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7月3日(木) ヨコグラノキ

140703yokoguranoki
独特な名前で記憶には止めやすくても、その存在が稀すぎるので、せっかくの知識を生かしにくいという皮肉な木です。
この「変な」名前をつけたのは例によって牧野博士で、自分の図鑑で「高知県横倉山に自分が最初に採集し(たのでこう名づけ)たが、後に産地は方々で見付かった」と少し残念そうに述べています。(カッコ中は引用略)
同じクロウメモドキ科なので、花はネコノチチを思い出させます。また、片側に2枚連続するコクサギ型の葉の付き方も両者は同じです。
ただし、葉の先が極端に尖るネコノチチに比べ、ヨコグラノキのそこはごくノーマルだし、逆に葉柄や若い枝に赤みを呈するヨコグラノキに対し、ネコノチチにはそんな特徴がないという差があって、両者を混同することはなさそうです。
一方で、実の形やその色(注)が変化していく具合は二つがよく似ているらしいので、写真の木を季節ごとに追いかける楽しみができました。

<補注1> 文中ではネコノチチとだけ比較したものの、分類的にはクマヤナギの方がむしろ近縁となるようです。
<補注2> 別の場所で、たくさんの赤い実をつけたヨコグラノキを見つけました。(2014年7月25日

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