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8月31日(日) モミジガサ

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これまで見たモミジガサの群落のなかでは一番の大きさでした。向こう側がとろけるように霞んでいるのは、あながち開いた絞りのせいだけではありません。谷一面がズズズ~とモミジガサで覆われていました。
前にヒトリシズカの大きな群生を見たときも同じことを考えたわけで、いったい、ひとつの植物の版図というのはどこまで広がるものか気になります。共生の裏には競合があるわけで、一種類だけ際限なく殖えることはないはずでも、少なくともこの谷間にはモミジガサにとっての有力な競合相手はいなかったようです。
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さて、きのういったん途切れた訪花昆虫写真も添えておきます。吸蜜中の虫さんたちの真剣な眼差しにはいつも感動します。さしたる感謝の念もなく食卓に向かう己の自堕落さを、この眼差しに出会ったときだけは反省してみたりします。

<補注> モミジガサとは同属(キク科コウモリソウ属)のタマブキを収録しました。(2020年10月4日

過去のきょう 2013 ヤバネヒイラギモチ 2012 ボタンヅル 2011 ゲットウ 2010 トウゴマ 2009 シシウド 2008 ソテツ(雄株) 2007 カクレミノ(斑入り) 2006 ヒオウギ 2005 サフランモドキ 2004 タイワンホトトギス

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8月30日(土) クチナシ

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クチナシの実がもうこんなに膨らんでいて、道理で涼しくなったわけです。梅雨から盛夏へ移り変わる時期に、清楚としか言いようのない白い花を咲かせるクチナシなのに、今年はどうも咲き方が疎ら過ぎた気がしています。
それでもこうして実がつけば、「そうか、そんなに咲いていたか」みたいに、この剽軽(ひょうきん)な姿がたくさん並びます。少なかったのはクチナシの花ではなく、それを楽しむ自分のゆとりだったかと反省しなければなりません。
これからこの実は淡いオレンジから鮮やかな朱色にまで変化します。それに要する時間は半年以上あって、花の期間のざっと6倍です。草木と人生を重ね合わせるのも陳腐なことと思いつつ、それでもソッと、「そうなんだよね」と呟いてしまいます。

過去のきょう 2013 ノシラン 2012 ヤマハギ 2011 ハツユキカズラ 2010 ヘラオモダカ 2009 ホツツジ 2008 マツカサアザミ 2007 ヤマホタルブクロ 2006 ホウセンカ 2005 メランポジウム 2004 トロロアオイ

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8月29日(金) オミナエシ

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こうなるともはや草木ブログではなく昆虫ブログです。・金と、今週は訪花昆虫にハマってしまいました。刺身のツマにされたオミナエシはお冠でしょう。
と、つい浅はかな考えで書いてしまってから、「いやいや」と思い直しました。花には蝶が必要で、蝶には花が必要で、世のなか持ちつ持たれつです。
なので、きょうはオミナエシはツマにしたまま、この翅裏模様がシックな蝶の名前を調べてみました。結論⇒片手間にわかるほど甘い世界ではありません。タテハ蝶らしいとは思いながらも、きょうは「きれいだなあ」で終わり(注)です。

<補注> コメントでツマグロヒョウモンの雌と教えていただきました。

過去のきょう 2013 ベニバナエゴノキ 2012 トチカガミ 2011 ホソバヒャクニチソウ 2010 カジノキ(雌株) 2009 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2008 ハネミギク 2007 スズメウリ 2006 シシトウガラシ 2005 ソラヌム・ラントネッティ 2004 ガガイモ

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8月28日(木) カクレミノ

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今週は訪花昆虫がマイブームのようです。かなり地味系の花であるカクレミノにも、こうしてキチンと蝶(チャバネセセリ?)が吸蜜に来ているのを見つけました。
その花の下、葉裏越しには二匹の蟻が吸蜜しているのが写っています。人間にとっては振り向くような花でなくとも、虫さんたちの間では人気者のようです。
そして、早めに受粉した房は、もう実がここまで充実していました。なにやら、古代の絵や偶像に見る女性の乳房を思わせる豊穣の姿です。

<補注> カクレミノの雪折れ被害を記録しました。(2014年2月25日

過去のきょう 2013 アメリカオニアザミ 2012 ガマズミ 2011 ラクウショウ 2010 ミッキーマウスノキ 2009 ヒメキンミズヒキ 2008 クララ 2007 ミツバアケビ 2006 ヘチマ 2005 ヤブラン 2004 ケイトウ

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8月27日(水) マツカゼソウ

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おとといのカリガネソウに続き、蜂が吸蜜中の姿です。こちらも横向きに咲いた花に触れるその瞬間を狙ったのに、夢は二度も叶うものではありませんでした。
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ガッカリしていたら、なんと、花びらが散った瞬間を写すことができ…たワケはなくて、これは蜘蛛の糸のいたずらです。以前も花の小ささは嘆いていて、その10月の写真に比べると、稔った種がまだ小さくて、40日の時間経過がよくわかります。
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という2枚の写真はわりと付け足しで、今回のメインはこの全体写真です。葉色の微妙な違いは、こうして少し離れないと味わえないし、前に「蛇足だ」などと非難した花も、このくらい咲いていると、文字どおり、葉の美しさに花を添えているのでした。

過去のきょう 2013 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 2012 コマツヨイグサ 2011 オカボ(イネ) 2010 アワ 2009 イヌトウバナ 2008 アキグミ 2007 アキノタムラソウ 2006 キクイモ 2005 ハゲイトウ 2004 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)

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8月26日(火) ヤコウカ(ヤコウボク)

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花としてはルリフタモジを小さくしたくらいで見るべきものでもないのに、これが夜になるといい香りを放つのだそうです。はた衛門の草木巡りも、夜遊びとなっては家族の顰蹙を買いそうで、この香りのことは図鑑引き写しにとどめておきます。
もちろん、自分で育てれば昼夜を問わず観察できる道理でも、これはカリブの島々の原産だそうで、大きな温室で贅沢に暮らしていました。ならば拙宅でも、室内で冬越しさせればいいかと言えば、狭い家に強い香りが漂っても困ります。
その香りは我慢するとしても、厚めで革質の葉は、なにかビニール製のようで、やや作り物の趣があります。花もパラパラと落ちて鬱陶しそうです。
…などと妙に邪険な感想が続きます。どうしてこんなに批判的なのか考えてみたら、要は悔しいだけのようです。オモチャ売り場の前で駄々をこねる子と同じで、「どんな香りか、いま、知りたいんだよぉ~」と拗ねてみたいはた衛門さんでした。

<補注1> このヤコウカ(夜香花:Cestrum nocturnum)と混同されやすいヤライコウ(夜来香)を収録しました。(2020年7月1日
<補注2> 見事な咲き具合のヤコウカを見ました。(撮影:2023年8月27日)
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過去のきょう 2013 シシウド 2012 シロモジ 2011 クマシデ 2010 コウリャン 2009 コシアブラ 2008 ヨルガオ 2007 ハンゴンソウ 2006 サンゴバナ 2005 タマスダレ 2004 リコリス・オーレア

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8月25日(月) カリガネソウ

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かなりラッキーな一枚です。カリガネソウを訪れる蜂はこれくらいの中量級のことが多いので、このタッチの一瞬のあと、抱きつかれた花は蜂もろともガクンと俯(うつむ)きます。先年、その垂れ下がったあとの状態は捉えています。
あのとき、蜂の脚が花に触れた瞬間をかなりしつこく狙ったのに、収穫はゼロでした。それなのに、今回は一発で成功です。「この花に来るかな」と待ち構えていたら、ドンピシャでフレームに入って来てくれました。
ところでこのカリガネソウ、いままで3回の登場はすべて10月でした。ところが実際にはお盆前から咲き始めていて、今回の写真ではすでに稔った種が見えます。その風情から秋の花と思いがちなのに、真夏の暑さをものともせずに開花し、かなり涼しくなるまで咲き続けるのですから、なかなか丈夫な野の花ではあるわけです。

過去のきょう 2013 ヌマミズキ 2012 コミカンソウ 2011 クワイ 2010 ミズオオバコ 2009 クサアジサイ 2008 タチフウロ 2007 キオン 2006 セイバンモロコシ 2005 ルコウソウ 2004 コブシ

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8月24日(日) カジノキ(雌株)

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前言撤回の一枚です。以前、カジノキの実には(緑から真っ赤に変わる)中間状態がないと書いたのは、完全に観察不足でした。
やや不気味系画像の気はあっても、固い緑の実からオレンジ色の粒々はこうして噴き出してくるのでした。画面右側には、完全緑状態とほぼオレンジ色に変貌した実を両脇に従えて、立派に中間状態を見せている実があります。
おっと、画面左隅には、そのイクラのような実を目玉のように二つだけ突き出したものもあって、これなら不気味系ではなくお笑い系と言えそうです。

過去のきょう 2013 キバナコスモス 2012 サルココッカ・コンフサ 2011 イチョウ 2010 ウリクサ 2009 オオモクゲンジ 2008 ヤバネヒイラギモチ 2007 フウセンカズラ 2006 フヨウ 2005 キンミズヒキ 2004 ブラシノキ

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8月23日(土) スズムシバナ

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この葉裏にいるのがもし鈴虫だったなら、これはかなりのお宝画像でした。もっとも、朝晩に虫の声が聞こえるようになったとは言え、鈴虫はまだです。開花時期が鈴虫の音に重なるというスズムシバナなのに、花が抜け駆けのようです。
さて虫談義よりも、その花です。スズムシバナの花色は本来が紫で、白いものは少数派です。稀少画像とまでは言えなくても、前回の撮影地では一つも見ることがなかったので、自分のコレクションとしてはうれしい一枚です。
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そんなわけで、こちらが基本色組です。半日陰が好きな草で、以前と同じく光線具合には涙でも、今回は花数が多くていろいろなポーズを一緒に写せました。
しかし、それにしてもこの花は脆弱です。撮影は正午前後だったのに、儚い一日花はもう営業終了です。花筒の付け根が白く目立って、いかにもヤワです。実際、茎を少し揺らしただけで花はポロリと落ち、糸のような雌シベだけが残ります。

過去のきょう 2013 アカメガシワ 2012 メドハギ 2011 ヒャクニチソウ 2010 シクンシ 2009 チチタケ 2008 テッポウユリ 2007 ヒャクニチソウ 2006 タカサゴユリ 2005 ミズヒキ 2004 ハナトラノオ(カクトラノオ)

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8月22日(金) クロマツ

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くそ~、暑いなあ、もぉぉ…いえ、このうめき、拙のものではなく、クロマツの気持ちを代弁してあげました。それでなくても蒸す昼日なか、クズに絡みつかれてさぞかし暑苦しいことだろうと、自分も汗まみれになりながら見上げました。
おっと、それでもこの筋雲には秋を感じます。いえ、ささやかに感じるだけで、本当はムシムシのジメジメです。それなのに、淡~い期待はしてしまいます。
「冬来たりなば春遠からじ」とは言うけれど、どうせならついでに「夏来たりなば秋遠からじ」と言ってほしかったものです。もっとも、これでは「じきに涼しくなるさ」と言ったつもりが「人生、いいことばかりじゃないんだぞ」という警句になるから笑えます。

過去のきょう 2013 ウド 2012 ヒメコマツ(ゴヨウマツ) 2011 ミズキ 2010 パパイア 2009 タマガワホトトギス 2008 ヤナギラン 2007 キハダ 2006 オオボウシバナ 2005 クコ 2004 ハシラサボテン

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8月21日(木) フジカンゾウ

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自分的にフジカンゾウの記録を更新する画像です。
かつてその開花時期の長さ(=しつこさ)を、失礼ながら具志堅用高さんにたとえたことがありました。あの記事が10月初旬で、いかにもそのころ豆果がつき出すみたいな書き方をしたというのに、なんの、もうこうして実ができていました。
さらに、初めて花をとらえたのは9月初旬だったのに、こうしてあれより半月も早く咲き出していることが確認できました。
加えて、多くの場合、花と葉の距離がありすぎて一枚の写真には入れ込みにくいのに、こうして全体像と葉のつき方をしっかりとらえることができました。
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…などと威張りたいのに、欲張り写真はまた虻蜂取らずと背なか合わせです。どうにもスッキリしないので、オマケにきれいな写真を付け加えておきます。

過去のきょう 2013 チシャノキ 2012 ワタ 2011 フトイ 2010 タカサゴユリ 2009 ツルリンドウ 2008 ペチュニア 2007 オタカラコウ 2006 オトコエシ 2005 シロガネヨシ 2004 ガガイモ

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8月20日(水) イワガラミ

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花の盛りからひと月以上も過ぎたイワガラミです。ただ、すでに満開状態はとらえてあるし、花の細部観察も済ませてあって、花は卒業です。枯れて情けない花は今回は脇役に過ぎず、蔓状の枝がこの写真の主役です。
イワガラミという名はなかなか正確な表現で、決してイワシバリではないことにあらためて感心しました。絡まれていたのは直径が1mはありそうなスギの大木です。フジの蔓のようにギュウギュウと締め上げられては叶わんでしょうに、こんなにソフトに、ユルッと絡まれては、スギも「しょうがないなあ」というところでしょう。
そんな宿主の好意に甘え、イワガラミはグルグルと上に登り続けています。15~16mくらいの高さまではのびるようで、さてその先端(限界点)をいったいどうやって確認したらいいものでしょう。爺さまがスギの木をよじ登っていて落下!なんてニュースに出たくはないので、とりあえずいつか幸運に恵まれることを祈っておきます。

過去のきょう 2013 タムラソウ 2012 シャシャンボ 2011 カカオ 2010 カラミンサ 2009 コマツナギ 2008 アルストロメリア 2007 モクゲンジ 2006 ハナキリン 2005 トクサ 2004 モッコク

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追加編 : オジギソウの雌シベ

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5日前、とりあえずの開花報告をしたオジギソウの花にグッと迫ってみました。あのときは、雄シベの派手さに惑わされ、オジギソウの雌シベは花床近くにあるのではないかと推測していました、結果、それは大ハズレでした。
花を解剖して雌シベを確認しようなどと考えていたのに、そんな面倒をせずとも、こうしてアップにすると、雄シベよりも長くて、先端に葯を持たない白い糸(先だけ赤い)が見えます。どうやらこれがオジギソウの雌シベのようです。
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念のため、枯れかけた花(きょう開花)と、萎んで1週間ほどの花殻の両方にさらに迫ってみました。昼を回ると花が萎み出すわけで、それはつまりは雄シベが萎縮していく過程でした。そんな哀れな雄シベに対し、雌シベは悠然とのびたままなので、相対的に雌シベがヒゲのように飛び出して目立ちます。
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次は完全に枯れた花の解剖です。花柄に垂直方向に並んだ子房が少し膨らみかけていました。花粉媒介者である蜂がときどき訪れているので、秋には種を採取(注)することができるかもしれません。

<補注> 1カ月後、立派な豆が稔りました。(2014年9月18日

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8月19日(火) キレンゲショウマ

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久しぶりのキレンゲショウマです。前回はそぼ降る雨のなかの出会いで、いかにも冴えない写真だったのに比べ、今回はいい具合の光線に恵まれました。
それにしても量感のある花です。ツヤツヤした蕾の様子でわかるように、花びらの外側は硬質で光沢があります。しかし内側はまるでフェルトのようなモフモフ感があり、その対比が面白いし、2㎜ほどの厚みがちょっとババヘラ(注)を思わせます。
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7~9深裂した葉は、大きいものだと幅20cmはあり、表側の紫色を帯びた葉脈(裏側は艶のある白緑色)が花の黄色を引き立てます。
どうやらこの葉を好む虫がいるようで、大きく育った葉はほとんど穴だらけでした。それにしては花序の付け根の若くて柔らかそうな葉は無傷のものが多く、蓼食う虫ならぬ年増が好きな虫というのが案外にいるのかもしれません。

<補注1> ババヘラとは、秋田名物ババヘラアイスのことです。
<補注2> キレンゲショウマの雌シベは3本であることに気づきました。それなのにこの記事の1枚目写真では雌シベ2本が近づきすぎて3本には見えにくいので、撮影に再挑戦が必要です。(2017年10月13日

過去のきょう 2013 ハリギリ 2012 サンカクイ 2011 オオセンナリ 2010 ヒメチドメ 2009 サルナシ 2008 アオツヅラフジ(雌株)  2007 マツブサ 2006 ミニトマト 2005 シロバナサクラタデ 2004 ムラサキゴテン

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8月18日(月) イロハモミジとオオモミジ

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イロハモミジとオオモミジ、いったんは見分けを極めたかのようにエラそうなことを書いたくせに、まだまだ不安でなりません。なにかハッキリした差がないものかと、目立ち始めた翼果に目をつけてみました。
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1枚目写真がイロハモミジで、2枚目がオオモミジです。図鑑によってはイロハモミジの翼が180度近く開き、オオモミジはブーメラン型になるとあるものの、2枚の写真を比べる限り、その角度はほとんど一緒に見えてしまいます。
ところがその翼果の付き方にはワタシのボンクラ眼(まなこ)にもわかるほどの明確な違いがありました。イロハモミジの翼果は葉に被さるようにつき、オオモミジは見るからにブラブラと葉の下側に垂れるのです。
おまけにもう一点ダメ押しです。先の記事では葉と鋸歯の大きさを比べる見方をしました。そこをさらに正確に言えば、単鋸歯(オオモミジ)と重鋸歯(イロハモミジ)の違いになります。小さな刻みが規則正しく並ぶオオモミジ(単鋸歯)に対し、大きな鋸歯のなかに小刻みに鋸歯が入る(重鋸歯)のがイロハモミジの持ち味です。

過去のきょう 2013 ヨウシュヤマゴボウ 2012 サイカチ 2011 ライラック(ムラサキハシドイ) 2010 オオチドメ 2009 シロバナサルスベリ 2008 キカラスウリ(雌株) 2007 クルマユリ 2006 ゲンペイクサギ 2005 カラタチ 2004 コリウス

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8月17日(日) ショウジョウソウ

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人間の感覚というものは案外にアバウトなところがあって、このショウジョウソウを見るとあのポインセチアを思い浮かべます。自分だけかと思ったら、図鑑や植物サイトでも「ポインセチアに似る」みたいな記述を見かけます。
それなのに、そのポインセチアはと言えば赤さ加減がまるっきり違って、「アタシに似てるなんて、10年早いわよ!」とお怒りのご様子です。模倣製品を作るコツ(?)はパッケージに使われる色の面積比を同じにすることだというのに、この説はまるで当てはまらないことになります。ショウジョウソウとポインセチアの場合、色よりも花の付き方とか葉の具合に類似性を感じるのでしょう。
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…と思ったら、葉の形もショウジョウソウはずいぶん独特でした。鉾型とでも言えばいいのか、あまり類のない形状です。
まして、X’masどきが出番のポインセチアとは真反対でいまが見ごろですから、これからは猩々木(ポインセチアの和名)など連想せず、独立した存在として「猩々草」を眺めることにしましょう…と漢字で両者を書き比べると、どっちが「マネっこ&手抜き」のネーミングだったのか、知りたくなります。

過去のきょう 2013 イヌザクラ 2012 モミジアオイ 2011 ニクイロシュクシャ 2010 チドメグサ 2009 バリバリノキ 2008 オオダイコンソウ 2007 フシグロセンノウ 2006 サボテン(緋牡丹) 2005 ルドベキア・タカオ 2004 ツルムラサキ

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8月16日(土) ニワウルシ(シンジュ)

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雄大な木を見ると単純にうれしくなります。それも針葉樹のようにただ高いだけでなく、こうして枝葉を大きく広げた広葉樹だと、その量感に感動してしまいます。
そんな木の一つ、ニワウルシ(雌株)の実がいい具合に色づいていました。これまでは、実がまだ青い状態か、あるいは白く枯れ上がった段階しかとらえておらず、その間にはこうして赤みが注すことを初めて知りました。
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真冬なら白く透ける莢がいまはまだ肉厚です。その莢が種を包んだまま成熟していき、こうしていったんは赤くなり、葉の濃緑と美しい対比を作るのでした。
さて、2枚目写真で○印をつけた箇所は、ニワウルシの葉の一大特色です。前にも「小葉の元側にある1~2対の鋸歯」と書いたことはあっても、その写真はかなり情けないできで、該当部分がよく見えない状態でした。
今度は少しはその形がわかるし、右下には葉の表も写っていて、葉の表裏の質感の差もわかるではないかと自己満足の一枚です。

過去のきょう 2013 タヌキマメ 2012 タマサンゴ(フユサンゴ) 2011 マキエハギ 2010 キブシ 2009 オニグルミ 2008 ダイコンソウ 2007 ウバユリ 2006 センジュギク(アフリカン・マリーゴールド) 2005 ゴマ 2004 コナラ

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8月15日(金) オジギソウ

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オジギソウなんて、子供の理科教材としてありふれているはず…なのに、これまで10年、どこでも見かけることがありませんでした。
こういう場合は自分で育てるしかありません。4月の末に種を播き、5月下旬に植え付けをしておいたら、今月5日に初開花しました。それからは毎日こうして元気にどんどん咲いています。蕾(緑の塊)も次々に出てきています。
花は一日だけの寿命で、夕刻には萎れ、白いボロになります。全体がピンクに見えるのは雄シベの花糸の色で、雌シベの存在ははっきりしません(注)。球体の中心部(花床)にそれらしいものが見えるので、そのうち解剖してみるつもりです。
おっと、オジギソウと言えばその葉が命です。あらためていじくり回してみて、その動物的な反応に驚きました。まずは反応の速さです。葉に触れると、ほんの1~2秒(羽片だけならもっと速く)で葉は閉じます。
そしてその刺激の強さによって反応範囲が違うのです。そっと触ると、その付近の羽片が2~3対だけ閉じ、もう少し強いと一つの小葉全体が閉じ、さらに強めると複葉の付け根からガクンと折れてしまいます。
面白くてあちこち触っていると、茎にはかなり硬くて鋭い棘があって、痛い思いをする羽目になります。思ったほど近所のガキンコたちが寄りつかないのも、この棘に恐れをなしているからだろうとほくそ笑んでいます。

<補注1> 上に「雌シベの存在ははっきりしない」と書いたのは大きな間違いとわかりました。(2014年8月20日
<補注2> ミズオジギソウを収録しました。(2023年3月15日

過去のきょう 2013 ヤマナシ 2012 トチカガミ 2011 マツバボタン 2010 イイギリ 2009 サワグルミ 2008 コバノカモメヅル 2007 クサボタン 2006 ホシオモト(パイナップルリリー) 2005 オオハンゴンソウ 2004 ルリマツリ

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8月14日(木) ズミ

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実が真っ赤に熟した時期のズミを見つけ、「この木に葉が残っている姿や花が咲いた姿まで遡れば、ズミを見分けられるようになるだろう」と考えてもう6年です。ようやく葉と実が一緒の段階を写すことができました。
しかし、その6年は無駄に過ごしていたわけでなく、同じバラ科リンゴ属のイヌリンゴ(ヒメリンゴ)とか、ハナカイドウやミカイドウを追いかけていました。おかげで、かつてはこの手の木に出会うと、どれがどれやら、ただ混乱するばかりだった段階は脱し、少しは冷静に眺められるようになった気がします。
とは言うものの、Wikiにはリンゴ属の学名がずらりと46種も並んでいます。「少しは冷静に眺められる」などという生意気はあと百年後のセリフであって、とりあえず「身近なものは多少の違いが見える気がする」くらいに訂正しておきます。

<補注1> エゾノコリンゴを見たので、上記46種のなかから未知のものが一つだけ減りました。(2015年9月6日
<補注2> オオウラジロノキを収録したので、未知のリンゴ属がもう一つ減りました。(2020年9月27日

過去のきょう 2013 カキツバタ 2012 アオギリ 2011 ハシドイ 2010 ミクリ 2009 コスモス 2008 キツネノカミソリ 2007 キバナコスモス 2006 ハイビスカス(ブッソウゲ) 2005 サネカズラ 2004 エンジュ

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8月13日(水) ホウセンカ

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淡い桜色とか濃い牡丹色の花も見えてはいても、やはり鳳仙花といえばこの紅色だなとあらためて思います。なにせ、爪紅(つまくれない)という別名があるくらいで、爪桜や爪牡丹では納まりが悪くていけません。
母のいる施設の玄関先に鳳仙花が植わっていて、散歩に連れ出した折に紅色の花で爪を染めてあげました。老人の乾いた爪もピンク色にツヤツヤ輝いて、本人も「わぁ~、きれい」と子供のようにはしゃいでくれました。
女学校時代の記憶はイモ作りや裸足の行進で埋まっている「時代の犠牲者」の一人ですから、せめてお気楽にはしゃげる老後を過ごしてほしいものです。

<補注> 実が割れて種がこぼれる様子をとらえました。(2021年8月11日

過去のきょう 2013 サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) 2012 ヒヨドリバナ 2011 ミソハギ 2010 ダンゴギク 2009 ハス(八重) 2008 レンゲショウマ 2007 レンゲショウマ 2006 ヌスビトハギ 2005 ニガウリ 2004 オモダカ

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8月12日(火) モミ

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鬱蒼とした森のなか、斜面の向こうに痛々しいものを見ました。自分の両腕では抱えきれないほどに太いモミの幹がバリリンと割れていました。
いったいどのぐらいの力がかかれば、これほどの幹が折れるものでしょう。割れた箇所が直立した幹部分であることや、割れ目の新しさからして、折れた原因は冬の雪ではなく、その後の強風ではないかと推測します。
ほかにもう一本、この森ではモミが折れていました。「柳に雪折れなし」の真逆で、剛直であるがゆえに強風を受け流すことができなかったのなら、それはそれでこの木の天命だったのでしょう。潔さを象徴するような白い割れ目が哀れでした。

<これ以降のモミの記事・掲載順> ☆ 遠景(幹折れ) : 2016年11月21日 ☆ 雄花 : 2018年5月23日 ☆ 実生苗 : 2018年10月22日

過去のきょう 2013 ガマ 2012 ナギ 2011 ベニシダレ 2010 タバコ 2009 カノコユリ 2008 キキョウ 2007 トチバニンジン 2006 カンガレイ 2005 ニチニチソウ 2004 ミソハギ

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8月11日(月) オヤリハグマ

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槍と聞いて、人はどんな形を思い出すものか、自分の場合は単純にまっすぐな、いわゆる素槍をイメージします。それに対して、この3裂した葉から槍を思いついた人は、あの宝蔵院流の十文字槍が脳裏に刻まれていたように思います。
ところがよく見れば、茎の上方の葉には切れ込みはありません。そして裂けたものも裂けないものも、どちらの先端も鋭く尖っています。さらになかば分裂しかけた形もあり、さながらこのオヤリハグマの葉は槍の穂先の展示会のようです。
これで「御槍」のネーミングは納得できたので、あとはハグマです。ハグマと名のつくものはこれまで3種(オクモミジハグマカシワバハグマキッコウハグマ)を収録しているので、だいたいの花の様子は想像できるものの、オヤリハグマの開花時期にはあとひと月ほどの時間が必要でした。膨らみかけた蕾に未練が残ります。

<補注> 開花状態を収録しました。(2020年9月30日

過去のきょう 2013 ハナザクロ 2012 キジョラン 2011 オニバス 2010 カンレンボク 2009 ニガウリ 2008 シデシャジン 2007 メタカラコウ 2006 コリウス 2005 タマガヤツリ 2004 ハツユキソウ

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8月10日(日) エンジュ

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「花は桜木、人は武士」…という教育を受けた時代は遠く過ぎ去ったのに、花と言えば「散り際」とか「潔さ」とかをイメージする人が多いように思います。
ところがこのエンジュは、もう実がこれだけぶら下がっていて、花の役目は十分に果たしたはずなのに、「まだまだァ」なのです。もちろん、一つひとつの花はそれなりに短命ではあるものの、次から次と、まるで湧き出るように花が開きます。
そんなわけで、先月中旬に咲き出した花はそろそろ見飽きたので、ピントは初々しいプクプク豆に当てました。莢に入った実(種)の数が1~4個と差があるのは枝豆と同じです。なぜこんな差が生じるのか、次の観察課題(注)です。

<補注> 「次の観察課題」の回答を得ました。(2019年8月24日

過去のきょう 2013 ヤナギタムラソウ(バーノニア) 2012 スイショウ 2011 ネコノチチ 2010 オオグルマ 2009 ホオズキ 2008 ゲッケイジュ 2007 ヤマホトトギス 2006 マルバタマノカンザシ 2005 ベニバナサワギキョウ 2004 ゴンズイ

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8月9日(土) チョウジソウ

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あれま~、あの優しく楚々とした若妻風の花だったチョウジソウが、二本のツノを生やしてしまって、まるで古女房の憤怒の相に変わり果てていました。
このタネの形を見ると、あのキョウチクトウの仲間(どちらもキョウチクトウ科)だということがよくわかります。どうせなら草夾竹桃と呼んであげたいところなのに、その名は分類的にまるで別のものであるオイランソウに取られてしまっています。
などと余計なことを考えていると、自分で頭がこんがらがります。このツノを眺めながら、あの淡い紫の花を思い出し、名前と姿を定着させなくてはなりません。

<補注> 二本のツノから種髪が飛び出しそうでした。(2024年8月18日

過去のきょう 2013 ネコノチチ 2012 クワズイモ 2011 イチビ 2010 オグルマ(八重) 2009 ムサシアブミ 2008 キカラスウリ(雄花) 2007 サンショウバラ 2006 カボチャ(セイヨウカボチャ) 2005 シコンノボタン 2004 ヒルガオ

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8月8日(金) カラスザンショウ

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これまでここにはすでに8回も載せていて、自分でももういいだろうと思っていたカラスザンショウです。それが9度目の登場となったのは、雄花を前回よりもやや詳細に撮れたから…ではなくて、この撮影角度がキーなのです。
カラスザンショウは大きな木だし、花はその樹冠につくので、開花状態の撮影は案外に自由がききません。かつて、うまく水平目線で撮れているのは、離れた場所の木を横の丘から狙うことができたからでした。
それが今回はマジマジと見下ろし目線です。これも大きな木ではあったのに、枝がうまい具合に横に広く張り出していました。しかも、枝先のあたりの地面がこんもりと盛り上がっていて、これ以上はない幸運に恵まれました。
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そこで、背伸びして枝を引っ張り寄せ、思うさま花に迫ったわけです。ところがそれは涙をこぼしての撮影と相成りました。
すでに8度もお付き合いしてきたのに、まだカラスザンショウのことをよく知らなかったわけです。このくらい痛い思いをしないと、一つの木とも仲良くなれないなんて、草木趣味はどうやら被虐趣味に通じた道のようです。

過去のきょう 2013 ノブキ 2012 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2011 ヤエカシワバアジサイ 2010 カラスザンショウ 2009 ノグルミ 2008 アオノリュウゼツラン 2007 コケモモ 2006 ウド 2005 イネ 2004 クサギ

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8月7日(木) ケイビラン

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花があるのでついそちらにピントを合わせたものの、この草の名前(鶏尾蘭)からすれば、本来主役にすべきは後方でボケてしまっている葉だったようです。たしかに、こんな風に尾がきれいに開いた雄鳥(おんどり)を見たような記憶が…。
それに比べると花はごく小さくて、こんなに目立つ色でなかったら、気づかずに通り過ぎたかもしれません。1個は直径3mmくらいとささやかサイズです。
そしていつものことながら、帰宅後の調べで初めて雌雄異株だと知りました。前もってわかっていれば雌雄のシベが確認できる撮り方をしただろうに、今回は残念ながら「かわいいね」というアバウトな感想でおしまいです。

過去のきょう 2013 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2012 バアソブ 2011 ハナスベリヒユ(ポーチュラカ) 2010 ミツバ 2009 リキュウバイ 2008 タンキリマメ 2007 ミヤコグサ 2006 オモダカ 2005 ツユクサ 2004 ナツズイセン

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8月6日(水) タカノツメ

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斑入りの草木というのは園芸的には珍しくもなんともなくても、それを見る場所が天然自然の山のなかとなると、「こりゃ、どうじゃろかい」です。
これがたぶん「枝変わり」という現象で、この白く斑の入った枝を挿し木して殖やせば、タカノツメの園芸品種が一つできあがるという寸法でしょう。
ちなみに図鑑やWebで調べても、タカノツメの斑入り品種は見つかりません。ネットに出て来るのは多肉植物や唐辛子のタカノツメで、ウコギ科の木であるこのタカノツメの斑入りは、どうやらまだ一般には流通していないようです。
ん!? ということは、この枝をちょいと失敬して来ればひと儲けできたかも…。猫に小判でもなく、豚に真珠でもなく、はた衛門に枝変わりという落ち話でした。

<補注1> タカノツメだけでなく、トクサにも商売の芽はありました。(2014年9月4日
<補注2> 雄株・雌株の開花をとらえました。(2017年5月27日

過去のきょう 2013 バアソブ 2012 タイワンニンジンボク 2011 アナベル(アジサイ) 2010 ヤマホタルブクロ 2009 セイヨウトラノオ(ベロニカ・ロンギフローラ) 2008 ホルトノキ 2007 タマアジサイ 2006 ウイキョウ(フェンネル) 2005 フサフジウツギ(ブッドレア) 2004 イヌキクイモ

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8月5日(火) シシガシラ

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栄養葉と胞子葉…このちょっと通っぽい呼び方にハマってしまったらしく、先日のクサソテツに続いて、シシガシラも二つを一緒に写し込んでみました。
茶色く枯れているのがお役目終了の去年の胞子葉で、その上方に「オジサン、すっこんでな」という感じでのび出しているのが今年の胞子葉です。
ということは、クサソテツの胞子葉はこれから涼しくなって登場するのに、シシガシラの方は初夏から胞子葉が出ているわけです。生殖活動にとって暑い盛りの季節はさぞ鬼門であろうと思えるのに、そんなことを意に介さないシシガシラには、名前だけではない猛々しさが潜んでいるように思えます。

<補注> まだ赤みを残す胞子葉を見ました。(2017年5月30日

過去のきょう 2013 イスノキ 2012 コバンソウ 2011 カンガレイ 2010 ガガブタ 2009 カラスザンショウ 2008 ハマオモト(ハマユウ) 2007 クサレダマ 2006 サボンソウ 2005 ベゴニア 2004 フヨウ

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8月4日(月) ヤマブドウ

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生りもの好きの自分にとって、どうしても会いたかったヤマブドウです。同属の仲間であるエビヅルに遅れること6年、ようやく憧れの君との邂逅です。
思ったよりも実の房はあちこちにぶら下がっていたものの、ついた実は疎(まば)らで小さく、なかには一粒・二粒だけという房(?)もあります。やはり、食用に改良されたブドウとはかなり様相が異なります。
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さて、ヤマブドウであることを確認するため、葉を裏返します。
比較するエビヅルほど毛がモジャモジャではなく、かつ、エビヅルのそこが白い(金色っぽい)のに比べ、明らかに紫色を呈しています。
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もちろん、実を一粒いただいてみました。時期的に、あまりに早すぎる試食であることは承知でも、食感や味がスグリとそっくりだったのが意外でした。
さて、これはヤマブドウ特有の現象なのか、それともふつうのブドウ(ヨーロッパブドウ)もいまごろはこんな味なのか、ちょっと興味ある宿題(注1)ができました。

<補注1> 近所のブドウ棚に下がったまだ青い実を一つだけ試食してみました。歯触りにはスグリのようなシャキシャキ感はなく柔らかめだったものの、この時期(紫に色づき始めた実もあり)でも酸っぱさはヤマブドウと同じでした。(記事の1週間後)
<補注2> 春、葉が芽吹く様子を収録しました。(2017年4月29日
<補注3> ヤマブドウの葉も「時間差離脱」組と知りました。(2023年11月13日
<補注4> ほぼ同じ時期なのに色づきのいい実を見ました。(2024年8月5日

過去のきょう 2013 ユキザサ 2012 矮性サルスベリ 2011 ハクウンボク 2010 キキョウ 2009 サギソウ 2008 ハマゴウ 2007 ナツハゼ 2006 センノウ 2005 ブルーベリー 2004 タラノキ

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8月3日(日) アオヤギソウ

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うまく撓(たわ)んでくれた花茎のおかげで、過去には別々の写真で逃げるしかなかったアオヤギソウの花と葉を一緒に写すことができました。この山でも、ほかの場所では茎が直立していたのに、たまたまここは写真奥手に向かって谷になっていて、その傾斜のせいか、写っているほかの株も同じように谷側に倒れています。
さて、このアオヤギソウというのは、前に花の構造を理解するのに苦労したシュロソウの色違いバージョンなのでした。
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したがって、一つの株に両性花と雄花を持っていて、色が黒くてわかりにくいシュロソウと違って、かなり見やすく感じます。まずはこちら(↑)が数的に劣勢な雄花です。
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そしてこちら(↑)は雄シベが枯れ切った段階の両性花です。撮影は10日前だったので、いまごろはこの子房がはっきり3つに割れて膨らんでいることでしょう。

過去のきょう 2013 ナナミノキ 2012 ダイコンソウ 2011 シロギキョウ 2010 キツネノカミソリ 2009 アーティチョーク 2008 ハマボウ 2007 コオニユリ 2006 オニドコロ 2005 キツネノカミソリ 2004 スベリヒユ

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8月2日(土) ノリウツギ

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花の姿や葉の様子からノリウツギかなと思いはしても、これまで見たノリウツギとはあまりにもスケールが違うので、戸惑いながらシャッターを押しました。
あらためてノリウツギについて調べてみたら、樹高は最大で5mまで育つようです。立ったまま見上げて撮ったこの写真で高さを推測してみると、このノリウツギはどうやらその限界値付近まである「巨木」でした。
ほかに大きくなる樹種はたくさんあって、5mなんてまだかわいいサイズではあっても、アジサイの仲間(同属)ですから驚きです。「法(のり)をこえる」という言い方を思い出し、自分的にはノリウツギの「ノリ」にはこの「法」を当てたくなりました。

過去のきょう 2013 ヒマワリ(品種不明) 2012 センリョウ 2011 シロバナシモツケ 2010 ヤブミョウガ 2009 マルバチシャノキ 2008 ノトカクタス(品種不明) 2007 キンロバイ 2006 モミジアオイ 2005 カナムグラ 2004 タマサンゴ(フユサンゴ)

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8月1日(金) ウラハグサ(フウチソウ)

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いままでは自分の手元の鉢植えでささやかに楽しんでいたウラハグサなのに、大きな斜面を思うさま埋め尽くしている自然状態に遭遇しました。
たとえ鉢植えでも、風を知る草=フウチソウ(ウラハグサの別名)とはよくぞ名付けたりと感心していたのに、これだけの斜面が順にサヤサヤサヤと風に揺れると、名付け主が見た景色はきっとこんなだったのだと膝を打ちます。
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さて、過去2回の掲載では園芸的に多用されるフウチソウをタイトルとしてきたものを、今回から標準和名のウラハグサをメインにし、過去記事のタイトルも訂正しました。そこで、「表に見えている面が、じつは葉裏なのだ」というウラハグサの名の謂われを証明する写真(↑)を添えておくことにしました。

<補注> 園芸品種であるキンウラハグサを収録しました。(2020年8月21日

過去のきょう 2013 アオギリ 2012 黒葉サトイモ 2011 ヒメヒオウギズイセン 2010 ハンカチノキ 2009 オオリキュウバイ 2008 カキラン 2007 ハナハッカ(オレガノ) 2006 ミゾカクシ 2005 シマサルスベリ 2004 コナラ

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