や桜よりも先人たちが誇らしく思う木だったのではと想像させます。海風から葉身を守るための蝋質はキラキラと陽光を照り返し、そこに赤い花が散らされたら、これぞ日本の景色でしょう。
<補注> 文中では「実」としたものの、正しくは「種」でした。実からこぼれ出た種はとても固いのに非常に軽く、十分に航海?可能なものでした。(2016年10月12日)
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